相場格言

2014年09月12日

アベノミクス第2章幕開けの舞台が整う、日経平均はアベノミクス第1章の高値1万6320円へ挑戦=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 連休明けの来週(16〜19日)は、日経平均が、年初1月6日につけた場中高値1万6164円更新を目指す展開だろう。とくに、週末の売買代金は久々に3兆円台に乗せ、買いエネルギーが高まっていることから、うまく行けば日経平均は昨年末の1万6320円(場中)に挑戦、若しくは、若干でも更新の可能性がありそうだ。

 売買代金の増加の背景は、言うまでもなく1ドル・107円台に進んでいる「円安」である。とくに、フシだった104円台を抜いて105円台に円安が進んだ時には株相場にはそれほど好反応ではなかった。

 1ドル・105円の時と、107円台との最大の違いは、「九州電力・川内原子力発電所1号機、2号基」の再稼動見通しの立ったことだろう。

 それまでの円安状況下では、LNG等の輸入燃料代金の高騰が産業界と庶民生活を圧迫する因子となって、全面的な歓迎ムードではなかった。それが、川内原発を皮切りに、今後、次々と全国の原発が再稼動に向かえば安心して円安を迎え入れることができる。

 まさに、2013年春時のアベノミクス第1章の円安という主役が復活することになる。

 加えて、アメリカの金利は高くなる方向にある。しかも、日本は低金利政策維持ということだから日米金利差によるドル高・円安の流れは続くとみられる。

 ただ、注意すべきは、アメリカのイスラム国の拠点となっているイラク、シリアへの空爆強化だろう。アメリカが征圧れば、反動でテロの脅威は高まることが予想され、リスクとして考えておかなくてはいけない。

 ともかく、アメリカは中間選挙までは、外交において強い姿勢で臨み、国内経済も腰折れとなるような政策は採らないだろう。よって、NYダウについても選挙までは強い展開とみておいてよいだろう。

 かくして、日本の株マーケットには外部的、内部的にみてアベノミクス第2章開幕の舞台が整ったとみてよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:00 | 株で見る世の中

2014年09月05日

トヨタ株の年初来高値6400円更新があるかどうか、アベノミクス第2章を占うポイント=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週、8日からの相場では、トヨタ自動車株価の動向が最大の注目点ではなかろうか。極論すれば、同社株の行方がアベノミクス第2章の行方を決めるとみてよいからだ。

 ここに来て、1ドル・105円台へ円安が急速に進んでいる。トヨタの場合、1円の円安で年間の営業利益に対し300〜400億円の寄与があるといわれる。この円安効果は、トヨタなど輸出企業にとって大きいはずである。

 しかも、この円安はアベノミクス第1章の円安水準を上回るものである。第1章の円安ではトヨタ株は直ちに反応、昨年5月には6760円まで急伸した。当然、第2章も円安政策ということならトヨタ株の上値はあっていいはずである。

 もちろん、いきなり昨年5月の高値更新は難しいとしても、少なくとも年初来高値6400円(1月6日)の更新はあっていいはずである。

 もしも、トヨタ株の上値が見込めないということなら、言われているような円安による輸入燃料代金のアップからアベノミクス第2章では円安に頼った政策ではないということになってくる。政権としては、本心では円安は望まないということになる。

 来週は、輸出関連の本命でありマーケットを代表する主力のトヨタ株が年初来高値6400円を更新できるかどうかが今後のアベノミクス第2章相場を見る上でのポイントとなるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:09 | 株で見る世の中

2014年08月22日

株価堅調でも商い少ない展開、一度、好決算で買われた銘柄の洗い直し相場=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 週末、日経平均は10営業日ぶりに反落した。しかし、反落したとは言っても、過去9日間の上げ幅約800円に比べると週末の47円安は小さいといえる。

 ひとつにはNYダウの強いことがあるし、9営業高といっても薄商いだったことから慌てて投げるような売り物が少ないことある。

 株価面だけに焦点を当ててみればNYダウ次第である。久々に1万7000ドルを回復したNYダウは最高値1万7151ドル(場中値、7月17日)に手の届くところまで来ている。

 NYダウベースの1株利益1064ドルが示す通り企業々績は好調である。景気・企業々績が好調ゆえに金融の量的緩和終了に続いて、次は、ゼロ金利終了から金利引き上げ観測がくすぶっている。

 アメリカにとって不透明な海外情勢や、特に、中間選挙を控えていることから株価が下げに転じるような政策は採り難いとの見方は強い。いずれにしても、今後、金利引き上げと企業々績(1株利益)の綱引きの展開とみられる。かりに、先行き金利を引上げても1株利益が減少しないという見通しがつけばNYダウの基調変換となるような下げにはならないはずである。逆説的に言えば、金利を何回、引上げたら1株利益は低下するか。この点が相場の分水嶺となるはずだ。

 一方、日本のマーケットで出来高や売買代金に焦点を当ててみると、内閣改造後の新経済対策までは盛り上がりに欠ける展開だろう。

 こため、株価的には堅調でも腰の据わった相場展開は期待できないだろう。目まぐるしく物色対象が入れ替わる相場とみられる。

 決算発表の終了した銘柄の中から改めて数字を洗い直し通期増額の見込めそうな銘柄や、好決算発表で一度急伸し往って来いとなっているような銘柄が引き続き狙われる展開とみられる。
posted by 犬丸正寛 at 15:40 | 株で見る世の中

2014年08月15日

NYダウは中間選挙を控え上げ賛成、日本も内閣改造を好感する展開へ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は、盆休み明けと共に9月の内閣改造による経済対策を先取りする展開が予想される。

