相場格言

2005年02月14日

株で見る世の中

 この欄で、昨年12月28日付けで。「2005年はM&A」の年になりそうだと紹介したが、ニッポン放送を巡って、株式争奪のおもしろい状況が展開されている。ひと昔前なら、株集めの総会屋だとか、株を集めて売り逃げる仕手筋といって、批判されたものだが、「コーポレートガバナンス」(企業統治=企業は株主のもの)という考えの定着で、今は、個人株主にとって歓迎されている。なにしろ、元、通産の役人だった村上氏がファンドを率いて、株集めしているのだから社会の変化とは恐ろしいし、おもしろい。ひと昔前の投資集団も、今なら大成功だったろう。
 ライブドアに狙われたニッポン放送は昨年9月末で有利子負債157臆円に対し現金・預金は501臆円、しかもPBR(株価純資産倍率)は1倍を切っていた。フジテレビジョンも同期末で有利子負債22臆円に対し現金・預金は実に721臆円もあるから、M&Aをしかけるにはおいしい獲物に違いない。
 フジテレビはニッポン放送の株を以前から9000株弱保有し、人的な面ではフジテレビの役員4名がニッポン放送の役員を兼務、業務面ではスタジオの共同利用で製作協力などの深い間柄にあった。にもかかわらず、株数だけが少なかったわけだ。この関係を深めるため、昨年9月10日にTDnet(東証情報公開伝達システム)で406万4660株(全体の12.39%)を保有したと発表した。これによって村上氏のファンドであるエム・エム・シーの16.6%に続いてニッポン放送の第2位の株主となった。ところが、一方でニッポン放送はフジテレビの株式を22.5%保有して第1位の株主だった。これは、おいしい話だと誰だって思うはず。このあたりを、くすぐればおもしろいことになりそうだと思うのは当然である。先に、ニッポン放送の株を持っていた村上氏がくすぐる急所を教えたのかもしれない。
 案の定というか、フジテレビは今年1月17日にニッポン放送株の公開買い付けを発表した。1月14日までの過去3カ月間の終値平均株価に21%のプレミアムを上乗せした1株当たり5950円で1233万5341株を1月18日から2月21日までの期間で買いますということだ。仮に、全額申し込みがあると、9月末で保有した株数と合わせると、フジテレビのニッポン放送の持株はちょうど50%になる。ところが、フジテレビは2月10日に、「持株比率は25%、買い付け期間は3月2日まで延長する」と発表した。
 これに対し、ライブドアは2月8日現在でニッポン放送の株を35%保有したと10日に正式発表した。これが、ここまでの事実発表である。
 ニッポン放送の発行済み株数は3280万株だからライブドアの35%は株数換算で1148万株にあたる。ニッポン放送の株価は昨年末までは5000円前後のも見合い、1月に入って6000円まで買われ、2月10日は8800円まで買われた。こうした「敵対的M&A」に対しては、個人投資家は株価上昇と大幅増配ならウエルカムでいい。しかし、ライブドアがニッポン放送の経営をどのようにしようと、個人は関心を持たないのがいい。フジテレビとライブドアの両社がニッポン放送の株を持ちすぎると西武鉄道のように上場廃止の懸念さえある。弱いわれわれ個人投資家は儲けさせてくれる途中過程まででいい。過去、どれだけ、仕手筋に高値をつかまされて泣いたことか忘れないほうがいい。繰り返すが、M&Aを仕掛ける人の経営などに関心は持たないほうがいいことを強調しておきたい。
posted by 犬丸正寛 at 09:00 | 東京 ☀ | 株で見る世の中

