相場格言

2009年08月10日

来週はどう動く?NYダウ1万ドル乗せが見所!=犬丸正寛

来週はどう動く?NYダウ1万ドル乗せに期待=犬丸正寛 今週は、ほとんどの「指標」が上昇したものの、しかし、前週までのような2ケタの上昇率はゼロ。日経平均、TOPIXは1%を切る、コンマ台の小さいものだった。逆に、売買高と売買代金は18〜20%の大幅な減少だった。「商いが大きく減少する中で指数だけが堅調だった」とみることができる。
 日経平均+0.5%、TOPIX+0.6%、大型株指数+0.9%、小型株指数+0.2%、ジャスダック平均+−0、売買高−20.8%、売買代金−18.9%、時価総額+0.6%、売買単価+1.0%、NYダウ+2.1%、上海総合−4.4%(7月31日終値と8月7日終値比較)
 一方、定番主要・20銘柄でも、2ケタの上昇率はなかった。東レ<3402>の8.6%上昇が最高で、次いで、JT<2914>の3.9%、シャープ<6753>の3.7%上昇が目立った程度。主力のトヨタ自動車<7203>は2.5%上昇にとどまった。
 ただ、20銘柄中、14銘柄が上昇。さらに、そのうち11銘柄が日経平均の上昇率を上回ったことから「20銘柄単純平均」は30、967円と前週末より3.4%上昇した。定番20銘柄に投資していれば、日経平均、TOPIXを上回る成果だったといえる。
 こうした日本マーケットに対し、NYダウ2.1%上昇、上海総合は4.4%下落した。仮に、NYダウの上昇がなかったら日本マーケットは下落となっていた可能性があったと思われる。
 来週は、「NYダウの動きがどうなるか」。「前週に続いて商いがどうなるか」。このあたりが、見所となろう。仮に、NYダウが一気に1万ドルに乗せるようなら、日本も出来高を膨らませて上伸となるだろう。しかし、NYダウの動きが止まるようだと、商いの減少が目立つ日本市場は調整も予想される。

●データで見るこの1週間の動き
7月31日 8月7日 比較(%)
日経平均(円) 10,356 10,412 △0.5
TOPIX 950 956 △0.6
大型株指数 945 954 △0.9
小型株指数 1,430 1,434 △0.2
ジャスダック平均(円) 1,211 1,212 △0.1
売買高(百万株) 2,394 1,896 ▼20.8
売買代金(億円) 17,434 14,133 ▼18.9
売買単価(6日平均) 700 734 △4.8
時価総額(兆円) 315 317 △0.6
1株利益(円) 243 255 △4.9
PER(倍) 42.5 40.8
PBR(倍) 1.3 1.3
利回り(%) 1.43 1.42
円・ドル 94.9 95.1
NYダウ(ドル) 9,171 9,370 △2.1
上海総合 3,412 3,260 ▼4.4
トヨタ自動車 <7203> 3,990 4,090 △2.5
新日本製鐵 <5401> 379 378 ▼0.2
三菱商事 <8058> 1,890 1,938 △2.5
東京電力 <9501> 2,425 2,439 △0.5
住友金属鉱山 <5713> 1,425 1,477 △3.6
日清製粉 <2002> 1,151 1,190 △3.3
JT <2914> 274,000 284,800 △3.9
シャープ <6753> 1,053 1,093 △3.7
ソニー <6758> 2,675 2,695 △0.7
日本郵船 <9101> 405 407 △0.4
大林組 <1802> 423 422 ▼0.2
積水ハウス <1928> 892 866 ▼2.9
ダイワボウ <3107> 372 369 ▼0.8
東武鉄道 <9001> 575 589 △2.4
三菱UFJFG <8306> 566 596 △5.3
野村HD <8604> 829 786 ▼5.1
東レ <3402> 474 515 △8.6
三菱ガス化 <4182> 583 521 ▼10.6
武田薬品 <4502> 3,830 3,850 △0.5
コマツ <6301> 1,549 1,586 △2.3

posted by 犬丸正寛 at 09:24 | 株で見る世の中

2009年08月09日

来週の相場展望:『残り火相場』の展開へ=犬丸正寛

残り火相場■4〜6月期発表一巡で「焚き火」は終わった

 来週は、『残り火相場』の展開だろう。残り火とは、燃え残った薪(まき)に火が入って、ボーッと燃え上がること。しかし、多くの薪は、既に、燃え尽きているので火柱が大きく立ち上がるような燃え方ではない。
 焚き火で言えば、4〜6月期決算発表が、主力の薪に匹敵する。その発表が一巡したので、中心となった薪は燃え尽きて、焚き火は終りである。
 しかし、もう少し残り火はあると思われる。日経平均で言えば、6月12日の1万170円と7月1日の1万86円が上値のフシとなっていた。そこを抜いた割には、その後の高値が1万479円と小幅で、いわゆる燃え尽きていない状態ということがある。上ヒゲであろうと、もう一段上値があれば、今年の夏相場は終りである。
 景気と企業業績の関係は、景気は雰囲気的でありムード的なところが強い。企業業績は、1株利益、配当等を介してずばり株価に響くものである。上場企業は3月期決算が圧倒的に多い。その公式な発表は4〜6月期、7〜9月期、10〜12月期、1〜3月期の年4回である。公式イベントの4〜6月期発表が今週で一巡した。次は11月まで公式発表はない。

■持株は「吹き値売り」スタンスで

 もちろん、アナリスト等の予想・観測によって、個々で動くことはあっても、正式発表は当面無い。となれば、マーケットの目線は企業業績からマクロに向いて行く。特に、この夏のマクロの一大イベントである選挙に関心が移る。民主党政権誕生は間違いなし、と言われているが、『民主党政権による相場への影響は、まだ十分に吟味されていない』。これから、投票日までの期間、マクロへの関心が高まって行くはずである。外国投資家の買いが囁かれている。しかし、個人は、このくすぐりに乗ってはいけない。『持株は吹き値売り』で臨んでほしい。
posted by 犬丸正寛 at 10:00 | 株で見る世の中

2009年08月02日

来週はどう動く?目立つTOPIXの出遅れ=犬丸正寛

来週はどう動く?目立つTOPIXの出遅れ■内需不振を民主党に期待できるかどうか見所に

 主要指数で見る動きでは、今週(〜31日)の特徴は、日経平均が年初来高値を更新する中で、『TOPIX』(東証株価指数)が高値未更新と遅れの目立つことがある。
 日経平均は、7月31日、ザラバ(場中)高値1万359円まであり、今年6月12日のザラバ高値1万170円を34営業日ぶりに抜いた。「終値」でも1万356円と年初来の高値を更新した。
 しかし、一方のTOPIXはザラバでも終値でも高値未更新。TOPIXの高値は6月12日、ザラバで954円、終値で950円。前週はもう一歩まで来ているが抜くことはできなかった。
 高値時期は日経平均、TOPIXとも、同じ6月12日。しかし、なぜ、両者に34営業日を経過した今日、差が出ているのか。この点に、今後の相場見通しのヒントがあると見ていいだろう。日経平均とTOPIXの関係を示す『NT倍率』(日経平均÷TOPIX)は、6月12日時点の『10.66倍』から週末時点では『10.90倍』に拡大している。日経平均優勢の倍率となっている。