 盆休み最後の週末15日の東証1部売買代金は1.39兆円と今年最低水準を記録した。悪い材料が出たことにる手控えで売買代金が少なくなったわけではなく、盆休みで参加者が不在だったためである。過去のデータでは、売買代金が低水準のときは、相場でいう「陰の極」であり、その後の相場上昇につながっていることが多い。

 9月上旬には、内閣改造が予定されている。年初からこれまでの政治は、経済は大切といいながら実際は集団的自衛権等に力が注がれ、経済は放置されてきたといえる。もちろん、4月実施の消費税の影響を見極めてから動きたいという気持ちはあったと思われる。

 その4〜6月は実質GDPが年率でマイナス6.8%の大きい落ち込みだった。政権内から、想定の範囲内との発言が聞こえるが、それでも、さすがにマイナス6.8%を良い数字とは言い換えることはできない。

 とくに、デパート売上を見ても個人消費が厳しい。当然だろう、給与は増えたといっても、それ以上に生活必需品物価の上昇、電気ガス代、ガソリン代の値上り、年金の減額等の負担が大きく、気持ちよく消費にお金を使える気分ではない。

 企業にとっても、4〜6月期決算をみると建設、物流などのところで人件費高騰、原材料費高騰の影響で収益を圧迫されたところが目立つ。「円安」と、「公共投資」が続く限り、このコストアップ要因はなくならない。

 したがって、9月の内閣改造後の経済はどこに優先順位をつけるか。2020年開催に向けてオリンピック建設投資はやらなくていけないが、その他の公共投資を増やせば、さらに資材高騰、人件費高騰を招く。公共投資中心をあまり前面に出すわけにもいかないだろう。
 原発は、すぐに再稼動が見込める状況ではないから、とくに、輸入LNG増加による貿易赤字をどうするのか。これまで、採ってきた「円安」政策の見直しも予想されないことではない。

 とくに、円安でも輸出が増えないのだから、それなら円高傾向にして燃料調達代金を下げ貿易収支改善に結びつける、ということも考えられる。

 公共投資中心の経済対策から規制緩和、株、土地などの上昇による資産効果で消費を刺激する景気対策へ軸足を移す必用がある。

 幸い、NYダウは堅調である。これまでの金融緩和策とシエールガス効果で企業々績は好調でダウベースの1株利益は1060ドルと最高水準にある。

 しかも、イラク、ウクライナ情勢の緊迫化で世界マネーはアメリカの国債とアメリカの株に流入している。いわゆる、「アメリカ買い」が鮮明となっている。

 中間選挙を控えたオバマ政権にとって株高は悪い話ではない。むしろ、選挙までは株高に賛成とみるべきだろう。NYダウ1万7500ドルの可能性は十分予想される。

 となれば、日本株も強い展開が予想される。9月の内閣改造後の経済政策を睨みながら、個別では物価、人件費高騰を吸収して増益の見込める銘柄が物色の中心となろう。日経平均は、秋相場において内閣改造を好感する形で昨年暮れの1万6320円(場中)を目指すものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:30 | 株で見る世の中

2014年08月09日

NYダウ、日経平均とも「下ヒゲ」の底打ちが近い、上値は限界で小型材料株に人気集中も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 アメリカがイラク空爆に踏み切るとの報道が伝わってドルが売られ、円相場は1ドル・101円台に上昇、日経平均は週末479円安の1万4753円まで下げた。終値は1万4778円でほぼ安値に近い引けだった。

 チャートでの下値のフシということになれば、今年5月21日の1万3964円までない。しかし、そこまで行くことはないだろう。ということから、25日線とのマイナス乖離が目安となるだろう。週末ではマイナス3.7%と、下値目処とされるマイナス4%に近づいている。このため、ここから下げても、「下ヒゲ足」となる可能性は極めて大きいといえる。

 イラク、ウクライナ問題など情勢は不透明である。しかも、こうした状況を作り出したのはオバマ政権の弱腰外交のためである、として米国内が揺れていることも心配な点である。秋の中間選挙をめぐる政局不安がNYダウの頭を押さえそうだ。

 ただ、そのNYダウは足元での景気・企業々績は良好であるし、強力な下値のフシとされる200日線まで下げてきた。このため、NYダウは、仮に下げても、「下ヒゲ足」となって短期的な底をつけるものとみられる。

 日本では、猛暑から夏休みの欲しいところでもあった。第1四半期決算がほぼ一巡したことから、昔から言われている、「夏の甲子園野球と盆の帰省の間は相場はお休み」という展開となりそうだ。

 足元では、NYダウ、日経平均とも、「下ヒゲ足」の底打ち場面が近いとみられるが、上値追いには限界があるだろう。このため、個別物色がいっそう活発となり、小型材料系銘柄が値を飛ばす可能性がありそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 07:53 | 株で見る世の中

2014年08月01日

NYダウの一段安はなさそうだが、決算発表一巡からテーマ株の物色人気強まる展開か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 週末にかけてNYダウが波乱となり日経平均も安くなった。しかし、NYダウに対し日経平均の堅調さが光っている。象徴する形で31日にはNN倍率(日経平均÷NYダウ)が0.94倍まで上昇、今年1月29日の0.97倍以来の高水準となっている。

 NN倍率の上昇は、NYダウに比べ日経平均が強いことを意味する。かつて、昭和40年代には日本経済の高成長からNN倍率10倍という時もあった。バブル崩壊による経済不振の時代には0.6倍台まで低下、世界のマーケットの中で日本株はカヤの外だった。