2005年02月04日

異常気象で「高原地帯」の土地がクローズアップの時代

 友人である気象予報士の村山貢司氏を囲んで仲間と歓談した。当然、最近の異常気象のことが話題の中心となった。2003年夏のヨーロッパの猛暑では、パリで連日摂氏40度が続いた。パリといえば、緯度は北海道よりさらに北になり、そこが40度だから、将来、北海道が猛暑にならないとはいえない。昨年の日本の夏は超猛暑で10箇の台風上陸、アメリカではハリケーンの大被害もあった。同氏によると、地球の平均気温は15度だそうだが、最近100年で1度の上昇だそうで、過去にない変化という。あくまで平均だから、必ず、平均より高いところが生じているわけで、仮に、南極周辺で気温が上がると氷が解け出してしまう。そうなると、海水面が数メートルの上昇程度ではおさまらず、南の島だけでなく関東平野だって水没してしまう恐れがある。昨年観た映画の「ザ・デイ・アフタートゥモロー」とまったく同じような展開で恐ろしくなる。
 原稿を書いている最中にも、種子島で6年振りに雪が降ったそうですよとか、日本が近い将来世界の高級ワインの産地になるようですよといった記者連中の声が飛び交ってくる。どうして、日本がワインで、と聞くと、フランスが気温が高くなって、葡萄の品質が低下しているためという。代わって、葡萄の生産気温として最適な所は日本の長野県というのである。ウソだと思うなら長野を訪問したらいいですよ、資金を投入して品種作りをやっているところがあるらしいというのである。これは、明るい話である。これまで、平野の多い地域ばかりが注目されてきたが、仮に、海面上昇で平野に危機が訪れるとするなら、今の間に海抜200メートル程度の土地を買っておくのも手かもしれない。地震の少ない山口県に工場を建設検討する企業もあると聞くが、高原地帯に工場や本社を作ることも危機管理として必要になってくるのではないだろうか。
posted by 犬丸正寛 at 14:21 | 東京 ☀ | 株で見る世の中

2005年01月14日

合併は企業だけではなかった

 「合併」は企業だけかと思っていたら、市町村の合併がこのところ凄い勢いで進んでいる。企業の場合は、豊かになった社会で、需要が伸びないのに、供給が昔のままだから供給過多になっている。無用な価格競争を避けようというのが狙いだが、市町村の合併は、人口の減少と高齢化によって、地方自治体の財政悪化が原因である。
 2005年3月までに合併した場合は、インフラ整備などの財源に「合併特例債」を充てることができる。つい最近まで、全国で3300程度あった市町村は2004年10月では3007にまで減少、政府は最終的には大合併を進め1000までにもって行きたいようだ。特例法の適用も1年延長して2006年3月までとするようだ。
 文句なく好影響を受けるのは「地図」を作っている会社だ。カーナビもほとんど作り変えとなるだろうから関連銘柄は大いに潤うことだろう。
 また、これだけ市町村が合併すると、「都道府県」の合併だってあるのではないか。東京の一人勝ちの状態だから、「県」単位で競争しても東京や関東周辺県には勝つことは無理だ。地方の数県が集まって知恵を出さないといけないのではないか。いわゆる「同州制」である。さらに、関東大地震が心配されている今日、各道州にひとつづつ省庁を分散すれば国家安全と活性化にもつながる。
posted by 犬丸正寛 at 09:04 | 東京 ☁ | 株で見る世の中

2005年01月13日

「財界賞」「経済界賞」に見る企業の方向

 雑誌、「財界」の表彰式に参加させてもらった。同じく、近く開催される雑誌「経済界」にも参加させていただく。どちらも2004年に、企業の成績を向上させたことに対する経営者への表彰である。昨年12月13日からジャスダックが店頭市場から取引所となったが、このジャスダック取引所を含め、全上場企業約3700社の頂点に立つ経営者である。「財界」賞の特別賞はキャノン(7751)の御手洗富士夫社長である。キャノンは3年前の2001年3月期の経常利益2815億6600万円を2005年3月期には予想5480億円と大きく躍進させ、3年前の配当25円を今期には60円として株主に応える。しかも、株主だけでなく従業員に対しても一切、首切りを行わず、アメリカ流の徹底した生産の合理性と日本流の終身雇用制を融和させ、今後の日本の新しい経営スタイルを構築した功績は確かに大きい。この業界では、言うまでもなくニコンがダントツだったが、ニコンは2003年3月期に無配に転落、今期は8円配当にまでこぎつけるが、株価は1月7日現在でキャノン5530円、ニコン1226円とその差は実に4304円と大きく開いている。
 一方、「経済界」特別賞は、松下電器の中村邦夫社長である。見た目や声の調子はやや弱い感じだが、あの歴史ある官庁のような会社を復活させた手腕は立派であり、創業者の松下幸之助氏も喜んでおられるだろう。元、松下電器の役員を務めた井村昭彌氏が出版された書籍では、松下の役員会の模様が生々しく描かれ、中小企業まがいの雰囲気が紹介されていたが、それを改革したのだから大変な苦労だったろう。昨年12月の紙面でマネシタデンキは止めると宣言したことも評価できる。2003年3月期に5480億円もの経常赤字を出したが、今期は2400億円の黒字である。
 日本の名門企業は、どこも、技術、ブランドなどすばらしい。しかし、問題は肥大化し親方日の丸の組織体制である。日本に残されたリストラは組織の一層の改革であろう。
posted by 犬丸正寛 at 11:33 | 東京 ☀ | 株で見る世の中

