相場格言

2013年10月11日

日経平均は『年末年始高』に向けた初動に入った、9月中間決算発表の早い中小型の好業績に狙い=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は、去る4日(金)に30日線を割り込んだものの、大きく崩れることなく1万3748円(8日・火)で底打ちし、週末には1万4404円と30日線を回復した。30日線を下回った日数は僅か5営業日と短期間だった。しかも、下げに転じる直前の9月27日の1万4817円に手が届くところまで戻している。

 調整を短期間で終えることができたのは、(1)週前半にNYダウが安い中で日本のマーケットがNYダウ安の影響をほとんど受けなかった、(2)好調が予想される9月中間期決算の発表が接近している――ことが挙げられる。

 NYダウの影響を日本が受けなかったのは、(1)アメリカは与野党の対立で予算は遅れているものの、デフォルトにまでは行くことはないだろうとの楽観的な見方が強かった、(2)アメリカは金融緩和が終了段階にあるが、日本はこれからが本番である。しかも、アメリカのように金融緩和効果のあとに景気・企業々績の上向きが期待できる、ということがある。即ち、相場性格的には、アメリカが金融相場を終え業績相場の円熟期にあるのに対し、日本は金融相場の真っ只中にあり、この先、もっともおいしい『業績相場』が控えているというわけだ。

 まず、この9月中間期業績では、金融緩和による→「円安」の効果が期待される。とくに、第1四半期(4〜6月)では、円安効果が為替の金額面に寄与、第2四半期では数量面に効果が期待されるものとみられるからだ。

 第2四半期の発表は11月に入ってから本格化するが、10月21日(月)からの週には中堅どころの発表が予定されている。決算発表の早いところは総じて好調なところが多いだけに株価にプラスとなる。

 たとえば、10月1日に早々と9月中間決算を発表したあみやき亭(2753)は営業利益が前年同期比38.5%増益と好調で通期予想の増額修正も行った。もちろん、株価は急伸している。

 ただ、問題は主力の優良銘柄である。気になるのは11月中は、まだ信用買い6ヶ月期日が残っているため、とくに、信用買残の多い主力優良株については、これから発表される業績が事前の期待数値をかなり上回るものでないと失望売りとなる可能性が否定できない。その場合は、11月にいったん下げてから需給関係の好転を待って年末年始高になるものとみられる。

 こうしたことから、年末年始までを睨んだ日経平均は、中期的には上値指向とみられるものの、9月中間期決算発表が本格化するまでは一気に上値追いとはならないだろう。来週は、せいぜい1万5000円奪回があれば上出来だろう。好業績のシコリのない銘柄が活躍の中心になるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:47 | 株で見る世の中

2013年10月04日

引き続き個別物色の展開、決算発表と6ヶ月期日一巡で『11月』には明るさ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は1万5000円手前で上値の重くなっていたところへNYダウの短期間での800ドル近い下げが響いた。日経平均は1ヶ月ぶりの1万4000円割れとなった。

 特に、気になるのは足元での下落率がNYダウの4.8%に対し日経平均が5.9%と大きくなっていることだ。

 この一番の理由は、日本のマーケットの場合、今年4〜5月に大商いを演じており、この信用取引の買方期日が到来していることが大きいためとみられる。振り返ってみると東証1部の出来高(売買高)は5月21日に60億株台に乗せ、同23日には76.55億株の過去最高を記録している。その前後を含めると4〜5月の出来高は非常に多いものだった。短期売買筋の売りは一巡しているとみられるが、現物を含めた中期投資スタンスの買いはかなり残っているものとみられる。

 とくに、ピーク後、夏場の出来高が少ない状態が続き、ピーク時のシコリ株を吸収したとは言えないからである。このシコリ株の投げを狙って先物で売り崩す仕掛けもみられるとの指摘もされている。

 基調的には日本のマーケットは強いとみられているものの、長期投資のファンドなどは、できるだけ安く組み入れたい気持ちは強いものとみられる。このため、需給関係の良くない今は上値買いに慎重で、むしろ、『消費税引上の悪影響を宣伝することで投げを誘い、安く仕込む戦略のようだ』(中堅証券)とみられている。

 一般的には信用取引の6ヶ月期日において、もっとも売りの出やすいのは5ヶ月目といわれる。多くの銘柄が5月高値だったことから、『10月がもっとも需給関係は厳しい』ということになっている。

 一方、NYダウは、『オバマ求心力低下症状』とでもいう状態で厳しい状況である。大きくみるならば、オバマ政権の『大きい政府』に対する反動とみることもできるだろう。リーマンショック後、3兆ドル(300兆円)もの資金をマーケットに供給し大きい政府の役割を鮮明にした。結果、6468ドルまで下がっていたNYダウは1万5709ドルの最高値をつけ、10%を超していた失業率も7.3%まで低下し、「大きい政府」の効果はあったことも事実である。

 しかし、『良いことのあとには悪いことが待っている』とおり、バブル発生も台頭し供給資金引き上げの必要に迫られている。しかも、オバマケア(医療改革)、銃規制などオバマ政権の大きい政府政策に対し、「小さい政府」を標榜する野党共和党が予算などいろいろな点で反対の強硬姿勢を打ち出している。

 『大きい政府か小さい政府か』については、アメリカ国民の決めることであり日本のマーケットは静観するしかない。ただ、日本もアメリカの後を追って、超金融緩和など『大きい政府』政策が前面に出ている。デフレ克服のためにはやむを得ないが、いずれ同じような状況が来るであろうことは記憶しておきたいところである。

 11月になれば3月期決算会社の9月中間期決算発表もあり増額銘柄も予想され、信用取引の6ヶ月期日一巡もあってマーケットは明るさを取り戻すものとみられる。それまでは個別物色と展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:20 | 株で見る世の中

2013年09月27日

「秋相場本番」、消費税引上決定なら外国人買いも戻り年末年始高へ=犬丸正寛相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は10月入りで『秋相場本番』である。とくに、重要な政策課題の『消費税』が10月1日にもはっきりする見通しだ。

 引上決定なら、(1)景気刺激策に拍車がかかる、(2)外国人投資家の買いが増加する、といったことが予想されマーケットには好影響が期待される。

 一方、NYダウはシリア攻撃の延期、金融緩和縮小決定の延期、という2つの延期を好感して9月18日には1万5709ドル(場中値)と、8月2日の1万5658ドルを抜いて最高値を更新した。しかし、高値での持続力はなく、その後、5連続陰線となるなど、やや心配な展開となっている。このままの調整が続くと、『一文新値型のダブル天井』となってしまう心配があるからだ。

 このため、来週はNYダウがどこまで戻すことができるか、あるいは一気に高値を抜くことができるのか、といいった点が注目される。高値更新なら日本株に対し、とくにトヨタ自動車など優良株にプラスに働くものとみられる。

 しかも、その場合は、東証1部の売買単価(6日平均)が7月31日の894円をピークに下がり続け、『中低位株優勢』の展開となっている中で足元では650円前後で下げ渋り状態となっていることからトヨタなど値ガサ株が狙われやすいタイミングとなっている。NYダウが上伸ということになれば値ガサ株に物色のホコ先が向かう可能性はあるだろう。

