相場格言

2006年11月29日

カネ集めゲーム

 小生は、この世はゲームと思っている。とくに、資本主義の社会では、法人も個人も能力を向上させて、「市場主義というスタジアムでのカネ集めゲーム」だと、思う。
 ゲームというと、遊び的な響きがあリ、カネ集めというと政治家のように受け取られるが、決っしてそうではない。高校野球の球児たちは、甲子園球場で点を取り合い、プロ野球もスタジアムで点を取り合うゲームを展開している。当然、甲子園に出るには高い能力が求められるし、西武の松阪投手のようにアメリカ野球から数十億円の値段がつけられるには、力がなくてはいけない。
 日本の企業も、トヨタのようにすごいゲームを展開しているところもある。個人も、もっと、能力をつけて、点の取れるようなゲームをやりたいものである。それが、今はできる世の中である。昔は、戦争やら貧乏などで、それどころではなかった。
 ゲームをやるには、@ルールを守ること、A観客に喜ばれる商品、サービスの提供、が必要である。
 企業では点を取ることを「売上」、個人では「収入」というが、小生は、これを「カネ集め」と割り切って考えたほうがよいと思う。政治家だって、能力のある先生ほど集めるカネは大きいし、強いチームほど点数を多く取る。企業だって、個人だって強く能力のあるほどカネ集めはできる。
 企業を分析するとき、「従業員1人当り売上」を計算するが、これを「従業員1人当りカネ集め額」と考えたらどうだろう。
 品質が良い、サービスが良い、安心である、営業社員の対応がいい、ユーザーのニーズに応えてくれるといった魅力がないと顧客からカネは集まってこない。1個人である小生も、60歳は超えてきたが魅力的でありたい。
posted by 犬丸正寛 at 15:57 | 株で見る世の中

2006年11月24日

『会社四季報の活用法セミナー』を開催!

 来る12月17日、日曜日の午後1時から渋谷のフォーラムエイトで講演会に講師として出席させてもらう。テーマは「会社四季報の活用法」。
 小生が、駆け出し記者の頃から現在まで約40年、会社に一冊、自宅にも1冊、親友のような間柄である。昔は、メガネがなくても小さい数字も読み取ることができたが、歳とともにメガネだけでは間に合わず、天眼鏡のお世話になることもある。それだけ、昔も、今も、情報がぎっしり入っている一冊である。
 当日は、東洋経済新報社の会社四季報編集長・田北浩章氏と、オール投資編集長・松崎泰弘氏とご一緒させていただく。本家本元のご両人とご一緒させていただくことは、滅多にないことである。
 主催は「日本ファイナンシャルアカデミー」(03−3265−8882)が有料で開催する。
 ネット時代で、紙媒体は情報が遅いのではないかとみられているが、投資のヒントはいっぱいである。『早耳の早倒れ』という相場格言もあるように、情報は「速い」ばかりでなく、成果に結びつけることのできる「早さ」が大切である。40年付き合ってきた側からの四季報の使い方を話させていただく。
ぜひ、お出かけ下さい。

 『会社四季報の活用法セミナー』の詳細
 http://www.financialacademy.jp/seminar/1183.html

posted by 犬丸正寛 at 16:04 | 株で見る世の中

2006年11月21日

配当への課税は避けるべき

 政府の税制調査会は、証券税制の税率について、現在の売却益や配当にかかる税率10%を20%に戻す方向で検討しているという。
売却益に対してなら分からぬでもないが、「配当」までを対象とするのはよくない。なぜなら、政府は「貯蓄から投資の時代」を打ち出しているのに、長期で株を持つことを否定することになるからだ。
 とくに、われわれはバブル崩壊で法人中心の偏った株式保有の危うさを経験した。その反省で、個人投資家に株を持ってもらうことの大切さを認識したはずである。その個人にとって、「配当」が長期保有のいちばんの魅力である。
 個人の持株比率と配当利回りの関係は非常に密接である。昭和20年代から昭和44年頃までは、配当利回りの平均が5%とか6%と高く、個人の持株比率も50%を超える高さだった。
 それが、昭和44年の三光汽船の時価発行増資を境にして利回りが急低下し、個人の持株比率は大幅に低下している。
 現在の東証1部の配当利回りは1.29%(20日)。決して高い水準ではない。このていどの配当利回りで金持ち優遇と決めつけるのはおかしい。株式にはリスクがあるのだから、利回りはもっと高くていい。
 03年から配当にかかる税金を20%から10%としたことで、個人のマネーが株式市場に入ってきたことを忘れてはならない。それを、再び、20%にすれば間違いなく個人のマネーは出てゆく。
 売却益への課税ならあるていど仕方ないが、配当への課税は避けるべきである。「配当」目的の資金は、投機資金とは違っていることを認識するべきだ。

