相場格言

2005年07月26日

女優の藤田佳子さんが来社

fujitay.jpg 女優の藤田佳子(ふじた・よしこ)さんが、当社にお越しいただいた。男性ばかりの、わが社に花が咲いたようだ。さすがは、女優さんである。1988年にカネボウ水着キャンペーンガール、大和銀行年間キャンペーンガールに選ばれ、89年には松竹『利休』勅使河原宏監督作品で映画デビューされた。テレビでもNHKの「ごめんねコーちゃん」「マダムりん子の事件帖」などに数多く出演されている。東京都のご出身で、サイズはナイショにしておきますが身長は163センチ。東洋大学短期大学英文科のご卒業で、趣味は乗馬、ジェットスキー、水泳、ゴルフ、テニス、茶道、ドライブと多いが、中でもゴルフの腕はすごいそうで、男性と同じレギュラーティーからプレイして、つい最近グロス83だそうである。
posted by 犬丸正寛 at 08:50 | 株で見る世の中

2005年07月25日

人気の「iPod」を購入

 評論家の北浜流一郎先生と講演会後の打ち上げの席で、先生から、「犬丸さん、これ聴いてごらんんなさい」と渡されたのが、MP3プレーヤーだった。パソコンから音楽CDを超小型録音機のようなものに録音したものである。実に、いい音がするし、なんと200曲も入るという。若い人には、既に、当たり前の商品だろうが、61歳の筆者には驚きである。早速、人気の「iPod」を購入して当社のパソコンのプロ植木取締役に扱い方を教えてもらい、現在、75曲を入れている。もちろん演歌ばかりだが、なにしろ、大きさが、100円ライターくらいだからワイシャツのポケットに軽くはいる。これで、出張の多い筆者には新幹線の旅が楽しくなった。今までは、大きなカセットでテープを入れ替えて聴いていたが、格好がいい。少々、自慢である。北浜先生ありがとうございました。松本音彦先生にも是非、お薦めしようと思うが、すでに「持っているよ」と言われそうな気もする。品川―新大阪間では全部聴くことは、とても無理だろうが、大阪の家に帰れば、きっと4歳の孫が取り上げて聴くことだろう。これで、孫が演歌歌手にでもなればとニヤついている。日本の技術はすごい。ちなみに価格は1万4980円だった。
posted by 犬丸正寛 at 09:10 | 株で見る世の中

2005年07月22日

元切上げと日本株の視点

 遂に、中国通貨「元」が切上げられた。切上げは2%と小さいが、大きな第1歩である。いうまでもなく、通貨が切上げられることは、その国の経済力が強くなった証であり、対米黒字の大きさ等を考えると、1回だけで切上げが終わるとは思われないからだ。株式相場の視点としては、(1)当面、1回だけの切上げで終わるのかどうか、(2)大きな第1歩である以上、2歩、3歩目の切上げはいつ頃あるのか、(3)その場合、中国の経済力がどうなるのか。貧富の差、沿海部と内陸部の差、民間企業と不振の国有企業との差などの問題が、元・切上げでどう噴出してくるのか、それによって中国経済は混乱しないのか、あるいは政治体制にまで影響しないのか、(4)中国に進出している日本企業の現地子会社の輸出力が低下しないか、などが考えられる。当面、日本からの進出企業は、中国を生産基地とした輸出型銘柄は「売り」。中国で作って中国で売る企業の銘柄は、先行き中国の消費に影響が出るかどうかを見極めるまでは「様子見」だろう。

posted by 犬丸正寛 at 12:46 | 株で見る世の中

元・切上げで輸出ハイテク株から内需株指向強まる

猛暑と猛虎で注目できる上新電機

X君 中国政府は9月の米中トップ会談を控え、「元」を切上げた。わずか半年で昨年1年分を上回る貿易黒字396億ドルを出し、大半がアメリカだから逃げ切れなくなった。バスケット方式での切上げだが、バスケットの中にドルのほかにどこの通貨が入っているのかは明らかにしていない。日本を認めたくないから「円」が入っているとは言うわけがない。

Y君 常識で考えれば、「円」はバスケットに入っているだろうから、元高、円高になりやすい。

X君 円高は日本のハイテク銘柄にはマイナス。自動車、電気など折角、動意ついていたのに腰砕けとなりそうだ。しかも、中国へ進出して、現地で生産して輸出している企業も買い難くなった。むしろ、円高でメリットを受ける輸入慣例銘柄がいいだろうね。それと、内需銘柄だね。

Y君 この欄で取り上げた昭和産業(2004)がマド開けして急動意となってきた。4ヶ月も300円前後でもみ合っていたので売り物は途切れてきた。7円配当を実施しているから配当利回りも2%を超えている。セブンイレブンと提携した材料も大きい。

X君 上新電機(8173)は猛暑と猛虎の猛々関連だよ。

Y君 エアコンの10年サイクルの買い替え時期に当っている上に猛暑だ。それに、プロ野球の阪神タイガースの優勝はほぼ間違いない。タイガースのヘルメットをよく見てご覧、英語だけどジョウシンと入っているよ。優勝すれば祝勝バーゲンが見込める。

X君 エフ・ディ・シィ(2671)の銀座中央通り店のリニューアルオープンに行ってきたけど、今まで、「白色」を基調としていたが、ショーウインドに「木目」を使って高級感が出ている。若い女性に圧倒的な人気のある“4℃”ブランドのジュエリーメーカーだけど、銀座店ではブライダルに力を入れる。すぐ、近くには世界的なティファニーがあるが、十分、対抗してやっていける。2000円は十分見込める。

Y君 センチュリー・リーシング・システム(8439)が、最近、個人投資家向けのIRセミナーをやっていたが、早くも株価は1200円台に買われている。業績がいい。1株利益は120円程度あり、17.5円配当をやっているから1500円は速そうだ。

