相場格言

2009年05月08日

政治が株に関心持つのは失業とインフレの時である=犬丸正寛の相場格言

政治が株に関心持つのは失業とインフレの時である 政治が株に関心を持つということは、政治家が株取引をするということではありません。社会が平穏な時は、政治は株の動きには、ほとんど関心はありません。昔は某政治家が株を買ったということで話題となりましたが、現在ではまったくと言ってよいほど政治家の株売買はないはずです。
 その政治家が、株に関心を持つ時は、社会に「失業」と「インフレ」が目立つ時です。どちらも庶民の生活、家計に大きな影響を与えるからです。放置しておくと、選挙の時に「票」に影響します。年金生活の年配者は、金額の多少は別としても一応の生活は可能です。しかし、若い世代が職を失うと、最悪の場合は暴動にさえ発展しかねません。実際、ギリシャの首都アテネでは、若者の暴動が昨年末頃から続いています。25〜35歳で12%程度という高い失業率となっています。日本でも失業率は4%程度に達しています。
 また、インフレも庶民の台所を直撃します。現在はインフレの心配はありませんが、戦後の物の不足していた頃の物価高はすごいものでした。また、かつて、2度のオイルショックで物価が高騰。トイレットペーパーが店頭から消えた経験もしました。
 今の麻生内閣が、先行きの財政悪化には目をつむり、必死で景気対策に力を入れ、失業悪化を食い止めようとしています。まもなく実施される衆議院の選挙が控えているためです。
 このように、政治が経済・株に関心を示す時は、失業とインフレの時です。しかも、選挙が近づいていればなおさらです。こういう時に政治に逆らって「空売り」をすると痛い目にあうのです。
posted by 犬丸正寛 at 19:03 | 相場格言

2009年04月15日

利食いの後には休養が大切=犬丸正寛の相場格言

利食いの後には休養が大切 利食いができた時のルンルン気分は最高です。次に仕掛けるとまた儲かるものです。しかし、あまり調子に乗ってはいけないと言う戒めの言葉です。
 儲かり始めると気持ちが大きくなり、建て玉(買い株数)も大きくなってくるものです。しかも、最初は現物だったのが信用買いするようになります。決まって、そういった有頂天の時には天井打ちから大幅下げが待ち構えているものです。
 「勝って兜の緒を締めよ」という教えもあるように、株の世界では利食ったら深呼吸してひと休みするくらいの気持ちを持ちなさいと教えています。「返す刀で・・・・」というのは格好いいのですが、思ったように行かないのが勝負の世界です。熱くならないで周囲を見て判断するクセを付けたいものです。
posted by 犬丸正寛 at 10:10 | 相場格言

2009年04月05日

上がった株は自分の重みで下がる=犬丸正寛の相場格言

上がった株は自分の重みで下がる■上がった株は自分の重みで下がる。株のメタボに気をつけよ

 この世に、重力・引力がある以上は仕方のないことです。しかも、重い物ほど大きく下げます。株の世界でもまったく同じです。
 株価が安値水準にある時は、参加する投資家は少なく、「重み」ということで言えば、軽い状態にあります。その銘柄に魅力がないために投資しようという人が少ないためです。業績が上向き、会社の先行きを変えるような新製品が開発されると、投資する人が増えます。徐々に重くなって行きます。
 そして、さらに多くの人が買うと、益々、重くなって行きます。そして、遂には、尖った山の山頂に一度に多くの登山客が固まることができないのと同じように、多くの投資家が群がることはできません。もちろん、大きい山と、小さい山では、頂上に集まることができる登山客の人数に差があります。それぞれに、登って来る人があれば降りる人もあって、うまくバランスがとれています。
 ところが、株の場合は、発行株式数の多い大きな銘柄、発行株式数の少ない銘柄にかかわらず、良いとなれば投資家は殺到するのです。結果、頂上はパニックとなって天井をつけることになります。
 株の場合は、登山客に当たるのが「出来高」と、理解すれば良いと思います。新日本製鐵 <5401> のような発行株数が68億株の大きな銘柄でも964円の高値をつけた07年7月23日には1日間で発行株数の2.1%に当たる1億4500万株の出来高を記録しました。
 株価の天井を判断するには、株価の上昇スピードを見ることは大切ですが、「出来高」も忘れずにチェックすることが大切です。重みに当たるのが出来高だからです。引力がある以上、大商いという自らの重みで下がるのです。これから、相場は戻りに向かって行くと思いますが、投資しようと思う銘柄の重みはどのくらいが限界か過去の出来高と比べて調べておくことです。人間ではメタボが健康によくないと言われます。株もメタボに気をつけなくてはいけません。
posted by 犬丸正寛 at 10:00 | 相場格言

