相場格言

2014年03月21日

日経は2月安値1万3995円を試す展開、注意は中国の経済動向=犬丸正寛の相場展望

■マーケットの人気指標PERではアベノミクスは帳消し状態

犬丸正寛の相場展望 来週(24〜28日)は、日経平均でみれば2月5日につけた今年の安値1万3995円(場中値)を試す展開とみられる。特に、トヨタ自動車など主力どころの銘柄が2月の安値を割り込んでいることから大方は日経平均も2月安値を割り込んで底入れとの見方が多い。27日の3月期決算銘柄の配当落ちあたりが転機となりそうだ。

 日経平均はNYダウの堅調とは対照的に年初から冴えない展開が続いている。昨年末にかけてNYダウが最高値をつけたときは日経平均もツレ高したが、今回はエンジンがかからなかった。とくに、昨年末は日経平均に寄与度の高い上位5銘柄程度を担ぎ出して、日経平均の年間高値を更新させたが、今回は高寄与度銘柄も元気がない。むしろ、マーケット全体には師走相場でハッスルした疲れが出ている状態で、去る、15日には東証1部売買代金が1.5兆円台へ落ち込み、今年最低を記録するなど、マーケットは食欲不振状態となっている。

 背景には、外交面の不透明感、内では4月からの消費増税の影響、内閣支持率の落ち込みなどが、「箸」を持つ手を鈍らせている。3月が年度末という特殊要因もある。

 また、マーケット内部要因として、昨年、TOPIX(東証株価指数)が1年間で51%も上昇しているだけに、「2年続けてマーケットが大幅高することは考え難い」(株式評論家・海老原紀雄氏)ということも警戒感として根強くある。

 信用買残が多く、先高期待の強かった銘柄にこのところ見切り売りが出て、トヨタのように2月安値を下回る銘柄が目を引く。しかし、トヨタの場合、PERがすでに9倍前後まで低下、日経平均PERでも民主党政権時代以来の13倍台に落ち込んでいる。PER面で見る限り、アベノミクスは帳消しといえる状態である。

 ウクライナの緊張も材料視されているが、今の世界は、かつての武力ゲームから経済ゲームに中心が移っていることから決定的な売り材料とはならないだろう。むしろ、経済ゲームという観点では、このところ社債利払い停止、不動産会社の破綻が出ている中国経済が心配である。中国経済のバブル崩壊が表面化すれば世界のマーケットは下押すことが予想される。去る、1月20日の安値1991ポイントまであと2ポイントと近づいている中国上海指数には注意しておきたい。

 日銀は金融緩和には慎重で、マーケットには諦めムードも漂っている。もう少し、諦め感が強まれば日銀は昨年4月8日実施のような、異次元緩和に動くのではなかろうか。もっとも、昨年のような、ビックリ型緩和は期待できないとしても、日経平均が二番天井をつけに行くくらいの戻り相場にはなるだろう。

 こうした状況から相場は3月中にボトムを打って4月は強調相場が予想されそうだ。既に、出来高、売買代金などボリューム指標面では、「彼岸底」も状況にあり、日経平均でも2月安値の1万3995円前後で底打ちが予想されそうだ。企業々績がしっかりしているだけに配当取りで臨むのがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:24 | 株で見る世の中

2014年03月14日

『彼岸底』の可能性強い、消費増税の影響軽い銘柄で好利回り銘柄に注目=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(17〜20日)の株式マーケットは、『彼岸底』を探る展開とみられる。主役の短期売買筋には動き難いものの、企業々績は堅調で、しかも、東証1部全銘柄の平均配当利回りは1.66%と10年国債利回り0.64%を大きく上回っており、中長期投資筋には3月期配当取りの好タイミングといえるだろう。

 NYダウは、2月5日の1万5340ドルをボトムに7日の1万6505ドルまで上伸、昨年末につけた史上最高値1万6588ドル(いずれも場中値)に手の届くところまで戻し、上値に対する警戒感が台頭していた。ウクルナイナ問題と中国の金融不安懸念が買い手控え材料となって、13日には1万6108ドルと大きく下げた。

 上げ幅の『3分の1押し』(1万6117ドル)で下げ止るか、あるいは『半値押し』(1万5992ドル)、さらに『3分の2押し』(1万5729ドル)まで調整するかは、今後のウクライナと中国問題の行方次第だろう。ただ、アメリカの景気・企業々績は堅調なため、両問題が小康状態ならばば、3分の1押し水準で下げ止まるものとみられる。

 日経平均はNYダウまかせの状態だが、今回の2月ボトムからの戻りはNYダウに比べ鈍かった。やはり、日本の場合、4月からの消費増税の影響が控えているためといえる。

 この消費税の影響については、マーケットでは3〜4割程度、織込んだとの見方が多い。このため、悲観人気の高まりという観点では3月の彼岸前後、いわゆる相場でいう『彼岸底』となる可能性が極めて強い。

 ここからは、消費増税の影響度の軽い銘柄、あるいは、増税がプラスとなる銘柄などの『選別買い』が強まるものとみられる。日経平均は企業々績が好いため2月5日の1万3995円まで下げることはないだろう。

 消費税前に相場が調整となっていることで4月相場は、逆に、強張る可能性があるだろう。とくに、2014年3月期の業績が好調なことが下支えとなるだろう。消費税の影響の軽い銘柄、あるいは、消費増税でメリットを受けるような銘柄が4月以降に物色されるものとみられる。

 好利回り銘柄の配当取りで臨むのがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:03 | 株で見る世の中

2014年02月21日

引き続きNYダウに対する比較感で1万5000円乗せが目安、好業績株の見直し=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は引き続きNYダウに対する比較感からジリ高が見込めそうだ。ただ、既に高値圏に到達しているNYダウは、中国リスク等から乱調子となることも予想され日経平均の波乱も想定しておく必要はありそうだ。

 昨年末からの下げに対しNYダウは3分の2戻しとなっているのに対し、日経平均は半値戻しにも達していない。消費税の影響やエネルギーリスクなどから日本経済の先行きに懸念が高いとはいえ足元の企業々績が好調なだけに日経平均はNYダウとのサヤをもう少しは詰めてもいいはずだ。

 ただ、主役の外国人投資家が参加していない今のエネルギー不足の相場では、相場が盛り上がることには限界がある。とくに、売買代金1.8〜2.2兆円の間での相場ということを考えれば、腰の入った買いは見込めず、次々と物色のホコ先を変える軽いタッチの展開が予想される。

 狙われそうな銘柄としては、3月期業績の良い銘柄を見直す動きが予想される。とくに、第3四半期での利益進捗率が高く通期増額が期待される銘柄、しかも、PERでの買い余地やテーマ性のある銘柄が買われてくるものとみられる。