X君 三洋電機(6764)は、これ以上悪くなることはない。2,3年持つ気持ちなら大きく儲かると思う。

Y君 BSL(3113)の260円前後が煮詰まってきた。06年3月期の経常利益が23億円(前期は7億200万円)と大幅な黒字転換となる。配当も2円増配して年4円が有力だ。魚網などの海洋事業(海)と投資事業(陸上=ランド)を手がけていることから現社名をつけている。とくに、投資事業が着々と拡大、去る5月には米サン・バイオ株がシンガポールに上場した。売却解禁の下期にかなりの売却益が入ってくる。一気に350円程度まで行きそうだ。

posted by 犬丸正寛 at 12:41 | 株で見る世の中

2005年07月21日

価値あるインターネット株式情報とは・・

 最近、個人を対象にネット事業を展開されている社長と懇談する機会があり、いくつかの貴重なヒントをもらうことができた。株式のネット取引がもてはやされ、証券市場全体の売買件数の80%程度はネットといわれる。しかし、その社長の会社のアンケート調査では、その中で、1日中活発な売買を繰り返す人は10%程度にすぎないという。
 普通の人は、会社に勤めて仕事があるか、商売をされている人で、1日中、株の売買をやることは無理というわけだ。「パチンコを考えてもらえると分かると思いますが、勤めを持たないで1日中パチンコをやっている人は、働く人の中でせいぜい1割だと思います。多くの人は、会社の帰りとか、休日にやるていどです」という。すべての投資家が1日中、パソコンの前に座って、デイトレーダーをやっていると思って事業を展開すると間違いますよと忠告を受けた。「多くの投資家の皆さんは、いちいち営業担当者を電話に呼び出して、くどくど説明を受けるのが嫌だからネットで注文を出しているだけのことです」。
 さらに、その社長は言う。「パチプロのタイプには情報は多いほうがいいが、普通の人には多くの情報はまったく要りません。仕事で疲れて帰ってきたうえに、多くの情報を送られては、かえってマイナスです。1日、1本か2本、価値ある情報を送ってもらえれば個人はお金を出してくれます」ということだった。これから、ネット情報を手がけようとしているわが社にとって大いに参考となった。もちろん、企業向け情報と、個人向け情報では違うことは当然だが…。
posted by 犬丸正寛 at 15:15 | 株で見る世の中

2005年06月27日

自分のよりどころにするこの3冊

 今日は筆者の61歳の誕生日です。いまだに悩み多き人生です。
 誰でもそうだと思うが、悩んだ時には、自分のよりどころにする「本」を手にするものだと思う。筆者は、常に、目につくところに3冊置いている。京セラの創業者である稲盛和夫氏の『高収益企業のつくり方』、英国生まれのジェームス・アレン氏の『原因と結果の法則』、そして、もう一冊が、精神科医であり作家である斎藤茂太氏の『ゆっくり力ですべてがうまくいく』―――である。
 稲盛和夫氏とは、筆者が北浜記者時代に新規上場時に酒席をもうけていただいて、上場に臨む気持ちをお尋ねした。「本当は上場したくないんだ。競馬・馬のようにレース場に引っ張り出されて競わされるのは好きではないが、社員やその家族のことを思うと自分のことより会社のことが大切である。本当は、思い立ったら、夜中でも、信楽(滋賀県)の土を持って、工場までバイクで行って、どうしたらもっといいものが安くできないものかと自分の好きなことをやるのが楽しい」とおっしゃっていたのを思い出す。
 本の中で、稲盛氏は、以前、勤めていた会社の上司と技術面で意見が合わず辞めたが、実際、自分で会社を創ってみて苦労された。その結果、会社とは「エンジニアとしての自分の夢を実現することではなく、従業員とその家族の生活を守って行くことであると気づかされた。その時から、経営理念を全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類・社会の進歩発展に貢献することにした。このように経営の目的を明確にした瞬間から私には何をするにも迷いがなくなった」と著しておられる。人は、ともすれば、自分を強調したいあまり、「我れ」が先にでる。しかし、社会は自分だけでは成り立っていない。だから、「我れ」にもうひとつ「我れ」をつけて、「我々」と考えられるよう筆者も心している。
 ジェームス・アレン氏のいう『原因と結果の法則』では、人は、「自分で思った通りに行動してしまう。だから、良い思いをすれば良い結果が生まれ、悪い思いをすれば悪い結果が生じる」と説いている。たしかに、庭に雑草の種を蒔けば雑草が茂るし、野菜の種を蒔けば野菜が芽吹く。それに、水や肥料をやって手入れをするという原因を作ってやれば、おいしい野菜ができるという結果になる。企業の業績もそうだろう。企業はすぐには変われないから、今、ある企業の姿(結果)は、3、5年前に何をやったか(原因)の結果である。企業の中期計画とは、3年後にどのような姿(結果)を描き、そのために、今から何をするか(原因つくり)ということである。
 人は、生まれながらにして、どうにもならない運命に縛られているという「運命論者」もいる。どうにもならない部分はあることも否定できないが、仮に、不孝だときめつけて、努力を怠り、投げやりになったりする原因をつくると、悪い結果となってしまう。自信過剰はよくない結果を呼び込むが、謙虚に努力する原因つくりには励みたいと思っている。
 蟻(アリ)の時間、象の時間という本があったが、急いでも、ゆっくりでも人生80歳とすれば22億5000万秒しか生きられない。「そんなに急いでどこへゆくのですか」という言葉があったが、精神科医の斎藤茂太氏は、書き出しで、『人もお酒もゆっくり成熟する、一夜漬けはそれだけのもの』と著されている。また、「急を要するときは、ゆっくり急ぐのがいい」といわれている。ゴルフで打ち急ぐと、いい当たりはしないのはゴルフ経験者なら身に覚えがある。交通事故や書類ミスも急いでいる時に起きる。急がないために、日頃から、筆者は「段取り7分」で、1日10行でもいいから、早めに原稿を書くようにしている。急いで書いた時の原稿は筆者の場合、読めたものではない。
 この3冊にあと何冊、加わるのか楽しみでもある。