■カギ握るトヨタ自動車とホンダの動き

 こうした理由は、『輸出関連型銘柄の上昇、内需関連型銘柄のもたつき』である。もっとも、この括(くくり)が絶対的に正しいということではない。たとえば、トヨタ自動車<7203>ホンダ<7267>の株価上昇。両銘柄とも、日経平均に寄与の大きい、輸出関連銘柄の代表ではあるが、両社とも材料は、国内向けの「ハイブリット車の販売増加」である。決して、輸出で販売が伸びていることではない。
 それでは、ハイブリット車のほかに国内向けの販売・売上に好調な品物があるか。といえば、これが難しい。むしろ、国内消費、設備投資等は停滞している。「子育て支援関連銘柄」などが、内需関連として買われてはいる。しかし、こうした銘柄は小型でTOPIXへの寄与度は小さい。やはり、大所の内需関連株が動かないとTOPIXは動き難い。期待された夏場需要も天候不順が足を引っ張っている。それでも、TOPIXに寄与が大きい、「金融株」が水準訂正となっていることで、TOPIXが年初来高値に接近するところまで来ている。
 今後のポイントは、日経平均が上値を追うかどうかにかかかっている。日経平均が一段上昇すればTOPIXも引っ張られて上昇する。そのカギは、やはりトヨタ自動車とホンダにかかっている。両銘柄とも年初来高値近辺まで来ている。ハイブリット車と高速道路無料化の材料は、「もっと評価できる」と強気の見方はある。半面で、需要の先食いで反動が怖い、といった慎重論もある。

■当面は先行きの新しい姿を思い描く展開

 『分からないときは、相場に聞け』という教えもある。これに従うなら、両銘柄が今後、高値を更新して来るかどうか、TOPIXが上値を追うかどうかを見るところだ。強いてチャートに答えを求めて眺めれば、トヨタ自動車は4400〜5000円、ホンダは3350〜3900円が次の上値のフシとなっていることを紹介しておきたい。短期投資の向きには動きに機敏につけばよい。しかし、中長期投資の向きには無理をするところではない。衆議院選挙の結果による先行きの姿が、まだはっきりと見えないこともあるからだ。
 一方、今後、『TOPIXが上昇すれば、民主党の内需政策を期待すること』でもある。『道路』、『子育て』、『農業』、『雇用』、『税制』など、民主党の公約はいずれも内需振興策。税制においても、低所得者の『給付付税額控除』が検討されている。しかし、これには納税者背番号制が必要となり、高所得者層には相対的に不利が予想される。高速道路無料化は、費用は当然、税金投入だろう。地方にはプラスでも電車利用の都会人にはあまりうれしい話ではない。8月30日の投票日までにわれわれは結論を出さなくてはいけない。
 当面は、民主党への内需振興を期待しながら、先行きの新しい姿を思い描く展開とみられる。

●データで見るこの1週間の動き
7月24日 7月31日 比較(%)
日経平均(円) 9,944 10,356 △4.1
TOPIX 920 950 △3.2
大型株指数 907 945 △4.1
小型株指数 1,418 1,430 △0.8
ジャスダック平均(円) 1,202 1,211 △0.7
売買高(百万株) 2,594 2,394 ▼7.7
売買代金(億円) 16,102 17,434 △8.2
売買単価(6日平均) 622 700 △12.5
時価総額(兆円) 305 315 △3.2
1株利益(円) 240 243 △1.2
PER(倍) 41.4 42.5
PBR(倍) 1.2 1.3
利回り(%) 1.48 1.43
円・ドル 94.3 94.9
NYダウ(ドル) 9,093 9,171 △0.8
上海総合 3,372 3,412 △1.1
トヨタ自動車 <7203> 3,750 3,990 △6.4
新日本製鐵 <5401> 362 379 △4.7
三菱商事 <8058> 1,822 1,890 △3.7
東京電力 <9501> 2,440 2,425 ▼0.6
住友金属鉱山 <5713> 1,452 1,425 ▼1.9
日清製粉 <2002> 1,099 1,151 △4.7
JT <2914> 252,600 274,000 △8.4
シャープ <6753> 960 1,053 △9.6
ソニー <6758> 2,370 2,675 △12.8
日本郵船 <9101> 418 405 ▼3.1
大林組 <1802> 409 423 △3.4
積水ハウス <1928> 870 892 △2.5
ダイワボウ <3107> 344 372 △8.1
東武鉄道 <9001> 576 575 ▼0.1
三菱UFJFG <8306> 550 566 △2.9
野村HD <8604> 795 829 △4.2
東レ <3402> 457 474 △3.7
三菱ガス化 <4182> 545 583 △6.9
武田薬品 <4502> 3,740 3,830 △2.4
コマツ <6301> 1,530 1,540 △0.6

posted by 犬丸正寛 at 16:13 | 株で見る世の中

「8月相場は意外と荒れる」:過去17年のデータ分析=犬丸正寛

「8月相場は意外と荒れる」:過去17年のデータ分析=犬丸正寛■何かが起きるのが8月相場!

 「8月相場は意外と荒れる」−−。
 日経平均のデータが取れる1992年から昨年までの17年間について、8月末と前月末を比べた結果である。

(年、高=○・安=●、前月末比・円)
  1992=○:2150
  1993=○:646
  1994=○:179
  1995=○:1439
  1996=●:525
  1997=●:2102
  1998=●:2271
  1999=●:425
  2000=○:1133
  2001=●:1147
  2002=●:258
  2003=○:780
  2004=●:243
  2005=○:514
  2006=○:683
  2007=●:679
  2008=●:303
  −−−−−−−−−−−−
  ○=8回:843(平均)
  ●=9回:883(平均)

 過去17回中、高い月(○)は8回、安い月(●)9回と勝敗はほぼ半々。その平均も共に800円台で、ほとんど似ている。しかし、注目されるのは、値下り幅が意外と大きいことである。特に1000円を超す値下りが3回あり、内2回は2000円を超えている。

■バカンス前には手を空かせる配慮を!

 一般的には、8月は夏休みシーズンで、帰省、高校野球などから閑散相場と言われてきた。大筋では、その通りだと思われる。しかし、何かが起きるのも8月である。過去、ヘッジファンドのIOSの破綻が伝わったのは8月だったし、サブプライムショックが発生したのも07年8月だった。しかも、8月のショックがきっかけとなって、さらにその後の大きい下げへとつながっている。
 特に、ボトムからあるていどの上昇となった時の8月相場は気をつけたい。「意外と荒れる」。今年は日経平均が3月のボトムから4ヶ月強で5割上昇している。仮に、何かが起きれば下げやすい地合いとなっている。バカンス前には手をすかせておく配慮は必要だろう。
posted by 犬丸正寛 at 10:56 | 株で見る世の中