 ここに来てNN倍率が上昇ということで、アメリカ経済に続いて、今度は日本経済が復活するという期待が含まれている、とみることもできる。昨年の異次元金融緩和までは、これまでのアメリカと同じ政策を採っている。ただ、アメリカは立続けに3度の金融緩和を実施したが、日本はまだ1回にとどまっている。

 さらに、この間、アメリカはシエールガスという強力な武器を持った。日本には、まだ決めてとなる武器はないが、成長戦略が有力な武器となるかどうかが見所だろう。その確信めいたものが持てるようになればNN倍率が1.0倍を超え、日経平均がNYダウを上回るときがくるだろう。

 ただ、9月に内閣改造を予定しているとみられることから、この夏の間はNN倍率1.0倍超えは難しいのではなかろうか。

 アルゼンチンのデフォルト、欧州の金融不安等でNYダウは大きく下げたが、アメリカの足元での経済・企業々績がしっかりしているため、さらに大きく下げることはないだろう。米・10年国債利回りは直近の2,47%(7月17日)から2.59%へ上昇(債券価格は下落)、株式から資金が逃避している動きではない。

 こうした点から、まだしばらくはNYダウに対し日経平均は連動する展開だろう。第1四半期決算はまもなく発表が一巡する。成長戦略に関連したテーマ性の豊かな中小型銘柄への人気が続きそうな相場とみられる。
posted by 犬丸正寛 at 17:24 | 株で見る世の中

2014年07月11日

日経平均の25日線攻防が最大の注目点、好決算銘柄の個別買いの展開=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は、今年初とみられる5日連続安と調整色を強めている。もっとも、5日間の下げは、終値ベースでみれば220〜230円程度とそれほど大きくはない。むしろ、下値抵抗力があるとみることができる。

 これは、(1)景気・企業々績とも堅調で実体面での支えがある、(2)テクニカル面では25日線が支えとなっている〜ことがあるといえる。

 とくに、現在のマーケットが短期マネー中心となっていることを考えると25日線の攻防が最大の注目点といえる。

 6月後半以降、幾度か25日線まで下げるものの、なんとかキープしてきた。つい最近、9日にも場中で25日線を下回ったが、終値では25日線を維持している。

 週末の11日(金)は、場中で安値1万5101円があり25日線(1万5217円)を下回り、終値でも25日線を下待った。5月22日以来、ほぼ2ヶ月ぶりである。

 このため、来週は、25日線切りが一時的か、あるいは、そのまま相場は本格調整に向かうか、という点が見所となる。

 筆者は、そのまま大きく下げることはないとみている。理由としては、3月期決算会社の第1四半期(4〜6月)決算の発表が本格化するからである。企業々績全体としてみれば、「好調」ということにはならないだろうが、消費増税直後の決算という対比では、「堅調」という評価となって、先行き業績に期待を抱かせる内容となることが予想される。

 「好調」でなく、「堅調」ということでは日経平均を大きく上伸させることは難しい。しかし、間違いなく下支えとなるはずである。むろん、NYダウが大きく下げないという前提はつくが。

 ただ、気になるのは、東証1部の売買代金及び出来高が減少傾向にあることだ。これは、機関投資家等の買いが目先的には一巡した可能性があるのではないかと思われる。

 このため、第1四半期決算の発表が続く間は日経平均は堅調でも決算発表が一巡する7月後半あたりから日経平均は本格調整に入る可能性を含んでいるといえる。いわゆる「夏枯れ相場」である。

 当面、日経平均は25日線近辺での一進一退の展開とみられ、好決算発表銘柄と、テーマ性材料株の個別物色が続くものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 15:57 | 株で見る世の中

2014年07月04日

NYダウ高を取込んで日経平均が年初水準にどこまで近づけるか、政治が経済に軸足を移せるか=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 夏相場では、NYダウ高をバックに日経平均が年初1月6日の始値1万6147円にどこまで近づけるか、あるいは更新することができるかどうかが見所となるだろう。集団自衛権を閣議決定にこぎつけたことで、政治的な大きいヤマを越え、次は、消費税10%引上げが控えていることから、再び、経済面に軸足が移り相場には支援となるはずだ。

 NYダウは3日、初となる1万7000円台に乗せた。6月の非農業部門の雇用者数が前月比28.8万人の増加、失業率も2008年水準の6.1%まで低下し、アメリカ経済の好調ぶりが際立っている。シェールガスを手にした効果を満喫している姿といえる。

 NYダウの強いことは日経平均には大いなる支援である。もちろん、NYダウのスピードの速いことに警戒感はある。しかし、その一方で、「景気の良い時に強気にならないで、いつ強気になるというのだ。インフレ懸念から金利引き上げとなるまでは強気で走るべきである。天井を掴むくらいの気持ちでないとこの相場では儲からない」という声も聞かれる。

 気候の良い春に身体をハツラツとするように景気の良いときにこそ相場で稼ぐときというわけだ。

 東証1部の売買代金は4日(金)も1.6兆円と低調だが、出来高は20億株前後の高水準が続いている。この点は、これまでと大きく異なる点である。

 これまでは、個人の日計り的売買が中心で出来高はそれほど盛り上がらなかったが、現在は、年金、投信等の機関投資家の買いが入っているためだと思われる。

 今後、出来高が15〜16億株へ減少するようだと相場には警戒が必要といえるが、現在のような20億株ていどが続いている間は相場は強いとみてよいだろう。ただし、売買代金が少ない中での展開だけに、特定の銘柄に商いが集中することが予想される。