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posted by 犬丸正寛 at 12:21 | 株で見る世の中

2006年11月09日

兄弟は他人の始まり

 貧乏だが仲のよい兄弟2人がいたとする。成人して、兄は裕福となったが、弟はなにかの理由で社会にスネた生活を送っている。
 基本的には、2人の仲はよいのだが、互いに妻や子供がいるため、幼い頃のようなわけにはいかない。弟家族が、兄の家庭へ遊びにきても、最初はよくても、マナーが悪いとか、品がないといった理由で徐々に兄弟の間には他人風が吹き込むようになる。仮に、弟が社会的ルール違反でも犯して、遂には兄にお金のムシンに来るようになると、兄弟の間は決定的に悪くなる。
 この図式に中国と北朝鮮を当てはめるとうなずける。中国も北朝鮮も貧しかったが、仲は、かつては、きわめてよかった。中国は豊かになり、外貨準備高が1兆ドルを超え、高層ビルの立ち並ぶ街なかを華やかなフッション姿の女性が行き交い、レストランは食事を楽しむ人々の姿で賑わう。08年にはオリンピックを開催し、国際社交場に本格デビューする。
 北朝鮮は食糧難で、人々は飢えて、苦しんでいる。外貨の欲しい政府は麻薬、ニセ札、密輸に手をそめ、遂には、「核」の暴力で脅しに出る。
 これでは、中国は兄といえども、兄弟のつき合いは難しい。金主席が時折、中国を訪問するが、表向きは、仲のよさを演出してみせても、実際はお金のムシンといったところだろう。
 一流国の仲間入りをした中国は官僚、経済人だけでなく、庶民の間にも、北朝鮮をうとましく、敬遠する気持ちが強まっているはずだ。
 まさに、「兄弟は他人の始まり」とは、よく言ったものである。
 こうした背景があるためか、夕べ、どこかのテレビで、中国とアメリカが組んで、北朝鮮の金主席の排除を計画していると報道していた。ありうる話である。
 豊かさを追求し過ぎると、北海道の竜巻のように自然からのシッペ返しを食う。豊かになるだけが人生ではないが、厄介なものだ。人も、国家も生きて行くことは…。

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posted by 犬丸正寛 at 11:05 | 株で見る世の中

2006年11月02日

「ジャーナリスト」と「アナリスト」の融合した分野へ

 わが社のインタビュー、司会などを専属でお願いしている生活経済ジャーナリストの福田貴子さんが、このほど「アナリスト」の試験に合格された。
 あの難しい試験である。青山学院大学で経済学を学ばれ、アメリカ留学をされた実力発揮だ。さすがである。
 「企業訪問が多い仕事ですから、企業分析を学びたかった」と、おっしゃっている。ますます、企業を見る目が肥え、投資家のみなさんのお役に立つ情報を提供されるものと楽しみです。
 いうまでもなく、アナリストは数字を中心とした分析で、いわば「デジタル」である。一方で、福田さんは、経営者の人生観や経営に対する「思い」についてのインタビューを得意とされている。今回の資格によって、人にスポットを当てた「アナログ」と、アナリストの「デジタル」部分が加わって、新しい世界が拓かれる。
 すなわち、「ジャーナリスト」と、「アナリスト」の融合した分野である。わが社のためにも、ご活躍を大いに期待します。

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posted by 犬丸正寛 at 13:59 | 株で見る世の中