 テーマ的にはTPP交渉の最終段階から「農業関連」が浮上する可能性がある。また、豪雪一巡からオリンピック、東日本復興などに関連した建設関連は動きやすくなるだろうし、さらに、「カジノ関連」もテーマとして表面に出てくる可能性がありそうだ。少ない売買代金を考えれば新日本製鐵のような超大型銘柄ではなく中小型の足の軽そうな銘柄が狙われそうである。

 なお、日経平均の半値戻しは1万5157円である。同時にその水準には30日線が位置している。来週は1万5000円台乗せが目安となりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:16 | 株で見る世の中

2014年02月14日

好業績銘柄の「落穂拾い相場」の展開へ=犬丸正寛の相場展望

■NYダウは「半値戻し」達成、「3分の2戻し」なら日経平均も1万5400円期待

犬丸正寛の相場展望 来週(17日〜21日)は、NYダウに比べて足元で、上げ幅及び率とも大きく上回っている日経平均の動きが注目点といえる。

 NYダウのボトムは2月5日の1万5340ドル、日経平均のボトムは2月4日の1万4008円(共に場中値)である。そこから、NYダウは13日の1万6039ドルまでボトムから699ドル高、率で4.5%の上昇となっている。これに対し、日経平均は12日の1万4874円まで866円高、率で6.18%上昇と、値幅及び率ともにNYダウを上回っている。

 これは、昨年暮れの高値からの下げが、NYダウに比べ日経平均が大きかったため、その反動高が加わっているためとみられる。

 NYダウは、フシ目の1万6000ドルを僅かだが抜いて来ている。イエレン新FRB議長の従来路線を踏襲した量的緩和縮小方針の発言で新興国の金融不安は一応、小康状態となっている。アメリカの景気・企業々績への影響も軽微とみられている。1〜2月連続で寒波の影響から新規雇用者数は芳しくなかったが、春の訪れとともに雇用状況は再び改善するものとみられる。NYダウベースの1株利益も高水準で堅調に推移しているため、中国の不良資産問題が表面化しなければ、企業々績面からはNYダウが大きく下押すことはなさそうだ。

 とくに、NYダウは昨年高値から2月5日のボトムまでの下げ幅に対する、「半値戻し」を達成したことで、次は、「3分の2戻し」の1万6172ドルが当面の目処となるだろう。そこまで、戻ればNYダウはモミ合いか、小幅の調整入りとなる可能性があるだろう。

 NYダウの「3分の2戻し」に匹敵する日経平均の水準は1万5400円ていどである。ちょうど、その水準は「30日線」が位置しているところでもある。日経平均はNYダウの動向を見ながらのジリ高の展開が予想される。

 2014年3月期の第3四半期決算発表が終わり、業績面では空白となってくる。2014年3月期の業績見通しが良く、株価へ十分に評価されていないような銘柄を物色する、いわゆる、「落穂拾い相場」の展開が予想される。外国人投資家の買いが入っていないだけに、物色の回転は速いものとなりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:03 | 株で見る世の中

2014年02月07日

日経平均はNYダウに比べ下げ過ぎ、「半値戻し」目指す展開=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 アメリカの2回目となる金融量的緩和縮小を受けて新興国の経済波乱がアメリカの企業業績にも影響を及ぼすとの懸念からNYダウが下げた。連れて日本のマーケットも調整となった。

 そのNYダウは、去る5日の安値1万5340ドルから300ドル近く戻し、チャートでも比較的大きい陽線となったことで底打ちはできたものとみられる。今夕の1月の米・雇用統計の内容次第では、下押すことも予想されるが5日の安値を下回ることはないだろう。また、統計を相場が好感する場合は、昨年12月31日の高値1万6588ドルから5日の1万5340ドルまでの下げ幅に対する、「3分の1戻し」1万5756ドルを抜いて、「半値戻し」の1万5964ドルを目指す展開が予想されそうだ。

 一方、日経平均は昨年12月30日の高値1万6320円から、去る4日の1万4006円まで14.1%の下げとなり、この間のNYダウの下落率7.5%を大きく上回る下げとなった。これは、(1)昨年暮れに日経平均採用の上位5銘柄程度を集中的に買い上げた反動が大きく出ている、(2)4月からの消費税引上げの影響を早めに織り込み始めた〜などが響いたものとみられる。

 ただ、NN倍率(日経平均÷NYダウ)は、昨年暮れに0.97倍まで上昇し通常の0.94倍を上回っていたが、足元では、逆に、0.90倍まで低下しNYダウに比べ日経平均は下げ過ぎの状況となっている。

 このため、日経平均がNYダウより先に、「半値戻し(1万5163円)を達成する可能性はあるだろう。また、今回の下げで消費税の影響を2〜3割ていど織込んだのではないかとの見方にもなっている。

 2014年3月期の第3四半期決算はほぼ一巡、企業業績は概ね堅調といえる。日経平均の予想1株利益で見ても直近1007円(昨年末は979円)と高水準である。

 週明けには新しい東京都知事が決まっているから改めてオリンピック関連銘柄を見直す可能性もある。1ドル・100円台まで円高が進んで為替相場が、円安傾向を強めればトヨタ自動車など自動車株の買い人気につながるだろう。

 足元では第3四半期決算の発表が終ったことで、業績面での手がかり材料は薄れるが、今回の下げで信用買いの整理もあるていど進み需給関係は好転している。消費税が上値を押えるものの、短期的には、下げ幅の、「半値戻し」を目指した展開で値ガサ株から中低位株まで回転の速い物色の展開が予想されそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:58 | 株で見る世の中

2014年01月31日

相場は底を打ったが、主役銘柄なく日替わり相場の様相=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 アメリカ金融当局の量的金融緩和縮小で新興国が荒れ模様となって、日経平均は昨年11月14日以来の1万5000円台割れに沈んだ。とくに、日経平均はNYダウに対しほぼ0.94倍程度で推移していたが、この倍率が前週は一時、0.97倍まで上昇したことで週末にかけて日経平均の下げがNYダウに比べ大きくなった。

 そのNYダウは29日の1万5708ドルでほぼ下値を確認したとみられる。米当局は、1月に続いて2月も月額100億ドルの市場からの国債等買付規模を縮小を決めたが、裏を返せば、それだけ自国経済に自信があるということだろう。また、「いったん、縮小を決めた以上、やったりやらなかったりすると余計に混乱を招く。経済のバロメーターの失業率が改善しているので今後も量的緩和縮小は継続されるものとみられる。ブームに沸いた新興国も一旦は調整を受けて体制の強化を図るところに来ているのではないか」(中堅証券)との見方である。

 この意味では2月上旬に発表される米・雇用統計1月分の内容が大いに注目される。失業率がさらに改善するようなら3月も量的緩和縮小は継続されるものとみられる。

 問題は米国景気及び企業々績がどうなるかであるが、NYダウベースの1株利益で見るかぎり1040ドル前後で堅調に推移している。仮に、NYダウが上値のフシ1万7000ドル前後まで反発するなら、日経平均はNYダウに対しほ0.94〜0.95倍で推移しているから日経平均の1万6150円程度が見込めるだろう。