 その場合は、いったん内需関連中心の中低位株は休息に入ることが予想される。もちろん、休息であって本格調整にはならないだろう。消費税引上なら引き上げ後の景気落ち込み対策で設備投資減税、公共投資などの景気刺激策が予想されるからだ。オリンピック、リニア、カジノ、東日本復興、設備関連、iPSなど内需型のテーマ関連は息の長い活躍が期待される。

 とくに、オリンピック関連の大成建設、リニア関連の飛島建設などは、1段上げが終ったところであり、まだ2段上げ、3段上げが期待される。

 また、消費税引上決定なら財政改善に明るさの出ることから外国人投資家は買い姿勢を高めてくるものとみられる。ただ、害極人投資家は買いの中心をグローバル優良銘柄とするか、内需関連銘柄とするか、どちらにウエートを高めるかを決めかねているようにもみえる。仮に、内需関連中心ということなら一連のテーマ性銘柄を勢いづかせるものとみられる。

 秋相場は年末年始を見据えた主役銘柄を探る展開が予想される。
posted by 犬丸正寛 at 16:33 | 株で見る世の中

2013年09月20日

オリンピック、リニア、カジノ、汚染水処理などテーマ豊富、日経平均1万5000円台へ=犬丸正寛相場展望

犬丸正寛の相場展望 今週(17〜20日)はNYダウ上昇と国内の好テーマ具体化で日経平均は前週末から約410円、率で2.8%上昇し、NYダウのこの間の上昇率1.9%を上回った。出来高は今週いずれも30億株台を記録した。この勢いを受け継いで来週(23〜27日)は新興国等の波乱がなければ7月19日の戻り高値1万4953円を抜いて今年5月24日以来となる1万5000円台乗せとなるだろう。

 シリアへの軍事介入中止、量的金融緩和縮小開始の延期、金利の低下、次期FRB議長の有力候補とみられていたタカ派のサマーズ氏の候補辞退などからNYダウは8月2日の1万5658ドルを抜いて18日には1万5709ドルと最高値を更新した。とくに、アメリカ10年国債の金利は3%近くとなっていたが2.6%台へ低下した。

 月間850ドル規模の量的金融緩和策を継続することとしたのは堅調な景気をより確実なものとするためということのようである。裏を返せば今の景気には危うさを内包しているということでもあるだろう。とくに、財政問題からの制約を抱えている。また、量的緩和を縮小すれば新興国からのドルマネー還流に拍車をかけ、新興国の景気に悪影響が出る心配がある。

 一方、日経平均はオリンピック決定でオリンピック関連が一大テーマとして登場したのに加え、リニア中央新幹線のルート決定と2014年着工から、リニア新幹線関連も大きいテーマとなってマーケットを活気づかせた。

 来週も、NYダウ堅調が予想されるし引き続きオリンピック関連、リニア関連の銘柄が循環的に買われるものとみられることから堅調が予想される。さらに、法人税減税案から設備投資関連、さらに、カジノ構想の浮上で観光なども含めた関連銘柄や汚染水処理関連銘柄なども物色されるものとみられる。

 このような豊富なテーマに支えられて日経平均は1万5000円台に乗せくるものみられる。ただ、5月23日の年初来高値1万5942円に近づけば徐々に上値は重くなってくるものとみられる。

 出来高は活発でもマーケットへの資金流入を表す売買代金はまだ少ないことがある。主役の外国人投資家が参入していないためである。今後、NYダウの高値更新を追って、日経平均が高値を更新するには消費税決定と9月中間決算数字を見極めたうえで外国人投資家が本格参戦するときだろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:27 | 株で見る世の中

2013年09月17日

【犬丸正寛の見聞記】寿スピリッツ・表参道の『グラッシェル』

【大人の女性のためのスイーツ&カフェ、表参道に7月オープン】

■アイスクリームで作ったリッチなデコレーションケーキの「アントルメグラッセ」と生グラッセを「店で作って店で売る」が大好評

 東京のお洒落な街、表参道にある寿スピリッツ<2222>(東2・売買単位100株)のアントルメグラッセと生グラスの店、『GLACIEL』(グラシェル)を訪問した。

グラッシエル

グラッシエル

 「アントルメグラッセ」とは、アイスクリームで作ったリッチなデコレーションケーキのこと、生グラッセとはフラン語でアイスクリームのことだそうである。

アイスクリームで作ったリッチなデコレーションケーキ

 表参道でも喧騒の原宿から離れた大人の雰囲気の閑静な住宅街に『グラッシエル』はある。店の向かいは某大手電鉄会社の会長宅ということだ。アイスクリームの国の山脈をイメージした白壁と大きなスノーインサマーという木が目印。外観からだけでもグラッシェルのターゲットである「価値の分かる大人の女性」を魅きつける雰囲気は十分だ。

 さらに、重厚なドアを押して店内に入ると、白い壁には絵などの飾りはいっさいなく、しかも、木質をベースとした内装で仕上がった空間が大人の雰囲気が一気に包み込む。

グラッシエル

 店舗はオフィスと工房も持った3階建て。1階はアントルメグラッセ、生グラス、洋菓子、生菓子などの物販スペースと、ガラス越しに実際にこれらを作っている工房を見ることができる。2階は、「サロン・ド・テ」という名のカフェがあり、作りたてのアントルメグラッセなどをコーヒーなどと一緒に楽しめる。いただくと、アイスでありケーキで、しかも3層から成った味が楽しめる。男性でもホーッと思うから、女性ならたまらない味だろう。

 洋菓子・和菓子を手がける寿スピリッツは、地域での有人店舗によるブランド力確立と、そのブランドをバックとしてネット通販により全国展開する。最高益更新の根底には、『熱狂的ファンづくり』にもっとも力を入れた経営により消費者に高い支持を得ていることがある。まさに、表参堂の店舗はその極地ともいえる。

 同社飛躍の牽引となった北海道小樽の洋菓子店舗『ルタオ』とはコンセプトは異なる。たとえば、ルタオの平均売上単価が推定1500円に対し表参堂グラッシェルは同3000円とみられることにも現れている。

 「新しいブランド」、「新しい商品」、「新しい店舗」を掲げて『ニューコンセプトメーカー』を目指す同社が形にしたのが『グラッシェル』と位置づけることができる。

 「店で作って店で売る」というコンセプトが受けて7月のオープン当時は数時間待ちだったという。現在も平日でも満席の繁忙が続いている。店舗への投資は約3億円で工房を持つことから従業員は総勢24名体制。通販も含めた月間売上目標の4000万円達成は早そうだ。

 今後、「店で作って店で売る」という表参道型の店舗を東京・丸の内、大阪・梅田、福岡・博多に予定しているようだ。
posted by 犬丸正寛 at 09:45 | 株で見る世の中