posted by 犬丸正寛 at 09:12 | 株で見る世の中

2005年05月19日

「個人投資家向けIRセミナー」ますます重要度増す

店舗流通ネット社長逮捕で
経営者を直接見て判断する時代に


X君 店舗流通ネット(3351・名証セントレックス)が、大阪の名門イカリソースが詐欺事件を働いたことに関連して当社の江藤鉄男社長が逮捕された。当社自体は、廃業する飲食店などを改装して業務委託するというユニークな経営で業績が急拡大している点に注目したが、トップが隠れて悪いことをしていたのでは、われわれ投資家は何を信頼していいか分からなくなる。18日付けで新社長に松崎裕治氏が就任したが、信頼回復と業績向上に身を投げ出す覚悟で頑張ってもらいたい。

Y君 新興市場は経済活力に貢献しているが、半面でメディア・リンクスのように粉飾決算で上場廃止になるなど悪い側面も出ている。

X君 しかし、新興市場だけの問題ではない。1部市場銘柄でも西武鉄道、カネボウの超名門企業が上場廃止となるなど、折角、個人マネーが銀行から株式市場へ移っている時だけに、「株式市場は国民の共有財産の場」であるという原点に帰って、上場時だけでなく、上場後のチエックも厳しくして大切にしていかなくてはいけない。とくに、今後は経営者の人物チェックが重要な要素となってくるだろうから個人投資家向けIRセミナーが大切になってくる。社長が個人投資家に顔を見せ、個人投資家が直接、経営者の表情、考え方などをつかんで投資することが重要になってくる。
posted by 犬丸正寛 at 12:14 | 株で見る世の中

2005年05月09日

JR西日本は上場企業にふさわしくない体質

 西日本旅客鉄道(通称JR西日本・東証、大証、名証、福証上場、証券コード番号9021)が、4月25日に起こした死者107人にも達する大事故の後、次々と、「上場会社らしくない」報道が伝えられる。乗り合わせていた当社の運転手は現場を立ち去り、しかも、ボーリング大会、ゴルフ大会を開いていたという。
 現場近くのタクシー会社は、同じ人を運ぶ仕事ということもあって、業務をすべて中断して社員全員で負傷者の救出にあたったと伝えられている。どちらが、上場会社かといいたくなる。同じ鉄道で思い出せられるのは、西部鉄道の上場廃止である。もちろん、内容は異なるが、JR西日本も上場廃止に匹敵するものではないだろうか。
 株式を公開、上場する時には、取引所から一番最初に、企業の「社会的な貢献」の記載を求められる。ビジネスモデルなどはその次である。社会に貢献するから上場を認めるというのが取引所の立場である。当然である。鉄道会社は、いうまでもなく、「人命を第一に安全に迅速に人や貨物を運ぶことで社会に貢献する」ことで、社会での存在が認められている。しかし、その、もっとも大切な「安全」がおろそかにしたのだから、社会に貢献するどころか、悪である。もちろん、人にはミスはあるが、今回はミスが発生した後の対応が上場企業としてまったくふさわしくない。
 西武鉄道は堤オーナーひとりの問題の色合いが強かったが、JR西日本は会社ぐるみの臭いが強い。旧国鉄時代の親方日の丸的な、「乗せてやっている」発想がいまだに抜けていないのだろう。甘やかされた子供のようなもので、上場の資格はなかったといわざるをえない。当社は、過去、14年前にも信楽高原鉄道で正面衝突事故を起こし40数名の死者を出している。
 株式会社は株主だけのものではない。株主より先に社会に貢献し役立つことで収益を上げ、その結果、株主や従業員に応えるのが筋である。今回の事故は、具体的な上場廃止条項はないのだろうが、企業体質としては明らかに上場企業としてふさわしくない。
posted by 犬丸正寛 at 09:52 | 株で見る世の中

2005年05月06日

三越・大阪店が314年の歴史に幕

大阪の発展に尽くした五大友厚も無念だろう

 三越の「大阪店」が、5月5日に閉店された。大阪の株の街「北浜」と、薬の街「道修町」、そして少し離れているが繊維の街「本町」など、いわば大阪の中心をなす産業に支えられて、三越・大阪店は大阪のシンボルでもあった。
 江戸時代の1691年に呉服商・三井越後屋として開業、その歴史は314年に達する。しかし、繊維は、中国や東南アジアなどに追い上げられ競争力を失い、株式取引も賑わったのは仕手筋が活躍した昭和40年代半ばまでだった。その後は、大阪証券取引所の出来高は、東京証券取引所の10%程度にとどまり、「1割市場」と言われていた。薬品も武田などの頑張りは目立つが、情報の集まる東京に移り、三越を訪れる客も減少していった。とくに、三越大阪店の致命傷は、大阪の2大ターミナル「キタとミナミ」から外れ、休日は人通りがなくなり、しかも、人口のドーナツ化で各地にすばらしい商業施設ができて、わざわざ、休日に北浜まで出掛ける魅力がなくなったことである。
 筆者も駆け出し時代から20年近く北浜で勤務させてもらい三越の大阪店にはよく出掛けた。そして、10数年前に写真入で、「三越が大阪キタへ進出を計画か」という記事を書いた思い出がある。買い物客の動向や周辺のホテルの支配人などとの懇談を基に取材し書いたものだが、その記事に対し、東京の兜クラブへ書面で「そういった事実はありません」という三越本社の発表がされた。現在、JR大阪駅北側には数年前にできた立派なビルにカメラ、電気製品などの大店舗が入っているが、筆者は今でも、このビルに三越が移転する計画があったはずと思っている。結局は、2011年にJR大阪駅北側に新たにオープンするビルに核テナントとして入る予定のようである。
 皮肉なもので、今、北浜は活気を取り戻しつつある。2004年末に完成した高層の大阪証券取引所ビルには大学のキャンパスも入り、休日にも人が戻り始めている。大阪証券取引所自体もヘラクレスという新興市場を開設して新しい企業の上場が増加しているし、先物市場としての地位を確立している。新しいビルの正門には大阪の商業を隆盛に導いた「五大友厚」の銅像が建っている。三越・大阪店の閉鎖を、「もう少し待ちなさい。復権はもうづぐだよ」、と思っているのではないかと思われる。
 デパート株は、本来、東京証券取引所での証券コード番号は8000番台である。三越はそこにはない。三越の証券コード番号は「2779」である。
posted by 犬丸正寛 at 11:25 | 株で見る世の中