 日経平均ベースの1株利益も第3四半期決算の好調を受けて1000円に乗せている。企業々績面からみても日経平均も1万5000円割れで下値に届き、むしろ割安感が台頭している。

 ただ、何がマーケットの柱か、という点になると難しい。日経平均に寄与度の高いファナック、ファーストリテイリングなどは昨年暮れに大きく買われ上値に対しては警戒感がある。また、年初から続いた出遅れ銘柄のカサ上げも目先は一巡している。このため、何を突破口とするかマーケットには手探り感が漂っている。万能細胞の登場でiPS関連銘柄を柱に据えたいところだが、既に、一昨年から昨年に大きく買われていることから二番煎じ的で単発相場で終る可能性もありそうだ。

 結局は9日(日)の都知事選挙の結果を待つ展開で、短期的には値ガサ株から中低位株まで目まぐるしく物色対象の変わる相場とみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:40 | 株で見る世の中

2014年01月24日

第3四半期決算を見極める展開で下値模索、柱はTOPIX型の内需関連=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(27〜30日)は、3月期決算銘柄の第3四半期決算の内容を見ながらの下値模索の展開が予想されそうだ。

 今週は週末に日経平均、TOPIX及びJPX日経400が大きく下げた。アメリカの金融政策等の見極めからNYダウが調整したことや為替が円高に振れたことが影響した。国内では、3月期決算企業の第3四半期決算の発表が続くため内容を見極めたいとの空気が強くなっていることがある。

 とくに、任天堂が今3月期を大幅減額修正し赤字転落という予想外の数字にマーケットの雰囲気を一気に悪くした。任天堂については、「円安」で増額修正が期待されるほどの人気だったのが、逆に減額でしかも赤字転落ということから、「輸出関連株は、うっかり手を出せない」という見方となっている。これから、1月末から2月上旬に向けて決算発表が続くため内容を見極めたい気持ちは強いといえる。

 また、日銀首脳から金融緩和に対し、「前向きでない発言があった」(中堅証券)ことも地合いを悪くした。しかし、この点については、「4月の消費税引上げの影響で予想される景気下降に対し実施されるであろう金融緩和の効果を大きいものとするために今の段階では期待をできるだけ冷やしておきたいという狙いがあるのだろう。昨年の金融緩和が異次元と言われる大きいものだっただけに、普通の金融緩和では効果がないから、できるだけ期待値を下げておきたいということだろう」(某・株式評論家)とみられている。

 中国や新興国経済の先行き不安なども言われているが、これらは、これまでにも言われてきたことだけに、さらに大きく売り込む材料とはならないだろう。むしろ、NYダウも日経平均も昨年暮れにかけて大きく買われた反動安という側面が強いといえる。

 実際、日経平均は26週線に対し11〜12月には警戒水準の10%を突破していた。その26週線は1万4600円台にあり、そこまで調整すれば十分だろう。一方、TOPIXについては、日経平均が13週線を切り26週線を意識する展開となっているのに対し13週線を割ることなく強い展開となっている点は注目されるところである。

 このことから言えることは、日経平均型の輸出関連銘柄よりTOPIX型の内需関連銘柄が強いということである。材料的に見ても、アメリカ景気の行方不透明、欧州経済の停滞、中国経済の不透明など輸出関連の環境が芳しくないのに対し内需関連の環境は明るい。

 オリンピック、カジノなどの特区構想、法人税引下げ、iPS、東日本復興、リニア中央新幹線、防災対策、外国人観光客増加などなど、明るい材料が目白押しといえる。日本人スポーツ選手の活躍もある。9日に決まる新しい東京都知事のもとでオリンピック関連銘柄が動意づく可能性は十分あるだろう。

 アメリカの来週のFOMC結果次第ではNYダウの反発も予想され、連れて日経平均の反発も見込めるだろう。しかし、相場の柱ということでは、この先3月まではTOPIX型の内需関連みておいてよいだろう。内需関連の好業績銘柄にウエートをかけた投資スタンスがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:00 | 株で見る世の中

2014年01月17日

かさ上げ相場が続く展開か、急激な円安なければ輸出関連より内需関連が優位に=犬丸正寛相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(20〜24日)も、かさ上げ相場の展開が予想されそうだ。昨年末の日経平均急伸に対し、TOPIXやJPX日経400、新興系銘柄などが比較感から水準訂正となっている流れを受け継ぐものとみられる。

 とくに、指数比較で見ても日経平均は昨年末が高値となっているのに対し、TOPIX及びJPX日経400は、今年に入って昨年末の高値を更新し強い展開となっている。

 日経平均が値を固めている背景には、師走相場で年内のうちに昨年5月の高値を抜いておきたいという期待を背景に急伸した反動があるためだろう。さらに、足元ではアメリカ景気の行方を見守りたい気持ちや週末行われる沖縄・名護市長選挙の結果を見たいということも重なっている。

 アメリカについては12月が7.4万人の増加にとどまった雇用者の増加が1月についてどうなるかが関心となっている。とくに、雇用者のダウンが寒波による影響なのか、あるいは景気そのものに綻(ほころび)が出始めているのではないかを見極めたい空気である。それに、よって今後の金融政策も変わってくる。当面は28〜29日のFOMC、2月上旬発表の1月雇用統計を待つ展開とみられ、NYダウは上にも下にも一本調子の動きにはならないだろう。

 NYダウが大きく動かないという前提に立てば、NYダウに対し、ほぼ0.95倍前後で推移している日経平均も大きくは動かないものとみられる。そうなれば、TOPIX型の中低位銘柄に引き続き物色の目が向くものとみられる。

 19日(日)の名護市長選挙で埋立て推進派が勝利すれば、埋立て関連や沖縄関連銘柄が人気となるだろう。とくに、五洋建設が前人気となっているだけに建設株全般に人気が波及することも予想される。建設関連セクターにはオリンピック関連やリニア新幹線に関連した銘柄が多いことから内需関連人気を盛り上げることになるだろう。

 また、月内には「特区構想」の具体的な地域が明らかとなる見通しで、「カジノ関連」なども浮上しそうである。水素エネルギーに関連もマーケットの有力テーマとして急浮上している。

 こうしてみると、急激な円安がない限り、しばらくは輸出関連銘柄より内需関連銘柄が優位の展開が予想されそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:19 | 株で見る世の中

2014年01月10日

『節分』前後まで日経平均、TOPIX、JPX日経400が『そろい踏み相場』、特に出来高銘柄が中心に=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(14〜17日)の相場も出来高を伴った強い展開が予想されそうだ。日経平均、TOPIX、新指数のJPX日経400とも揃って上値が見込めそうである。