2013年09月13日

年末年始に向け『オリンピック関連の内需株が主役』の展開に=犬丸正寛の相場展望

■大成建設が牽引、アベノミクス相場でトヨタ2.2倍から大成建の880円相場も

犬丸正寛の相場展望 来週(17〜20日)は、引き続き『オリンピック関連銘柄』中心に堅調な相場が予想されそうだ。とくに、オリンピック関連銘柄のリード役的存在の大成建設(1801)の動きがカギを握っているといえるだろう。

 東京オリンピック開催の決まった今週(9〜13日)の相場は、建設株中心に関連銘柄が売買高の上位を独占した。とくに、オリンピックのシンボルとなる国立競技場建設受注が有力な大成建設は9日(月)に売買高が一気に1億株台に急増、10日(火)には2億9602万株に達し、株価も前週末の405円前後から10日には535円と急伸した。さすがに、短期的なヒートアップから調整となっているものの、500円前後で下げ止まり調整としては軽い。

 大成建設はトヨタ自動車との比較ができる。昨年秋から今年5月までの『アベノミクス相場』ではトヨタ自動車(7203)が全般相場を牽引した。今回の『オリンピック相場』では大成建設が全般相場を引っ張っているからだ。このため、トヨタ株が昨年秋から今年5月まで2.2倍に上昇したことから、大成建設も400円を起点に最終的には2.2倍の880円も期待されてよいだろう。一部には大成建設は1991年以来の4ケタの声も聞かれるほどである。上値目標は難しいとしても、「大成建設が国立競技場の受注決定、あるいは着工という材料が決まるまでは強い展開が続くだろう」(中堅証券)。

 来週はアメリカのFOMC(公開市場委員会)が予定されており、注目の量的金融緩和縮小がどうなるかという材料はある。一応、日本のマーケットは様子見にはなるだろうが、基本的には日本のマーケットはグローバル材料から離れオリンピック中心に国内材料中心の展開とみられることから大きくは影響は受けないだろう。

 国内では、GDP4〜6月確報値好調を受けて、消費税引上もほぼ予定通り決まりそうである。外国人投資家にとっては、日本の政権に対する実行力評価と財政健全化に対する評価で日本株の組み入れ比率を高めることにつながるものとみられる。

 とくに、日本の企業業績面では日経平均予想1株利益は夏場に890円前後まで低下していたが、9月3日以降は910円台に乗せ明るさが加わっている。今後、3月期決算期企業の9月中間決算発表において通期業績に対する上振れ期待が一段と高まりそうである。

 ただ、アベノミクス相場では円安に伴い輸出株が先導し、内需株へバトンタッチという好循環相場だったが、今回のオリンピック相場では輸出関連銘柄は大きくは動かずオリンピック関連の内需型銘柄に人気が集まる可能性があるだろう。なぜなら、輸出関連銘柄は5月にかけ大きく買われたからであり、円安も進んでいないことがある。

 これから、年末年始に向かっての相場は内需関連銘柄が『主』、輸出関連銘柄が『従』の展開になるものとみられる。3ヶ月ていどの中期投資を旨とする個人投資家の方は内需関連銘柄を中心に組み入れるのがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:23 | 株で見る世の中

2013年09月06日

来週は波乱の展開も、日経平均は5営業日で約1000円高、『オリンピック』は先食い=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(9〜13日)は、この週末に明らかとなる、『アメリカの雇用統計』と『オリンピック開催地決定』という2つの大きい材料に加えて、アメリカのシリア攻撃という気になる材料を受けての展開となる。波乱を含んだ週となりそうだ。

 アメリカの雇用統計は、順調な景気が続いていることからみて引き続き明るい数字が予想される。7月までの過去3ヶ月間の月平均では約17.5万人の新規就業者増加となっている。発表となる8月分は、この平均値を2割も上回ったり、下回ったりするような数字にはならないものとみられる。

 このため、アメリカの量的金融緩和縮小は予定通り、遠からず実施される方向にあるものとみられる。ただ、マーケットでは、(1)米・10年国債金利が2.98%と3%へ接近、(2)NYダウも8月2日の高値1万5658ドルから約6%(約1000ドル)下げている、など量的金融緩和縮小はそうとう織り込んでいるといえる。今後、量的金融緩和縮小が発表実施となれば材料出尽しとなる可能性はあるだろう。

 一方、東京オリンピック開催については、マーケットはかなり先食いしている。たとえば、日経平均は直近の安値である8月28日の1万3188円から9月5日の1万4156円まで、わずか5営業日で約1000円も上昇した。この間、為替が円安に振れたということもあるが、上げ幅の大部分はオリンピック東京開催決定を期待し買ったものといえる。

 したがって、仮に、東京に決まったとしても先食いしているだけに、さらにここから1000円高となるような上値追いにはならないだろう。上伸する場面があったとしても、「上ヒゲ」チャートとなる可能性がある。逆に、東京が落選すれば上げ幅の半分に当る500円安の調整安となる可能性を含んでいると見ておきたい。

 さらに、気になるのはアメリカのシリア攻撃の有無である。アメリカは振り上げた拳をやや下げた格好となっているものの、自由平等、正義とルールを重視するアメリカは化学兵器を用いたとするシリアを見過ごすことはできないだろう。攻撃となった場合、ミサイルによる短期限定とは言うものの、アメリカの同盟国であるイスラエルへのシリアの報復攻撃も予想されているし、イランあたりへ戦線が拡大しないともいえない。周辺には原油パイプラインが多いだけに破壊されると原油価格高騰の心配はある。

 ただ、国際緊張が高まれば安全資産としてアメリカ国債へ資金が向かう可能性もあり国債価格上昇(金利低下)の可能性もあるだろう。ドル高・円安ということも予想され日本のマーケットには手がかりとなるだろう。

 このように9月は月初から波乱を含んだ展開が予想される。過去のデータでも9月は荒れ模様となっている。日経平均は1992年〜2012年の過去21年における、『9月の月足』チャートは、21回中で14本が陰線(月初に比べ月末が安い)となっている。上半期最後の月ということで機関投資家、法人等の売りも出やすいこともある。実際、9月3日、4日と久々に20億株を越える出来高となったことは、法人等の売りが出た可能性もあるようだ、と指摘されている。

 今年の9月は、日経平均が月初1万3438円と比較的高い位置からのスタートとなっているため、可能性としては9月の月足チャートは陽線より陰線が出やすくなっている。しかも、今年の9月は月初が2日の月曜日で始まる『2日新甫』となっており、荒れる月に当っていることも気になる。

 こういったことから9月はこれまでにも増して短期売買が中心の素早い対応が求められる。ただ、一方で3〜6ヵ月ていどを目処とした中期投資の向きには、9月の『彼岸買い』は、過去のデータでも好パフォーマンスとなっていることから、月末に向け安くなるところがあれば好買い場といえるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:17 | 株で見る世の中

2013年08月30日

シリア攻撃が「短期か」、「長期か」を見極める=犬丸正寛の相場展

■長期化なら円高、原油高が進み景気・企業業績に悪影響

犬丸正寛の相場展望 何事もなく通過するかと思われた『8月』は、月末となって『米英仏によるシリア攻撃』の材料が表面化した。化学兵器使用に対する制裁ということで、まもなく攻撃が始まるようである。