 機関投資家の姿勢の高まりには、政府の年金資金等に対する株式運用の比率アップ意向を受けてのものとみられる。NISAの非課税枠拡大検討も伝えれている。「預貯金から投資へ」の政策が本格化してきたといえる。この流れは、軽く見ないほうがよい。

 消費税の影響は全体としては、それほど大きくないとみられているが、消費の落ち込みは前回1997年の引上げのときよりもはるかに大きいとの指摘もある。このままでは、間近に迫っている消費税10%に対し、国民の猛反対を受ける心配もある。

 今年の夏は、冷夏予想から一転して猛暑予想に変わっているようだ。しかし、政治は夏休みなしで景気に全力を挙げる必用があるのではないか。その姿勢がみえればマーケットは好反応する。安倍総理の言う、「今年は午尻下がりでなく、午跳ねる相場」となるだろう。

 NYダウ高の効果のチャンスを日本の政治が取り込んで株高・景気向上にむすびつけることができるか、今年の夏の最大の見所といえる。
posted by 犬丸正寛 at 16:15 | 株で見る世の中

2014年06月28日

為替を睨みながらの個別物色の展開、日経平均が25日線キープできるか注目=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 週末、日経平均は200円を超す下げとなって一時的に25日線を今年5月22日以来、ほぼ1ヶ月ぶりに割り込んだ。

 これを受けて、来週の日経平均がどう展開するか注目される。とくに、チャート上では、『移動平均線が上昇基調の中で株価が移動平均線を下回ったところは買い』、とされることから押し目買いが入るかどうかということである。

 仮に、25日線を長く下回った状態が続くことになれば、「売り転換」となるだけに来週の動きは目が離せない。

 とくに、株価を左右しそうな材料としては、「円相場」だろう。このところ円相場は、対ドルで101円台後半から102円台前半での推移で、動きが煮詰まっているだけに、もしも、モミ合いを放れて円高に振れるようだと、日経平均は本格調整となる可能性がある。

 振り返って、日経平均は今年4月11日の場中安値1万3885円から、ほぼ一本調子に上げ、6月23日の1万5442円まで11.2%、値幅で1557円)の上昇となっているだけに日柄及び値幅の両面から疲労感も出るところに来ている。

 もちろん、年金等の買いが見込めることから相場が大きく下げることは考え難い。とはいっても、一時、2.6兆円まで膨らんでいた東証1部売買代金は、また1.6〜1.7兆円まで落ち込み流入資金は縮小している。

 このため、限られた資金での相場展開ということで全面高は難しい状況である。今週、燃料電池車関連銘柄が高人気となった反面、バイオ関連銘柄が大きく下げたように、人気銘柄を買うためには、何かを売って資金を作るという乗り換えの動きが鮮明となっている。

 今後もこうした展開が予想され、「燃料電池車」、「オリンピック関連」、「耐震・補修関連」、「バイオ関連」、「サマーストック」、「医療ロボット関連」、「カジノ関連」などのテーマ銘柄を循環的に買う相場展開だろう。

 一方、まもなく4〜6月期決算が発表となるが、個別的には業績堅調銘柄を買う展開は予想されるものの、業績全体を買い上げるまでにはならないだろう。

 来週は、「為替」を横目で睨みながらの個別物色の展開が予想される。
posted by 犬丸正寛 at 16:41 | 株で見る世の中

2014年06月21日

「株主総会」終われば徐々に上値の重い展開へ、4〜6月決算を待つ展開か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望  6月30日を1日残して、来週(23〜27日)で、今年前半相場が終わる。少し振り返ると、日経平均は年初1万6147円(場中値)で始まり、これを高値に4月には1万3885円まで14.0%下げた。

 期待された追加金融緩和の見送り、外国人投資家の買い見送り、消費増税の影響懸念〜などが相場の圧迫要因になったといえる。

 週末、6月20日には1万5422円まであり、1月から4月までの下げ幅に対する「半値戻し水準」(1万5016円)を上回った。半値戻しを達成すれば、買方の気持ちが明るくなり、相場に対する取組が前向きになるとされる。

 また、週末の東証1部出来高は29.5億株、売買代金も2.6兆円と膨らみ、マーケットの地合いは大きく好転している。

 この背景には、2015年3月期の企業々績に対する期待値は、目立って上向いているというわけではないが、消費税の影響については想定内との見方が強まっていることがある。

 また、様子見だった外国人投資家は最近、少しではあるが買い越しに転じている。安倍政権の、「決める政治」に対する評価が高まっているようだ。NY相場に対する日本株の割安感という視点もあるものとみられる。さらに、総理の年金運用に対し株式比率を高めるようにという指示期待から年金、投信等の買いもみられるようで需給関係も大きく改善されている。

 一方、相場の人気要素ともいえるテーマは豊富である。ざっと挙げるだけでも、「日本強靭化計画」、「東京オリンピック」、「リニア中央新幹線」、「燃料電池車」、「医療ロボット」、「カジノ構想」などなど。これだけ、テーマに恵まれているのは近年では珍しい。

 この豊富なテーマに企業々績が加われば相場のスケールはかなり大きいものとなるはず。このため、まもなく始まる2015年3月期の第1四半期決算(4〜6月)の発表が相場にとってポイントとなるだろう。

 今の時点では、2015年3月期の上方修正を期待することは難しいだろうが、先行き業績に対する、「感触、手応え」はつかむことができるはず。明るい手応えなら夏相場で日経平均は昨年末につけた1万6320円(場中値)に挑戦が見込めるだろう。