2009年08月01日

来週の相場展望:注目される「マクロとミクロのギャップ」=犬丸正寛

■企業部門は回復だが、過大な期待が先行

来週の相場展望 来週(8月3〜7日)の相場の見所は、『マクロとミクロのギャップ』という点だろう。いろいろなところに、両者の開きが見られ、これをどう織り込み、納得して行くか、ということがポイントとなるだろう。
 たとえば、トヨタ自動車<7203>にもこのことが見られる。ハイブリッドの『新プリウス』は伸びているが、しかし、全世界での販売台数757万台(09年3月期)を大きく増やすだけの馬力はない。むしろ、全体の今期販売台数は前期をかなり下回る可能性が強い。プリウスが先行き主力になるとの期待はあるとしても、今はまだ、全体に対しては小さい存在なのである。株価は期待を先行させて上昇してきた。同社の今3月期の営業赤字が縮小する見通しとは言っても、まだ相当額の赤字が残る。せめて、黒字転換なら株価の一段高は期待できても、赤字では先行き、つまり全体の業績に対しては過大評価である。
 業種間等でも、全体と個々のアンバランスはある。自動車関連、液晶、半導体関連は明るい。しかし、鉄鋼、商社、海運など重厚長大のところは芳しくない。また、『政府部門』と『企業部門』、そして『家計部門』においてもアンバランスがある。

■7日の米国雇用統計は目が離せない、大幅な改善ないと調整も

 政府部門は日米とも景気刺激の必要性から財政赤字に悩む。企業部門は在庫調整、生産調整によって最悪水準から見ると回復にある。しかし、企業部門から吐き出された労働人員は家計部門へのシワ寄せとなって消費を圧迫している。
 こうして見ると、先に不況入りした企業部門から回復に転じているわけだが、家計部門と政府部門には、まだ下降圧力がかかっている。この点に『マクロとミクロのアンバランス』が見られる。
 これまでは、ミクロの企業部門の底入れ回復でNYダウは9100ドル台、日経平均は1万300円台に上伸してきた。しかし、もうひとつのミクロの家計部門は良くない。これは「雇用」を通してマクロの問題でもある。GDPに対し、日米とも個人消費は5割を超えるウエートを占めているからだ。
 来週はこうしたマクロとミクロの開きに対する反省気分が徐々に台頭するものとみられる。特に、7日のアメリカの雇用統計発表は注目だろう。かなりの改善が見られないと相場は調整入りする可能性が極めて強いといえる。
posted by 犬丸正寛 at 16:29 | 株で見る世の中

2009年07月25日

「好業績銘柄の個別買い相場」の展開か=犬丸正寛の相場の視点

「好業績銘柄の個別買い相場」の展開か=犬丸正寛の相場の視点■日経平均は現在の8日連騰をどこまで伸ばせるか

 来週の相場の見所・ポイントは、(1)日経平均の連続高がどうなるか、(2)暑い夏が戻るか、(3)1万円の壁は抜けるか、(4)第1四半期の決算発表はどうなるか、などが注目される。
 日経平均は、7月13日をボトムに翌14日からこの週末24日(金)まで8日連続上昇した。なぜ、8日連続上昇が起きたか。連続安の反作用が発生したと見ることができる。7月1日から13日まで9日間、連続安くなったことがある。この期間に売りたい人は売った。需給関係の好転もあって、その反動で高くなった。週明け、仮に、9日間連続安と同じ上昇日数なら残りは1日だけになる。さらに、それ以上、10日、13日と連続高を伸ばすことができるか見所といえるだろう。いずれにしても、連続して上昇した後には反動が待ち構えていることは頭に入れておきたい。

■トリプル天井形成の可能性も

 日経平均は6月12日の1万170円と、7月1日の1万0086円と、1万円台を2度つけている。いわゆる壁ができている。常識的にはトリプル天井と見るべきだが、8日連続高の勢いで抜く可能性もある。しかし、抜いたとしても来週に関してはわずかだろう。深追いはできない。
 関東地方は早い梅雨明けだったが、逆戻りの感がある。消費にとっては決してプラスではない。特に、サマーストックは、よほど猛烈な暑さが戻らないと、相場は終わった可能性もある。
 そして、注目の3月期決算の第1四半期が来週後半から本格化する。多くの企業においては、増額修正には至らないが、自動車関連、半導体、液晶関連では意外な好調組が出ることも予想される。好調組は人気が集中となろう。
 こうしてみると、来週は基調は強いものの、天井形成の可能性もある。全体相場より個別の好業績銘柄物色の相場とみられる。
posted by 犬丸正寛 at 09:32 | 株で見る世の中

2009年07月21日

夏相場本番!材料株中心のアナログ相場へ=犬丸正寛の相場の視点

夏相場本番!材料株中心のアナログ相場へ=犬丸正寛の相場の視点 来週(7月21〜24日)は、いよいよ『夏相場本番』。しかも、例年以上の夏らしい相場だろう。(1)関東の梅雨明けが早かった、(2)選挙入りで熱い政局、(3)日経平均の下値が確認できた、ことがある。
 日経平均は去る7月13日に9050円まで突っ込んだことで当面の底値を調べた。もちろん、1万円の上値の壁も厚い。この結果、大胆に見れば、今年夏、日経平均は9000〜1万円のモミ合い相場だろう。言うまでもなく、モミ合いで動兆するのは『個別材料株』。特に、今年の、早い梅雨明けを当てはめれば、『ビール』、『清涼飲料』、『お茶飲料』、『冷菓』などの定番サマーストックが候補。これらの業界では気温の1度上昇だけでも売上に大きく貢献するだけに、今年の「サマーストック」はおいしい。エアコンなども売れるだろう。
 海外旅行も予約好調だ。エイチ・アイ・エス(HIS)<9603>では、7〜9月の夏休み海外旅行予約は前年比16%増、5連休効果の9月単月では50%も伸びている。ヨーロッパ往復で燃油サーチャージ6万6000円がなくなったことも大きい。
 暑い夏に、選挙カーがいっそう暑さを盛り上げる。チャートで底打ちを確認した選挙関連本命のムサシ<7521>も本格的に動くだろう。今年の夏は『データ重視』より、材料株のフィーリングを重視した『アナログ相場』といえるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 10:09 | 株で見る世の中

2009年07月19日

来週はどう動く?売り方・買い方見送りで『出来高・売買代金』急減=犬丸正寛

来週はどう動く?売り方・買い方見送りで『出来高・売買代金』急減=犬丸正寛■暑い夏は材料株中心の展開か

 今週(7月13〜17日)の動きで、もっとも目についた点は、『出来高』、『売買代金』がそろって大きく減少した中で、株価が堅調だったことがある。
 これは、マーケットでの売り買いが減少、参加者が際立って減少していることを表す。言うまでもなく、マーケットは、「売り方」と「買い方」で成り立つ。今、それぞれの雰囲気はどうだろう。

 【売り方】 目先、売却するものはひとまず売った。このことが、日経平均の13日(月)の安値9050円までの突っ込みとなった。5〜6月に買いついた信用買いの制度信用期日は11〜12月とまだ先。
 【買い方】 景気回復の先取り買いは、日経平均の1万円台乗せで一巡した。第1四半期では、企業業績の増額を期待することは、まだ無理。外国人投資家はバカンス入り、国内個人投資家も選挙入りで様子見。日経平均が1万円を突破して上に行くことは夏の間はなさそうだ。

 こうした売り方、買い方の姿勢は、来週も大きく変わることはないだろう。むしろ、例年以上の暑い夏を想えば相場に対しては力が入らない。しかも、街中を選挙カーが、ボリュームいっぱいに走り回れば、気が散って相場に身が入らない。
 結局は、引き続き出来高の薄い「閑散相場」が予想される。ただ、サマーストック、選挙関連、モンゴル首相の来日によるモンゴル関連(ウラン開発、空港建設)などの材料株が動く可能性はある。しかも、閑散の中では特定の銘柄に人気が集中する可能性があり、『野中の一本杉相場』となる可能性はある。ただ、油断できないことがある。夏場には、国際的な大きい出来事が発生しやすいことがある。