2009年04月04日

立派な本社ビルを建てたらいったん売り=犬丸正寛の相場格言

立派な本社ビルを建てたらいったん売り■立派な本社ビルを建てたらいったん売り

 この言葉は、確率の非常に高いことから、以前より投資の際の大切なヒントとなっています。もちろん、現在でも大切にされています。本社ビルを建てようかという会社は、業績がよいはずです。当然、株価は業績好調を評価して上昇します。保有している投資家は、株価は、まだまだ上昇すると思うものです。そういった心理の時に役立つのが、この言葉です。
 立派な本社ビルを建てたら、好業績に関係なく、一旦、売っておきなさいと教えています。なぜなら、本社ビルは稼いでくれないからです。それどころか、固定資産税、電気代などの経費が増加します。ビル賃貸を業とする不動産会社なら、ビルを建てることは本業ですが、モノ作りの会社などが立派な本社ビルを建てることは、資金が寝てしまうことになります。
 メーカーなど一般の企業は、本来、そうした資金はモノ作りのための技術開発や生産設備の合理化等に向けるべきです。特に、急成長の中小型企業が本社ビルを建てたり、高額な家賃のビルに入るようになったら注意が大切です。頑張ってきた経営者が立派なビルに入って、胸を張りたい気持ちはわかります。信用力のためには立派なオフィスも大切です。しかし、それでいて業績が赤字となっていてはだめです。立派なオフイスより、もっと大事なことは立派な業績を上げることです。
posted by 犬丸正寛 at 10:00 | 相場格言

2009年04月02日

顔色が悪い社長の会社の株は買うな=犬丸正寛の相場格言

顔色が悪い社長の会社の株は買うな■顔色が悪い社長の会社の株は買うな

 何をやるにも健康でないと、目標・計画を実行することは困難です。格言というより、当たり前で当然の言葉ですが、情報公開時代を迎え、単に企業は数字面だけでなく経営者、とくに最高責任者の人となりまでが求められるようになってきましたから社長の顔色、表情は大切です。
 かつては、企業の社長たるものは軽々に人前に出るもではないという考えが根強くありました。昔の殿様には、家臣といえども簡単には目通りできなかったのと同じです。威厳を優先していたためです。今でも、伝統のある名門と言われる企業ほどまだその傾向は残っています。記者会見では、新社長就任の時や新年の年頭会見、周年記念などの、めでたい時でないと社長は出て来なかったものです。
 IR時代と言われる今日でも、つい最近までは、アナリスト対象の決算発表に社長が顔を出すことを嫌がっていました。アナリストに細かく突っ込まれるのが嫌だったのです。財務出身の社長なら数字に明るく得意でも、営業畑出身の社長にはアナリストの攻撃をかわすのは大変で、取り巻きが恥をかかせてはいけないと遠ざけていたからです。ある関西系の有力企業が、以前、東京でのアナリスト説明会に社長が出なかったため株価が大きく下げました。このため、「IRに社長が出ない会社の株は売り」といった新格言さえ登場したほどです。結局、その会社は説明会をやり直したそうです。
 経営者とアナリストの間でも、こういう状態ですから、ましてや個人投資家が経営者と顔を合わせることはありません。せいぜい年1回の株主総会くらいです。そのため、日頃のうっぷんが爆発することにもなりかねません。現在は社長自らがアナリストだけでなく、個人投資家の前でIRセミナーを開催し人生観から経営方針、足元の業績まで幅広く話す機会が増えるようになっています。
 とくに、個人投資家はアナリストのように数字にウエイトを置くのではなく、会社の取り組みや社長の考え、表情、声の調子、顔の色ツヤなど生身の人間としての経営者の姿にポイントを置いて投資判断をします。まさに、社長はIR時代の主人公役を演じる役者といえる存在です。
 もし、主役の顔色が不健康で悪るく、声に精彩がなかったらお芝居はつまらないものとなってしまいます。ましてや社長が酒焼け顔やゴルフ焼けで異常に黒かったりすると、投資家は大事なお金をその社長に預けることはしません。間接金融時代は銀行関係者と夜な夜な飲み歩いても許されましたが、直接金融時代の今日では個人投資家という多くの観客の前で、顔色、声、表情など主役にふさわしい立ち振る舞いが必要となっているのです。
posted by 犬丸正寛 at 10:00 | 相場格言