2005年04月28日

店舗流通ネット(3351・名セ)は新株売り消化して強い

日経平均はNYダウの動向次第

X君 アメリカはGMが1−3月が1992年以来の大幅赤字となり、フォードも4−6月は赤字見通しなど、自動車が不振だ。

Y君 自動車だけに限っていえば1990年頃の経済状況と似てきた。当時はブッシュさんのお父さんが日本へ自動車会社の幹部を連れて物乞い外交に来た。アメリカにとって、自動車は基幹産業だから失業率アップにつながり、景気自体への悪影響を及ぼす心配がある。原油価格が上がり、ガソリンの値段が高くなっているから大型車を中心にするアメリカの自動車会社には厳しい。トヨタは燃費が良いし、ハイブリット車を投入するなど対応が早いから好調だ。

X君 理屈はその通りだけど、現実にアメリカの自動車会社が悪くなることは、アメリカ政府としても放置できなくなる。トヨタはその点に配慮して、先手を打って、アメリカでの値上げをするとの意向を発表しているのはいいが、ホンダは反対している。日本の自動車会社はアメリカに現地工場も造ってフエアにやっているから文句をいわれることはないが、基幹産業だけに今後の動向は注意が必要だ。NYダウの1万ドル割れだってあるかもしれない。

X君 日経平均はNYダウの1.1倍程度で動いているから、仮に、NYダウが9800ドルまで下がるとすれば、日経平均は1万0780円という計算になる。NYダウは1万0900ドル前後でダブル天井をつけているだけに今後、戻りが鈍いと悪材料に敏感になるやすい地合いにある。

Y君 気になるデータがある。日経平均ベースの1株利益の月末値推移が、03年4月の50円から04年6月の663円まで急増した。しかし、最近は今年3月末時点で558円まで下がり、4月も下落傾向にある。1株利益と株価の関係はいうまでもないが深い。03年の1株利益50円から04年6月の663円をバックに日経平均は03年4月から04年4月まで60%も上昇した。その後、1株利益が100円余減少しているのだから日経平均がもたつくのは当然といえる。

X君 なるほど。そうすると、これから発表される決算で原油高の影響やアメリカ、中国の影響が企業業績にどのように影響してくるかがポイントだね。ますます、全体相場より個別相場ということになるね。

Y君 こうなってくると、夢を買う感覚でジャスダック、マザーズ、ヘラクレス、セントレックスなどの新興市場銘柄がますますおもしろくなる。

X君 名古屋セントレックスに上場している店舗流通ネット(3351)は注目できる。廃業する飲食店などを改装して業務委託するというユニークな事業を展開している。新規に営業を考えている人には保証金もいらないので好評のようだ。1株を5株へ2月に分割したが、新株売りを消化して強い動きとなっている。100万円台があるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 10:24 | 株で見る世の中

2005年04月21日

高配当利回りの電力株に魅力

「中国ショック」は一応、峠を超えた

X君 今度の「中国ショック」は、日経平均を4月8日の1万1911円から4月18日の1万0920円(いずれもザラ場値段)まで営業日数6日間でほぼ1000円近い下げとなった。一応、中国政府もやり過ぎとの判断で反省気分がでているから、中国ショックはひとまず終息とみていい。

Y君 中国関係の材料で当面はこれ以上下げることはないだろう。しかし、今、大手新聞などが日本の世論調査をやれば、「中国が嫌いになった」という答えが圧倒的だろうね。金儲けは資本主義、国家運営は共産主義というのでは安心して投資はできない。大小合わせると日本から3万社程度の企業が中国に進出しているといわれるが、最後は工場も機械設備も資金、技術も根こそぎ取り上げられてしまう危険がある。オリンピックや万博が控えているので、これからは表面を取り繕うだろうが、日本だけでなく欧米にも中国脅威論が台頭したことは間違いない。オリンピックのあとは、いずれにしても、内部に抱えている貧富の問題などが一気に噴出すると思う。日本は早めに逃げて帰ってくることだ。

X君 日経平均は25日線に対しマイナスカイ離が7%程度まで拡大した。これは、昨年5月に急落した時のマイナス8%超水準以来のもので、テクニカル的にみれば1万1000円(ザラ場)割れで底値に届いたとみていい。

Y君 下値には届いたが、上値も1万2000円のカベは厚いことが誰の目にもはっきりした。問題は、今後、何をテーマに買うかということだが、「中国関連」はテーマから完全に消えた。