●データで見るこの1週間の動き
7月10日 7月17日 比較(%)
日経平均(円) 9,287 9,395 △1.1
TOPIX 872 878 △0.6
大型株指数 854 865 △1.2
小型株指数 1,371 1,356 ▼1.0
ジャスダック平均(円) 1,214 1,181 ▼2.7
売買高(百万株) 1,870 1,643 ▼12.1
売買代金(億円) 13,545 10,246 ▼24.3
売買単価(6日平均) 724 634 ▼12.4
時価総額(兆円) 304 290 ▼4.6
1株利益(円) 238 239 △0.4
PER(倍) 41.2 39.3
PBR(倍) 1.2 1.2
利回り(%) 1.49 1.50
円・ドル 96.6 93.7
NYダウ(ドル) 8,280 8,743 △5.5
上海総合 3,113 3,189 2.4
トヨタ自動車 <7203> 3,430 3,510 △2.2
新日本製鐵 <5401> 328 336 △2.4
三菱商事 <8058> 1,592 1,700 △6.7
東京電力 <9501> 2,475 2,435 ▼1.6
住友金属鉱山 <5713> 1,229 1,280 △4.1
日清製粉 <2002> 1,081 1,081 0
JT <2914> 272,900 278,200 △1.9
シャープ <6753> 895 878 ▼1.8
ソニー <6758> 2,230 2,265 △1.5
日本郵船 <9101> 380 399 △5.0
大林組 <1802> 421 403 ▼4.2
積水ハウス <1928> 871 854 ▼1.9
ダイワボウ <3107> 316 299 ▼5.3
東武鉄道 <9001> 556 556 0
三菱UFJFG <8306> 538 537 ▼0.1
野村HD <8604> 710 734 △3.3
東レ <3402> 448 441 ▼1.5
三菱ガス化 <4182> 471 487 △3.3
武田薬品 <4502> 3,720 3,630 ▼2.4
コマツ <6301> 1,336 1,409 △5.4

posted by 犬丸正寛 at 14:00 | 株で見る世の中

2009年06月27日

来週はどう動く?:出来高と売買代金の回復がポイント=犬丸正寛

■トヨタが高値更新で5000円目指せば夏相場は有望!?

来週はどう動く? 来週の視点としては、(1)急速に落ち込んだ「出来高・売買代金」の回復度合い、(2)2週連続下げた大型指数と、逆に、高値更新の小型株指数の行方、(3)モミ合いの下値水準へ接近のトヨタ自動車<7203>の動き、(4)コマツ<6301>など中国関連銘柄の動き、(5)建設・住宅など内需関連の動意、などであろう。

 東証1部出来高は6月12日の39億9743万株をピークに減少。前週末(25日)の出来高は19億1800万株とその前の週末に比べ22.5%大幅減少。ピーク水準比では半減している。言うまでもなく、出来高の減少は買い方の「買い意欲」の旺盛さを表す。「買えば儲かるから買う」。結果、出来高が増加する。しかし、6月半ば以降は、「買っても儲からなくなっている」状態。

■急減した出来高と売買代金の回復がポイント

 売買代金も前週末はその前の週に比べ17.9%減少、1兆4000億円割れまで落ち込んでいる。売買代金の規模はマーケットへの資金流入の度合いを表す。資金流入は明らかに減少している。最近の大型増資で、払い込み資金がそちらに奪われ既存銘柄を買う余裕もなくなっていることもあるだろう。
 ともあれ、少ない資金で、「売り物の少ない小型銘柄や相場のなかった内需株を物色している」のが、このところのマーケットの姿である。大型株を買う力がないから、売り物の少ない小型銘柄を物色する。結果、大型株指数は下落、小型株指数が上昇ということだ。

 ならば、「売買代金が増えれば問題ない」ということになるが、簡単ではない。政局の問題もあり、日本株式会社が今後どのような方向に向かうのかという心配もある。それを払拭するだけの現実の景気・企業業績に元気があるかといえば無い。「朝までテレビ」の討論を聞いていても、政権が変わったとしても舵取りの難しさはまったく変わらないだろう。少子高齢化、政府部門の大きな借金など。この日本が良くなるには、まだまだ時間が必要な印象だ。

■日経平均は「二番天井」か「鬼より怖い一文新値」の天井の可能性

 仮に、もしも、マーケット主導で売買代金を増やすことができるとすれば、それはやはりトヨタ自動車の高値更新だろう。同社株が去る5月7日の4080円を抜いて5000円を目指す動きにでもなれば、「大型株の好循環」が始まる。儲かるから資金が入ってくる。しかし今は、その同社株がモミ合いの下値水準3500円に近づいている。もしも、下値を切るようだと、全般相場は処分売りの悪い循環に入ってしまう。

 日経平均は6月12日の1万170円に対し二番天井の可能性、あるいは、無理して新値をつけても「鬼より怖い一文新値」の天井となる心配がある。恐らく、ここからは、シコっている銘柄をなんとかしたいという大口の買い方の思いからレーティング引き上げ等の情報が流れることが予想される。しかし、3月期決算会社にとってこれから、第1四半期を集計するため、取材等には応じない「沈黙期間」に入る。個人投資家は、『売りたい強気』の情報には惑わされないことが大切である。

●データで見るこの1週間の動き
6月19日 6月25日 比較(%)
日経平均(円) 9,786 9,877 △0.9
TOPIX 918 926 △0.8
大型株指数 915 916 △0.1
小型株指数 1,379 1,418 △2.8
ジャスダック平均(円) 1,164 1,183 △1.6
売買高(百万株) 2,476 1,918 ▼22.5
売買代金(億円) 17,046 13,988 ▼17.9
売買単価(6日平均) 692 711 △2.7
時価総額(兆円) 302 305 △0.9
1株利益(円) 235 236 △0.4
PER(倍) 41.6 41.7
PBR(倍) 1.2 1.2
利回り(%) 1.50 1.40
円・ドル 95.8 96.3
NYダウ(ドル) 8,539 8,438 ▼1.1
上海総合 2,880 2,928 △1.6
トヨタ自動車 <7203> 3,690 3,660 ▼0.8
新日本製鐵 <5401> 365 366 △0.2
三菱商事 <8058> 1,826 1,814 ▼0.6
東京電力 <9501> 2,485 2,470 ▼0.6
住友金属鉱山 <5713> 1,422 1,405 ▼1.1
日清製粉 <2002> 1,103 1,137 △3.0
JT <2914> 308,000 300,000 ▼2.5
シャープ <6753> 1,015 1,012 ▼0.2
ソニー <6758> 2,525 2,500 ▼0.9
日本郵船 <9101> 427 424 ▼0.7
大林組 <1802> 451 471 △4.4
積水ハウス <1928> 952 977 △2.6
ダイワボウ <3107> 275 285 △3.6
東武鉄道 <9001> 548 558 △1.8
三菱UFJFG <8306> 616 612 ▼0.6
野村HD <8604> 808 831 △2.8
東レ <3402> 482 462 ▼4.1
三菱ガス化 <4182> 505 512 △1.3
武田薬品 <4502> 3,750 3,790 △1.0
コマツ <6301> 1,499 1,530 △2.0