2006年10月24日

「命令と服従」の限界

 北朝鮮を巡るテレビ番組が花盛りだ。ひとつの国が滅びるかもわからないところに追い込まれているだけに迫力がある。

 筆者には難しいことは分からないが、北朝鮮をひとつの企業に置き換えてみると、業績不振で債務超過、株式は上場廃止前の整理ポストに入れられている状況に近い。国には国民がいる、企業には従業員がいる。筆者の知っている企業にワンマン経営で、従業員との間は「命令と服従」の関係で成り立っているところがある。

 それはそれで、ひとつのやり方だが、しかし、人は「プライド」「やりがい」「フィー」の3つで仕事と取り組んでいる。命令と服従のもとでは、プライドとやりがいは持たせてもらえない。それをカバーしているのが高賃金だろう。

 ところが、その賃金が切り下げられ、遅配になったらどうなるか。従業員はその会社に残る意味はなくなる。きっと、北朝鮮でもこの企業と似た状態になっていることだろう。国民は、国を棄てて逃げることはでき難いから、反乱が起きるのではないか。国家も企業も敵は外より内部である。

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posted by 犬丸正寛 at 13:03 | 株で見る世の中

2006年10月10日

北朝鮮核実験のプラスとマイナス

 物事には、必ず、プラス面とマイナス面がある。今回の核実験は北朝鮮にとってプラス・マイナスはどうなのだろう。
 核を保有することで、交渉ごとが有利に働くという効果を期待したものだろう。しかし、世界、とくに国連を敵に回してどのようなプラス効果があるのだろう。国連憲章第7章の41条では経済制裁、さらに厳しい42条の武力制裁も待ち構えている。それでも、実験に踏み切ったことは、よほど経済的に追い込まれているのだろう。
 もうひとつの仮説も可能ではないだろうか。あえて、「制裁を待っている」という見方はどうだろう。
 北朝鮮は、豊かになり、自由を謳歌している世界の流れの中で、自ら、限界を感じているのかもしれない。どうしようもないから、潰して欲しい、その代わり、身の安全保証をしてほしいという暗黙の了解があるのではないだろうか。
 現体制が崩れ、自由な経済体制ができれば、新しいマーケットが生まれる。これなら、中国も軍事制裁で北朝鮮からの難民流入の心配はないし、一大消費先となる。もちろん、アメリカ、日本にもビジネスチャンスとなる。何が売れるか、北朝鮮関連銘柄を探しておくのも手である。

posted by 犬丸正寛 at 16:02 | 株で見る世の中

2006年10月04日

「禁酒席」が登場する日?

 朝5時のNHKラジオで、病院の先生が「酒」について話されていた。アルコール依存症になると、上部消化器の癌発生が極めて高くなると警告されていた。もちろん、肝臓などの臓器にもよくないことはいうまでもない。最近は、飲酒運転による死亡事故も多発している。
 健康、交通事故など、酒に対する風向きがよくない。そのためか、ビール会社、焼酎などの株価は元気がない。
 癌、交通事故とも命にかかわることだけに、いっそ、「禁酒令」でも出したらと思うのだが・・・。やはり、国としては酒税がなくなるのは痛いのだろうが、一方では医療費の縮小などが見込めるわけだから、社会全体のコストとしてはどうなのだろう。
 社会における健康面からの視点では、煙草が先輩である。飛行機、新幹線、オフイスなどなど、今や「禁煙」が当たり前になっている。
 案外、「禁煙席」と同じように「禁酒席」が登場する日が近いかもしれない。禁煙が強まった頃の「JT」株はしばらく不振だった。既に、飲食店、ゴルフ場などでの運転者へのアルコール提供が難しくなり、アゲインストの風が予想されるビール株などは手が出し難くなった。
posted by 犬丸正寛 at 14:51 | 株で見る世の中

2006年09月29日

相場格言−−理屈屋の相場下手

 「理屈上手の商い下手」とか、「理屈には負けても相場に勝て」、「勝っていくら」、「言うは易し行うは難し」などと言う言葉もこの格言に近いものです。その人の性格による部分はあるとは思われますが、往々にして多くの投資家は、最初は相場に耳を傾ける謙虚さがありますが、少しづつ投資経験と勉強を重ねるにつれて、株はこういうものだとか、経済や景気、さらには天下国家論まで知識をご開帳するようになります。