 反対に消費税の影響が想定以上に大きいということになれば夏相場は大きくは期待できず、調整安も予想される。

 足元では日米とも短期間に急伸した反動が予想され、とくに、国内では株高要因の一つである株主総会が終わることから徐々に上値の重い展開となるのではなかろうか。全体としては、4〜6月の決算発表を待つ展開を強めるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 05:21 | 株で見る世の中

2014年06月06日

当面1万5000円台固める展開、押せば、骨っぽい買いが期待できる=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均の2ヶ月ぶり1万5000円台乗せで目先達成感がある一方、大台乗せで相場は中期での上昇基調に転じたとの見方も台頭している。足元では、上昇スピードが速かっただけに、しばらくは売り買い交錯の中で1万5000円台を固める展開が予想される。

 5月21日の日経平均1万3964円(場中値)から6月6日の1万5144円まで8.4%上昇した相場だが、この間、とくに、これが決め手という材料があったわけではない。強いて言うなら、5月16日に日経平均予想PERが13.4倍と、最近にない水準まで低下するなどマーケットに弱気の多かったことに対する反動といえるのではなかろうか。

 もちろん、NYダウの最高値更新は日経平均にとってプラスとなっていることは間違いない。

 それ以上に、消費増税の影響をなんとか吸収して2015年3月期の企業々績は堅調が見込めそうだとの雰囲気となっている。また、今度こそ期待できそうな新成長戦略も控えている。さらに、総理は年金運用において株式の比率アップ(現在12%ていど)を前倒しで進めるよう指示したと伝えられる。NISAについても非課税枠拡大も報道されている。つまり、「なんとなく相場に対し期待できる雰囲気が漂っている」(中堅証券)。マーケットの地合いは明るくなっているということだ。

 このため、押せば、骨っぽい買いが入ってくるとの見方は多い。仮に、新成長戦略が想定内だったとして下げる場面があっても短期的なもので済む可能性があるだろう。

 今後、短期筋の利益確定売りが一巡した後、相場が強いということになれば、短期筋も再び買い姿勢を高めることになるだろう。

 年金による株式運用拡大、NISA拡大といった報道をみていると、大きい時代の変化として捉えると、「銀行の時代から証券の時代到来」を強く感じさせられる。

 1万5000円台を固めれば、次は昨年末につけた日経平均の高値1万6320円(場中値)を目指す展開だろう。

 物色される銘柄としては、「15年3月期の上振れ期待」+「成長戦略等のテーマ」=好パフォーマンスということになるだろう。

 オリンピック施設の建設が始まるし、今秋にはリニア中央新幹線の着工も報道されている。マーケットに明るい材料の多いことはあなどれない。
posted by 犬丸正寛 at 16:05 | 株で見る世の中

2014年05月30日

業績に対する安心感から強い展開を予想、成長戦略期待外れなら『荒れる2日新甫』的中も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(6月2日〜6日)は、6月相場入りである。相場の基調は強いが、6月は、月初が2日・月曜日から始まる、『2日新甫』ということで波乱の展開も頭に入れておきたい。

 例年なら、4〜5月に株価はともかくとして、出来高が盛り上がるのが通常といえるが、今年は、売買代金が2兆円を超えたのは4月が3回、5月にいたってはわずか1回にとどまるなど近年になく盛り上がりに欠けるものだった。この最大の理由は、昨年5月の大商いの反動が今なお続いているためである。これに加えて、今年4月実施の消費増税の影響を見極めようということがある。

 3月期決算の発表が終って、2015年3月期については、大幅増益とは行かないが1ケタ台の増益は達成できそうな見通しで、足元の建設投資、設備投資、消費動向等などからみて先行き9月の中間決算あたりで上方修正が期待できそうな雰囲気となっている。

 業績に対する安心感と6月の新成長戦略期待から、日経平均は5月29日まで6日連続高となるなどマーケットに明るさが加わっている。


 この地合い好転を受けて6月相場も堅調が予想される。ただ、ポイントは市場への流入資金を現す売買代金がどの程度の増加となるかである。この意味では、増配銘柄や低PER銘柄が数多く見られ投資価値は向上しているので、残るのはマーケットへの期待人気である。

 6月に発表予定の新成長戦略が期待通り、あるいは少しでも期待を上回る内容なら、マーケットに対する人気の高まりが予想される。

 短期的には上昇スピードが速いため調整は予想される。しかし、低迷相からの基調が変わるときは、「連続高」や、「出来高急増」といったこれまでにない展開となるものであり、調整があっても大きい下げにはならないだろう。

 仮に、『荒れる2日新甫』になるとすれば、新成長戦略が期待外れとなったときだろう。たとえば、マーケットで期待の大きい、「カジノ特区構想」が見送りとなったような場合である。

 6月相場は売買代金が増えるかどうかを見詰めながら、新成長戦略に期待しつつ2015年3月期の業績が好調で指標割安銘柄を物色する展開が予想される。日経平均の1万5000円台乗せは早い時期に達成されるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 15:08 | 株で見る世の中

2014年05月16日

NYダウの行方が最大の注目点、今年も『5月は売り逃げよ』となるかどうか=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 週末にかけてNYダウが大きく下げた。去る13日に1万6725ドルと過去最高値を更新し、直近1ヶ月間で約710ドル上伸していたことから利益確定売りの出やすい地合いにあった。

 そこへ、ウオルマートの予想を下回る決算や4月の鉱工業生産が芳しくなかったことなどが売りの手がかり材料となった。とくに、米国・10年債利回りが2.50%前後へ昨年10月水準まで低下、景気の先行きに対する警戒感となっていることも気にされている。