2009年03月17日

素人がプロに勝てるのは時間である=犬丸正寛の相場格言

素人がプロに勝てるのは時間である 昔は、プロといえば相場巧者のベテランの個人投資家を指した。現在はプロといえば年金、投資信託、ヘッジファンドなどのファンドといった資金を運用する運用者をいう。平成19年9月の金融商品取引法によって、明確に区分けされた。個人はいくら投資経験があってもアマチュアである。
 会社組織で資金を運用するプロは情報収集のための人員、装備に優れる。とうてい、個人投資家では太刀打ちできない。しかし、彼らには、年間当たりの稼ぎがノルマとして課せられている。給料もいいがノルマもきつい世界で、3年もやると身体を壊すといわれる。
 彼らプロの運用者を一般的には「機関投資家」という。しかし、現実は、過酷なノルマに晒された「期間」投資家である。個人投資家が、こうしたノルマ期間投資家の真似をすることはない。個人は彼らが持っていない、「時間」という余裕がある。これを大いに使うべきだ。「春、田植えをして、秋に刈り取る」、ゆったりした気持ちで投資したいものだ。

posted by 犬丸正寛 at 10:00 | 相場格言

2009年03月13日

二度買うべし二度売るべし=犬丸正寛の相場格言

二度買うべし二度売るべし 似た格言に、『一度に買うは無分別」』があります。相場はなかなか自分の思ったとおりにはいかないものですから、売買は何回かに分けて行ないなさいと戒めています。
 投資家に、そうとうの自信があったとしても、相場は常に変化して動いていますので、昨日までは強い材料であっても、今日の相場には織り込まれて、強い材料とはいえなくなっている場合が多いのです。ましてや、昔と違ってネット取引が活発な今日では数分単位で強弱感が変化しますからなおさらです。

 投資家はどんなベテランであっても、売買という実際の行為に直面すると、それまでの冷静さが失われ、売買を急ぐ心理が働きます。不思議です。

 その理由としては、
 (一)熱心な相場研究、銘柄研究によって、絶対に大丈夫と過剰な自信を持つ
 (二)努力したのだから少しでも他人の先を越したい
 (三)努力したのだから、早く、そして少しでも多く儲けたい

 といった心理が働くためです。努力して研究し、「よし」と思ったところが危ないということです。それなら研究なんかする必要がないということにもつながりかねません。
 しかし、研究は絶対に必要です。要は、研究に打ち込んでいる間にも相場環境は変化しているので、数回、最低でも2回に分けて売買しなさいと教えているのです。昔の戦争映画などを観ていますと、数人の斥候を出して敵の様子をうかがいます。斥候が帰って来なければ敵がいるのです。一度に多くの兵を出すと全滅の恐れがあります。株式売買も戦いですから、一度に大量の注文を出すのでなく、斥候を出すように少なくとも2回くらいに分けて行うべきです。

 経営においても新製品を出す場合などは似た戦法を採ります。筆者が担当していた日清食品 <2897> の当時の安藤百福社長は新しい即席ラーメンを出す時は必ず九州から発売して様子を見ていました。いきなり、大消費地の大阪や東京で売り出して失敗することを避けるためでした。食品に限らず新商品を出す場合、地方で売り出して反応をみるのが普通です。新製品に長い時間と費用をかけ、そうとうの自信があったとしても企業は慎重に臨むのです。われわれ個人も大いに見習うべきだと思います。