 相場への影響ということでは、攻撃が始まった場合、『短期』か、『長期』かによって大きく違ってくる。マーケットでは大多数が短期間での終結とみているが、一応、長期化の場合も想定しておくのが無難だろう。

 長期化の場合は、(1)ドル安・円高が進む可能性、(2)原油高継続の可能性、(3)景気・企業業績への影響、(4)間隙を突いて中国の尖閣上陸、などが懸念される。

 すでに、円相場は1ドル・96円台へ円高となっている。今年5月の1ドル・103円台に比較すると約7%の円高である。シリア攻撃が短期で終結なら、8月12日の95円台前後で止まるものみられるが、長期化なら今年6月の93円台、さらに昨年3月の84円台の可能性も出てくる。長期化の場合はアメリカの財政がさらに悪化しドル売り要因となるからだ。

 一方、原油先物価格は、2011年4月以来の1バレル・110ドル台に上昇となっている。昨年6月の71ドル台、今年4月の86ドル台などに比べかなりの上昇だ。一応、2011年4月の113ドルがフシとなっており短期間終結ならこの前後で上げ止るものとみられる。しかし、仮に、攻撃が長期化すれば2008年の1バレル・145ドルまでフシが見当たらないだけに原油価格高騰の可能性はあるのではなかろうか。そうなれば、アメリカのシエルガスにとってはいっそう有利にはなるが。

 日本にとっては、もしも、このような「円高」、「原油高」が進むと景気・企業業績への影響は避けられなくなる。期待されている2014年3月期の日経平均予想1株利益は現在の890円台が大きく低下する心配がつよまる。しかも、「消費税引上」は難しくなり、延期という事態も予想され、そうなれば財政悪化を嫌って外国人投資家の日本株売りも懸念される。マーケットにとっては企業業績面からも需給関係面からも売り材料となる心配がある。アメリカが中東へ目を向けているスキを突いて中国が尖閣へ上陸することも考えておく必要があるだろう。

 もちろん、軍事攻撃が短期間で終れば、こうした心配は消えることになるが、軍事行動の行方は難しいだけに投資行動としては慎重なスタンスで臨むのがよいのではなかろうか。
posted by 犬丸正寛 at 16:53 | 株で見る世の中

2013年08月23日

9月相場先取りの展開、注目される日米金利差拡大=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 下落の続いていた日経平均は、週末に300円を越す上昇となってマーケットに明るさが戻った。ただ、売買代金等はまだ少なく、日経平均自体も7月19日の戻り高値とその後の高値を結んだ『上値抵抗線』を抜くまでには至っていないなど、本格反転開始とは言えない状況である。

 10年物国債金利がアメリカ2.9%ていど、日本0.7%ていどと日米の金利差が拡大し、ドル買い・円売りとなって、週末の円相場は1ドル・98円台へ円安に振れた。アメリカの金融緩和縮小を織り込んできたようである。

■円安関連がリードしてアベノミクス成長戦略関連へ、波及の好循環も

 さらに、アメリカの金利が3%台に乗せ、フシ目の3%台後半まで行くのかどうかは、今後の金融緩和縮小のスピードと縮小幅によるのではなかろうか。その意味でも週末30日の米雇用統計は注目される。

 30日の円安で、円安関連の有力銘柄であるトヨタ自動車(7203)は200円を超える反発となった。同社株がこれまでの全般相場安の中で6000円をキープした底堅さも見直されたといえる。来週、さらに円安傾向が続けば、トヨタなど輸出関連銘柄は一段の戻りが見込めるだろう。

 とくに、来週は週半ばから決済ベースで9月相場入りする。円安なら9月相場先取りの展開が本格化するだろう。円安関連銘柄がリードして、アベノミクス成長戦略関連銘柄へバトンタッチする好循環の相場が期待できそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:49 | 株で見る世の中

2013年08月16日

材料空白で薄商いの中、1万3430円〜1万4050円のモミ合いか=犬丸正寛の相場展望

■売買単価100円低下、中低材料株に物色のホコ先も

犬丸正寛の相場展望 来週(19〜23日)は、盆休み明けながら材料空白で売買代金の少ない中、NYダウを横目でみながら小動きの展開だろう。

 そのアメリカは、10年債金利上昇、NYダウの下押しは心配なところではあるものの、9月の金融緩和縮小開始見通しはかなり織り込んだものとみられ、仮に、NYダウの一段安があったとしても下ヒゲ足となる可能性があるだろう。もちろん、緩和縮小の程度(幅)にもよるが、アメリカ製造業の状態がそれほど良くないことから、「縮小は緩やかなものとなる」可能性もあるからだ。

 ただ、気になるのはNYダウが15日に中期線を割り込んでいることがある。短期間のうちに中期線を奪回すれば今年6月と同じようなパターンとなって上昇相場をキープできる。この意味では来週のNYダウの動きは注目が必要といえる。

 一方、日経平均は売買代金2兆円割れの薄商いが続く中で、去る、12日の安値1万3430円を下値に、1万4050円を上値としたモミ合いに入っているようだ。とくに、NYダウの急落にもかかわらず週末は、よく102円安にとどまったといえる。

 薄商いの背景の一つには、外国人投資家の買い手控えということのほかに、5月に買い付いた向きの投げが一応、一巡していることがある。6月のNYダウ安の時のように狼狽売りはなくなっている。もちろん、1万5000円以上には売り物は控えているだろうが、アベノミクスの実経済への効果を期待して持株持続の腹を固めている向きも多いようだ。

 こうしたことからトヨタ自動車など主力銘柄は為替をみながら高値圏でのモミ合いの展開が予想され、引き続き関西系の中小型材料などが物色の中心になるものとみられる。ただ、1株当売買単価が日々ベースではピークから100円ほど低下するなど株価水準の低い「中低位の材料株」に人気が高まることも予想される。
posted by 犬丸正寛 at 16:43 | 株で見る世の中

2013年08月09日

売買代金2兆円前後の中で個別物色の展開、円相場反転なら輸出株の戻りも=犬丸正寛相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(12〜16日)は、『盆休み』に入ることや企業の第1四半期決算発表が一巡し材料空白となることから売買代金は2兆円前後の低水準となり様子見の相場展開となりそうだ。その中で、大きく下げた銘柄には、『円相場』を睨みながら自律反発のタイミングを探る展開だろう。

 3月期決算会社の第1四半期(4〜6月)決算がほぼ終わった。発表の前半ではトヨタ自動車など好調銘柄がみられたものの、後半ではニコンの大幅減額が表面化した。業績と株価の関係では、増額のトヨタ株価は大きく買われることはなく、減額のニコンは急落し年初来安値に沈んだ。こうした展開から言えるのは、「業績好調銘柄は株価に織り込み済み、業績の芳しくない銘柄は売る」ということだった。こうした動きも決算発表一巡で落ち着いてくるだろう。

 そして、次の業績を手がかりに買う相場は10月後半から11月にかけての第2四半期決算の発表だろう。ここで、通期予想がどのていど増額となるかがポイントである。もちろん、3月期以外の銘柄はあるが、3月期企業が圧倒的に多いため全般相場への影響は大きいからである。