 しかし、それ以上にNYダウについて気になるのは、アメリカの相場格言の、『5月は売り逃げよ』があることだ。2012年、2013年とも5月がNYダウの短期的ピークとなっている。

 2012年、2013年とも5月ピーク後に1ヶ月程度の調整を経て秋相場に向けて上昇となっている。今年も1ヶ月ていどの調整で済むのか、あるいは、長期間の調整となるのか注目される。この意味では米国の経済・景気に対する見極めが大切となろう。

 一方、日経平均はNYダウの最高値に引っ張られて、5月13日に1万4464円まで戻した。しかし、30日線を大きく突破することはできず、また東証1部売買代金も2兆円を超えることはできず、NYダウ高に刺激されての単なる戻りにとどまった。

 日経平均の力不足の背景は、あるていど想定されていたこととはいえ、2015年3月期の企業々績がもうひとつ芳しくないことがある。従来は、消費税の影響は受けても2015年3月期は2ケタ増益とみられていたが、1ケタの伸びにとどまりそうな雰囲気だ。

 ただ、「9月中間期において業績上ブレが期待できる。これに、6月の新成長戦略が加われば相場が大きく崩れることはなく、むしろ、ここでの調整は絶好の買い場になるだろう」(中堅証券)との見方は多い。

 ウクライナ、ベトナム情勢やNYダウの行方を見守りながら好業績材料株の一本釣り相場が続くものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:14 | 株で見る世の中

2014年05月09日

2015年3月期の業績伸び悩みを織込む展開か、引き続き個別物色=犬丸正寛相場展望

犬丸正寛の相場展望 去る、5月1日に日経平均は30日船を抜いたものの、僅かだったことから結局、ダマシ足となって日経平均は連休明けに大きく下げた。この間、NYダウは最高値(場中値)にあと9ドルまで迫る強さだったが日本のマーケットには反応しなかった。

 ウクライナ情勢の緊迫化などで原油価格上昇などの懸念材料はあるが、それ以上に発表中の3月期決算で、2015年3月期の見通しが思ったほど芳しくないことがあるようだ。

 とくに、指標的存在のトヨタ自動車は、2014年3月期は16.4%増収、営業利益73.5%増益と好調だったが、2015年3月期予想については売上横ばい、営業利益0.3%増益にとどまる。

 4月から実施された消費税直後だけにトヨタといえど慎重な予想数字は当然だろう。減益予想にならなかっただけでもよかったとの見方はあるものの、これによって上場企業全体の2015年3月期見通しについては、これまでの期待がトーンダウンとなることが予想される。

 従来は2015年3月期の企業々績は2ケタ増益の見方が強かったが、微増益にとどまる可能性が強まっている。実際、日経平均予想1株利益でみても去る4月30日の1043円をピークとして足元では1018円前後での推移となっている。

 これでは、相場全体が大きく上値を追うことは難しそうである。NYダウが高値を更新して1万7000ドルをつけるなら日経平均にはプラスに作用するだろうが、少しくらいのNYダウ上伸では今の日本のマーケットには波及効果は薄いだろう。

 結局は、2015年3月期の業績伸び悩みを織り込みつつ、6月の新成長戦略発表に期待し、さらに、その先、第1四半期(4〜6月)における消費増税の影響を見極める相場展開となりそうだ。

 このため、来週も引き続き全般相場には多くは期待できず、2015年3月期見通しのよい銘柄の個別物色相場の展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:13 | 株で見る世の中

2014年05月03日

引き続き『森を見るより木を見る』展開に、外国人買い期待乏しい=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 連休明けの相場は、(1)NYダウの強さをどの程度織込むか、(2)2015年3月期の企業々績に対する見極め〜の2点が注目される展開とみられる。

 NYダウは、前週末に終値で最高値を更新した。4月の雇用者数が前月比28.8万人増加し失業率も6.3%と2008年水準へ大きく改善され、米国景気の強さが見直されてのNYダウ更新となっている。

 ただ、NYダウの場中値ベースでは、まだ高値更新には至っていない。今年4月4日につけた場中最高値1万6631ドルまで残り11ドルとなっているだけに高値更新は間違いないと思われるが、ただ、気をつけておくべきは過去のケースでは高値を更新したところがピークとなって1〜2ヶ月の調整となっていることである。今回も最高値更新が好材料織込み済みとなる可能性はあるだろう。

 一方、前週の日経平均はNYダウが終値で最高値を更新するほど強い動きだったにもかかわらず無反応だった。連休控えという事情があったためといえる。

 そこで、当然、注目となるのは連休明けにNYダウ高を好感する展開となるかどうかである。とくに、今年4月3日以降、2兆円割れが続いている東証1部売買代金(=市場への流入資金)が、増加に転じることができるかどうかが最大のポイントとなるだろう。

 売買代金が大きく増加し、NYダウ高を好感するためには、(1)外国人投資家の買い、(2)2015年3月期の大幅増益〜が条件となるだろう。

 まず、外国人投資家については、日本株に対し本格的に買い出動する気配は感じられない。好調な米国景気・企業々績から他国のマーケットにエネルギーを費やすより自国マーケットで十分運用できるという事情もあるだろう。また、TPP交渉に対する米政府の意向を米国投資家が汲み取っているのかもしれない。

 発表中の2014年3月期は好調だが、2015年3月期については、マダラ模様である。日経平均に採用の225銘柄ベースの予想1株利益は4月30日に1043円とアップし期待を持たせたものの、週末には1014円と再び元の1010円台に低下した。8日にトヨタ自動車の決算発表など主力どころの発表が控えているため、結論を急ぐことはできないが、これまでの発表で見る限り2015年3月期には多くは期待できないのではないか。