X君 「M&A」、「06年3月期好調組」、「バイオ」、「環境」、「地方関連」などがテーマになりそうだ。要するに全体より個別相場の展開、つまり、相場格言の『森より木を見る相場』ということだ。

X君 なかでもM&Aのおかげで増配する企業が増えて、1部全銘柄の平均配当利回りは19日現在で1.21%まで上昇して、19年物国債利回り1.280%とあまり変わらなくなっている。東京電力(9501)の配当利回りは2.0%、中部電力(9502)は2.43%、関西電力(9503)2.41%、中国電力(9504)は2.52%にも達している。こういう時は高配当利回り銘柄を拾っておくのがいいと思う。

Y君 ライブドア(4753)とフジの喧嘩も終わった。特したのはリーマンブラザーズと村上ファンドくらいだね。フジテレビはかなりの資金流出になったし、ライブドアには1400億円程度の資金が入ってきたが、自社の株価は大きく下がったままで自分の株主から不満がでそうだ。しばらくは、決算待ちだね。
posted by 犬丸正寛 at 10:05 | 株で見る世の中

2005年04月15日

中国関連株買いには反省気分台頭

全般相場は決算発表待ちの展開

X君 前回と材料的に変わってきたことは、アメリカのフォード、GMの業績がよくないことと、中国で日本に対するデモが起きたことだ。

Y君 フォード、GMの業績下方修正が、「アメリカ景気全体の変調」を示しているものか、または「フォード、GMだけの問題か」、どちらかはまだ見極めはつけ難い。仮に、昨年から7回も金利引上げをしたことで、アメリカ景気全体が下降局面に入るということなら、NYダウのさらなる下落、日本株安につながる。しかし、フォード、GMい競争力がないため販売不振ということなら2社だけの問題として捉えていい。現実にアメリカでは品質の良さが認められてトヨタの車は依然好調と聞く。今のところ、アメリカの景気は、たとえば3月の非農業部門の雇用者増加数は11万人(2月は24万2000人)と、2月に比べると低下したが、昨年8月以降は連続して10万人以上の増加が続いているので悪い状況ではない。

X君 雇用者数が増えている限り、生活は安定するから消費は落ちない。ただ、金利が上がってくると、良い内容のものを買う心理となるのは万国共通だろうから、まだ、アメリカ景気は心配しなくてよさそうだ。

Y君 中国は同大。君は中国の友人も多いようだけど。

X君 僕の整体の先生も中国の人だし、よくお酒も一緒に飲むに行くし、ひとりひとりでいえばいい人が多い。しかし、今度の件では政治は別という印象をさらに強くした。

Y君 尖閣列島の問題、歴史観、靖国参拝問題など、中国の政治部にとっては見逃せないことだろうが、中国内部にいろいろな問題、特に、貧富の差を抱えているから、国民の目を外へ向けさせているところもあると思われるよ。

X君 これまで、日本の投資家は中国株投資に酔っていたところがあったから、頭を冷やすいい機会になったと思う。

Y君 投資家だけでなく日本の企業も工場の中国進出熱が高かったから、こちらも見直すいい機会だ。

X君 2008年の北京オリンピックが終われば、中国株はかなりの下げが予想されていたから、今から注意しておけばケガがなくていい。むしろ、企業は日本での生産を見直すようになると思うから、地方の活性化にもつながる。既に、中部地域だけでなく滋賀県、九州地域などは生産基地としての観直しの動きが出ているようだ。

Y君 以前、未上場だけどおもしろい企業ということで興和産業を紹介したが、読者からの問い合わせがあったので、調べてみたら産業廃棄物の中間処理事業のほかに海水を活用した健康水にも進出するようで、社名も「株式会社エコワ」に変更するようだ。

X君 当面は3月期決算の発表待ちで大きな相場は期待できない。日経平均は1万1400円前後で下げ止まると思うよ。しばらくは、様子見の展開だろうね。
posted by 犬丸正寛 at 12:47 | 株で見る世の中

2005年04月11日

「中国デモ騒動」などに見る日本経済

日本が日本自体を見直すよいチャンス

 もともと政治のことを書くのは、私は好まない。終戦直前の1949年にこの世に生を受け、外地から引き揚げてきた小生にとっては、ハラいっぱいご飯を食べることだけが一番の目的だった。家族で頑張るしかたなかった。政治のことなどどうでもよかった。ところが、孫たちの行く先のことを思ったりすると、政治のことも思わざるをえない。
 アメリカからは「牛肉問題」が突きつけられ、韓国からは「竹島問題」、そして中国では大規模の「反日デモ」が起きている。日米は経冷政熱、日中、日韓の間は政冷経熱のような印象である。戦争(ケンカ)を放棄した日本は、アメリカの庇護のもとでないと生きることは難しい。アメリカのバックがなかったら、広島、長崎に続いて、どこからか原爆を積んだミサイルが飛んできていたかもしれない。結局は、国家間は、われわれガキの頃のケンカのような要素を多く含んでおり、最終的には取った、取られたとなる。強いガキ大将側についていないとやられてしまう。「そればかりではない」、と勉強し理論を振りかざす人たちは言うが、世の中は、それほど奇麗事や理屈通りにはいかない。ケンカをするか、しないはともかくとして、最後は力の勝負である。そういうことはないであろうが、もし、堀江さんと北尾さんが取っ組み合いの殴りあいをしたら年配の北尾さんのほうが勝ちそうな男の馬力を感じる。
 どうも、今の日本はあちこちからケンカを売られているようだ。とくに、日中関係はやっかいだ。小泉総理の靖国参拝問題、尖閣列島の領有権問題などと機を同じくして、中国の若い人たちがデモを起こすことは、明らかにバックに扇動を感じる。台湾海峡問題もある。仮に、中台間で交戦が起きれば日米同盟のもとに日本も参戦の危険がある。
 世界のガキ大将の中から旧ソ連が消え、最終的にはアメリカと中国の2人のガキ大将が残った形だが、今後の長い歴史の中ではこの2人のガキ大将がぶっつかり合うことが絶対にないとは言い切れない。仮に、日本がアメリカというガキ大将側から中国側につくそぶりを見せると、アメリカは黙っていないだろう。巧みに、中国は日本に揺さぶりをかけている。
 ただ、別の見方をすれば、こうしたデモが起きる時は、国の内部で問題を抱えている場合が多い。中国では貧困の差などもあるようで、国民の目をそらすために日本を材料に使っている可能性もある。いずれにしても、株式投資の目で捉えるなら中国株買い、あるいは中国進出企業買いにはこれまでのような楽観はできないところに来つつあるとみておくべきだろう。国内のモノ作り企業の見直し、農業の見直しなど、日本が日本自体を見直すよいチャンスだろう。中国は消費のお得意さんのひとつとして商売として割り切ってお付き合いするくらいでいいのかもしれない。
posted by 犬丸正寛 at 09:03 | 株で見る世の中