 とくに、日経平均は昨年暮れに30日線との乖離率が危険水域の4%となるなど、ややハシャギ過ぎだったが、その乖離率も縮小し出直れる状況となっている。今夕のアメリカ雇用統計発表を待ってNYダウが上伸するようなら日経平均も昨年末の1万6320円(場中値)を上抜く可能性はありそうだ。このところのマーケットでの物色の中心がやや値の低い銘柄に移っていただけに再度、日経平均への寄与度の大きい足の軽い値ガサ株が狙われる可能性はあるだろう。

 一方、TOPIX(東証株価指数)及び新指数のJPX日経400は、昨年来の高値を更新し強い展開となっている。日経平均型銘柄に比べると、TOPIX及びJPX日経400型の銘柄は商いのできる銘柄が多いことから、「産業界では消費税前の駆け込み需要がそうとうみられた。証券界も消費税前の1〜3月にひと稼ぎしい気持ちは強い」(中堅証券)、ということから、商いの中心はTOPIX及び新指数関連の銘柄だろう。実際、東証1部出来高は先月18日以降、1日当り25億株以上が続き、足元では30億株台がみられるようになっている。売買代金もまだ物足りないものの、それでも12月18日以降は2兆円以上が続き足元では2兆3000億円台が固まりつつある。出来高、売買代金等からみれば、指摘される通り、消費税前にひと稼ぎという雰囲気となっていることがうかがえる。

 また、ジャスダックやマザーズなどの指数も強い展開となっている。昨年暮れの日経平均の高値更新が起爆剤となってマーケット全体に買い人気が高まっているといえる。

 ただ、懸念材料としては、アメリカの与野党対立による予算と債務上限枠の問題が控えている。NYダウの基調は強いものの、これからは上ヒゲをつけることも予想され高値圏での波乱を含んだ展開となる可能性はあるだろう。しかも、日米ともNYダウ及び日経平均ベースの予想1株利益が足元では伸び悩んでいることも気になる。このため、日米とも今後は景気・企業々績の行方がポイントとなりそうだ。

 ひと稼ぎのマーケットムードを引き継いで、2月3日の『節分』前後までは、日経平均、TOPIX、JPX日経400及び新興系が循環的に買われる強い展開が予想されそうである。
posted by 犬丸正寛 at 16:22 | 株で見る世の中

2013年12月31日

【犬丸正寛の2014年相場展望】4〜6月調整の後半高を想定、後半に日経平均1万8300円も

■安倍政権が政治からもう一度、経済重視に戻るかがポイント

犬丸正寛の相場展望 2014年相場を展望する上で、いくつかのキーワードが浮かんでくる。外部要因としては、『アメリカ景気の動向』、『対中国関係』があるだろう。国内的には、『政治優先か経済優先か』、『双子の赤字』、『消費税引上の影響』、『地震』などがあり、マーケット内部要因としては『売買代金の動向』、『新指数JPX日経400の動向』などが挙げられる。

 先ず、アメリカ景気は金融の量的緩和に踏み切るほど良好である。つれて、NYダウは1万6500ドル台に乗せ史上最高値と好調で、ニューヨーク株式相場は『金融相場から業績相場』に移ったといえる。ただ、好景気を映して金利も上昇、10年物国債利回りは2011年以来2年ぶりの3%台に乗せている。景気が今後、どこまで金利上昇を許容するか、とくに、このところ980ドル台でやや上値の重くなっている印象のあるNYダウ1株利益が1000ドル台に行くのか、あるいは、金利高に押さえられて下落に転じるのか、要注目である。また、債券から株式マーケットに資金が流入している動きが、どこかで反転し逆流する可能性についても注意が怠れないところである。

 中国との関係は改善の見通しが立っていない。おとなしくしていても解決には役立たないどころか、つけ上がるだけという思いだろうが、日本政府が強い姿勢に出ていることも分からないではない。だが、それによって緊張が高まり、尖閣で武力衝突の心配も否定できない。もしそうなればマーケットには、『近くの紛争は売り』となるだろう。

 国内的には、安部政権がこのところ経済より憲法・防衛・外交など政治に力を入れていることがある。2013年のマーケットが活況で上伸したとはいっても、『期待先行』の色合いが強く、日本隅々までアベノミクス効果を享受できているわけではない。たとえば、2013年の日経平均は大きく値上りしたが、全銘柄の動きを示すTOPIX(東証株価指数)は日経平均に比べ見劣っている。マーケットから見たアベノミクスは中だるみ状態となっているだけに2014年には、もう一度、アベノミクスにエネルギーを注入して来るかどうかがポイントだろう。とくに、4月の消費税引上げの影響は避けられないとの見方が多いだけに、第二次異次元金融緩和がいつ、どのていど見込めるか。さらに、6月とも言われる新成長戦略だが、「新」と名のつく前の成長戦略が期待されたほどでなかっただけに新成長戦略にも多くは期待できないとの指摘もある。アベノミクスの真価を問う上でも消費税後の景気動向はマーケットにとって一番の材料といえる。

 首都直下型地震が発生した場合の被害の大きいことがこのほど政府から発表された。いまなお東日本大震災の影響から復興できないだけに地震など災害に対するリスクは大きい。

 市場内部要因では今年5月23日に5.8兆円まで行った『売買代金』が、その後は概ね2兆円程度にとどまっている。言うまでもなく、売買代金はマーケットに流入している資金量である。2014年は、もう一度、売買代金5兆円台が来るか、あるいは5兆円を上回り10兆円の可能性もあるのか注目される。その際、ポイントとなりそうなのが『新指数JPX日経400』ではなかろうか。世界初のROE(株主資本利益率)をベースとした指数であり投信等の機関投資家の組入れ買いが期待されるし、個人投資家にとっても「お墨付き銘柄」として資産運用の有力な対象となるはずである。

 こうしたキーワードで2014年を見通すと、消費税の影響がどのていど出るかが一番の見所となるだろう。とくに、日経平均予想1株利益が足元の979円(12月30日)が、消費税の影響を吸収して1000円台に乗せてくることができるのか、あるいは、逆に800〜850円まで下がるのか。1株利益によって日経平均の位置も変わってくる。とくに、今年、日経平均は5割を超す大幅上昇で上値に対する警戒感もあるだけに、1株利益の動向は注目される。

 また、売買代金が5兆円規模へ増えるには外国人投資家の日本株買いが必要である。年間ベースでは大きく買い越しているものの、今年4〜5月以降は短期売買が中心とみられる展開である。外国人投資家にとって日本を見る場合、『財政と貿易の双子の赤字』、『中国との関係悪化』、『自然災害』、『政権の支持率低下傾向』などは気になるところだろう。このため、外国人投資家の買いは長期スタンスではなく短期売買が中心となる可能性があるだろう。