 こうした人の共通項は決まって、うまく儲かった時の話だけを、ことなら大きくひらけだすことです。それでも、黙って聞いていると、こちらから聞きもしないのにべらべら喋って、結局はほとんど儲かっていないで、それどころか大きな損をしていることが、ばれてしまうものです。

 勉強することは非常に大事なことで、勉強すれば株で儲けることにつがるだけでなく、社会生活、あるいは商いにも役立ちます。しかし、知識を蓄え理屈上手になって、理屈に酔って相手を見下すようになったりすると、まず株式投資で儲けることは無理です。相場について理屈を語る人は、発言した通りに相場が動かないと、「間違っているのは相場で正しいのは自分である」と、自分の都合のよいように解釈して相手を負かせることに生きがいを感じてしまうようになるからです。

 こうしたひとりよがりを戒めるために、「相場は相場に聞け」という格言があるほどです。ゴルフをやる人なら、「ゴルフは上がっていくら」といいう言葉をよく耳にするはずです。いくら、遠くまでボールを飛ばしても、スコアが悪ければ、プレー後の表彰式では上位の人としては賛辞は贈られません。200ヤード飛ばすのも1打なら、わずか50センチのパットもスコアの上では同じ1打です。ましてや、ゴルフを生活の糧にしているプロゴルフは、式投資と同じように儲けていくら、上がっていくらの世界なのです。

 経営面では、さすがにバブル崩壊後の厳しい経済状況では、新聞記者を集めて酔った勢いで手柄話や学歴、人脈の広さ、知識の豊富さを自慢する経営者は少なくなりましたが、かつては、この手の経営者が数多くみられ、日本は国土面積が狭いのだから地価は上がり続けると聞かされたものです。その結果が、銀行の行き詰まりであり、名門企業の経営不安や業績悪化でした。それだけの理屈がとうとうと述べられるのなら、名門企業の破綻などはなかったはずです。

 結局は、理屈上手の商い(経営)下手」というものです。勉強は怠らず、社会の変化、相場の変化などには静かに耳を傾ける姿勢だけは筆者もなくさないように心がけたいと思っています。

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posted by 犬丸正寛 at 07:54 | 株で見る世の中

2006年09月19日

『すきこそものの上手なれ』 自分の価値向上に努める若い皆さん

 最近、若い人の会話から、「自分の価値向上」という言葉を聞く。たいへん、すばらしいことだと思う。筆者の育った時代は、モノ不足だったから、頑張ってお腹いっぱいご飯をたべようといった、単純で分かりやすい価値観の時代だった。

 豊かになった今の時代は、常に、周囲を見て、自分だけ取り残されているのではないか、もっと良い方法や選択肢があるのではないかなどと、本当にやりたい事を忘れて、周囲に合わせることばかりを優先している。豊かになると、比較するものが多いから、大変といえば大変である。

 人生の時間は、すべての人に平等である。どう使うかで、違いが出てくるはずだ。「満足」という違いである。この世は、ある意味、自己満足の世界である。

 あの世には、お金は持っていけないが、思い出は持っていける、と言った人もいた。『好きこそものの上手なれ』という言葉があるように、なにかをやるには、多くの時間をその対象に充てて、好きになることだ。好きになって取り組めば、成果も上がり、人に評価を受けるようになり、さらに、雪だるまを転がすほど大きくなるように、次の成果へとつながっていく。

 若い人達が、周囲に合わせることに疲れてきたのか、あるいは、この世で、自分は自分だけと思うようなったのか。「自分の価値向上」に目覚めてきたことは日本にとってすばらしいことだ。