 結果、日経平均は堅調が予想されるものの売買代金を伴った活況相場という展開は難しそうである。

 ただ、個別的に見れば2015年3月期の業績好調銘柄については、資金が集中する展開が予想される。今週も引き続き、『森を見るより木を見る』展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 19:10 | 株で見る世の中

2014年04月26日

ゴールデンウイーク谷間で強調相場、商い薄く好業績銘柄の個別物色=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は春のゴールデンウイーク入りである。例年、ゴールデンウイーク休日の谷間は、相場は薄商いながら強いといわれることから、今年も日経平均は強調展開が予想され1万5000円台乗せとなりそうだ。

 日経平均は23日に30日線を抜いて、買い転換したものの伸び切れないでいる。日米首脳会談が終わり、安全保障面にはプラスとなったが、期待されたTPP交渉はまとまらなかったことが影響しているようだ。TPPは安倍政権の成長戦略の基本をなすものとして位置づけられていただけに今後に予想される成長戦略は大きく期待できないのではないかとの見方が強まっている。オバマ大統領帰国後、麻生副総理がアメリカの現政権はTPPについてアメリカ議会の承認を受けることは難しいという主旨の発言をしていることもTPPの行方を不透明としている。

 それでも、尖閣は守るとの明言を引き出したことは大きい成果で中国との緊張は徐々に和らぐ可能性があるだろう。その分、政権は経済など内政に取組むことができる。
posted by 犬丸正寛 at 06:34 | 株で見る世の中

2014年04月18日

決算発表と日米首脳会談を支援材料に久々に日本独自相場の展開へ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(4月21日〜25日)は、久々に、『日本独自の相場展開』となりそうだ。3月期決算の発表が本格化するからである。日米首脳会談も支援材料となりそうだ。

 既に、ホギメディカル(3593)が早々と4月10日に決算を発表、2014年3月期に続いて2015年3月期も増益見通しで営業利益では6.2%増益、1株利益390.9円(2014年3月期358.1円)と好調である。来週には、信越化学、富士電機、三菱自動車などの大所が発表を予定しており、決算発表が本格化する。

 2015年3月期が好調な銘柄は買われることになるものと見られるし、同時に、現在、1020円前後の高水準にある日経平均予想1株利益が伸長する見通しとなれば日経平均を押し上げ、全般相場も活気づくものとみられる。

 とくに、18日(金)の東証1部売買代金が1兆1000億円と今年最低を記録し、相場でいう、『陰の極』状態となっているだけに、業績好調なら好材料として受付けやすい状況となっている。

 外部環境としては、引き続きウクライナ情勢、中国経済の行方からは目が離せないものの、相場は徐々に織込みつつある。一方、23日からアメリカ・オバマ大統領が国賓として来日、日米の親密ぶりを内外にアピールできるしTPPもまとまる可能性があり相場にとってはプラスとして作用しそうだ。

 NYダウも堅調である。去る、4月4日につけた最高値1万6631ドルに対し、あと170ドル余りのところまで戻している。新規住宅着工の堅調などアメリカ景気は引き続き強い展開となっており、NYダウの高値更新は十分期待される。

 とくに、このNYダウ好調に対し、日経平均は年初来高値1万6164円(1月6日)に対し、約1650円も下にあり出遅れ感は強いことがある。

 このまま、年初が高値となっては、『午尻下がり相場』が現実となってしまう。このためか、最近、総理は日銀総裁と会談するなど、マーケットに対し追加緩和の意識を含んだメッセージを送っている。このことは、2月後半以降、姿勢を強めている空売り筋を慎重にさせるものといえる。

 週末には日経平均はほぼ30日線まで戻していることから、来週は30日線を抜いて当面の上値のフシである3月7日の1万5312円を目指す展開とみられる。久々に日本の投資家による日本投資家のための相場が期待されそうである。
posted by 犬丸正寛 at 16:37 | 株で見る世の中

2014年04月11日

シコリ株の整理進み日経平均はボトム圏入り、追加緩和の催促効果も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 週末、日経平均は大きく下げた。よもや下回ることはないとみられていた2月5日の安値1万3995円を割り込んだ。去る、4月4日にNYダウが最高値をつけたにもかかわらず、日経平均はほとんど反応せず軟調な展開となっていたことがあった。

 そこへNYダウが、最高値更新に対する買い疲れから調整安となったことに大きく反応し下げたといえる。やはり、相場の根底には日本個別の材料である消費増税に対する影響懸念があるためといえる。

 しかも、先頃、黒田日銀総裁が今の時点では追加金融緩和の考えがないことを表明したことも響いているといえる。それに、マーケット内部要因的には指標的存在であるトヨタ自動車の株価が大きく崩れたことが投資家心理を一気に悪くしたことがあるといえる。

 しかし、相場の下げることは必ずしも悪い話ばかりではない。『ここで相場が下げることでよって、金融の追加緩和を催促する効果がある。景気の先行指標である株価がこのまま不振となれば次の消費税10%は難しくなる。政策当局はこれまでの静観から追加緩和のタイミングを考慮することになるだろう」(中堅証券)。

 しかも、ウクライナ情勢、中国経済の行方など日本経済を取り巻く状況は楽観できないだけに、マーケットが指摘するようにここでの相場調整は政策当局の身を乗り出させる可能性はあるだろう。ただ、消費税の影響をめぐってはユニクロ、ローソンなど消費関連の一角には影響はほとんどないとの明るい見通しも伝えられているだけに、このあたりをマーケットがどう織り込んでいくかも注目される。