posted by 犬丸正寛 at 13:36 | 株で見る世の中

2009年06月13日

トヨタ自動車のモミ合い相場の行方と全体相場=犬丸正寛の相場の視点

■まもなくモミ合い3ヶ月で上放れの時期接近

トヨタ自動車のモミ合い相場の行方と全体相場=犬丸正寛の相場の視点 トヨタ自動車<7203>(東1)の株価が4月2日に4000円台へ乗せて以降、2ヶ月間強、高値圏でモミ合っている。高値は5月7日に4080円があったが瞬間。特に、動きをシンプルに見ることのできる日足「終値」では3500〜4000円のモミ合い。「上げそうで上げない。しかし、下げそうで下げない。いったい、どっちへ行くのか」と、投資家の苛立ちの声も聞こえ始めた。
 今度の日経平均1万円回復への先導役を果たしたのは同社株であることは多くの投資家が認める。たとえば、底入れ時期にもその点が出ている。日経平均は今年3月10日の7021円が底値だったが、トヨタ株は全体より約3ヶ月早く08年12月8日の2585円。
 さらに、相場のフシとされる「安値から3割高水準」の時期についてもトヨタ株既には3月27日に達成。日経平均が3割高したのは5月7日。しかも、安値からの上昇率はトヨタ株が5月7日の高値まで57.8%。日経平均は6月12日の高値1万170円で44.8%。なお、日経平均の出遅れが目立つ。こうした点が、先行したトヨタ株がモミ合いに入っている最大の理由。野球なら打順が今は下位に回っている。
 そこで、(1)トヨタ株の割り負けが再度、表面化するか、(2)あるとすれば「いつか」、(3)その場合、トヨタ株はどこまで上がるか、(4)その後、さらに日経平均を引っ張ることになるか。

■日経平均の出遅れ修正も一巡感で再度出番も

 既に、トヨタ株のモミ合い期間は2ヶ月強。モミ合い期間としては、そろそろ限界だろう。6月後半から7月には3ヶ月ていどとなるので上放れが予想されるタイミング。一方、日経平均のトヨタ株に対する割り負け感はどうか。仮に、トヨタ株と同じ上昇率57.8%なら日経平均は1万1079円。そこまで行けばトヨタ株と同じ動きとなるが、出遅れの場合は割り引いて考えなくてはいけない。トヨタ株の57.8%上昇に対し、日経平均の上昇率44.8%はそろそろ、いいところまで来たと言える水準。
 トヨタ株のモミ合い期間、日経平均の出遅れ水準の一巡感等を考えるとトヨタ株の再度の出番は非常に近いといえるだろう。ただし、こうしたモミ合いを上放れた場合は、「上ヒゲ天井」となる可能性が極めて高い。4800円から5000円をうかがう動きはあるかもしれないが、上値での持続力は難しいだろう。ハイブリット車の受注好調はあるが、これによって同社の4―9月期の業績が急速に上向くことを期待するのは早い。恐らく、トヨタ株のモミ合い上放れが、全体相場についても、今年前半相場のピークとなる可能性が強い。
posted by 犬丸正寛 at 19:17 | 株で見る世の中

来週はどう動く?:夏場のバカンス入りを前に目が離せない内部要因

■26週線乖離も03年、05年以来の高水準

来週はどう動く?:夏場のバカンス入りを前に目が離せない内部要因 日経平均は週末・終値ベースでも1万135円と、昨年10月3日以来の1万円台に乗せた。景気回復への期待もあるが、それ以上に、日米とも、「夏場のバカンス入り」を前に商いを活発化させておきたい気持ちが強い。
 来週(6月15〜19日)は、「外部材料より内部要因」注視。特に過熱感に注目が大切。その際に注目しておく点は、(1)日経平均の週足陽線数、(2)日経平均の26週線乖離率、(3)東証1部の新高値数、(4)日々の値上り銘柄数、など。
 日経平均の週足は、前週まで4本連続の陽線。来週も陽線なら、5本連続となって、過去に照らすと高値警戒が必要となる。26週線との乖離率も直近で約19%。過去のピーク水準である、「2003年7〜8月」、「2005年10〜12月」につけた乖離20%ラインへ接近。要警戒水準。過去2回とも景気の回復期待局面にあったことは、現在と似ているが、いずれも調整入りしている。

■新高値銘柄数が急増、値上り銘柄数も1000社超えで過熱感台頭

 東証1部の日々の新高値銘柄数が最近、200社を超えることが目立つ。週末12日(金)には290社に達し、今年最高を記録。この新値数は相場天底圏の有力な指標。「新安値」が200社以上続いた今年3月は、日経平均が7021円の安値をつけた。その反対が今、来ている。また、日々の値上り銘柄数も同様。今年3月には値下り数が1000社を超えた。現在は値上り数が1000社を超える日が目立つ。
 「新高値数」の増加と、「値上り数」の多いことは相場の全面高を意味する。バスに乗り遅れまいと全員の足取りがあわただしくなっていること。『全面高は相場の天井圏なり』、の格言にも通じる。
posted by 犬丸正寛 at 18:40 | 株で見る世の中

2009年06月11日

日経平均1万円回復の意味と展望=犬丸正寛の相場の視点

■100年に一度の大不況不安なくなり、日本の物つくりが見直されてきた

日経平均1万円回復の意味と展望=犬丸正寛の相場の視点 日経平均がザラバ(場中)で11日(木)、9時35分に1万円台に乗せた。08年10月8日以来8ヶ月ぶり。『日経平均1万円乗せの意味と今後を展望』。

 1万円乗せの効果は大きい。(1)100年に一度の大不況に対する景気底割れ感の後退、(2)投資家心理の好転、(3)麻生政権へのプラス効果、などがある。

 振り返って、アメリカの金融パニックで日経平均は、08年10月28日に6694円のザラバ安値をつけた。よもや、下回ることはないと見られていた、03年の安値7603円を切ってしまった。言うまでもなく03年は日本版バブル崩壊。08年は自由主義のお手本としてきた同盟国アメリカのデリバティブ(金融派生商品)バブルの崩壊であった。同盟関係にヒビさえ入るのではないかと危惧されたが、持ちこたえている。賢明の景気対策で麻生政権も盛り返している。このことが、09年3月に日経平均が7021円まで下げたものの昨年10月安値を割り込まなかった背景としてあった。

■証券株が買われ買い一巡感、「6月高値」の公算も

 今度の日経平均1万円回復が一般庶民にどこまで効果があるかは分からない。多くの失業者が溢れている現状では、「株高」は無縁と映るだろう。しかし、マイナス材料ではない。投資家にとっては、言うまでもなく投資心理の改善に結びつく。特に、アメリカGMの経営破たん等により、日本のトヨタ自動車<7203>ホンダ<7267>日産自動車<7201>などがクローズされた。改めて、今後、日本の物つくりの優秀さが見直されてくることは大きな意味がある。方向性を見失いつつあった日本の先行きに、自信と明かりが灯ったといっても過言ではないだろう。

 これから、日経平均がさらに上値を追うか、といえばそう簡単ではない。足元の景気企業業績は依然、厳しい。この手応えが出るには、早くて9月中間決算以降だろう。株式市場の内部要因的にも、日本復活をテーマに自動車株から買い上げた相場は、金融仲介者である証券株の買われてきたことで一巡感がある。野球で言えば、「打順一巡」。これからは、日本の方向性、景気、企業業績等を見極める局面に入って行くだろう。当面、上値はあっても「6月フシ」の可能性は高い。
posted by 犬丸正寛 at 10:54 | 株で見る世の中