2005年04月08日

松坂屋、大和など地方百貨店株に割安感

優良株と出遅れ株の混合型相場の展開

X君 日経平均は急速に戻してきたね。この先、どうだろう。

Y君 3月30日から立会い日数で5日連続の陽線となるなど、一方通行の動きが目立つ。やはり、ネット取引が中心のため、人気が偏るからだろう。3月7日につけたザラ場高値1万1975円は抜けないと思うよ。

X君 そうだね。3月期の下方修正銘柄が目立つだけに、「円安」にもかかわらず主力ハイテク株も堅調だけど大きくは上値を追い難い動きだ。

Y君 僕はハイテク株ではシャープ(6753)を指標株としてウオッチしている。1700円前後のカベを抜いてくれば、他のハイテク株へプラス効果になると思う。かなり、低位出遅れ銘柄を物色したから、優良銘柄へスイッチしたい雰囲気もある。

X君 僕は最近はシャープより松下電器(6752)を見ている。シャープより先に今年1月の高値1630円を抜いてきたことは注目しておきたい。06年3月期の見通しが良いようだと、昨年4月の高値1694円更新も射程圏といえるだろう。シャープは昨年4月の高値2100円からまだ大きく下にあるから今度ばかりは松下が先に走ると思う。

Y君 一方では、まだ出遅れ株買いは続くと思う。最近の報道では、中部圏、九州、中国地方圏の景気がよくなってきたと報道されている。先日、名古屋に行く機会があったけど、たしかに活気があるし、街を歩いている人の表情が明るいと思った。名古屋地盤の松坂屋(8235)の500円台半ばへの押し目は買っていいと思う。

X君 九州の岩田屋(8246)の利益も今期は急回復するようだし、北陸金沢のデパート大和(8247)も業績は順調で、6円配当で200円台半ばは割安といえる。

X君 結局、優良株と出遅れ株の混合型相場ということだろうね。
posted by 犬丸正寛 at 12:25 | 株で見る世の中

2005年04月04日

優良株グループなら大手商社が割安

4月も地方株中心の出遅れ買い続く

X君 日経平均は3月7日の高値1万1975円46銭から30日には1万1506円85銭(いずれもザラ場)まで468円下げたね。

Y君 これで新値3本足は陰線6本となったが、これまでの動きを見ていると大体5,6本で調整は終わっている。また、一目均衡表チャートでは1万1500円どころには「雲」といわれる下値抵抗の壁があるので、ほぼ下値には届いたとみていいだろう。

X君 ただ、4月相場に入ったとはいっても、多くの銘柄を買い尽くした感があるので、簡単には上には行かないと思うよ。特に、去る3月7日には東証1部の新高値銘柄数が247社に達した。ちょうど、日経平均の高値をつけた日と一致する。最近は新高値数が250社程度になると買い一巡感が強まる。

Y君 最近、大証2部のルシアン、ロックペイント、大運などが買われているのも東証銘柄の出遅れ株が買い尽くされ、買うものがなくなったからホコ先が向いているんだね。

X君 松下電器など優良株を買ったりして流れを変えようとしているが、まだ早いだろうね。しばらくは地方の出遅れ株が中心になると思われる。

Y君 コムシード(3739・セントレックス)なんかおもしろそうだ。パチンコ関係の携帯コンテンツを手がけるユニークな企業だ。全国1万5000軒のパチンコ店のうち1000店を登録し店の基本情報とリアルタイムでも出玉情報を提供している。2002年3月期にわずか800万円だった経常利益は06年3月期予想では3億7000万円と大きく増加する。

X君 東京系の1部銘柄ではアツギ(3529)あたりは、まだ見直し余地はあると思う。当社のパンストは細くて強い糸を使い、しかも肌にすいつく編み方がされているのが強さで、中国企業ではマネができない。200円台はあっていいと思う。

Y君 優良株グループで次に来るのは大手商社株だと思う。伊藤忠(8001)は1株利益が70円台、配当10円の期待が出ているし、丸紅(8002)も1株利益40円台、配当5円期待、三井物産(8031)は1株利益120円台、16円配当期待、住友商事(8053)は1株利益90円台、18円配当期待、三菱商事(8058)は1株利益170円台、16円配当期待など、そろって割り負けが目立つ。中国の北京オリンピックまで世界景気の好調が持続するのなら、大手商社株はもっと上値があって」いい。
posted by 犬丸正寛 at 11:38 | 株で見る世の中