2005年01月11日

《少子高齢化》には時間がかかる

 少子化の問題には時間がかかるだろうと思っている。つまり、時間による解決がいちばん大きいのではないかと思われる。結論からいえば、この問題にはまだまだ時間がかかるということになるのではないか。
 われわれの若い頃もそうだったが、親の言うことを聞くより、仲間やら、同世代の社会のみんがどのように考え行動しているかが大切だった、親は必要な存在だが、若い人たちからみれば古い世代だから、親の言うことを聞いていては、若い同世代から置いてきぼりにされてします。
 今、独身が多い30歳代の女性は、バブル経済が華やかだった頃は高校生から女子大生で、それ行けどんどんの「頑張れば、何でもできるし叶う」時代に身を置いていた。雑誌などの見出しも、「あなたの限りない能力を試す時代」といったものが踊っていたのを思い出す。若い時は、誰だって、可能性にかけたい。
 しかも一方で、マンネリの両親をみたり、最悪の場合は、バブル崩壊で家庭が崩壊した姿を見ていると、結婚するより、自分の可能性に賭けたくなるのは当然であろう。
 しかし、すべての人間に平等なものは時間である。人生、生まれて80歳までとして、秒数換算の寿命は「25億2288万秒」である。これだけしかこの世に置いてもらえない。仮に、大学を出て60歳まで働かせてもらえるとすれば、「勤労可能秒数は11億9836万秒」である。22歳で働き始めて、今35歳の女性なら、すでに4億1000万秒を使い切った計算である。もちろん、立派にやっていらっしゃる女性の方々は多いが、気になるのは社会の流行を受けて、頑張っている女性の方々である。時間は過酷である。若さは時間と共に失われてゆく。年取って、一人で生きてゆく寂しさが待ち構えているはずだ。当然、そうした姿を見る、下の世代は考えるはずだ。やはり、子供を生んで家族で暮らしたい、その中で、社会に役立つことをしたいと。既に、若い20歳代の女性には負け犬になりたくないとの意識が芽生えているようだが、本当の少子化が解決されるにはまだ30年はかかりそうだ。
 人は過去を引きずって生きている。過去を反省し、あるいは手本としている。戦争の悲惨さがあったからこそ、現在は憲法で戦争を放棄している。しかし、戦争を知らない世代が増え、国境を巡って小競り合いが出れば、ケンカをしたくなるのも人間の性である。
 株の世界にも、「日柄」という考えがある。大きな出来事で動いた株価も時間と共に、色あせてゆく。「人の噂も75日」「知ったらしまい」といった相場格言もある。努力、対策をあきらめてはいけないが、すべての世界には、時間が解決することがあまりにも多い。
posted by 犬丸正寛 at 08:54 | 東京 ☀ | 株で見る世の中

2005年01月07日

今年も小型株は見逃せない!!

マザーズのバリュークリックは04年66倍の急騰

 2004年に活躍した銘柄は小型株の独壇場だった。2003年末にバリュークリックジャパン(4759・マザーズ)を9万500円で1株買った人は、株式分割(1株を100株)で権利付きに換算すると605万円と、実に66倍の大幅な値上りだった。値上り上位に、第1部銘柄が出てくるのは名古屋1部の中部鋼鈑の第8位、第10位のアーバンコーポレーション、22位の丸山製作くらいで、上位銘柄の大半はマザーズ、ヘラクレス、ジャスダックの銘柄だった。
 仮に、国際優良株のソニー(6758)を買った人は、同じ期間で6.4%の上昇にとどまっている。それでもソニーは値上りしているが、値下がりに見舞われた優良株は多く、優良株投資派には厳しい04年だった。半面、下落の大きいのも小型株だが、リスクを覚悟してリターンの大きい点に注目して、今年も小型株狙いが活発となるだろう。昨年12月からジャスダックが取引所となったことで、より小型のグリーンシート銘柄が注目される可能性も強い。
posted by 犬丸正寛 at 18:46 | 東京 ☀ | 株で見る世の中