 来年をもう少し細かく時間軸でみるならば、『1〜3月』は消費税反動前の相場先取りや新指数好感などで高い場面が予想される。『4〜6月』は消費税の影響を見極める展開から軟調が予想されそうだ。もし、消費税の影響が大きいということになったり、NYダウが安くなったりするようなら日経平均の調整も大きくなりそうだ。『7〜9月』は例年、見送り相場の展開だが、来年は消費税の影響織込み済み、あるいは出尽し感から反発に転じる可能性があり、『10〜12月』にはアベノミクス新成長戦略を好感して日経平均ではリーマンショック前の2007年2月につけた1万8300円を奪回するのではなかろうか。

 個人投資家の投資スタンスとしては、新指数採用銘柄やTOPIX型の中低位銘柄、あるいは新興系の小型好業績銘柄への投資がよいだろう。とくに、物価上昇も目標の2%に向って進んでいるだけに低金利のまま預貯金で置いておいては目減りする。とくに、新指数JPX日経400型の投信が発売されたら思い切って投資するところだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:55 | 株で見る世の中

2013年12月20日

日経平均は場中高値を更新し来年に期待を繋ぐ展開も=犬丸正寛の相場展望

■円安、米景気好調でトヨタの高値更新なるか注目

犬丸正寛の相場展望 来週(24〜27日)は、26日(木)から1月受渡しとなり、1月相場入りとなることから棹尾の一振で日経平均は5月につけた場中高値を更新して来年に期待を繋ぐ展開となりそうだ。

 とくに、株式譲渡益課税10%の特例が今年で終ることに伴う売りは25日で一巡する。来年から譲渡益課税は20%となるが、20%の税金を払っても儲けを出すことは十分に期待できる相場環境である。

 『財政と貿易の双子の赤字』、『対中国との緊張』、『首都直下型地震』、『内閣支持率の低下』などのリスクは抱えているものの、(1)アベノミクスの第2幕、(2)円安、(3)NYダウ好調――などを背景に景気と企業業績見通しは好い。とくに、NYダウは金融相場から業績相場に移行し、日本もアメリカの後を追って来春には第2次金融の量的緩和が予想される。

 足元で980円となっている日経平均ベースの予想1株利益は、円安を受けて、遠からず1000円台に乗せてくるものとみられる。仮に、1株利益1000円としてNYダウ並みのPER16.5倍に買えば日経平均は1万6500円である。さらに、円安が105円、108円と進めば1株利益のいっそうの向上が予想され、日経平均はリーマンショック前の2007年2月につけた1万8300円も期待できるだろう。その時期は消費税引上げの影響が出る前の3〜4月までに高値をつけるのではなかろうか。

 こうした相場環境でポイントとなるのは外国人投資家の動向だろう。政権交代を評価して今春に大量に買い越した外国人投資家は、その後は総じて低調である。アベノミクス効果を見極めているところ、という見方もされている。ただ、最近の支持率低下、東日本大震災の怖さから首都直下型地震への警戒、中国との武力衝突の懸念、LNG輸入増大による貿易赤字の連続、などから外国人投資家の腰の入った買いは難しいとの指摘もある。買いが入っても短期投資の可能性があるのではないかとみられている。

 相場のカギを握っているのはトヨタ自動車だろう。金融緩和を縮小するほどアメリカ景気は良く日本からの自動車輸出が期待される。しかも、円安である。この環境でトヨタが動かないと全般相場には、期待できないこととなってしまう心配がある。日経平均の高値更新とトヨタの高値更新があるかどうかが年内相場の最大の注目点だろう。

 1月6日から新指数『JPX日経400』ガスタートすることから、採用銘柄に対しては投信などの買いが予想される。とくに、円安効果の期待される新指数採用銘柄は個人投資家にとって株を枕に越年も一法だろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:56 | 株で見る世の中

2013年12月13日

日経平均がNYダウを上回り日本株優位の流れとなるか=犬丸正寛の相場展望

【相場の方向と物色の方向】

犬丸正寛の相場展望 来週(16〜27日)は、師走相場の換金売りが先行する中で、NYダウに対し日経平均がどのていど強張るか、あるいは久々に日経平均がNYダウを上回るかが注目されそうだ。

 NYダウと日経平均の単位を外して眺めると、日経平均はNYダウに200ドルていどまでその差を縮めている。今年、5月にも短期間、日経平均がNYダウを逆転したが、今度も短期間で終るのか、あるいは日本株優位となって長期間となるのか、大きい注目点である。

 足元のNYダウは調整の展開となっている。NYダウは11月29日の高値1万6174ドルから12日の1万5703ドルまで470ドル余り下げている。16〜17日に開催の米FOMCで金融量的緩和の縮小が決まるのではないか、ということで下げているようである。

 アメリカは第1〜3次まで大型の量的緩和を実施し、これから量的緩和の縮小に向かおうとしているのに対し、日本は今年春の異次元緩和といわれる緩和策が第1弾であり来年春にも第2弾に期待できるという大きい違いがある。日本の場合、アメリカのように株式保有が高くないため株高による資産効果は限定的だが、それでも、これからも株高政策が採られるものとみられることから日米株価の逆転傾向は十分に予想されそうだ。「日経平均」÷「NYダウ=「NN倍率」、といわれるもので、NN倍率が1倍を超えることになれば大変なことである。当然、外国人投資家の日本株買いが活発となることを意味しているといえる。

 来週はまだ、日経平均は今年5月につけた場中高値1万5942円の更新は無理とみられるが、その次の週(24〜27日)には高値を更新して来年相場に繋ぐ展開とみられる。

 来週は、売買代金が2兆円ていどと盛り上がりに欠ける中では、引き続き動きの軽い中小型銘柄が物色の対象になるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 17:16 | 株で見る世の中

2013年12月06日

全般波乱の中で師走特有の材料系人気株中心の展開か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は全般波乱商状の中で師走相場特有の材料系人気株中心の展開となりそうだ。

 まもなく発表のアメリカ雇用統計(11月分)によって、金融量的緩和政策の継続か縮小かの方向性がはっきりするものとみられる。ただ、NYダウは先月29日の高値1万6174ドル(場中)から短期間に383ドルも下げているため、金融政策がどちらの方向になろうとも一旦は反発が見込めるところに来ている。ポイントはNYダウが、どのていど上値に対し力強さを見せるかである。

 日経平均も同様である。終値では年初来高値をつけたものの、場中値ベースで5月23日の高値(1万5942円)を上回ることはできず、1万5100円台に反落となっている。仮に、二番天井ということになれば、先行きあるていどの調整も考えておかなくてはいけなくなる。

 とくに、1ドル・103円台まで円安が進んだにもかかわずトヨタ自動車など主力銘柄の上値は重かったことが気になるところである。日経平均は15日線を割り込み短期売買も難しくなっていることを示している。もちろん、業績が良いため日経平均は30日線(1万4900円ていど)を下回ることはないとみられるが、しばらくは15日線と30日線の間でのモミ合いに入る可能性はあるだろう。