2005年03月25日

森村系の共立マテリアルは外国人が狙いそうだ

新日鉄が500円つけるまでは強い全体相場は続く

X君 ライブドアニッポン放送の件は東京高裁の判決で、一応の決着がついたと思われたが、ソフトバンクグループの登場で新たな展開となってきた。

Y君 株式投資の目的はいうまでもないが、(1)キャピタルゲイン(値上益)、(2)インカムゲイン(配当)、(3)経営権、の3つだ。われわれ小口の個人投資家は経営権には関係ないから、堀江さん、どうぞ勝手にやって下さいでいい。要は、堀江さんが自分の会社のライブドアの業績をよくしてキャピタルゲインを期待させてくれるのか、あるいはいつ配当するのかということしか関心を持つ必要はないと思う。

X君 堀江さんは、ニッポン放送、フジテレビの業績をよくすることができるかどうかだ。経営の先行きは難しくて、やってみないと分からないところはあると思うが、あれほど惚れ込んだのだから、堀江さんには自信があるんだろうね。しかし、ソフトバンクの方が企業価値を上げる力があると思えば、投資家は堀江さんより孫さんを支持するだろうね。

Y君 ところで相場はどうかね。僕は、3月にはオイルマネーの配当取りが終わるし、低位株をかなり買い尽くしてから、ひと山つくると言ってきたが、予想通りの調整となってきた。しばらくは、05年3月期の修正と06年3月期の見通しを見極める動きになると思う。

X君 だけど、あまり下げないと思うよ。日米中とも景気はいい。特に、2008年の中国の北京オリンピックまでは中国の景気が世界を引っ張るから弱気しないほうがいい。

Y君 そうなんだ、僕も中国関連で鉄鋼株はいいと思っている。新日鉄(5401)は06年3月期の1株利益が40円近くになってくるから、いずれ500円相場があると思う。

X君 逆説的に言うと、新日鉄が500円をつけるまでは全体相場は強いとみていいわけだ。材料株は何かない。君は材料に強いからね。ルシアンもよく上がったね。

Y君 名古屋2部の共立マテリアル(1702)あたりを見てる。森村系で株主資本比率は66%と高いし、有利子負債はわずか20億円しかない。電子部品向けセラミック材料が好調で、配当性向も低いので外国人投資家が買ってくるんじゃないかと思われるよ。増配も期待できる。
posted by 犬丸正寛 at 11:16 | 株で見る世の中

2005年03月24日

北浜の復権かける高層・大阪証券取引所ビル

明治11年に設立した五代友厚も見守る

oosakas.jpg 久々に大阪・北浜を尋ねた。休日だったので閑散としていたが、ずいぶん町並みが綺麗になったという印象をもった。とくに、目を引いたのが、作年12月末に竣工した大阪証券取引所ビルだった。1階の玄関は以前のままのドーム型の形を残しているが、正門に新しく「五代友厚」の銅像が立ったことだ。その碑文にはこうあった。「この地は、江戸期の金相場会所以来、金融取引の活発な地であり、今日まで大阪経済の発展を担ってきた。薩摩出身の五代友厚は、明治11年、当地で大阪株式取引所の設立に尽力、大阪の発展に多大な功績を残す。ここに、大阪証券取引所発祥の地として顕彰する」(大阪市)とある。辞書によると、五代友厚(1835〜1885年)は外国官から実業界に転じ、大阪株式取引所、大阪商工会議所の創設や鉄鋼、貿易、銀行、鉄道会社などの設立に尽力したとある。
 23階建てのビルの家主は平和不動産。1階は休日でも開いている有名なコーヒー店、3階には大阪経済大学の北浜キャンパスがあり、大阪証券取引所は4、5階となっている。証券会社はどこか入っているのだろうかと案内板をみると、最上階の23階とその下の22階に岩井証券が、証券会社としては1社だけ入っている。とくに、23階は同証券のスカイトレーディングセンターということである。休みのため立ち寄ることはできなかったが、西は六甲連山から大阪湾、淡路島、そして東は生駒山が一望できる、きっとすばらしい眺めで、気分よくディーラーの皆さんは稼いでおられることだろう。五代氏も北浜の復権を立派なビルに期待していることだろう。
posted by 犬丸正寛 at 09:33 | 株で見る世の中

2005年03月17日

ライブドアとニッポン放送のM&Aについて

M&A時代の経営者は「これでいい」はない
合併は結婚と同じ、堀江貴文氏によい家庭が作れるか


今回は、ライブドアニッポン放送M&Aについて友人同士の会話調で紹介。

X君 今度の件をみていると、日本も本格的なM&A(企業買収・提携)の時代にきたという印象だね。

Y君 時代の変化はすごいね。10年くらい前なら仕手の株集め屋というくらいにしか評価されなかったと思うが、今では、コーポレートガバナンス(企業統治)の思想で正義扱いされている。間接金融の時代は、経営者も従業員も「会社は自分達のもの」という考えだったが、株式の持ち合いが崩れて直接金融時代となった現在では「会社は株主のもの」ということに変わった。

X君 つい最近まで企業のバランスシートでは資本勘定を会社のものという意味で「自己資本」と表記していたけど、やっと「株主資本」に変わったことは端的な例だね。当然、株価に対しても、業績さえ上げていればよいということで無関心だったが、これからは、株価操縦はだめだけど、適正な株価・時価総額の評価がされるようにIRに力をいれなくてはいけない。配当についても、いまだに「安定配当しているから」と胸を張っている経営者が多いが、利益に応じて配当する時代になった。今の経営者は、リストラ効果で借金を返し、ヤレヤレと思っていたら、多額の現金を抱えていることに対し能無しとして狙われている。経営者も「これでいい」という考えはできなくなった。