「人は人、われはわれなり、されど仲良き」という言葉は好きだ。

posted by 犬丸正寛 at 09:02 | 株で見る世の中

2006年09月12日

デフレ終息宣言のできない理由

 「デフレ終息宣言」はでるのでしょうか、という質問をいただく。実は、「すでにデフレは脱却しています」とお答えしている。

 野村総合研究所が発表した、富裕層の資産状況では2003年には1億円以上の金融資産を持っている人の合計は163兆円が、現在、213兆円に50兆円増えている。

 日経平均は03年のボトムから今年春まで60%上昇した。また、この間の東証株式時価総額は300兆円台から直近521兆円まで大きく増えている。

 つまり、これらの数字を総合すると「富裕層」や「株式投資層」には、とっくに、デフレは終わっている。

 ではなぜ、デフレ終息宣言ができないのか。格差が生じているからだ。バブル崩壊の当時、就職できなかった人などが、フリータのまま過ごしている。あるいは、バブル崩壊の後遺症でいまだに負の資産に苦しんでいる人、そして地方の不況、などがある。ここで、デフレ終息を宣言したら大変な反発を食らってしまう。

 「GDP」(国内総生産)と「時価総額」のスケールバランスからいっても、時価総額がGDPを上回ってくると、株式マーケットのはしゃぎすぎということになってしまう。
 ここからは、経済より政治の出番である。
posted by 犬丸正寛 at 11:32 | 株で見る世の中

2006年08月24日

人口減少が始まる日本と韓国、人口増と贅沢でインフレに悩む中国

人手不足関連のビジネスが本格化

 経済の先行きを予測することは、非常に難しい。世界の軍事勢力図はどうなるか、原油価格は、食料は、環境問題は、などなど素人の我々の手におえない。その中で、「人口及び人口構成」は、将来のその国の姿、経済などを予測するうえで、ひとつの有力なな手がかりになると思う。

 国の人口を維持するには、出生率2.0人を維持することが必要といわれる。日本では1975年に、その出生率2.0人を切って以降、低下を続け、05年末には1.25人まで低下している。この結果、今年3月末には人口が1億2705万5025人と前年比で3505人減少した。たいした減少ではないようにみえても、1968年(昭和43年)の調査以来、初めての減少であり、しかも、今後、高齢化と共に減少幅は大きくなっていく。このままいくと、近い将来、日本の人口は7000万人ていどになると予測されている。GDP(国内総生産)は人口の伸びと、生産性の向上によってもたらされるから、今後、相当の生産性アップを図らないと日本の経済力は下降する。

 お隣の「韓国」でも似たような状況が起きている。日本と同じように少子化によって、総人口は2020年に4996万人でピークを打ち2070年には3123万人までピークから40%近く減少すると予測されている。このため、韓国は推定人口が2800万人の北朝鮮と南北統一を図り経済停滞を避けたいとの考えが働くだろう。こうした政治の面にも人口問題は大きく影響する。

 一方、人口が多ければよいかといえばそうでもない。ネズミは増えすぎると本能的に断崖から集団で海に身を投げ固体数の調製をはかるという。中国は多くの人口を抱え、なお増え続けている。しかも、贅沢になっているから燃料、食料、環境、貧富の差、インフレ懸念など諸問題が噴出間際となっている。去る8月19日から、中国は金利を引き上げた。とくに、設備投資を抑制するため5年物を0.45%引き上げ年6.84%とした。
こんれらのように人口を通して経済を見ていくのも楽しみである。磁界は、日本での人手不足関係のビジネスをみていきたい。
posted by 犬丸正寛 at 18:59 | 株で見る世の中

2006年08月18日

『攻撃は最大の防御』 06年夏の甲子園に思う

 甲子園の高校野球を観て、時代が変わったことを感じる。筆者の故郷、広島では、広島商業の独断場で、筆者の世羅高野球部ではとても傍にも寄れない存在だった。その広商野球も終わった印象だ。

 広商野球は、刃渡りの精神野球、1球で勝負、1点差勝負、攻めるより守りの野球、無駄な動きをしないことによる相手への威圧感などと言われて、全国制覇を成し遂げたこともあった。しかし、今や古い野球スタイルになってしまった。

 高校生の体格が向上して、プロ野球顔負けのホームランが次々と飛び出す。5点差くらいは一気にひっくり返してしまう打撃力。こうしたパワーの前では、1点を守るなどと、呑気なことは通用しない。今の選手は1球目から、どんどん打って行く姿も目立つ。最後の1球で勝負するより、最初から打つほうが、はるかに確率は高い。イチロー選手をみても、ほとんど早いカウントから打っている。