2004年12月28日

リストラ終わってM&A時代到来

 M&A(Merger&Acquistion)が、2005年のテーマ、話題になりそうだ。バブル崩壊後の経営再建や体質強化を目的に企業は競ってリストラに取り組んできた。
 遊休資産の処分による資産のリストラ、有利子負債の削減による財務のリストラ、人員削減のリストラ、売上債権の回収や不採算事業の見直しなど事業のリストラに取り組んできた。この結果、企業の体質は引き締まり、利益の出やすい体質となってきた。経営者としては、「これで、株主に喜んでもらえる」と、やれやれといったところである。ところが、経営者とはまったく違う見方をしている投資家もいる。
 リストラの結果、業績が上向いてきたことは結構なことだが、配当に対する余力が増し、配当性向が低下、また、現金・預金が増加している点が攻撃される。金融資産という経営資源をフルに活用できていない無能な経営者ということになるわけだ。そういう会社は、M&Aの好対象企業として狙われる。
 たとえば、時価総額500億円の会社の経営権に参画するには50%の250億円が必要だが、仮に、その会社の金融資産が300億円あれば、経営権を持った時はその300億円が使える。さらに、歴史があって、ブランド力があれば、外国からみれば大変魅力である。生産力があって消費力のある中国企業へ集めた株を売り渡してしまうこともなしとはいえない。
 最近では、ユシロ化学が外国人投資家の持ち株比率がアップ。2004年3月期には、なんと1株当り200円配当を実施している。このように、増配の要求や豊富な金融資産で自社株買いを要求することも考えられる。それに、よって、株価が上がればキャピタルゲインが得られるし、自社株買いに対し保有株を売れば、見事な合法的な売り逃げになる。こうした、M&Aは敵対的M&Aと呼ばれるが、それは、経営者にとって敵対的であり、株主にとっては、むしろ喜ばしいことである。リストラが一段落したからといって、経営者はやれやれというわけにはいかない。従来、不要な資産を持っていたことによって、利益等が表面化しなかったわけだが、リストラによって株主、投資家の前に隠れたものが明らかになってきた。2005年はおもしろい年となりそうだ。

posted by 犬丸正寛 at 18:53 | 東京 ☁ | 株で見る世の中

2004年12月15日

不祥事と業績停滞相次ぐ東京系名門ブランドの罪は大きい

 この10年あまり、どうしたことか、名門の東京系企業のよくない話が多い。山一證券の倒産、日債銀の身売り、三菱の総会屋問題、日産自動車の不振(幸い、ゴーン氏によってよみがえったが)、三越の発祥の地であり313年の歴史を誇る大阪店の閉鎖、ニコン、セイコーの停滞、西部鉄道の不祥事、三菱自動車にいたっては物作りの原点を完全に放棄した経営である。これらは、すべて東京系き企業である。不況になれば、多かれ少なかれ、影響を受けて業績が停滞するのはやむを得ないが、これらの企業はそれとは違うところがある。基本的なところがおかしい。著名な名門企業のサービスカウンターに行ったら、窓口の年配女性の応対は役所の窓口より、そっけないものだ。「嫌なら、わが社の名門ブランドは買わなくてもいい」という応対だ。案の定、2番手企業に3000円もの株価の差をつけられてしまった。
 これに対し、ケチと言われてきた名古屋や京都は、トヨタ、日本電産に代表されるように非常に元気である。どうも東京というところ、流れに乗り遅れまいとすることばかりに気をとられて肝心の商売の心を忘れてしまったようだ。もっとも、ネオンきらきらするところで、腰を落ち着けて基本的な研究をしなさいということが無理なのだろう。東京へ東京へと人が集まることは、日本の勤勉性を失わせることにつながるしんぱいがある。トヨタ、松下には本社を東京へ移して欲しくない。
 こうした老舗名門企業の不祥事は、個人投資家を株式投資から離散させてしまう恐れがある。これまで、安心して株主になっていたのが、上場廃止の懸念が出るようでは株など持っておれなくなる。名門企業の罪は大きい。いっそ、この際、地震の心配が高まってきた首都東京を捨てて、別の場所へ首都移転をもう一度、検討するところへ来ているのではないか。
posted by 犬丸正寛 at 11:33 | 東京 ☀ | 株で見る世の中