2009年05月28日

トヨタ自動車の出直りをどう見るか!=株式評論家の長島和弘氏に聞く

長島和弘 28日(木)のトヨタ自動車<7203>(東1)が100円高の3800円と買われ出直りとなってきた。先の高値4080円(5月7日)を抜いて5000円相場を目指すのか。この出直りに素直についてよいのか大いに気になる。

 株式評論家の長島和弘氏は、「あまり強気にならない方がよい」と指摘する。「この日の100円高は新型プリウスの受注好調ですが、夏場以降も受注、販売好調が続けば、その時は改めて材料になるでしょうが当面は株価にはかなり織り込んでいると思います」とみている。

 GM問題で、むしろ同社の強さがクローズアップするのでは。「この点についても、同社の優位性はかなり認知されたと思います。GM問題がどういう形で出るにせよ、いったんトヨタ株には売り材料となるでしょう」。チャートはどうか。「うーん、三尊型の天井形成の可能性がありますね。あまり、チャートの形は良くないですね。それに、同社株など大型銘柄にとって、長期金利が上昇となっていることは気になるところです」。信用取引の空売りも最近はかなり減少している。いわゆる、売り方の買戻しは一巡した感がある。ここからは、買い方主導の力が必要となるわけだが、それにしては、長島氏の指摘するように上値を買ってゆくには材料不足の感じはある。
posted by 犬丸正寛 at 18:34 | 株で見る世の中

2009年04月06日

島精機製作所の日・週・月足チャート診断

島精機製作所<6222>(東1)の『月足&週足&日足』チャート診断

【日足チャート】

■昨年10月から続いた1800円挟んだモミ合いを上放れ、2500円見込める

 日足は、昨年10月後半から続いた1800円を挟んだモミ合いを3月後半に上放れた。2095円と買われた後、一旦、1906円まで調整して6日(月)は2190円と戻り高値を更新している。やや過熱感は目につくが、動きに弾みがついているため2500円程度を目指した動きとみられる。

【週足チャート】

■26週線抜いて1年4ヶ月ぶりに買い転換、2700〜3000円も

  週足は、3月13日に26週線を抜いて「買い転換」(転換価格1798円)している。2007年11月に26週線を切って、「売り転換」(転換価格4830円)以来、実に1年4ヶ月ぶり。週足チャートでは2700〜3000円までフシがないため上値は大いに期待できる。ただ、前週(4月3日)まで、週足の陽線が6本連続となるなど、ややピッチは速い。このため、短期急伸すれば上ヒゲ足の可能性はある。

【月足チャート】

■第1目標は12ヶ月線(2375円)抜け、24ヶ月線には困難

 月足は、第1目標は12ヶ月線の2375円程度が戻りのめど。24ヶ月線は3600円程度に位置するが、一気にここまでの戻りは無理だろう。12ヶ月線を抜いて、その後は、12ヶ月線と24ヶ月線の間での動きとなるのがよい形だ。

【総合診断】

■電子制御の横編み機で世界最大手、中国中心に世界需要回復を先取り

 島精機製作所は、電子制御の横編み機では世界最大手。世界不況の影響で業績は不振。四季報では営業利益は09年3月期90億円(08年3月期162億1300万円)、10年3月期75億円と連続の減益。有価証券の評価損で09年3月期の1株利益はゼロ予想だが、10年3月期は146円と回復。特に、中国での繊維回復が期待されることが手がかり。足元の業績悪化と先行きの回復期待の綱引き相場を予想。当面はチャートも良く、全体相場も上向きのため3000円相場の可能性もある。押し目買い。

【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】

日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。

週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。

月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。

posted by 犬丸正寛 at 12:31 | 株で見る世の中

2009年02月09日

ちょっと知りたいQ&A=喫煙・禁煙について

■JTに社内での喫煙・禁煙について伺いました

Q、日本たばこ産業(JT)は社内での喫煙・禁煙はどうなっていますか。

A、「分煙」だそうです。健康のために注意は呼びかけているそうです。

(なんでも知りたいこと、お寄せください。お問い合わせを参考にして、後ほど記事で、ご紹介いたします。)
 メールアドレス:inu@media-ir.com

posted by 犬丸正寛 at 11:55 | 株で見る世の中

2008年06月27日

オンワードホールディングス 『月足&週足&日足』チャート診断

オンワードホールディングス<8016>(東1)

【日足】チャート
当面1100〜1250円のボックス相場、ボックス下限買いは十分可能
8016hi
 3月17日の908円を安値に6月6日の1260円まで38.8%の上昇。だが、このところ上値がやや重い展開となっている。4月21日に1244円、5月9日に1236円、5月23日に1260円、6月6日に1260円と、このところ1200円台がフシとなっているためだ。
 とくに、5月23日と6月6日の1260円では、ダブルトップを形成している。このため、1100円どころまで調整となっているが、下値も、この1100円前後では下げ止まりとなっており、下値に届いた感がある。当面、1100〜1250円のボックス相場とみられる。ボックス下限買いは十分可能である。

【週足】チャート
調整は順調だが、夏場には動いた実績無く、週足では秋の活躍に期待
8016syuu
 週足では、株価が4月4日に13週線と26週線を共に抜いて買い転換(転換価格1121円)、その後1260円まであった。ただ、週足でも1240〜1260円には上値のカベを作った形になっており、これを抜くためには、しばらくモミ合って体力をつける必要がある。
 13週線と26週線が5月23日にゴールデンクロスしたことも調整の理由となっているが、調整幅は小幅で経過は悪くない。4月25日に1244円まで戻した時点でカラ売りがピークとなり、その後の小幅調整場面で利を入れている。売り方も、大幅押しは予想していないものと見ることができる。
 次に出直ってくれば、1500円が見込めるが、ただ、夏場に大きく動いたことはないだけに、出直るとしても秋口になるだろ。じっくりと下値拾いがよいだろう。


【月足】チャート
秋までは24ヶ月線を抜くのは難しい、長期方針買いのメドは中間値1085円
8078tsuki
 月足では5月に12ヶ月線を辛うじて上抜いた。大きい陽線で力強く抜いていれば一気に1500円もあっただろうが、弱々しいものだったため1200円台までしか伸び切れていない。今後は1420円どころに位置する24ヶ月線が上値のメドになる。今の段階でこれを抜くことは無理で、やはり秋までかかるだろう。秋になれば24ヶ月自体が1300円台まで下がってくるため抜きやすくなる。
 当面は安値908円(3月)と、今度の戻り高値1260円の中間値段1285円接近場面あたりを長期買いのメドとみておきたい。