 全般相場が大きく動かないとなると、主力株を避けて足の軽い材料系人気株が物色の中心となりそうだ。師走相場という特殊要因を考えるとその可能性は高いのではなかろうか。

 また、久々に買い越しに転じ、本格買いが期待されたた外国人投資家は後が続かず尻すぼみとなっている。新指数のJPX日経400導入に絡んで外国人投資家及び国内機関投資家の買いは期待できるものの、「本格的に買ってくるのは全般相場が本格調整してからだろう」(中堅証券)という見方もある。

 年内、残り3週間を考えると、足の軽い1部半的な小型銘柄や中低位の材料系人気銘柄が物色の中心になるものとみられる。とくに、売買単価6日平均値が907円でピークを打ち低下傾向にあることからみても値ガサ銘柄より中低位銘柄が短期筋の目に叶うものとみられる。

 手がける株数を控えめにして機敏な売買参加がよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:25 | 株で見る世の中

2013年11月29日

NYダウと「2日新甫」を気にしながらの回転の速い展開に=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は12月の『師走相場』入りである。このところの相場は、短期売買が主流となっているが、師走という特別な月であることと、特に、NYダウはいつ反落してもおかしくないことを考えれば短期売買がいっそう激しく目まぐるしいものとなりそうだ。

 NYダウは強いものの、このところの日足チャートで小さいながら上ヒゲ足が目につく。こうしたチャートの場合、上値に対する警戒感があるためだ。来週には11月分の雇用統計が発表という材料が控えている。この結果によっては、現在、実施中の量的金融緩和が継続されるか、あるいは縮小となるかが注目される。基本的には、クリスマス商戦前に消費にマイナスとなるような株安にはしないとは思われるが要注目の点であり、来週のNYダウは様子見となる可能性はありそうだ。

 一方、日本のマーケットは、日経平均が終値で5月の高値を更新し明るさがいっそう加わっている。次は5月23日につけた場中の高値1万5942円が目標である。その可能性は高いといえる。

 背景となる企業業績が、日経平均予想1株利益において直近28日時点で975円まで上昇している。主力銘柄の決算発表が一巡したあとから1株利益が上向いていることには不満は残るものの企業業績が全体的に向上しているということでは明るいことである。しかも、ここに来て、『円安』となっていることから主力の輸出関連の業績に再び期待できる展開といえる。

 とくに、日経平均予想1株利益では2007年水準を上回ってきたことから、日経平均についてもリーマンショック前の2007年2月の1万8300円(場中値)奪回は十分に期待できるところである。

 ただ、基調は強いなかで日経平均の30日線カイリ率は既に6%水準に達し、警戒信号を発している。5月の時にはカイリ率10%があったが、今回そこまでいけるかどうかは疑問である。為替が1ドル・110円というような円安に進めば別だが、105円ていどなら人気爆発でカイリ率10%ということにはならないだろう。

 12月は荒れる『2日新甫』にもあたっている。しかも、気ぜわしい12月の師走相場でもある。NYダウを横目でみながら、次から次へと物色銘柄を交代する回転の速い相場となりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:35 | 株で見る世の中

2013年11月22日

2つの衣替え相場、『主力株から材料人気株へ』と『225銘柄からJPX日経400へ』の流れ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(25〜29日)の後半は、12月受け渡しの『師走相場』入りである。銘柄の『衣替え』となりそうだ。

 日米とも相場は好調である。NYダウは10月9日のボトムから1ヶ月強で約9%上昇、日経平均は9営業日で約1550円、率で10.7%上昇と共に快調である。株保有の多いアメリカはクリスマス商戦を前に株を下げさせるわけにはいかないという背景はあるだろう。ただ、日米とも上昇ピッチの速いことには要警戒だろう。12月の日本は、『荒れる2日新甫』にも当っている。

 とくに、日本では12月に入れば物色銘柄に変化が出てきそうだ。引き続き来年もアベノミクス関連が本命であることに変わりはないものの、今年の締め括りという観点では9月の決算をもってひとまずアベノミクス相場は終了ということになりそうだ。

 当然、12月相場では物色される銘柄も変わってくるとみられる。(1)主力銘柄から年末特有の材料人気銘柄へ、(2)日経平均型から『JPX日経400』型へ、――という2つの大きな衣替えではないかと思われる。

 材料人気銘柄では、『風邪ウイルス関連』、『鍋もの』、『スキー関連』といった冬場関連銘柄の浮上が予想される。年内TPP決着含みから『農業関連』なども注目されそうだ。どちらかと言えば、値段の高い銘柄よりも値の低い中低位株が中心となりそうだ。

 もう一つは、日経平均からJPX日経400への衣替えだろう。世界初のROE(株主資本利益率)を基準とした指数ということで海外及び国内機関投資家の運用で採用400銘柄が買いの中心となることが予想される。個人投資家の関心も新指数に関心が移っていくものとみられる。今週、一握りの銘柄で日経平均が急騰したような動きは最後となる可能性があるのではないだろうか。

 既に、『JPX日経400』採用銘柄には外国人投資家からの引合いが活発と伝えられる。日本の年金積立金管理運用独立法人は121兆円の運用資産額のうちから株式比率を高めると報道され、新指数銘柄への投資が中心とみられている。

 師走相場では、新指数関連が底堅く推移する一方、個人投資家を中心に中低位の材料人気株が活躍する展開とみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:20 | 株で見る世の中

2013年11月15日

『二番天井』か、『新相場入り』か、来週は重要な見極めの週=犬丸正寛の相場展望

■外国人投資家の久々の買いは、新駐日大使赴任のご祝儀か、あるいは本気買いか見極め必要

犬丸正寛の相場展望 2012年11月14日に民主党と自民党の両党首が首脳会談を行い、解散が決まった。その日から昨日14日(木)で丸1年である。

 昨年11月14日の日経平均8664円からのスターで、今年5月に1万5942円(場中)まで買われ、その後、6月13日に1万2415円と調整し、この週末15日には1万5000円台を回復した。この勢いからは、当然、5月高値1万5942円を目指しているものとみることができる。

 ポイントは5月高値前後で上げ止まって、『二番天井』となるか、あるいは高値を更新して1万6000円台に乗せるかという点である。結論としては、現時点では二番天井の前提で対応するのがよいだろう。

 なぜなら、(1)円安がどのていど進むか不透明、(2)国内景気にそれほど力強さが見受けられない、(3)5月高値近辺で買った株のシコリがあり、しかも、年内で株関係の税金優遇が終了するため手持ち株の整理、(4)主役の外国人投資家がどのていど買い姿勢を強めてくるか不透明――などがあるためだ。

 足元では、このほど発表された日本の7〜9月GDPは年率1.9%と4〜6月の同3.8%に比べ伸び率が大きくダウンした。4〜6月好調の背景となったのが『円安』と『株高』であり、その効果が下火となった7〜9月が伸び悩んだ形となっている。円安、株高効果が内需の設備投資や個人消費に波及していない姿である。しかも、7〜9月の輸出が数量的に思ったほど伸びて来ないこともある。東南アジアの経済減速があるものとみられる。