posted by 犬丸正寛 at 09:59 | 相場格言

2009年03月03日

買い難い相場は上がる=犬丸正寛の相場格言

買い難い相場は上がる 買い難い「相場」とも、買い難い「銘柄」とも言います。上昇してきた相場(銘柄)が、理屈で考えれば、これ以上は買えないというような時は、大方の見方に反して益々上昇するものです。
 なぜなら、多くの投資家が、「これ以上は無理」と考えて利益確定売りを出してしまうから、売り物が薄くなり需給好転で上がりやすくなるからです。
 一方、底値圏でも同様なことが起きます。だめだと思って多くの投資家が処分売りを出し需給関係が良くなるためです。
 材料の悪いことに対して下がらなくなったら相場は多くの人が思っていることとは反対に動くものです。

posted by 犬丸正寛 at 17:00 | 相場格言

2009年03月01日

相場は悲観の中で生まれ懐疑とともに・・=犬丸正寛の相場格言

■相場は悲観の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観の中で天井を打ち、幸福感とともに消える

相場は悲観の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観の中で天井を打ち、幸福感とともに消える アメリカの有名な相場に対する教え。相場の底から天井までの大きなサイクルを心理面から学ぶのに役立つ。
 格言は古今東西、先輩の方々の貴重な教えです。しかし、その通りだとは思っても、言葉の通り実践できないのが人間です。
 今のアメリカは、まさに、「悲観」の真っ只中です。トンネルの中の暗闇状態です。きっと、後で振り返れば底だったと分るはずです。
 日本の投資家も痛手は被っています。しかし、バブル崩壊は経験済みです。アメリカほど心理的には追い込まれていません。今こそ「タネ(種)玉」つくりの買いをしようではありませんか。

posted by 犬丸正寛 at 17:00 | 相場格言

2009年02月25日

売りたい強気、買いたい弱気=犬丸正寛の相場格言

売りたい強気、買いたい弱気 腹の中で思っていることと、口で言うことは違うという意味です。
 「売りたい強気」は、軟調な相場が続いている場合、自分でも相場は弱いと思っていても、少しでも高いところで持株を売りたいため、口では他の人に強気の発言をすることをいいます。
 反対に、「買いたい弱気」は、相場が底打ちから反転し買いそびれた場合、今度、下がったら買おうと待ち構えていますが、思ったところまで下がらないため、他の人には弱気を言うのです。
 同じ投資家仲間の発言を注意深く聞いていますと大体分かるものです。わざとらしい発言というものは、注意深く聞いていますと、腹の中と違うことが分かります。最近では、外資系証券会社幹部の発言などを聞いてますと、相場は弱いのに、驚くような強気を言うところがあります。明らかに、高いところで日本株を買っているため、弱気を言えない事情があるようです。

posted by 犬丸正寛 at 15:30 | 相場格言

2009年02月22日

真の底は戦い終わった戦場のごとし=犬丸正寛の相場格言

真の底は戦い終わった戦場のごとし 今回のサブプライム問題に端を発した下げ相場では、買い方、売り方の大きな戦いが続いています。しかし、NYダウにしても日経平均にしても大きく動いている間は、まだ底値とは言えません。特に、商いを伴って上に下にと動くことは、たとえば関が原のような戦いなら、兵士があちこちで刃を交えている状態です。
 本当に戦いが終わるには、どちらかの兵が完全に負けてしまうことです。そして、戦場には静粛の時が帰ります。株で言うなら、今度のような大きな悪材料では買い方が投げ切ることが必要です。今のように下げては戻し、また下げる動きでは完全に投げ切っていないのです。
 投げが一巡すれば、戦いが終わった戦場のように静かになります。マーケットでは、これを『閑散に売りなし』と表現して相場が陰の極に達したと判断します。

posted by 犬丸正寛 at 13:28 | 相場格言

2009年02月16日

新政権100日は温かい=犬丸正寛の相場格言

新政権100日は温かい=犬丸正寛の相場格言 100日はハネムーン期間ともいいます。オバマ政権が1月20日にスタートしました。スタートして直ちに政策の効果が出るわけではありません。このあたりは、国民もマーケットも十分に承知しています。成果が出ないからと言って、すぐに売り崩すようなことはありません。どちかといえば、買いから入るものです。
 しかし、新政権への期待も100日、つまり3ヶ月程度までです。新婚生活でも同じです。最初はホカホカ雰囲気で、ご主人も会社が終わると寄り道せず、飛んで帰るものです。次第に、奥さんの頭に角が生えて夫婦ケンカになるものです。
 アメリカの経済は100年に一度と言われる大不況です。すぐに政策の効果が出ることは難しいと皆さんは思っています。しかし、100日・3ヶ月程度も経って回復の兆しが見えないようなら、「買い方」は見送り、「売り方」は売り崩しに出てくるようになります。今年4、5月頃が見所でしょう。