2004年12月14日

心の便秘に効く株式投資

 人には、「インプット」と「アウトプット」のどちらが欠けてもいけない。「食べる」ことと、「排泄する」こと、「活動」と「睡眠」などは生きるための大切なセットである。仮に、便秘という形でアウトプットがうまく機能しないと、食べるというインプットが楽しくなくなる。
 便秘はオナカだけではない。やっかいなのが、「心の便秘」である。心の便秘とは、自分のやりたい事が発揮されず、うまく自己表現ができないため社会における存在感が希薄と感じることである。その結果、不安感とイライラが嵩じて、すぐにキレ、犯罪に走ってしまう。この原因には、今の世の中に情報が多すぎることがある。情報氾濫によるインプットの多いことが消化不良を起している。とくに、情報という知識の蓄積にばかり関心が高まり、たとえば飲み会で若い人の会話を聞いていると、さながら知識の展示会のようである。知識の多い人が主役であり、知識の乏しい人は飲み会では脇役である。しかし、飲み会ならそれでいいが、知識の豊かな人が実生活で活躍しているかというと必ずしもそうではない。知識の蓄積ばかりにエネルギーが費やされ、その知識を発揮するアウプトプットに欠けている場合が多い。
 食事の場合のインプットとアウトプットは、食物を口から取り込み胃で消化し腸で吸収、残ったものを排泄するというプロセスが組み合わさっている。現代の世はスピード時代だけに早い結論が求められるが、しかし、このインプットとアウトプットのプロセスを否定しているわけではない。何も考えないで、即、形にすることを求めているわけではない。 相田みつおさんは、『トマトがトマトであるうちは正しいが、トマトがメロンになろうとすると間違いである』と教えている。努力を怠ってはいけないが、自分の胃袋の大きさを知り、自分のサイズで生きることが自分らしさを発揮し「心の便秘」に悩まないことに通じるのではないか。
 小額投資でもよい。株式投資は情報のインプットと、成果というアウトプットを味わえる身近なものである。
posted by 犬丸正寛 at 11:05 | ☀ | 株で見る世の中

2004年12月07日

株は世に連れ、世は株に連れ

戦後の「三白景気」「ガチャマン景気」に始まり、
今や「女性の時代」「質と匠」の時代に

 株は世の中の移り変わりを映して動くという教えです。が、どこかで聞いたことのある言葉ではないでしょうか。そうです、「歌は世に連れ、世は歌に連れ」をもじったものです。戦後、焼け野原の東京では、「こんな女に誰がした…」と唄った菊池章子さんの「星の流れに」や、親のいない靴磨き少年を歌った「ガード下の靴磨き」などがラジオに流れ、「越後獅子の唄」「リンゴの唄」「岸壁の母」「東京だよおっかさん」など敗戦の暗い世相とを映した歌が相次ぎました。当欄は、歌謡番組のコーナーではありませんが、しばらく、お付き合いください。復興の槌音が高まると、東京へ集団就職が始まり、「ああ上野駅」「別れの一本杉」「白い花の咲く頃」「あの娘はないちっち」「柿木坂の家」など、故郷歌謡が全盛となり、経済発展とともに、植木等さんのサラリーマンは気楽な家業と歌った「すーだらブシ」もなつかしいところです。昭和24年に始まったレコード大賞にも世相の変化が読み取れます。第一回の「黒い花びら」、第二回の「誰よりも君を愛す」、第三回の「君恋し」と愛が続き、昭和42年に「ブルーシャトー」と初めて片仮名が登場、昭和53年に「UFO」と初めて英語が登場しています。歌謡曲の題名が日本の復興、成長、国際化の流れを映し出しているといえるでしょう。
 株も同様です。戦後の復興期にはセメント、紙、砂糖の「三白景気」で関連素材産業が潤い、ガチャンと織って作ったらいくらでも売れた「ガチャマン景気」では繊維織物が潤い、家庭電気の普及では冷蔵庫、テレビ、洗濯機による「新三白景気」で家電産業が躍進しました。そして現在、本四連絡橋が3本も架かり、新幹線や高速道路など社会資本が整備され、家庭には車2台時代、エアコンにパソコンと豊かになりました。とくに、男性の力に頼らなくても生きていける時代から、女性の社会進出が顕著で、昨年まで3年連続、浜崎あゆみさんがレコード大賞を受賞していることは象徴的です。結婚しない女性が増え少子化で先行き日本の人口は7000万人程度へ減少が憂慮されています。人口の減少は明らかに国力の低下です。バブル経済の崩壊による株価の下げは、日本が長く続いた「量追求」を中心とした時代から「質」中心の時代へ変わったことを映しだしていると思います。国家も企業も個人も日本独特の「匠」の精神と技術が求められているのではないでしょうか。たとえば、アメリカでトヨタ車が人気となっているのも現れではないでしょうか。「匠」の精神を映した歌が登場するのではないかと思われて仕方ありません。
posted by 犬丸正寛 at 11:28 | ☀ | 株で見る世の中