 また、9月には『東京オリンピック』、『消費税』の決定も控えている。オリンピック東京開催決定なら、日本強靭化計画と相まって建設など内需型の関連銘柄が注目となるだろう。とくに、オリンピック開催決定なら景気押し上げ効果も見込めることから消費税引上げが決定されるものとみられる。そうなれば、財政悪化にブレーキがかかることから外国人投資家の買い再燃が期待される。

 このように9月は相場の転機となることが予想されるが、足元は夏休み相場の展開だろう。日経平均の足元の位置は年初来高値1万5942円(5月)と安値1万0398円(1月)の「中間値」(1万3170円)に接近となっていることから、ほぼ調整の最終局面来ているものとみられる。

 予想外の円高となったが、フシ目の1ドル・95円に接近したことで円高が反転する可能性もあるだろう。円安に向かうようなら輸出関連銘柄の反発も十分に予想される。

 全体としては商いが少ない中での業績見通しがよく、これまで買われていなかったような銘柄が個別に物色される展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:53 | 株で見る世の中

2013年08月02日

『金融相場と業績相場のミックス型』展開、日経平均1万5000円挑戦=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 今週(7月29日〜8月2日)の相場は、前半のモミ合いから後半にかけて急上昇の展開となった。即ち、1万3613円で始まった日経平均は、週末8月2日には1万4466円とほぼ高値引けとなって週初に比べ853円(率で6.2%)の上昇となった。週末対週初比較での上げ幅としては恐らく今年最高とみられる。

(1)NYダウの最高値更新
(2)第1四半期決算発表の好調
(3)資金のダブつきーーなどが重なってのものとみられる。

 アメリカは、30〜31日の金融政策会議で当面の金融緩和策継続を決めた。これを受けて、1日のNYダウは1万5650ドルと5月22日の1万5542ドルを抜いてほぼ2ヶ月半ぶりに最高値を更新した。アメリカの企業業績にはキャタピラーなど一部に翳りがみられるものの、量的金融緩和がカバーして相場を支えているという受け取り方のようである。
 一方、日本では7月末の資金供給量が173兆3100億円と過去最高を記録している。しかも、日本においては好調な第1四半期決算の発表となっていることが大きい。つまり、NYダウは企業業績の不安を金融緩和が支えている姿であるのに対し、日本は業績も金融緩和も両方が日経平均にプラス作用しているということだ。言い換えれば、日本は『金融相場と業績相場のミックス型』ということになるだろう。

 こうした勢いを受け継いで、来週(5日〜9日)の日経平均は週前半にも1万5000円へ挑戦となろう。ただ、週後半にかけては主力銘柄の決算発表が一巡することから上げの勢いは徐々に弱まるものとみられる。第1四半期(4〜6月)は前年同期に比べて好調なものの、通期を大きく増額したり、あるいは通期見通しがマーケットの事前予想を上回るという状況にはなっていない。たとえば、トヨタ自動車(7203)は2014年3月期を増額し1株利益を467.0円としたものの、四季報予想の473.6円には届かなかった。

 今週も出来高が30億株台に乗せることがなかったように5月ころの相場に比べると物足りない。1万5000円前後までの比較的売り物の少ない中を値を飛ばしている印象が強い。このため、上値が重くなれば一気に利益確定売りが出てくるものとみられる。

 日経平均で1万5000円台乗せ、トヨタで5月高値6760円を抜いたあたりが上値のフシとなりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:01 | 株で見る世の中

2013年07月26日

夏相場特有の『膠着相場』に、日経平均は5日線と15日線を割り込み短期売買も回転効き難い=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均の移動平均線(日足)に、代表的なものとして『5日線』、『15日線』、『30日線』がある。5日線では超短期、15日線では1〜2週間、30日線では1ヶ月ていどの売買に用いて、『買って儲かるかどうか』の勢いを見るのに用いられている。

 6月27日以降、日々の日経平均は『5日線』、『15日線』とも上回って推移していた。仮に、日経平均指数に投資した場合、買いの回転が効いていたわけである。

 しかし、26日(金)には5日線及び15日線を割り込んだ。短期売買においてさえ儲け難くなっていることを表している。幸い、中期投資の基準となる『30日線』(1万3900円ていど)に対しては余裕があり、じっくり投資型の人には慌てる必要はない。

 こうした回転の効き難くなった背景には、(1)選挙後に期待された外国人投資家の買いが入っていない、(2)決算発表が接近している中でキャノンの減額修正が響いた、(3)TPPなどで与党内がまとまり政権安定を不動にすることができるかを見極めたい──といったことがある。しかも、夏休み本番ということもある。

 とくに、マーケット心理を悪くしたのはキャノンの減額修正である。「円安効果」から、むしろ増額期待さえあったのが、一転して今12月期を減額修正した。欧州及び中国経済の悪化の影響が予想以上に厳しいということのようで、今後、輸出型銘柄においてアメリカ向け比率の大きいところは心配ないとしても欧州、中国向け比率の高いところは注意が必要という見方が強くなっている。

 まもなく、2014年3月期の第1四半期(4〜6月)決算が発表となるが、ここでの通期予想の増額を期待することは難しそうである。アベノミクス効果で企業業績の上積みを期待できるのは早くて第2四半期だろう。

 一方、外国人投資家は日本株を買い越しているものの、昨年暮れや今年春のような大規模のものではない。その背景には、米国政府は新しい駐日大使に元ケネディ大統領の長女を予定するなど親密さは増しているものの、一方では選挙に勝利した安倍政権がTPP問題、消費税問題、原発問題、集団自衛権問題、憲法問題、沖縄問題などで与党内をまとめることができるかを見極めたいとの雰囲気も強いようである。もしも、与党内の足並みが乱れるようなら、また総理が次々と交代するのではないかという心配を持たれている。外国人投資家の買いが本格化するのは政権の安定度を見極めてからということのようである。

 また、来週末にはアメリカの雇用統計の発表が控えている。国内ではデトロイト市の財政破綻、外では中国など新興国の金融不安の心配などもあり金融の量的緩和縮小の行方は難しいところにある。仮に、縮小ならNYダウの位置が高いところにあるだけに下押す可能性も考えておく必要はあるだろう。

 売買代金、出来高とも盛り上がり欠ける水準での推移となっておりマーケットは力不足といえる状態。ただ、空売りを仕掛けるほどマーケットの基調が弱いということでもなく、よほどのことがない限り、日経平均は『30日線』を割り込むような大きな下げにはならないとみられる。上にも行き難く、結局、夏相場特有の膠着相場となって材料株の個別物色の展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:45 | 株で見る世の中

2013年07月19日

選挙後相場は急伸あっても単発、『異次元金融緩和』のような大材料が出るわけではない=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 21日(日)の参議院選挙を控えて、『短期マネー』が換金売りを急いだことで週末(19日)の日経平均は反落した。7月1日〜18日まで、日経平均の『日々の高値と安値の幅』は平均208円だったが、19日には一気に540円に拡大した。主力の外国人投資家の買いが入っていないことから短期資金が売りに回ればストンと下げてしまう。主力不在の象徴的な展開といえる。