Y君 ニッポン放送は有利子負債157億円に対し現金預金501億円、PBRは0.8倍だった。フジテレビは有利子負債22億円で現金預金721億円、PBRは0.5倍にすぎなかったから狙われる素地は十分にあったわけだ。株式に投資するのはキャピタルゲイン(値上益)、インカムゲイン(配当)、経営参加の3つしかない。個人投資家はキャピタルゲインとインカムゲインしかない。今回、フジテレビが増配して5000円配当にするから、フジ株を持っている個人投資家は堀江氏に感謝できる。しかし、ニッポン放送は上場廃止の可能性が強いから持っている個人はキャピタルゲイン狙いができなくなるから迷惑なことだ。

X君 仮に、僕がライブドアの株主なら、堀江氏にフジと一緒になったらどのような業績になるのか。今のようなアダルト系のポータルビジネスで行くのかかを聞きたいし、多額の負債を抱えて、ライブ自体大丈夫か、いつ配当するのかと聞きたいね。

Y君 M&A《merger and acquisition》のMergerには結婚するという意味もあると思うんだ。結婚する時に、いきなり迫るのはどうかと思うね。できちゃった結婚もあるけど、どこかの評論家が書いていたけどレイプしてから迫るようなものと言っていた。問題は企業を乗っ取ることではなく、結婚していい家庭を作るのと同じように立派な会社にすることだ。このあたりの強引さが堀江氏は嫌悪感が持たれていると思われるね。
posted by 犬丸正寛 at 12:28 | 株で見る世の中

2005年03月15日

モノ作りの原点は、「イチロー、松井秀」型にあり

丁寧な物作りこそ日本の生きる道

 40年間近く商社マンを努めて来られた人に話を聞く機会があった。商社は、いうまでもなく「利益率型経営」ではなく、「回転率型経営」だから、売上を伸ばすことが何よりも求められる。しかし、売上げだけではないというのである。
 その人が、アメリカ勤務時代に日本のペットボトル容器メーカーの現地工場立ち上げに協力し、物作りの大切さを実感した。どこが違うか。アメリカは、もともと多くの事にロスを5%程度は見込んで取り組むところがある。西海岸から東へ運搬する間に品物は5%程度消えてしまうそうだ。日本はトヨタに代表されるように1%のミスやロスも許されない伝統がある。
 その人が、アメリカの人を使ってペットボトルを製造した当時、どんなに指導しても3〜5%の欠陥品が出る。いくら、日本式を説いても理解してもらえない。一計を案じ、その人は、平日に会社を休みにして、全従業員をユーザーである飲料メーカーの充填工場に連れて行き、欠陥品が1本でも出ると装置を止めてマシンを再び動かすまでに1時間もかかることを見せた。今では、その会社は現地の人を使ってユーザーから厚い信頼を得て大きく成長しているという。
 日本には。金沢の漆器などに代表されるすばらしいモノ作りの技術がある。多少の損得抜きでも良いものを作る心を日本人が失ったら日本の将来は危うい。イチロー選手や松井秀樹選手がアメリカで1打席1打席を大切にしていることは大変にすばらしいことである。堀江貴文氏のようなアメリカ型の新人類登場も社会の流れだろうが、単にモノを右から左へ移すだけでは、20年前に言われた「商社不要論」になってしまう。もちろん、証券会社だって、株を右から左へ取次ぐだけなら「証券会社不要論」になってしまう。イチロー選手も松井選手も出身が名古屋であり金沢出身である。日本の良さと将来をわれわれに示してくれているのかもしれない。筆者もたとえ1行の文章、言葉でも丁寧にきっちり書かなくてはいけないと改めて思う。
posted by 犬丸正寛 at 11:54 | 株で見る世の中

2005年02月21日

ニッポン放送が上場廃止になっても高配当の保証はあるか?

ユシロ化学なみの200円配当実施でも利回は2%−−手出し無用

 ライブドアの堀江貴文社長のニッポン放送株買いを眺めていて、改めて、株式投資について思う。株式投資の目的は「キャピタルゲイン(株価値上益)」、「インカムゲイン(配当金取得)」、そして「経営権」である。この原則は、大口投資家だろうと、外国人投資家であろうと、われわれ個人投資家であろうと変わらない。

 とくに、われわれ小口資金の個人投資家は、堀江貴文氏のように能力があるわけではないから、「経営権」うんぬんは関係ないから、堀江貴文氏に経営をよくするというのならやってもらえればいい。その結果、堀江貴文氏が見事、ニッポンン放送の業績を飛躍させて、昨年のユシロ化学のように年14円配当から一気に200円配当とするならインカムゲイン狙いで投資すればいい。仮に、ニッポン放送に年200円配当が実現したとしても、2月10日につけた高値8800円の配当利回りは2%強である。ユシロ化学は昨年、配当利回りが10%を超えた。もし、ニッポン放送株の配当利回りがユシロ化学と同じ10%なら年880円配当をしなくてはいけない。そこまで、堀江貴文氏に力があるだろうか。自ら経営するライブドア自体が未だに無配の状況では信じ難い。

 堀江貴文氏とフジテレビのニッポン放送株争奪戦で、上位株主の持ち株比率が80%を超えると西武鉄道のように上場廃止となってしまう。上場廃止となっても堀江貴文氏のいうように企業価値が変わるわけではないが、特に、短期売買によるキャピタルゲイン狙いの人は手を出せない。上場廃止となっても配当利回り10%が約束されるというのなら持続でもいいが、堀江貴文社長は将来のニッポン放送のことを全く口にしない。乗っ取りの最中にそのようなことが言えるわけがないということなのだろうが、われわれ個人投資家は、年200円配当が実現したとしても、現在の配当利回りは2%にすぎないことを頭にいれておくことだ。投資相談風に表現するなら「一般は手出し無用」である。

posted by 犬丸正寛 at 19:41 | 東京 ☁ | 株で見る世の中

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