2004年12月03日

株はもとの古巣に帰る

 いっときは人気を集め、大きく値上がりした銘柄も、人気が薄れると居心地のよい以前の値段に帰るので、実力以上に買われている銘柄には浮かれてついて行くのは気をつけなさいという教えです。たとえば、東証1部にルックという銘柄があります。1998年頃から2002年半ば頃まで長い間、100〜200円での動きに推移していました。配当は年3円程度、1株当り株主資本500円程度の内容で、配当利回りからみるとやや株価は割高水準ですが、1株当り株主資本に対し株価が何倍まで買われているかという株価純資産倍率(PBR)は0.4倍と大変低い水準にあり、総合的にみればルックの株価は100〜200円が地相場、つまり寝ぐらであり古巣といえる居心地のよい水準でした。それが、2003年にかけて突如、急騰し一気に2160円の高値をつけました。特定の株に狙いを定めて人気化させる仕手筋が介入したためですが、その当時は無配で株価純資産倍率は4倍を超えるところまで上昇し明らかに株価は割高に買われました。もちろん、[ついた値段は正しい]という相場格言もありますので、形成された値段そのもは認めなくてはいけませんが、実力に比べどうであったかということでは、行き過ぎだったことは間違いありません。結局、その後のルック株は下落の一途で、現在は400円程度まで下がり古巣に帰りつつあります。動物はみな自分の巣や寝る場所をもち、カラスは夕方になるとカアカア鳴いて巣に帰る意思表示さえしています。東京・丸の内が三菱村と呼ばれたり、あるいは玩具の商売をする会社などは浅草あたりが居心地のよいどころであり企業にも古巣と呼ばれるような場所があります。田舎から都会に出てきて活躍している人にとっては都会が古巣になっているでしょうが、やはり、年取ったら生まれ故郷に帰りたいという気持ちはあります。企業、個人も今や世界を舞台に活躍する時代ですが、活躍すればするほど古巣が恋しいものではないでしょうか。古巣は言葉を変えれば、企業、個人にとって得意とする分野という響きもあります。国家も企業も個人も今、得意とする古巣を見詰め直そうとするところに来ているのかもしれません。
posted by 犬丸正寛 at 11:05 | ☀ | 株で見る世の中

2004年12月02日

株価は企業の実体を映す鏡

 「株価は企業の実体を映す鏡」といわれます。実体とは企業の業績です。業績は売上、利益の規模や、最近の売上、利益の伸びと今後の伸長見通し、さらには売上に対する儲け具合(売上高利益率)、1株利益、配当金などの予想などです。しかし、株価が実体をどこまで正確に映すかということになればなかなか難しいといえます。立派な配当金を行っている企業の株価がちっとも動かず、無配で実体の芳しくない銘柄が人気となることが度々あります。人気とは「人」の「気配」、つまり多くの人が「いいなあ」と思うことです。株式投資ではこの「実体」と「人気」を知ることが大切です。
posted by 犬丸正寛 at 11:05 | ☀ | 株で見る世の中

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