 短期マネーが売り急いだのは、参議院選挙で保守勝利は確実と言われているものの、選挙は水ものと言われることから、もしも大勝とならなかった時を考えて換金を急いだということだろう。また、保守が圧勝したとしても相場的には織込み済みの可能性もある。とくに、自民党が勝ったからといって、早速、次の日に4月の異次元金融緩和のような大材料が出るわけではない。

 そして、もう一つ、短期マネーが売り急ぐ理由としては、『中国リスク』が指摘されている。「IMFからシャドーバンキングの改革を求められるなど中国は難しい局面にある。これからも、連休前になると中国リスクから、買い手控えや換金売りは出る展開が予想される」(中堅証券)。

 シャドーバンキング(影の銀行)の融資残は公式発表されているだけで140兆円規模。実際には数百兆円、一説には1000兆円近くともいわれ不良債権化すれば日本のバブル崩壊時の金融不安とは比べものにならないほど影響は大きいと予想される。しかも、中国経済は物づくりのしっかりとした基盤ができていないため、金融が崩壊したらその後の再興には、日本の20年以上となる心配がある。

 このため、この点をアメリカはそうとう警戒しているもようである。米FRB議長が量的金融緩和縮小を5月に口にしてから今日まで実施を見送っているのは、中国経済に対する配慮があるものとみられる。もっとも、量的金融緩和縮小の延期でNYダウが強いことはプラスではあるが。

 さて、選挙後の日本のマーケットはどう動くか。短期マネーは引き続き活発な動きを見せるものとみられる。しかし、相場本格上昇のポイントは主役の外国人投資家である。とくに、日経平均が1万5000円に接近となっているこの水準からは売物が出てくる。短期マネーだけでは吸収は無理だろう。見所としては、5月23日の5兆8000億円から減少し、現在、2兆円程度となっている『売買代金』が、どのていど増えてくるかである。少なくと3兆5000〜4兆円まで増えることが相場上昇の条件とみられる。

 仮に、外国人投資家が日本株買いに動くとすれば、選挙に勝利し『政権安定』ということに対する評価だろう。世界を見渡して、『景気回復』、『政権安定』、『世情安定』という3つがそろっているのはアメリカと日本くらい、ということに対する評価が高まることだろう。

 しかし、それも選挙直後だけで長続きはしない可能性がある。理由の一つは、具体的な目に見える新しい政策が出るわけではないこと。もうひとつは外国人投資家の夏休みということがある。

 こうした観点からは、夏相場は強いものの、高値圏でのモミ合いが予想され、本格的な相場は秋からということになりそうだ。引き続き短期マネー中心の目まぐるしい展開の相場が予想される。
posted by 犬丸正寛 at 20:03 | 株で見る世の中

選挙後相場は急伸あっても単発、『異次元金融緩和』のような大材料が出るわけではない=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 21日(日)の参議院選挙を控えて、『短期マネー』が換金売りを急いだことで週末(19日)の日経平均は反落した。7月1日〜18日まで、日経平均の『日々の高値と安値の幅』は平均208円だったが、19日には一気に540円に拡大した。主力の外国人投資家の買いが入っていないことから短期資金が売りに回ればストンと下げてしまう。主力不在の象徴的な展開といえる。

 短期マネーが売り急いだのは、参議院選挙で保守勝利は確実と言われているものの、選挙は水ものと言われることから、もしも大勝とならなかった時を考えて換金を急いだということだろう。また、保守が圧勝したとしても相場的には織込み済みの可能性もある。とくに、自民党が勝ったからといって、早速、次の日に4月の異次元金融緩和のような大材料が出るわけではない。

 そして、もう一つ、短期マネーが売り急ぐ理由としては、『中国リスク』が指摘されている。「IMFからシャドーバンキングの改革を求められるなど中国は難しい局面にある。これからも、連休前になると中国リスクから、買い手控えや換金売りは出る展開が予想される」(中堅証券)。

 シャドーバンキング(影の銀行)の融資残は公式発表されているだけで140兆円規模。実際には数百兆円、一説には1000兆円近くともいわれ不良債権化すれば日本のバブル崩壊時の金融不安とは比べものにならないほど影響は大きいと予想される。しかも、中国経済は物づくりのしっかりとした基盤ができていないため、金融が崩壊したらその後の再興には、日本の20年以上となる心配がある。

 このため、この点をアメリカはそうとう警戒しているもようである。米FRB議長が量的金融緩和縮小を5月に口にしてから今日まで実施を見送っているのは、中国経済に対する配慮があるものとみられる。もっとも、量的金融緩和縮小の延期でNYダウが強いことはプラスではあるが。

 さて、選挙後の日本のマーケットはどう動くか。短期マネーは引き続き活発な動きを見せるものとみられる。しかし、相場本格上昇のポイントは主役の外国人投資家である。とくに、日経平均が1万5000円に接近となっているこの水準からは売物が出てくる。短期マネーだけでは吸収は無理だろう。見所としては、5月23日の5兆8000億円から減少し、現在、2兆円程度となっている『売買代金』が、どのていど増えてくるかである。少なくと3兆5000〜4兆円まで増えることが相場上昇の条件とみられる。

 仮に、外国人投資家が日本株買いに動くとすれば、選挙に勝利し『政権安定』ということに対する評価だろう。世界を見渡して、『景気回復』、『政権安定』、『世情安定』という3つがそろっているのはアメリカと日本くらい、ということに対する評価が高まることだろう。

 しかし、それも選挙直後だけで長続きはしない可能性がある。理由の一つは、具体的な目に見える新しい政策が出るわけではないこと。もうひとつは外国人投資家の夏休みということがある。

 こうした観点からは、夏相場は強いものの、高値圏でのモミ合いが予想され、本格的な相場は秋からということになりそうだ。引き続き短期マネー中心の目まぐるしい展開の相場が予想される。
posted by 犬丸正寛 at 15:30 | 株で見る世の中

2013年07月12日

日経平均は『株価・13週線・26週線』の順列に並び、中期上昇パターンに戻る、当面は猛暑、復興関連を物色=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は急伸の後、去る12日から1万4000円台のモミ合いが続いている。『上値が重い』と見ることができる半面、『戻り待ちの売り物を消化し堅調』展開ともいえる。

 マーケットでは、「5月に向けて大商いをした割には意外に売り物は少ない」とのディーラー担当者の見方もある。堅調な展開とみるのが正解かもしれない。基本的に投資家の間に先高期待が強いことがあるということのようだ。

 その代表的な意見が、『政権交代でメインプレーヤーの企業』にとって活動しやすいことがある。とくに、物価上昇率2%が明確に打ち出されており、企業にとっては収益を上げやすい環境である。とくに、アメリカのように超金融緩和政策のあとには実体経済の好転が待っている』という期待がある。

 実際、日銀は景気についてこのほど2年半ぶりに『回復』と宣言した。2年半前の2011年1月の回復宣言のときはその後1ヶ月でTOPIXは6%高と好調だったが、3月の東日本大震災に見舞われてヘタってしまった。今回は、当時のような大震災がなければ、景気回復宣言を受けて相場は着実に上昇するものとみられる。