【総評】
PER13倍台、利回り2.7%
PBR0.88倍。気になるのは
「天候」の行方と「生活防衛」


8016hp 08年2月期は営業利益が26.8%の減益で186億2800万円と、5期ぶりの200億円台割れとなった。今期は206億円と回復するが、昨年は天候不順があったが、今期も天候不順は心配だし、最近の生活必需品の値上がりで生活防衛からファッションの買い控えも懸念される。こうしたことが株価の頭を重くしているが、この点は中間期などの経過をみなくてはいけない。
 予想1株利益は79.2円、予想配当は年30円、1株純資産は1243円。26日の株価1095円で計算したPERは13.8倍、利回り2.73%、PBR0.88倍と投資指標面からの下値は乏しい。

posted by 犬丸正寛 at 13:34 | 株で見る世の中

2008年06月24日

犬丸正寛の『7月・相場展望』

■頼みの内需・TOPIX相場も生活防衛から上値困難、時価総額のダメージも大きい

 指数で見れば「1月に高値をつけたグループ」と「6月に高値をつけたグループ」の2つとなっていることが印象的である(下段の表参照)。

・1月高値=日経平均、ジャスダック平均、ハンセン、上海総合、時価総額。
・6月高値=TOPIX、大型指数、小型指数、PER、PBRなど。

この中で、鮮明な動きは、日経平均が1月、TOPIXが6月の高値ということだろう。

■6月高値のTOPIXが象徴する今の相場

(Q)日経平均は、なぜ、1月に高値をつけた。
(答え)
日経平均は別名・経団連銘柄とも言われ、「輸出型企業中心」の指数である。サブプライム問題の影響がアメリカおよび新興国への波及必死との見方が強くなったためだ。上海総合指数も1月に高値をつけた。日本を代表するトヨタ自動車も2月に高値をつけているのが象徴的である。また、為替も1月が円安のピークで、以後、円高傾向となったこともある。

(Q)では、なぜ、NYダウは1月でなく5月が高値なのか。
(答え)
サブプライムの影響を防ぎたかったからだと思われる。サブプライム震源地のアメリカの株が急落すれば、金融パニックになるから、金融緩和で防いだと見ることができる。また、NYダウは、採用されている銘柄数が、わずか30銘柄にすぎない。不確かなことを言ってはよくないが、支えようと思えば、支えることはできたはずだ。

(Q)TOPIXが6月に高値となったのはなぜか。
(答え
)輸出株がだめなら内需株、という発想が働いた。言うまでもなくTOPIXは、内需型指数だ。また、新興国に比べると日本は経済の厚みが違うから、振興国のように、輸出がこけたら全部こけた、ということにはならない。円高メリットもある。

(Q)TOPIXまで6月が高値となっているのはなぜか。
(答え)
サブプライムの影響が、現実の景気、企業業績に出始めたからだ。景気はまだ6年5ヶ月の拡大期にあるが、後になって分かることだが、ひょっとすると頭を打っているかもしれない。企業業績は(3月期ベース)、2009年3月期は7期間ぶりの減益となる。それに、もうひとつ大きい点は、原油高騰が止まらず、ガソリン価格上昇、食料品の値上がりが大きく、庶民が「生活防衛」を意識して消費を控えているため、GDPの6割近くを占める「個人消費セクター」が厳しい状況となっているからだ。

■基本は日本の得意とする「太陽電池」「生命工学」などの関連銘柄買い

(Q)今後の見所は何か。
(答え)
指数的に見れば、時価総額が減っている。東証以外のジャスダック株なども含めると時価総額の減少はもっと大きい。資産家は高額品などの購買は控える。それと気になるのはNYダウだ。現実の、アメリカの景気悪化が明確となってきたため、持ちこたえることができるかどうかという心配がある。しかも、資源の高騰が続いている。もちろん、アメリカは食糧の輸出国だから、農産物価格上昇のメリットはあるが、一方で、大洪水の影響も出ている。景気悪化とインフレ、即ち、スタグフレーションの対応に対する難しさが、これから本格化する可能性がある。こう考えてくると、相場は上に行く力より、下に行く力を受けやすいと見ざるを得ない。

(Q)日本株もだめか。
(答え)
日米が同盟関係にあり、NYがくしゃみをすれば、やはり影響は受ける。かといって、日本だけが、独歩高できる力があるかといえば無理だ。日本は、根本のところで、「少子高齢化」が国全体の成長の重石となっている。人口が減るのに、経済が成長することは基本的には無理だ。しかし、世界の中で、日本の得意とする「太陽電池」、「省エネ車」、「環境関連」、「農業関連」、「生命工学」といったところは、むしろ注目されてくると思われる。

■日経平均の7月予測は、下値1万3550円、上値1万4800円程度か

(Q)これから7月の日経平均はどう予測する。
(答え)
企業業績の4〜6月の第1四半期がそろそろ出始める時期。個別的に良いところは買われ、悪いところは売られるだろう。日経平均は下値1万3550円、上値1万4800円程度ではないかと思われる。

6/23現在 本年来
高値
(日付) 6月23日
現在
高値比較
(%)
天気
マーク
日経平均 14691.41 1/4 13857.47 ▲5.6 曇り
TOPIX 1428.11 6/6 1347.93 ▲5.6 曇り
大型株指数 1522.58 6/6 1433.94 ▲5.8 曇り
小型株指数 1834.13 6/6 1758.47 ▲4.1 晴れ
時価総額 465.80 1/9 436.40 ▲6.3 曇り
出来高 3148.90 3/14 1826.71 ▲41.9 雨
ジャスダック 1714.86 1/4 1516.29 ▲11.5 雨
新高値銘柄数 245 5/15 15
PER 17.30 6/2 16.30
PBR 1.71 6/4 1.61
利回り 1.75 3/17 1.59
ドル・円 110.10 1/10 107.61
10年債 1.880 6/16 1.710
NYダウ 13058.20 5/2 11842.36 ▲9.3 曇り
ハンセン 27615.85 1/9 22714.96 ▲17.7 雨
上海総合 5497.901 1/14 2760.417 ▲49.7 雨
posted by 犬丸正寛 at 18:15 | 株で見る世の中

2008年05月23日

日揮 『月足&週足&日足』チャート診断

日揮<1963>(東1)

【月足】チャート
2007年にDC示現だが月足は高値圏のモミ合い相場、ボックス上限の2700円台有望
1963tsuki
 月足は2007年10月に12ヶ月線が24ヶ月線を切るD.C(デッド・クロス)となって下げに転じた。しかし、多くの銘柄は、下落を続けて、高値から大きく下げているが、同社株は月足では高値圏で踏ん張っている動きだ。
 このため、月足では2005円9月から2000円を挟んだ大きなモミ合いが続いている相場だ。4月の月足では2000円を回復していないが、日足、週足では5月に入って20000円台を回復してボックス上限の2700円ていどが見込める足どりだ。

【週足】チャート
上昇ピッチ早いため、「売り方」がカラ売り攻勢、大きく下げないと踏み上げも
1963syuu
 週足では2006年2月の2760円に対し、2007年7月の2565円が二番天井となっている。今後、2500円台に乗せればフシを意識した足どりとなるだろう。
 一方、今年3月の1530円をボトムに急速し戻し、5月16日の週は2195円まであった。ボトムから約44%の上昇率だ。ただ、この間、週足で8本連続陽線が続くなど上昇ピッチは速すぎる。このため、このところ、カラ売りの残が目立って増えている。その売り方は、株価が26週線を大きく上回っているので、大幅な下げは見込んでいないはず。26週線の1920円台くらいまでの調整があれば買戻しをするものとみられる。しかし、売り方の意に反して株価が強張れば踏み上げも予想される。