 攻撃型の野球は、徳島池田高校の蔦監督野球、常総学院の木内監督野球がハシリではなかったかと思う。その後、守り型と攻撃型をミックスしたようなPL学園の時代が続き、今や、攻撃型の北のチームが活躍する時代である。

 もちろん、攻撃的であることと無茶をやることとは違う。攻撃型の裏には厳しい練習があり、選球眼も養われている。

 経営も同じだろう。戦後61年、豊かになった日本だが、過去の成功体験の精神論にしがみついていては取り残されてしまいます。

 今年は、『攻撃は最大の防御』の言葉が強く印象づけられた夏だった。わが郷土から広島商業やその流れを汲む如水館高校を上回る攻撃型チームが出てくれることを願うばかりだ。そうでないと、広島の経済もチマチマの守り型となってしまう。
posted by 犬丸正寛 at 12:49 | 株で見る世の中

2006年08月15日

小泉総理の靖国効果

 政治のことは、あまり書かないようにしているが、小泉総理が15日に靖国神社に参拝したことは、「やりましたね」という印象である。
 総理になったときから参拝するといい続けていただけに、「有言実行」ということでは立派である。人は、言ったことを守ることが難しいから、多くの場合、「不言実行」を採る。しかし、政治家は黙っていては商売にならないから、何かを喋らなくてはいけない。しかし、責任が来ないようにしなくてはいけないから、持ち前の結論のない喋りをして、いいとこ取りをする。
 この意味では、今回の小泉総理の行動は、イエス・ノーが明確であることと、言動の一致をよしとする外国では評価されているのではないだろうか。あのまま、引き下がっていたら「日本人は分からない民族」とあなどられていたのではないか。喋って実行に移した言動一致はよいと思う。
 小泉総理は、自民党総裁になったときから、反抗勢力を浮き出させて、民営化に反対する議員の印象づけを行った。今回の靖国問題も似たところがある。
 とくに、中国は、靖国の次に何を持ち出してくるかわからない。この点、小泉総理は、就任以来、一貫して靖国問題を際立たせて、日中間にはこの問題しかないように舞台つくりをやってきたように感じられる。恐らく、次の総理は靖国参拝をやめるだろう。
 もしも、中国が靖国問題の次を持ち出すようなら、世界から「なんくせの国」とのレッテルを貼られてしまうことになるから、中国は次の問題を持ち出すには躊躇するはずだ。仮に、新たな問題を育てるとしても数年の熟成期間がかかるだろう。
 しばらくは、日中間に穏やかなときが訪れるのではなかろうか。次は、中国自身が抱えている貧富の差の問題である。オリンピック、万博の2大イベントの終わったあとに試練が待っているのではないか。
posted by 犬丸正寛 at 16:32 | 株で見る世の中