 一方、アメリカはひと足早く金融相場から業績相場へ移っているが、とくに、アメリカは足元では量的金融緩和の持続が報道されている。これは下降懸念の強まっている新興国への配慮だろう。とくに、米中間で首脳会談に続いて政府高級者の戦略経済対話が行われ、経済減速、株価下落の目立つ中国に配慮したものとみられる。基本的には、アメリカは量的金融緩和縮小の方向にあるとみておいた方はよいだろう。

 NYダウは5月につけた最高値1万5542ドルに接近している。現実の景気の良いことを手がかりにしているわけだが、高値を更新して一段高に進むのか、あるいはダブル天井となるのか、量的金融緩和政策の行方と重ね合わせ注目しておく場面である。

 日経平均の週足チャートは、前週(1〜5日)に週末株価が13週線を抜いたことで、チャートの形としては「株価」→「13週線」→「26週線」が順番に並ぶ『上昇相場の形』に戻った。こうしたパターンになった時は、よほどの突発的な悪材料が出ない限り数ヶ月単位での上昇相場が見込まれる。

 ただ、足元は主役の外国人投資家の夏休みということもあって、マーケットへ流入している資金が細っているため当面は商いを伴った急伸相場ではなく、限られた資金の中での個別物色の展開とみられる。21日に参議院選挙の投票を控えているため、とくに来週は堅調な中で模様ながめ気分が強まりそうだ。

 猛暑関連、復興関連といったところが物色のコアとなりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:40 | 株で見る世の中

2013年07月05日

日経平均はトヨタに引っ張られ『3分の2戻し』に挑戦へ、本格相場は参議院選挙後に=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は、『5月高値』から『6月安値』までの下げ幅に対する『半値戻し』を達成し、来週(8〜12日)は、『3分の2戻し』の1万4766円を目指すものとみられる。ただ、今夕発表されるアメリカの6月雇用統計次第ではNYダウに左右されることも予想される。

 日経平均は、去る、2日に1万4000円を1ヶ月ぶりに回復し、その後も1万4000円前後で堅調だったことから、下値はなさそうだとの見通しで買い気が高まり一気に『半値戻し』(1万4178円)を達成した。出来高は20億株台と多くはないものの、「意外に戻り待ちの売り物は少ない。短期筋の売りは一巡しているようだ」(中堅証券)。

 半値戻しを達成したことで次はフシ目の『3分の2戻し』(1万4776円)が目処となってくる。とくに、指標銘柄のトヨタ自動車(7203)が、5月高値から6月安値までの下げに対する『3分の戻し』(6293円)を達成していることからも日経平均の3分の2戻しは期待できそうだ。

 日経平均の3分の2戻し水準は、同時に週足の13週線(1万4724円程度)が位置しているところでもある。当然、信用取引買残や現物買いの売りが出やすくなる水準でもある。

 とくに、5月第2週〜5月第4週の出来高合計が約920億株にも膨らみ、この時の日経平均が1万3951円〜1万5942円だから売り物が出てくるのも当然だろう。それらの売り物は短期売買中心の買いで消化することは難しいだろう。頼みは外国人投資家ということになるものの、外国人投資家は昨年12月と今年4月に買い越しの大きいヤマを作ったあとは総じておとなしい展開である。作年12月は政権交代直後であり、今年4月は異次元の金融緩和政策があったときで、どちらも、政治・政策絡みの材料が明確となったときである。まさに、外国人投資家は『政治・政策を最重要視する』といわれる通りの動きだったといえる。

 このことを当てはめると、外国人投資家が昨年12月、今年4月に続く『日本株買い第3弾』に出てくるのは、7月21日の参議院選挙で自民・公明が圧勝することがきっかけとなるのではないだろうかだろうか。保守圧勝なら政権安定を評価して第1弾、第2弾を上回る規模の買いも期待できるだろう。

 なぜなら、世界を見渡すと、『欧州経済停滞』、『中国など新興国の減速』、『中東の混乱』など明るい国はなく、好いのはアメリカと日本だけであり、しかも、アメリカは景気が成熟期に入っているのに対し日本は長期停滞から本格的回復に向かおうとしている「おいしい局面」だから、これを外国人投資家が見逃すはずはない。要は日本国民が安部政権に長期安定のお墨付きを与えるかどうかである。

 来週は日経平均が半値戻しの勢いを引き継いで13週線を抜く場面もありそうだ。しかし、上値に対する持続力には限界がありそうで参議院選を意識して徐々に上値は重くなりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:23 | 株で見る世の中

2013年06月28日

『BRICs天井打ち』、『アメリカ高値波乱』、『日本押し目買い』を確認する相場へ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 『株主総会前は高い』というジンクス通り、6月末の相場は引き締まった展開となった。今後は、後半相場の最大のイベントである「参議院選挙」を意識し、選挙後のシナリオを描く展開に移るものとみられる。

 日経平均は6月13日に瞬間、1万2415円と下げた。しかし、6月上旬からの動きでは、ほぼ1万3000円を挟んだモミ合いが続き、株主総会集中の6月末に向けて強くなり、28日には5月高値(1万5942円=場中値)から6月13日安値までの下げ幅に対する「3分の1戻し」を達成した。次は、「半値戻し」の1万4200円ていどが目処となるだろう。

 外部材料ではアメリカの金融緩和終了見通しに加え、ここに来てBRICsといわれる中国など新興国の「経済減速・株価下落・デモ」などが相次いで伝えられている。新興国はこれまでの高成長で人々は豊かさの味を覚えたことから、経済減速と格差拡大に不満を強めている。日本が昭和40年当時、学生運動などを経験したのと似ている。日本は持ち前の勤勉さで底力を発揮し真の豊かさを身につけたが、果たして、中国など新興国が今後どのように苦難を乗り越えていくか注目される。

 既に、世界マネーは経済停滞と社会不安を嫌って新興国から逃げ出している。労働賃金が高騰していることから外資企業の新興国への進出もひところに比べ勢いは薄らいでいるようだ。もちろん、新興国への魅力がなくなっているわけではない。新興国は多くの人口を持ち、引き続き消費地としての魅力はあるものの、その前に通らなくてはいけない試練が待ち構えているということである。

 しかも、欧州経済の実態は悪いままである。世界で残るのはアメリカと日本ということになる。とくに、日本は東日本大震災を乗り越えようとしているしアベノミクス効果で経済は本格的に上向く方向にある。さらに、先の都議選では自民・公明の保守が大勝利した。7月の参議院選挙でも有利が予想され勝利すれば、これまで不安定だった日本の政治に安定感が増す。外国人投資家の日本を見る目は変わってくるだろう。そのことは同時にアベノミクスを本格的に支持し中長期スタンスで効果を期待することでもある。

 こうしたことを総合して相場的に言うと、『BRICsは天井打ち』、『アメリカは高値波乱』、そして、『日本は押し目買い』と、みることができるだろう。とくに、ドルが世界に拡散されてきた「金融相場」では内容よりゲーム感覚が優先したが、ドル縮小から今後は国家や企業の実力を吟味する「業績相場」に移っていくものとみられる。