 日経平均が2月安値を下回り年初来安値をつけたことで信用買いの処分売りがかなり出たようでシコリに対する整理は一気に進んだようである。

 テクニカル面でも11日の下げで日経平均の30日線に対するマイナス乖離率は4%を超え株価が下値水準に到達したサインを点滅している。

 日経平均の下値の目処としては、昨年11月の1万3748円、同8月の1万3188円あたりが意識されそうだ。日本経済全体でみれば消費税の影響は避けられないものとみられるが、上場企業ベースでみれば企業々績は堅調である。増益率は鈍化するとはいえ2015年3月期も増益はほぼ間違いないといえる。

 このため、売方は空売りの深追いは避けるところだろう。逆に、好業績銘柄については突っ込み買いの好タイミングといえるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:17 | 株で見る世の中

2014年04月04日

『おっかなびくびくの展開』だが堅調相場を予想=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週も、『おっかなびくびくの中での堅調相場』が予想されそうだ。消費税等の影響から経済、景気に対する慎重な見方は依然多く、東証1部売買代金は2兆円前後の低水準が続いている。その中で日経平均1株利益の高水準を背景に強い展開となっている。

 とくに、4月3日には1万5164円と上伸、厚い上値のカベとなっていた1万5000円を抜いた。次は3月7日の1万5312円が目標となっている。

 消費税不安をハネのける強さになっているのはNYダウの強さにあるといえる。そのNYダウは3日には、遂に、昨年末につけた場中高値(1万6588ドル)を抜いて1万6604ドルと過去最高を更新した。量的金融緩和を縮小しても、なお失業率が改善するなどアメリカ景気の強いことが株高の根底にある。NYダウベースの1株利益は1020ドル前後の高水準にある。さらに、米国の外交力アップなど強いアメリカ復活も安心感としてあるようだ。もちろん、シェールガスが背景にあることは言うまでもない。

 NYダウが新高値となったことで、上値に対する期待はさらに高まってくることになるだろう。現在のNYダウのPERは16倍ていど。今後、1株利益向上の見通しが出てくるようになれば1万8000ドルという声は高まってくるものとみられる。とくに、例年、『5月ピーク』となっていることから当面、5月高値に向かって強い展開が予想されそうだ。

 そうなれば、NYダウと連動性の高い日経平均も強い展開が予想される。ただ、NYダウに対する日経平均の倍率が、長期間、0.9倍状態が続いていることは注意しておく必要がある。仮に、5月にNYダウ1万7000ドルとみれば、倍率0.9倍で日経平均は1万5300円となって、今の水準から大幅高は期待できない計算である。

 日経平均がNYダウから離れて独自高(NN倍率アップ)するには、昨年春のような異次元金融緩和、法人税率引下げ、TPP交渉のまとまり、成長戦略などの材料が具体化する必要があるだろう。これから2014年3月期決算の発表を控えているだけに今の段階で2015年3月期を先走って本格買いするには早過ぎるだろう。

 一部にはNYダウの最高値更新で日経平均も高値更新期待があるのも事実である。しかし、日本の場合は「高値」といってもいろいろあり、史上最高値ということでは3万8915円(1989年)とはるか上に位置し、とても手が届く位置ではない。せいぜい、昨年暮れにつけた1万6320円が目標となるが、それでさえ今の状況では容易ではない。

 ただ、3月頃の弱気充満に近い状況からみればマーケット人気はかなり好転していることも事実である。空売り攻勢も含め売物は薄れている。一方の買方も消費税が控えているだけに、おっかなびっくりといった状況でまだ本腰が入った状態ではない。

 テクニカル面では、26週線を再び上抜いて買い転換していることから買方優勢の展開といえる。売物が薄れた中を日経平均は昨年暮れ高値を目指した堅調な展開が予想されそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:07 | 株で見る世の中

2014年03月29日

久々にNYダウ離れの展開、3月悲観相場の裏目が出そうだ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 週末はNYダウの2日連続安に対し、日経平均は2日連続高となって、久々にNYダウ離れの展開となった。  
 特に、日本の場合、3月年度末という特殊要因から売りが先行する展開だった。特徴的だったのは27日(木)の配当落ちだった。約102円の配当落ち分をはるかに上回る下げとなって一時は前日比250円安の1万4227円まで大きく下げた。

 しかし、3月17日の1万4203円、20日の1万4207円を下回らなかったことで底打ち感が台頭し反発に転じた。

 来週(31日〜4月4日)もこの流れを受け継いだ展開が予想されそうだ。とくに、週末はほぼ30日線(1万4700円ていど)と同じ水準での引けとなっており、来週、30日線を抜いて3月7日の1万5274円を目指すものとみられる。

 NYダウも大崩れするとは思えないため4月相場は、これまでの弱気充満の反動が出る可能性があるのではなかろうか。

 もちろん、上値は消費増税の影響が頭を押さえるが、どのていど影響が表面化するかはフタを開けてみないと分からないところもある。6月頃でないと実際の数字は分からない。しかも、この間の企業業績は堅調でPERは14倍そこそこの低水準が続いている。4〜6月の消費増税の影響を見極めてから出動するというのでは、それまでは指を加えて待っているのも能がないといえる。
2015年3月期も業績好調銘柄の押し目は積極的に仕込んでいくところだろう。
posted by 犬丸正寛 at 12:48 | 株で見る世の中

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