2006年07月28日

神戸製鋼の犬伏泰夫社長がマスコミ懇親会で自信を述べる

欧州で巨大鉄鋼会社が誕生するが、
「うろたえることはない」
高級鋼で勝負、フアン株主をつくりに努力


inubu.jpg 神戸製鋼所(5406)の、犬伏泰夫社長はマスコミ懇親会で、「全事業とも好調に推移している」と述べ、ゼロ金利解除に対しても、今期業績への影響はないと強調した。
 事業の現状は、「今期に入って、3ヶ月経過したが、今期からスタートした3ヵ年計画のすべり出しは良い。鉄鋼は高級鋼に対する国内外から高い評価を受けており需要は好調である。中国では2ヶ所、線材工場が稼動する。アルミはアメリカで自動車用工場が稼動する。機械は、エネルギー関係の設備投資が活発なことでLNG関係の設備を6基受注した。建設機械も中国向けが回復してきた。新規では、石炭関係のプラントがインドネシアで稼動する」という。
 日銀は遂にゼロ金利を解除したが、「長期借入れは多いが、今の段階では影響はほとんどなく、今期の業績を変更する必要はない。ただ、今回のゼロ金利解除は妥当だが、今後については慎重に対応して欲しい」と日銀に注文した。
 先ごろ、鉄鋼の世界1位のミッタル・スチール(オランダ)と2位のアルセロール(ルクセンブルグ)が合併を発表、1社で日本全体の鉄鋼生産量に匹敵する規模の会社が誕生する。「イメージしていなかったことが起きたが、うろたえることはない。われわれは、サイズ(規模)では勝負しない。高技術の鋼(はがね)で勝負する」。M&Aを仕掛けられたらどうするのか。「徹底した防衛は無理だろう。なぜなら、今度の合併買収資金は約4兆円といわれるが、われわれの会社の時価総額は1兆円ていどだからだ。しかし、われわれは、企業価値を高め時価総額を増やす努力はするし、神戸製鋼の株式を長く持っていただけるフアン株主つくりに努めたい」。

posted by 犬丸正寛 at 10:00 | 株で見る世の中

2006年07月18日

2番底形成へ想定通りのコース

 6月19日の当欄で、早ければ7月後半、遅くても9月半ばには「2番底」になると紹介したが、ほぼ、想定通りの動きになってきた。
 この根拠は、相場格言の『大回り3年、小回り3月』による。2003年4月のザラ場安値7503円から大回り3年目が、ことし4月の高値1万7563円だった。次は、小回り3月である。
4月の高値から数えると3ヵ月目は7月、現在が2番底形成中となる。一方、6月14日の1番底1万4045円から数えると3ヵ月目は9月半ばということになる。いずれにしても7〜9月の間が買い場になるとみていいだろう。
 北朝鮮のミサイル問題未解決、ゼロ金利解除による企業収益への影響などが悪材料とされている。相場が下げてくると、目に見える材料はすべて悪くみえてしまう。このような時は、『野も山もみな弱きならアホウになって買いの種を蒔け』を実践するところだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:53 | 株で見る世の中

2006年07月14日

『立派な本社ビル建設は変調の兆しなり』、名古屋の友人の心配

 名古屋は、相変わらず、活気に溢れていた。名古屋駅前に今年9月に竣工、来年3月に開業する「ミッドランドスクエア」(豊田・毎日ビルディング)は、247メートルの名古屋一の高さと美しさが初夏の日差しに輝いていた。
 ミッドランドは中部地方の意味だそうだ。地上47階、地下6階。オフイス棟と商業施設棟からなり、オフイスにはトヨタ自動車の財務など中枢部門が入る予定というから、実質、トヨタの本社といえるだろう。
 駅前には、既に、オープンしている2つの高層ビル。さらに、今回の新ビルに加え、名古屋ルーセントタワー、モード学園スパイラルタワーズなどの建設が目白押し。新ビルもさることながら、周辺への飲食業の進出がものすごいという。
 案内してくれた友人は、「嫌ごとを言うようだが、これだけ、一気にビルができると、『立派な本社ビル建設は変調の兆しなり』という相場格言を思い出してしまう」と、心配顔だった。
posted by 犬丸正寛 at 10:38 | 株で見る世の中

2006年07月11日

素人が玄人に勝てるのは時間である

"期間"投資家のマネをして苦しむことはない

 相場格言に、『素人が玄人に勝てるのは時間である』、がある。玄人は、長年相場と向き合ってきた人であり、ファンドを運用するマネージャーさんなど、株式投資でご飯を食べている人である。相場経験の浅い人からみれば、憧れともいえる、うらやましき人たちにみえるだろうが、彼らにも苦労がつきまとう。

 とくに、規模の大きい資金を運用する投資家を、"機関投資家"というが、筆者は機関投資家ではなく、"期間投資家"だと思っている。ここに、彼らの大きな苦労がある。

 世の中が、こぞって運用時代となり、しかも、高齢化時代となったため、たとえば投資信託の購入者では、年金のように毎月の分配を希望するニーズが高まっている。企業が、配当金の支払い回数を増やすのも、同じ理由である。