 実力&業績相場ということになれば、日本の実力を凝縮した存在のトヨタ自動車ということになるだろう。参議院選挙後は自民・公明が勝利し参議院でのネジレが解消されるなら、先ずはトヨタ株価はリーマンショック直前につけた高値8350円挑戦に向けた展開に入っていくものとみられる。

 日経平均の半値戻しの1万4200円水準は週足の13週線が位置する水準でもある。外国人投資家が大きく買い越してくれば別だが、今ていどの売買高や売買金額では一気に半値戻しを達成し、そのまま上値を追うことは難しいだろう。例年、株主総会後は一服となっているため、今後は下値26週線と上値13週線との間のモミ合いに移っていくものとみられる。もちろん、『日本株の押し目買い』ということではなんら変わりはない。
posted by 犬丸正寛 at 16:47 | 株で見る世の中

2013年06月21日

ひと足早く調整入りの日本市場はNYダウ離れで底堅く推移、出来高は閑散気味に=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(25〜28日)の相場は、NYダウとは違った展開となっている日経平均が、どのていど強さをみせるかが注目される。

 NYダウ、日経平均とも高値をつけた時期は5月22日頃でほぼ同じながら、その後の動きに違いがみられる。日経平均の1番底は6月13日であるのに対し、NYダウは今、1番底をつけに行っている。5月高値のあとNYダウが高値圏で値を保っていたのに対し、日経平均は大きく下げたため、日経平均にひと足早く調整一巡感が台頭している。このため、来週、NYダウがよほどの暴落とならない限り、日経平均は底堅く推移するものとみられる。

 両指数の背景には、「金融緩和の終了感」という類似した点がある。日本では4月の日銀の異次元金融緩和を好感した展開となったものの、その後は期待した緩和策は出ていない。これを嫌って日経平均は大きく下げる一因となった。アメリカでは、FRB議長が年内の金融の量的緩和終了を示唆したことでNYダウは高値圏のモミ合いを下放れた。しかし、この先のNYダウは、足元の景気好調に対する評価から大きくは下げないものとみられる。

 これからの日米マーケットは、共に金融緩和という一大イベントが終わりつつあることから、「金融相場」から「業績相場」への色合いを強めていくものとみられる。とくに、現実の景気・企業績が好調なアメリカに対し、日本はこれからアベノミクス効果が景気・企業業績に本格的に現れるかどうかが注目される局面である。金融緩和による円安効果で輸出関連企業の企業業績は上向いているものの、日本全体に景況感の高揚ということではない。日経平均予想1株利益でみても6月7日に904円のあとは890円台で伸び悩みとなっている。

 日経平均は5月23日の1万5942円から6月13日の1万2415円まで22.1%下げ、11年3月の東日本大震災下げの24%に近い水準まで下げたことで売方は積極的に攻勢をかけづらいところにある。一方の買方も5月までのような何でも買いから選別買いのスタンスを強めている。このため、5月23日には76億株にまで膨らんだ出来高はこのところ20億株台まで減少している。

 来週以降も日経平均は底堅く推移するものと予想されるものの、出来高は引き続き大きくは増えないものとみられる。とくに、1ドル・103円まで進んだ円安がこのところ97円ていどへ円高となっていることから第1四半期(4〜6月)での通期予想に対する増額は期待できないだろう。金融相場から業績相場へ移行とはいうものの、第2四半期(4〜9月)決算が発表となる10月頃までは本格的業績相場は難しそうだ。

 夏場はサマーストック関連や、7月16日の東証と大証の現物市場統合から大証単独銘柄に対する見直し買いなどが予想されそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:50 | 株で見る世の中

2013年06月14日

日経平均はほぼ東日本大震災並みの下げ率で下値水準に=犬丸正寛の相場展望

■秋相場まで出来高細ることも

犬丸正寛の相場展望 マーケットは大きく揺れ動いている。上げも迫力があったが、それ以上に下げの凄さがある。それを現しているのが日経平均の1日当変動幅である。

 昨年11月の8653円から今年5月23日の高値1万5942円までの上げ幅は約7300円、これに対し高値から6月13日の直近安値1万4215円までの下げ幅は約3500円である。値幅を見ただけでは、上げ幅が多いといえるものの、これをそれぞれの営業日数で1日当平均に置き換えと様子は変わってくる。

 上げ相場の過程では1日平均の幅は約60円であるのに対し、下げ過程の1日平均の幅は約230円と、上げの1日平均に対し4倍近くに達している。このことから、いえることは、(1)市場参加者が短期間のうちに一気に弱気に転じた、(2)相場の調整としては男性的な値幅整理だった――とみることができる。

 かつての相場においても、「何々ショック」と呼ばれる男性型の短期急落は幾度も経験している。共通しているのは、強気充満に近いマーケット状態において思いがけない材料が出た場合にみられる。今回は、アベノミクスに対する期待の高まりで買い安心感が充満していた点はほぼ従来と同じだろう。ただ、今回はとくに悪材料が出た、ということではなかった点に今までと違うところがある。こういった前提で今後を見通すとどういうことになるか。

 最近での大きい下げが参考になるはずである。2011年3月の東日本大震災では高値からボトムまでの下落率は約24%だった。リーマンショックの時は約52%の大きい下げだった。

 そして、今回の下落率は22%超に達している。今回の下げをリーマンショック並みとみるか、東日本大震災並みとみるかによって見方は当然、分かれる。筆者は今回の下げは東日本大震災に近い下げではないかとみている。外国人投資家が日本株を売ったということではグローバル的な要因を含んでいるともいえるが、それ以上に国内投資家が買い安心になりすぎていたということから東日本大震災型の国内的材料による下げだったと思われる。

 そういう前提に立てば、現在の下落率22%は東日本大震災の下落率24%に対比すれば、そろそろ下値水準に来ているとみることができるのではなかろうか。とくに、期待されたほど円安に進んでいないとしても、昨年秋からの円安効果で企業業績は間違いなく上向いている。『企業業績が上向いているときには相場はいつまで下げ続けることはない』という教えもあり、そろそろ相場は下値水準に到達とみて、とくに、これまで買いそびれていた人には好い買い場到来とみられる。

 なお、これだけ、大きく下げた相場だから、何かネーミングを付けたいところだが、なかなかピッタリした言葉がない。強いて言うと、安倍政権が参議院選挙を意識するあまり、一度にテーブルへご馳走を並べすぎた反動ということで、「急性胃炎ショック」とでも言いたいところである。

 そして、過去のショック安でボトムをつけたあとの展開をみると、売り一巡から出来高が少なくなる閑散相場がしばらく続いている。今回も外国人投資家の夏休み等を考えると、徐々に出来高は少なくなり、下値を固めながら秋相場を迎えることになるのではなかろうか。当面は下げの大きかった銘柄の戻り狙いから、その後、夏場に活躍の材料株中心の展開に移っていくものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 17:42 | 株で見る世の中

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