posted by 犬丸正寛 at 12:05 | 相場格言

2009年02月15日

相場強弱聞くは1人と心得よ=犬丸正寛の相場格言

相場強弱聞くは1人と心得よ=犬丸正寛の相場格言 相場見通しに迷ったら、人の意見を聞きたくなるものです。しかし、あまり多くの意見を聞いていると、かえって、分らなくという教えです。
 1人だけというのは極論としても、せいぜい2、3人までとしたいものです。
 とくに、ご自身が優柔不断な性格だと自覚なさっていればなおさらです。日頃から、この人の意見は、という人を見つけておきます。
 新聞、雑誌でも構いません。その人の言っている意見はじっくり聞いてみます。そして、自分の意見と、どこが同違うのだろうと摺り合わせすることです。そのほうが多くの意見を聞くより効果的です。

posted by 犬丸正寛 at 17:00 | 相場格言

2009年02月13日

下値の3点同値は買いに歩あり=犬丸正寛の相場格言

下値の3点同値は買いに歩あり= 「3点同時」とも言います。日足で終値が3日間、同じ値段の続くこと。週末値段でも3週同じ値段の続くことを言います。個別の株価でも、日経平均などの指数でも、使うことができます。下げてきた株価が、3回もお同じ終値となるようなら底値が固まったと判断できます。
 チャートで底入れの確率が高いものに「二番底」があります。これに、負けぬくらい確率の高いものです。「終値」というのは、日足ならその日の最後の値段。週足なら週末の最後に取引された値段です。その日の取引、その週の取引はそれ以上ないのですから、明日につながる大切な値段です。明日の相場が弱いと予想されるなら、終値はその日に取引きされる中で、安く終わるはずです。
 そのような大切な意味合いを持つ終値が3日間(あるいは3週間)の続くことは、下値に対する抵抗力がついていると見ることができます。

posted by 犬丸正寛 at 12:21 | 相場格言

2009年02月12日

ケイ線・チャートは相場の杖である=犬丸正寛の相場格言

ケイ線・チャートは相場の杖である ケイ線、チャートに対しては評価する人と、まったく評価しない人に別れます。
 評価しない人は、「終わった事をあれこれ言っているにすぎない」ということです。まったく、その通りです。否定はしません。
 チャートには図表、地図といった意味があります。売上とか利益といったデータを、いちいち棒グラフなどの図表にしなくても頭に入っている人もいるでしょう。
 あるいは、地図などなくても目的地まで車を走らせる人もいるでしょう。
 特に、国土の狭い日本では地図などなくても方向感さえしっかりしていれば、始めて行く場所でも心配ないかもしれません。仮に、間違っても、日本はどこかの海で行き止まりになるのですから。
 こういう生き方も否定はしません。しかし、4000銘柄近い、上場銘柄の動きが全て頭に入っているかというと難しいと思います。株価の足取りを図表化、つまりチャートとして眺めればすぐに分かります。他の銘柄と比較することで、対象とする銘柄の動きを理解することができます。
 チャートで失敗するケースでは、局部的な動きを重要視する場合です。3本目にこの足がでたら買い(売り)といった見方です。パソコンのなかった昔は、そういった小さな動きが重要でした。いわゆるケイ線と言われる時代です。現在は、パソコンの発達で多くの銘柄について「趨勢」(傾向)を見ることが重視されています。
 特に、株価だけを見るのではなく、人口変化など社会の動き、鉱工業生産、消費などの景気の動向、為替、商品価格、企業業績などと比較をすることで株価の方向を見ることがあるていど予測できます。
 こういった意味において、「チャートは相場の杖である」と教えています。


posted by 犬丸正寛 at 13:15 | 相場格言

2007年05月28日

相場格言−−火曜日の商いは危ない

 受け渡し日に関係した言葉です。株式市場には4日目ルールがあって、株式を買った人は、その日を入れて4日目までに購入代金を支払う義務があり、反対に銘柄を売った人は4日以内に株券を渡さなくてはいけないという決まりごとです。この受け渡しが無事に行われて初めて売買成立となるのです。