 昔は、株主割当の額面増資だったから、長期に保有するほど有利だったが、昭和44年の時価発行増資によって、、株主以外からも資金を調達する一般公募増資の時代となって以降は、長期投資が必ずしも有利とはいえなくなった。

「持つ」時代から、「選別」の時代となり、常に有利な投資対象を求めて資金が動いている。しかも、ファンド運用者は、ある一定期間の成績を求められるから、"機関"投資家の兜を脱いで、"期間"投資家として神経をすり減らしている。ファンドマネージャーを3年もやったら、ガタガタになると言われる所以である。

 しかし、われわれ個人投資家は、プロのファンドマネージャーと比べると、情報装備では劣るものの時間に縛られることはない。信用取引なら6ヶ月間の制約はあるが、現物投資なら、いつまで持っていても誰からも文句を言われることはない。個人投資家はこの点の強さを生かした投資に努めたい。決して、"期間"投資家にならないことだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:21 | 株で見る世の中

2006年07月07日

「浅見さん」と「十津川さん」のミックススタイルで新聞を作ってみたい

 しばらく、「浅見光彦」さんの名前を目にしていない、と思っていたら、書店に大きく登場した。ご存知、作家・内田康夫さんの浅見光彦シリーズである。
 上下巻という力作で、作品名は「棄霊島」。内田さんも、そんなに若くはないと思うが、大変なエネルギーだ。物書きは、最後のところは体力勝負だからだ。しかし、嬉しいのは、浅見光彦さんが歳をとらないことだ。
 五島列島を舞台にした物語だが、地元の言葉が出てきて楽しい。異業種交流会メンバーのエスケイジャパン(東証1部)の久保敏志社長は五島のご出身で、次の会合では、この小説で花が咲きそうだ。わが社の近くにある五島の料理店「伊勢丸」にも久々に行ってみよう。
 小生は、文章は、書くのではなく、組み立てるものと思っているが、大作家先生方の「文章構成」は大変勉強になる。浅見光彦さんが事件と出会うのは、作品全体のだいたい3分の1くらいのところから。素人探偵だからやむを得ない。西村京太郎さんの十津川警部シリーズでは、最初から事件ありきのスタート。刑事だから当然である。
 小生も物書きの端くれとして、どちらのスタイルでいくか、大変参考になる。新聞は基本的には出来事・ニュース・事件ありきのスタイルだが、ネットにおされて、このスタイルでは読まれなくなっている。プロローグで事件・出来事を出して、次第に本筋に展開する記事スタイルがあっても…と、思う。浅見さんと十津川さんが一緒になった展開も、どうだろう。今夜も、自分の原稿をほっぽり出して、読みふけることになりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 12:43 | 株で見る世の中

2006年07月06日

歴史が大きく動き始めた? 「平和産業株」売り、「軍需産業株」買いも

 マネーゲームに興じている間に、日本海の波が騒いでいる。北朝鮮からミサイルが飛んで来るし、タイミングをはかったように韓国は竹島周辺で海洋調査を始め、東シナ海では中国が資源開発に乗り出している。いったい、この時期にどうしたというのか。
 日本は戦後60年。歴史が大きく動き始めたのかもしれない。広島と長崎に原爆を投下したアメリカの、罪の意識は徐々に薄らいでいることも予想される。そこを見越したように中国、韓国、北朝鮮が動き出したのではないか。
 つまり、アメリカは、今後、どれくらい本気で日本を護ろうとするか。このあたりでテストしてみようということではないのか。アメリカの基幹産業である自動車は日本にやられ、米国民の間に、日本を心よく思っていない感情もあるはずだ。小泉さんもまもなく退陣される。テストするには絶好の機会だろう。
アメリカが日本を護るなら、中国など彼らにとっては、これまで通りでよいわけだし、アメリカとの間が冷えれば、中国圏に、日本を取り込むチャンスになる。さあ、どうする日本。
 「平和」は大切だが、平和を維持するには、それなりの努力が必要である。平和でありたい、しかし対価は払いたくないでは、すまされなくなってきたようである。株式市場では、平和産業関連株売り、軍需関連株買いが強まる可能性がある。
posted by 犬丸正寛 at 09:31 | 株で見る世の中

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