【日足】チャート
30日線乖離が上限の20%へ拡大で目先は調整必要
1963hi
 日足では、4月3日に30日線を抜いて「買い転換」(転換価格1632円)。この日は2265円と、2007年11月の2330円に接近となっている。上昇ピッチが速いことと、30日線との乖離率が、同社株の上限である20%へ接近となっているため、過熱感も目立ち始めている。

【総評】
前期70%増益だが今期も増益維持、PBR高いのはリスクだが、利益伸長の間は心配なく高値2760円挑戦も期待

 業績は2008年3月期が営業利益70%増益と大幅。通常なら、今期は減益のところだが、同社の2009年3月期は小幅だが2.5%の増益見通し。配当も年26.5円(前期21円)へ増配する。1株利益は123円の予想。石油、天然ガス、化学プラントなどでは世界的企業であり、中東などの設備投資を受けて受注好調だ。
日揮ホームページ PERは18倍、PBRは3.2倍。PBRの高いことはリスク要因だが、業績が伸びている間は心配ない。日足、週足ではやや過熱が目立つため調整も予想されるが、月足では先高有望で時間をかければ2760円の高値挑戦もあるだろう。
※26日は出張のため「月足&週足&日足」チャート診断はお休みします。
posted by 犬丸正寛 at 14:49 | 株で見る世の中

2008年05月22日

ユアサ商事 『月足&週足&日足』チャート診断

ユアサ商事<8074>(東1)

【月足】チャート
12ヶ月線と24ヶ月線に接近中。抜けば「買い転換」だが、シコリ多く、上ヒゲの可能性あり見極めが必要
8074tsuki
 2006年5月に12ヶ月線、同年7月に24ヶ月線を切って、「売り転換」した。12ヶ月線を切ったのは236円、24ヶ月線は207円だった。その後、2008年1月の102円まで下げた。4月の月足では148円まで戻した。
 1月に102円で底を売ったのは、@2002〜2003年の水準まで下げ、値ごろ感が台頭。当時は純益が赤字で無配だったが、現在は有配、A長い月足の下ヒゲとなった、B24ヶ月線とのマイナス乖離率が50%近くにまで拡大した、などによる。
 4月直近の月足は、12ヶ月線は167円前後、24ヶ月線は195円前後にある。現在、12ヶ月線に接近中。抜けると、次は24ヶ月線がメドとなる。過去の動きでは、株価と月足移動平均の関係では、ほとんどダマシがないだけに、抜ければ「買い転換」と判断していいだろう。
 ただ、200円前後には、かなり厚い上値の壁があるため、仮に、移動平均線を抜いても上ヒゲとなる可能性がある。買い転換のためには、「終値」での上回りが条件だから、見極めが必要である。


【週足】チャート
13週線、26週線抜いて買い転換、200円目指す動き。ただ、陽線6本連続で過熱感が対等で当面はモミ合い
8074syuu
 週足では、13週線を3月7日、26週線を4月25日に抜いて「買い転換」した。13週線を抜いたのは133円、26週線は141円。5月16日現在の週足は162円まで戻している。
 13週線、26週線との関係においてはダマシ葉少ないだけに、買い転換後は上昇相場にあると捉えていい。ただ、週足陽線が6本連続となるなど、目先的にはやや過熱感も見られる。このため、先行きは200円前後を目指すとしても、当面は145〜160円のモミ合いとなる可能性がある。


【日足】チャート
2月の買い転換以来ジリ高継続、179円と187円が上値ノフシ
8074hi
 日足チャートでは、2月21日に30日線を抜いて「買い転換」(転換値120円)、途中、瞬間的に同線を切るところはあったが、ほぼ同線に沿って上昇中。5月20日には167円まであったが、もっとも、動きは地味でジリ高にとどまっており、短期狙いには不向き。
 日足でのフシは、昨年11月の1日の179円、その次は同10月の187円となっている。さらに、その上は、月足、週足と同じように200〜230円に厚い壁がある。180円台まではジリ高相場だろう。


【総評】
今年で創業342年の超名門、今期2ケタ増益でまずは200円目標

8074bbb 2009年3月期は営業利益が11.4%増の92億円と2ケタ増益見通し。1株利益は20円、配当は2007年3月期に2.5円復配し2008念3月期に3円としたが、今期も3円配当据え置きだが増配の余地はある。
 今年で創業342年の超老舗商社。歴史があるだけに、これまで金属疲労的なところもあったようだが、体質強化が実っている。業績等からみれば、まずは300円も期待できるが、まずは200円台回復が目標だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:34 | 株で見る世の中

2008年04月06日

強弱ラインで診る(犬丸正寛の相場相談室)

犬丸正寛の相場相談室
――強弱ラインで診る――

■4月第1週現在の「強弱ライン」は1万4589円、ここまで戻れば売り方の一斉攻勢

 日経平均を振り返って見ると、ザラ場ベースでの高値は2007年3月の1万8300円。その3ヶ月後の6月に1万8297円まであったが、3月の高値を抜くことができず「ダブル天井」をつけ、そこへサブプライム問題が出て、本格調整相場に突入した、というのがこれまでの展開である。つまり、@ダブル天井の形成、Aサブプライム問題の発生、が相場を下げさせた理由である。
 まず、「ダブル天井形成」に対しては、底打ちまでには1年半から2年の日柄がかかることと、もうひとつは、「ダブル底」を形成する必要があることだ。とくに、ダブル天井に対してはダブル底の形成が絶対に必要となる。しかし今、現在、「ダブル底」は形成されていない。先の3月につけた安値1万1691円が1番底となったかどうかが今後の見所である。

■サブプライム問題は売り方にとって、もはや新鮮味はない どこで「ダブル底」つけるかが最大の見所

 次に、サブプライム問題については、材料が表面化した07年8月から8ヶ月が経過し、材料としての迫力は薄れてきている。仮に、「売り方」(カラ売り)の立場に立てば、思い切っては売れなくなっている。その理由は、これまではサブプライム問題の全体像が掴み難かったが、現在では、全体の損失規模が100兆円ともいわれ、ほぼ全体像が把握できた。売り方、買い方の両方にとって、『幽霊と仕手は正体の分からぬのが不気味で威力がある』といわれ、一方で、『幽霊の正体見たり枯れ尾花』、と正体が分かれば怖さ、不気味さは消えうせ、『知ったらしまい』、になる。
 サブプライ自体については、材料としては新鮮味はなくなった。もちろん、解決するためには時間がかかるため、基本のところでは悪材料には変わりなく、売り方は「安い水準では売れないが、戻ったところなら売れる」、とみている。

■オリンピック後のテーマは「中国」から「ブラジル」へ

 今後、見ておかなくてはいけない点は「企業業績」の動向だ。サブプライムの影響で世界の景気が悪化し、どのくらい日本企業に影響が出るか。あるいは、中国のオリンピック後の経済がどうなるか。新日本製鉄が海外初の製鉄所をブラジルに建設することで、成長軸が中国からブラジルへ移るのかどうか、などが見所となろう。こういった点を見極めながら、ダブル底をいつ形成するかが最大の注目点である。
 筆者の編み出した「強弱ライン」によると、4月第一週現在の「強弱ライン」は1万4489.5円である。この水準は売り方にとっても生命線であり、簡単には上抜きさせられないところ。恐らく、この水準まで戻れば、売り方が売り崩しを狙って強力に売り攻勢をかけてくるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 08:03 | 株で見る世の中

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