 もう少し、売買について話しますと、通貨のなかった頃は、モノとモノを交換する物々交換だったことは言うまでもありません。しかし、自分の欲しいモノと、相手の欲しいモノとが一致するまで、互いを探さなくてはいけません。そして、定期的にモノを交換する「市」ができると、交換相手を比較的簡単に見つけることができるようになります。

 それでも、売りたい人、買いたい人が、それぞれ相手を見つけて交換しなくてはいけませんので、こうした取引は、「相対売買・相対取引」と呼ばれています。上場廃止となった西武鉄道の株式は、自分で売買の相手をみつけなくてはいけません。実際は、証券会社で扱ってくれますが、こちらの注文に応えてくれる相手が出るまで待つしかありませんので相対売買なのです。

 この点、証券取引所に上場されている株式は個人、外国人、投信、企業、銀行などいろいろな人たちが、いろいろな目的で投資をするため、商いは活発で、いちいち相手を探す必要はありません。

 4日目ルールのベースとなっているのは、遠隔地の人が株券を売った場合、交通手段の関係上、その株券を渡すまでに中、3日はかかってしまうためです。不公平とならないように買った人が代金を支払うのも同じ4日目ということです。現在は株券の保管振替制度、あるいは株券不発行制度によって株券の受け渡しはほとんどなくなりましたが、現金支払いは依然4日目のままです。この4日間の空間を狙って犯罪が起きます。

 かつて、曙ブレーキの株式が大量の受け渡し不能となり証券会社は大変な損害を被りました。「鉄砲」という売買があって、かなり複雑ですが、簡単にいえば、証券会社の営業マンをきちっとした売買で信用させておいて、ある時、株券を大量に売り、その代金を4日目の株券と引き換えでなく先にもらってしまい、株券を渡さないでドロンするのです。

 火曜日に売買した場合、週末金曜日が決済日ですが、週末を使って遠く逃げてしまうのです。このため、証券会社の間では、火曜日の大きな注文は注意が必要といわれてきました。通常の商売でも、最初は小さい取引で信用させたうえで、大きな穴をあけられてしまうという手口です。

 商売の世界でも、注文の規模が大きくなってきたら手放しに喜ばないで注意が必要といえるのではないでしょうか。
posted by 犬丸正寛 at 16:18 | 相場格言

2007年01月05日

相場格言−−二度買うべし二度売るべし

 似た格言に、『一度に買うは無分別」』があります。相場はなかなか自分の思ったとおりにはいかないものですから、売買は何回かに分けて行ないなさいと戒めています。

 投資家に、そうとうの自信があったとしても、相場は常に変化して動いていますので、昨日までは強い材料であっても、今日の相場には織り込まれて、強い材料とはいえなくなっている場合が多いのです。ましてや、昔と違ってネット取引が活発な今日では数分単位で強弱感が変化しますからなおさらです。

 投資家はどんなベテランであっても、売買という実際の行為に直面すると、それまでの冷静さが失われ、売買を急ぐ心理が働きます。不思議です。

 その理由としては、(一)熱心な相場研究、銘柄研究によって、絶対に大丈夫と過剰な自信を持つ、(二)努力したのだから少しでも他人の先を越したい、(三)努力したのだから、早く、そして少しでも多く儲けたい、といった心理が働くためです。努力して研究し、「よし」と思ったところが危ないということです。それなら研究なんかする必要がないということにもつながりかねません。

 しかし、研究は絶対に必要ですが、研究に打ち込んでいる間にも相場環境は変化しているので、数回、最低でも2回に分けて売買しなさいと教えているのです。昔の戦争映画などを観ていますと、数人の斥候を出して敵の様子をうかがいます。斥候が帰って来なければ敵がいるのです。一度に多くの兵を出すと全滅の恐れがあります。株式売買も戦いですから、一度に大量の注文を出すのでなく、斥候を出すように少なくとも2回くらいに分けて行うべきです。