 ただ、ここに来て、円相場が対ドルで100円台に乗せ、株価を刺激し5月の景気刺激パターンの再燃となっている。このまま円安が進み、5月23日の1ドル・103円を抜くような円安となるようなら5月の再燃とみられるが、今の段階では見極めはつけ難い。

 とくに、ドル高・円安の背景には米国金融緩和継続の観測で債券から株選好となって米10年国債金利が13日には2.80%まで上昇し、去る9月5日の2.98%を意識する展開となっている。果たして、3%台に乗せるのかどうか。しかし、14日の金利は逆に2.6%台へ下がっており、見通しが難しい展開となっている。

 しかも、仮に、先行き3%台となれば、『米国景気はそれほどまで強いのだろうか』とか、『金利高は景気に悪影響を及ぼすのではないか』、といった見方の出ることも予想される。NYダウが高値圏にあるだけに波乱のリスクも考慮しておくところだろう。

 一方、日経平均は急伸したことで30日線乖離率が警戒水準の5%前後に達している。今年5月には同乖離率9%台まで行ったが、今回、そこまで乖離拡大となるような人気相場になることができるかどうかである。そのポイントは外国人投資家の動向次第だろう。この日(15日)は、『東証コア30』の指数に採用されているような野村HD、新日鉄などに外国人投資家がまとまった買いをみせている。

 この理由が、新駐日大使赴任での挨拶がわり的な買いなのか、本腰を入れて買ってくるのか、もう少し様子を見る必要があるだろう。外国人投資家がNYダウやドイツ株に比べて日本株の出遅れ割安が目立つという理由ならこの先、買い基調に転じたとみることはできるだろう。

 一方の個人投資家は今年5月に買ったものの、わずか2週間で日経平均が2300円もの大幅下げとなったためハシゴを外された形となっているため、現時点では新規買いより戻りは売り先行とみられる。

 週足チャートでは日経平均は、『三角保合い』を上放れた。ここまでは、ほぼ定石通りの展開といえるが、これから先、二番天井となるか、新高値を更新して新しい相場入りとなるか、来週(18〜22日)は重要な見極めの週となりそうである。
posted by 犬丸正寛 at 16:13 | 株で見る世の中

2013年11月08日

14年3月期業績はひとまず織り込んだ、期待の日経平均2万円は後退、次なるテーマは?=犬丸正寛の相場展望

■次なるテーマは『JPX日経400』

犬丸正寛の相場展望 11月に入っての相場は、日経平均は月初1日以降、30日線を終値ベースでは一度も上回ることはなく、今週末(8日)には1万4020円台まで大きく下げた。9月中間決算が最盛期の週だったが、注目のトヨタ自動車が今3月期通期を増額修正したものの、事前予想の範囲内だったことから軟調な展開となるなど、主力銘柄の動きが総じて芳しくなかった。

 なぜ、予想に届かないと売られるのか。これは、売買の主役に関係が深い。東証1部の日々売買代金約2兆円のうち約6割が外国人投資家、約3割が個人、約1割が法人(金融機関、投信など)、という構成で主力の外国人投資家が動いていないことがある。さらに、もうひとつは、外国人投資家及び個人投資家のうちそれぞれ6割ていどが短期売買とみられていることが大きい要因としてある。

 短期筋は、「常に、期待で買うため、少しくらい期待値を上回ったくらいでは買い増しはしないで、利益確定売りを急ぐ」(中堅証券)ためだ。

 まさに、トヨタ自動車の場合は今期の1株利益を従来予想の467.0円から526.9円へ増額したが、マーケットの事前期待値520〜552円の範囲内だったことから、短期筋の売りで週末の株価は10月9日以来の6200円割れとなった。

 日経平均ベースの予想1株利益でも期待されたほど伸びて来ない状況にある。事前予想では9月中間決算発表最盛期には、日経平均予想1株利益は980円、うまく行けば1000円の期待だった。それが、直近7日時点では、やっと924円という状況である。

 もちろん、悪い数字ではないが、短期売買中心のマーケットでは、期待値に届かないとなれば、外国人、個人の買いは入り難い。さらに、「短期ではなく中長期の外国人、個人の買いということでも、5月のシコリがあることや海外要因の不透明なことなどからこの水準では買いに慎重である。日経平均で1万3000円近くまで突っ込めば買いが入ってくるだろう」(同)ということだ。

 海外要因は確かに不透明だ。NYダウは新値を取ったものの、早くも反落と上値に対する持続力に欠けている心配がある。10月のときも新値をつけた直後に急反落した経緯がある。政府部門の一部閉鎖の影響でクリスマス商戦が懸念されているし、与野党対立も解決されたわけではなく先行き経済は快晴とは言えない。落ち着いていた中国上海総合指数も10月29日の下値のフシに近づいている。中国国内情勢の不穏な動きを合わせ見ると油断できない。ユーロについても金利を下げなくてはいけないほど実体経済に元気がない。

 日本の2014年3月期の日経平均1株利益がこのまま920円ていどで着地するとみれば、期待された新春相場での日経平均1万8000〜2万円は難しくなってくる。もとろん、高水準の立派な数字だけに深押しはないだろう。来週は下値1万3748円、上値1万4400円ていどの展開とみられる。

 ただ、仮に、外国人投資家が買いに入ってくるとすれば、来年1月からスタートするROE(株主資本利益率)を基準に選定される新指数『JPX日経400』を想定した採用銘柄への手当て買いだろう。とくに、意外な銘柄が採用されるという読みなら、その銘柄は急伸の可能性はあるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:29 | 株で見る世の中

2013年11月01日

決算発表最中の相場のモタつきは気になる、先行きに不安の芽を感じ取る=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 堅調だった日経平均は週末(1日)に195円安の1万4126円まで下げた。しかし、フシ目の1万4000円を割り込んだということではないから相場が崩れたということではない。ただ、相場の味ということで気になるのは好決算発表が伝えられる中での下げということである。

 これは、どういうことだろうか。考えられることとしては、(1)全体としては好調な決算でも、詳細に見れば芳しくない銘柄が目立つ、(2)とくに、マーケットを代表するような銘柄の業績が冴えない、(3)日頃、あまりウオッチされていないような銘柄が好調である。アベノミクス効果で全銘柄そろって好調が期待されていたのに刃こぼれが生じている、(4)好調な決算はこれまでの相場にかなり織り込んでいた、(5)好調な中にも先行きに対し不安の芽を感じとっているーーといったことが指摘されている。

 相場の推進薬となった円安が進んでいないこともある。今年5月に日経平均が1万5942円の場中高値をつけたときは、円相場がすぐにでも1ドル・110〜120円になりそうだとみられたが、いっこうに円安は進まず、逆に円高傾向となっている。