 経営においても新製品を出す場合などは似た戦法を採ります。筆者が担当していた日清食品の当時の安藤百福社長は新しい即席ラーメンを出す時は必ず九州から発売して様子を見ていました。いきなり、大消費地の大阪や東京で売り出して失敗することを避けるためでした。食品に限らず新商品を出す場合、地方で売り出して反応をみるのが普通です。新製品に長い時間と費用をかけ、そうとうの自信があったとしても企業は慎重に臨むのです。われわれ個人も大いに見習うべきだと思います。
posted by 犬丸正寛 at 16:15 | 相場格言

2006年11月16日

相場格言−−余りものに買いなし

 関西の商売では、「残りものに福あり」といって大切にしている言葉ですが、内容的には、それほど、この標題の格言と違わないと思います。分かりやすい例ですと、デパートの閉店時間間際の買い物です。単身赴任の身と思われるお父さま方が、筆者もそのひとりですが、デパートの地下食品売り場で閉店間際を狙って弁当を買います。1200円もするような幕の内弁当が800円くらいで買えることもあるので、まさに「残りものに福」です。ただし、味がもうひとつと思われる弁当は残っている数も多く、「余りものに買いなし」といえるのではないでしょうか。

 内容がよくて、時間制限などによって残っている、余りものは買ってもいいが、内容の伴わないものは、安物買いの銭失いになってしまいます。株式市場では、その日の立会いは、原則、午後3時で終わりです。この時に、売り気配となっているような銘柄には手を出さないほうがよいという教えです。いうまでもなく、株式市場は売りと買いによる需給関係で株価が決まります。立会い終了時間までの場中なら、なぜ売り物が多く出ているか、調べることも可能ですが。引け間際の売り、つまり「余り物」となっている場合は、何が材料か分からないので、相場感や値ごろ感から買うと非常に危険です。次の朝、会社更生法申請といった最悪の事態もあります。現実に、バブル崩壊過程で、日経平均が7600円台の安値をつけた2003年にかけては、引けで売り物が出ている銘柄は絶対に買えませんでした。

 当時は危ない会社のリストが出まわって、次はどこが行き詰まるかという時代でした。今は、景気もかなり上向いて倒産リスクは薄らいでいますが、それでも、倒産しないまでも先般の新興企業の社長が詐欺罪で逮捕され大量の売り物がでて大きく下げた例もありますので、個人投資家は基本的には、多くの売り物が出ている銘柄、つまり余り物銘柄には近づかないのがよいと思います。

 ただ、ひとつだけ、引けでまとまった売りが出ているようなケースで買っていいということが言われる場合があります。信用取引(お金を借りて株を買う)の6ヶ月期日が到来し、処分売りしなくてはいけないような時の売り物です。この場合でも、短時間の間に情報収集が可能な人でないと難しいと思います。なぜなら、信用取引の期日が到来している場合でも、処分売りしないで、継続できる乗り換え制度や信用で買った株券をお金をそっくり出して現引きする方法もあるからです。急いで、信用買いの処分売りをする場合は経営リスクなどの悪材料が隠れていることもありますので、やはり「余り物」には手を出さないのがよいでしょう。

 会社経営でも、これから人手が不足してくる時代ですが、就職の決まらないような人をうっかり採用すると、結局は使いものにならかったということになります。

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posted by 犬丸正寛 at 12:31 | 相場格言

2006年11月06日

相場格言 理屈屋の相場下手

 「理屈上手の商い下手」とか、「理屈には負けても相場に勝て」、「勝っていくら」、「言うは易し行うは難し」などと言う言葉もこの格言に近いものです。その人の性格による部分はあるとは思われますが、往々にして多くの投資家は、最初は相場に耳を傾ける謙虚さがありますが、少しづつ投資経験と勉強を重ねるにつれて、株はこういうものだとか、経済や景気、さらには天下国家論まで知識をご開帳するようになります。

 こうした人の共通項は決まって、うまく儲かった時の話だけを、ことなら大きくひらけだすことです。それでも、黙って聞いていると、こちらから聞きもしないのにべらべら喋って、結局はほとんど儲かっていないで、それどころか大きな損をしていることがばれてしまうものです。勉強することは非常に大事なことで、勉強すれば株で儲けることにつがるだけでなく、社会生活、あるいは商いにも役立ちます。

 しかし、知識を蓄え理屈上手になって、理屈に酔って相手を見下すようになったりすると、まず株式投資で儲けることは無理です。相場について理屈を語る人は、発言した通りに相場が動かないと、「間違っているのは相場で正しいのは自分である」と、自分の都合のよいように解釈して相手を負かせることに生きがいを感じてしまうようになるからです。

 こうしたひとりよがりを戒めるために、「相場は相場に聞け」という格言があるほどです。ゴルフをやる人なら、「ゴルフは上がっていくら」といいう言葉をよく耳にするはずです。いくら、遠くまでボールを飛ばしても、スコアが悪ければ、プレー後の表彰式では上位の人としては賛辞は贈られません。200ヤード飛ばすのも1打なら、わずか50センチのパットもスコアの上では同じ1打です。ましてや、ゴルフを生活の糧にしているプロゴルフは、株式投資と同じように儲けていくら、上がっていくらの世界なのです。

 経営面では、さすがにバブル崩壊後の厳しい経済状況では、新聞記者を集めて酔った勢いで手柄話や学歴、人脈の広さ、知識の豊富さを自慢する経営者は少なくなりましたが、かつては、この手の経営者が数多くみられ、日本は国土面積が狭いのだから地価は上がり続けると聞かされたものです。その結果が、銀行の行き詰まりであり、名門企業の経営不安や業績悪化でした。それだけの理屈がとうとうと述べられるのなら、名門企業の破綻などはなかったはずです。

 結局は、理屈上手の商い(経営)下手」というものです。勉強は怠らず、社会の変化、相場の変化などには静かに耳を傾ける姿勢だけは筆者もなくさないように心がけたいと思っています。

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posted by 犬丸正寛 at 13:15 | 相場格言

2006年10月06日

相場格言−−もうはまだなり、まだはもうなり

 筆者自身、この格言ほど難しいものはないと思っています。この言葉の言おうとすることは分かりますが、しかし、どうすれば格言とおりに実行できるのだろうかということで悩みます。

 格言の意味するところは、上げてきた株価が、「もう」このあたりで天井だと自分で思ったところは、実は「まだ」上値を残しているし、反対に、「まだ」上がると強気になったところは「もう」天井であるという教えです。もちろん、下げ相場でも使いますが、どちらかといえば、上昇相場で使うことがほとんどです。

 現在はパソコンなどによるデータでの判断があらゆる分野において優先する時代です。たとえば、CD−ROM株価チャートなどを駆使してデータ処理する人からみると、株価のピークやボトムはかなりの確率で高まる、といった返事が返って来るでしょう。しかし、CD−ROMなどよりケタ違いに立派なコンピュータを投入して運用しているはずの投信などの運用成績が優れているかといえば必ずしも及第点をつけられるものではありません。

 とくに、現在のように時代が大きく変わろうとしてるような時は、理屈とおりやコンピュータの予測とおりには行かないものです。従来の、国家・官僚主導の経済の時代なら、企業は決められた枠の中で行動していればよかったのですが、現在は、経営を支配しようとするM&A(企業の買収・合併)の時代です。

 基礎データはコンピュータでそろえることができても、データの枠を超えて人間と人間のぶっつかり合う戦いの場となってくれば、「もうはまだなり、まだはもうなり」という駆け引きと自分との戦いです。個人投資家が好む低位株などは、この格言が当てはまるケースが多いと思います。

 日本を代表する優良株は、優秀な多くのアナリストが常にウォッチしているため意外性がありませんが、アナリストが日頃まったく見ていない低位ボロ株が人気化して大相場となるのは意外性があるからです。それまで動かなかった低位株が動き始めたら、少なくとも初動段階で「もういいだろう」と思わず、粘ってみて下さい。

 経営者においても、長い間、苦労をされた人ほど、「もうこれで経営は安心」とほっとされるものです。ほっと程度なら結構ですが、「もう」が「慢心」につながって立派なビルを建てたり、銀座通いをするようになり、自分の気にいらぬ人を切ったりするようになると、まず間違いなく経営は傾きます。会社経営には、これでいいということはなく、常に「もうはまだなり」と戦い続けるものではないでしょうか。
posted by 犬丸正寛 at 14:05 | 相場格言

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