 しかも、東証1部出来高が4月の月間で約905億株、5月980億株、6月665億株と、高値圏のこの3ヶ月間だけで合計約2550億株の出来高となっている。その後、出来高はあるていど伴ってはいるが、高値圏での食べ過ぎ状態はまだ完全に消化されたとはいえない状況であり胃もたれ感が続いている。

 こういった食欲の出にくい状況の中で、先行きの不安の芽が指摘されている。(1)来年4月の消費税引上げ後の消費減退による景気落ち込み、(2)エネルギー、原材料、人件費等の上昇による収益圧迫、(3)アメリカ、中国、さらにヨーロッパの先行き経済不安――などが、企業業績の頭を押さえそうだと心配されている。

 足元では企業業績全体としては好調なだけに相場の大きい下げはないとみてよいだろう。株価は半年先を読むと言われる。しかし、どのていど織り込むかである。現時点で来年4月からの景気急落を見込むのは大袈裟すぎる。現時点では、「4月からはなんとなく景気の腰が重くなりそうだ」というていどだろう。だから、今の相場が上値重い展開ということだろう。当面は、先行きの不安を頭の隅に置きながら現実の業績好調を買う相場の展開とみられる。

 今年4〜6月の高値圏のシコリが完全にはほぐれていないだけに、当時、商いを伴って大きく買われた主力株よりもシコリ感の少ない中小型の業績の良い銘柄が注目される展開とみられる。日経平均は1万4000〜1万4500円のモミ合いとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:38 | 株で見る世の中

2013年10月25日

主力株を避け中小型の好業績銘柄を買う展開か=犬丸正寛の相場展望

■相場環境は『内高外低』、NYダウに注意

犬丸正寛の相場展望 今週(21〜25日)は9月中間決算の本格発表待ちのところへ、1ドル・96円台と円高が進んだことで週末に大きく下げた。しかし、26週線を割りこんだわけではなく上昇基調が崩れたということではない。

 相場を取り巻く環境ということでは、『内高外低』という状況だろう。国内で気になる点では、信用取引買いの5月高値期日が到来していることがあるていどだろう。日経平均が26週線を切るような処分売りとはなっていないものの、上値を圧迫していること間違いないだろう。

 5月高値で買いついた短期筋の投げは6月の暴落で一巡しているが、現物を含めた中期投資の買いの多くは残っているものとみられる。アベノミクス効果が大々的に報じられるため投げをためられっているものとみられている。

 マーケットでは、「このまま、信用期日を乗換えて11月を過ぎた場合は、2014年3月期の業績が予想を大幅に上回る内容でないと、主力株については引き続き上値が圧迫されるのではないか。主力株は大きく下げてくれたほうが我々の商売にとってもやりやすいのだが」(中堅証券)と、本音を語っている。

 ただ、全体的には好調な決算が見込まれているため、マーケットにとっては明るい材料といいえる。しかし、指摘されるように主力株のシコリが解消されない場合は、主力株以外の脇役の好決算銘柄が値を飛ばす可能性はあるだろう。

 一方、海外では中国の金融引き締め観測から上海総合株価指数が8月後半以降続いていた2200ポイントを挟んだモミ合いを下放れる展開となっている。また、アメリカはどドイツ首相から盗聴問題で直接批判されるなど同盟国において求心力の低下が目立つ。与野党対立も根本的には解決されていないため景気への影響も気になる。NYダウは堅調だが、アメリカの置かれている状況を考えるなら最高値を更新する雰囲気ではないだろう。むしろ、8月2日の1万5658ドル、9月18日の1万5709ドルに対し、『トリプル・トップ』の懸念が漂っている。日本国内に比べると海外、とくにアメリカ、中国の動向には要注意だろう。

 こうしたことから、来週の日本のマーケットは、海外の動向を横目でにらみながら、9月中間決算の発表を見守る展開が予想される。とくに、注目となるのは、ここに来ての円高と政府の賃上げ要求から主力銘柄については、2014年3月期の見通しについては楽観的数字ということにはならない可能性もある。

 当市スタンスとしては、シコリの多い主力銘柄を避け中小型の好決算銘柄を買うのがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:34 | 株で見る世の中

2013年10月18日

基調は強く日経平均は1万5000円台指向だが、上値は9月中間決算次第=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 相場の基調は強く、日経平均は1万5000円を目指しているものとみられる。とくに、9月中間期決算の内容次第では今年5月の日経平均高値1万5942円に挑戦も見込めるだろう。

 9月中間期決算と今3月期通期見通しについては、『アベノミクス効果を見極める』うえで、大切な決算として注目される。今年初夏までの金融緩和→円安→株高による効果で株保有者にとっては久々の明るい気持ちとなって、「ひとクラス上」の消費を味合うことができた。

 だが、預金偏重のわが国においては、株高効果は限定的で一般消費者にはまだ所得増加による効果は波及していない。むしろ、生活品物価の急激な値上り、電気代の値上りに続いて、この先、年金の引下げ、70歳からの医療費自己負担、消費税アップなどを考えると、消費者は消費に楽観とはなり難いはずである。

 恩恵を受けた株保有者など富裕層にとっても、5月の高値以降はマーケットの低迷で、一時ほどのウキウキとした気持ちとはなっていない。このため、GDPの中心を占める、『個人セクター』に頑張れといって笛を吹きタイコを叩かれても、個人はなかなか舞台に上がる気持ちにはなり難い。

 結局、『企業に頑張ってもらうしかない』、ということになる。しかし、企業にとっても経営環境は厳しい。少子高齢化と人口減少による需用不足、グローバル化で競争激化、円安で原材料・燃料の値上り、電力料金の上昇、さらに、ここに来て政府からの給与引き上げ要請である。作っても売れ難い環境の上にコストアップ目白押しで経営は楽観できない。

 幸い、これまでのリストラで企業の財務内容はよく手持ち資金は豊富だ。企業側は政府の給与引上要請にあるていどは応えるだろうが、それも一部の大手企業や官公庁取引の多い企業にとどまる可能性がある。広く中小企業に給与引き上げを期待するのは難しいものとみられる。

 こうした、コストアップ目白押しの中で9月中間期決算において企業側が今3月期通期見通しをどのように出してくるかが細大の注目点といえる。仮に、好調な見通しを出せば給与引上要請は間違いなく強いものとなるだろう。

 しかも、今回のアメリカの与野党対立でアメリカの消費にも心配が出ている。2月になれば、また債務枠問題などが控えているため消費者は慎重となることが予想される。今年のクリスマス商戦については手放しの楽観はできない。NYダウも先行き反落の懸念を含んでいるとみておいたほうがよいだろう。

 こうしてみると、日本は経済特区など一刻も早く成長戦略を形にする必要がある。遅くなるほど経済もマーケットも息切れする心配がある。

 現在、日経平均の予想1株利益は914円である。これが、9月中間決算を終えた時点でどのていどになっているかによってマーケットの位置が決まることになるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:23 | 株で見る世の中

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。