相場格言

2010年11月27日

2年で名目成長率4%は可能、みんなの党代表・議員と語る会=犬丸正寛の見聞記

【渡辺喜美代表、ますます父親に似て迫力増す】

犬丸正寛の見聞記 仙石由人官房長官の問責決議を参議院に提出し可決させるなど、存在感を高めている「みんなの党」。25日夕方、都内で開催された、「渡辺喜美代表・所属議員と語る会」に出てきた。昨年8月の発足時は渡辺喜美代表のほか、候補者は中西健治氏だけだった。1年経った今や参議院では11名。単独で議案を出せる力を持った。

 現在、今回の問責決議のほか、議員歳費削減、財政金融一体などの政策、関連法案を打ち出す。民間が生活に苦しんでいるときだけに、公務員も給与を引き下げ痛みを分かち合うべきとの代表の言葉には参加した300余名から拍手がわいた。総理がもらっている給与の話もあったが、ここでは、そこまでは触れない。経済、株式マーケットに関係の深い、「渡辺流デフレ脱却論」について紹介する。

渡辺代表 このところ、円は対ドルで円高修正となっている。しかし、「現在の1ドル・83円台では日本のデフレは止まらない。止めるには95〜100円が必要。そのためには、積極財政を採るべきで、とくに、投資減税がもっとも効果的。さらに、財政と金融の一体化政策も採るべき。日銀には手段、方法ということでは独立性はあってよい。しかし、その前に、まず政府が明確な経済政策目標、たとえば名目成長率4%の目標を打ち出すべき。政権の大きい方針に従うのが日銀である。かつて、デフレから脱却させた高橋是清を見習うべき」と。とくに、名目GDPの4%を2年で達成することは難しくないと強調。消費税についても全額地方へ回せばよいとも。来年の地方選挙に向けて、「いい人材がたくさん欲しい」。

 筆者から、代表、お忙しいですが、睡眠は取っていますかと向けると、「大丈夫、よく寝ていますよ。明日は沖縄に行きます。父、(渡辺美智雄氏)は病気でも沖縄をよく訪問していました」。筆者が若い記者生活のころ、渡辺美智雄通産大臣当時、沖縄を知らないと政治家にあらずといった言葉を聴いたような記憶もある。喜美代表は父親のようなダミ声ではないが、表情はだんだんと父親に似て迫力が増してきた印象だ。

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・2010年11月26日:【米韓合同軍事演習に注目】朝鮮半島情勢見守る動きに=犬丸正寛の相場展望
・2010年11月25日:ケイ線は値幅見ず日柄を見よ=犬丸正寛の相場格言
・2010年11月19日:「好業績の出遅れ銘柄」で泳ぐ相場がしばらく続く=犬丸正寛の相場展望
・2010年11月17日:底値圏の大陽線買い、高値圏の大陰線売り=犬丸正寛の相場格言
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2010年11月26日

【米韓合同軍事演習に注目】朝鮮半島情勢見守る動きに=犬丸正寛の相場展望

■近くの戦争は売り

【米韓合同軍事演習に注目】朝鮮半島情勢見守る動きに=犬丸正寛の相場展望 来週(11月29〜12月3日)は、『朝鮮半島情勢を見守る動き』に尽きるだろう。11月28日(日)から12月1日(水)まで、米韓合同軍事演習が朝鮮半島海域で行われる。

 アメリカを交渉のテーブルに引き出すことが狙いといわれる、北朝鮮の韓国砲撃。民間人の犠牲者が出るにいたってアメリカは黙っているわけにはいかない。空母を交えた大規模な軍事演習で北への圧力をかける。会話に引っ張り出すつもりの北朝鮮は「軍事」でアメリカを引っ張り出してしまった。

 北朝鮮が大規模演習に恐れをなしておとなしくなるか。それとも、さらに、鼻息を荒く軍事攻勢を仕掛けてくるか。それによって、相場への影響は変わってくる。まったく、予想はつかない。何をするか分からない国である。もちろん、砲火が拡大すれば、昔から言われているように、『近くの戦争は売り』である。

 とくに、その場合、心配なのは、演習に参加する米空母の母港が日本ということだ。当然、北のミサイルの照準は日本にも向けられる心配がある。既に、日本の上空を飛び越えての実験や、日本海へのミサイル実験は行われている。果たして、ミサイル防衛体制が日本に備わっているかどうか。心配しても、どうにもならないことだが。

 さらに、心配なのは政府の対応。今度の北朝鮮の砲撃が午後2時半だったのに、日本政府が緊急に集まったのは5時頃と聞く。対応の遅さが心配だ。もたもたしていると日本は火の海となってしまう。日本の民間にはシェルターはない。とにかく、来週、なにも起こらないことを祈るだけだ。
posted by 犬丸正寛 at 18:56 | 株で見る世の中

2010年11月19日

「好業績の出遅れ銘柄」で泳ぐ相場がしばらく続く=犬丸正寛の相場展望

■波乱の芽を含む!『出遅れ株は深追いするな』の教えも・・

「好業績の出遅れ銘柄」で泳ぐ相場がしばらく続く=犬丸正寛の相場展望 来週(22〜26日)以降の相場は、『出遅れ修正の動き』が、もうしばらく続くだろう。しかし、波乱の芽を含んでいることは見落としてはいけない。『出遅れ株は深追いするな』の教えもある。いつ、ガラガラポンが来てもよいように、売買は小口に、しかも、利の乗っているものは、早めの手仕舞いを心がけたい。

 日経平均は、18日(木)に、今年6月24日以来、ほぼ5ヶ月ぶりに1万円台に乗せた。その大きい理由を1つだけ挙げるとすれば、「日米首脳が握手した」ことに尽きる。これで、昨年9月の民主党政権誕生以来、ギクシャクしていた日米関係に修復の第一歩が踏み出された。

 NN倍率(日経平均÷NYダウ)が、1倍を大きく割り込んで、日本株の出遅れが目立っていた。NN倍率1倍まで戻すとみれば、NYダウ1万1181ドル(11月18日)に対し、日経平均1万1181円があってもよい計算ではある。しかし、そこまで日米関係は修復されてはいないだろう。そう甘くはないだろう。普天間だって解決の目途さえ立っていない。

 気になるのはNYダウの動きが、このところ荒くなっていることだ。200ドル近い上げ下げが頻繁にみられる。こういう時は高値波乱から急反落の芽を含んでいることが多い。先の中間選挙でオバマ民主党は大敗した。議会運営は難しくなる。中国の台頭、発言力の強まりから、「強いアメリカ」への回帰願望も見え隠れする。平和友好どころか、軍事面の強化が強まる可能性もある。景気対応が遅れる心配がある。

 一方の日本も政局不安の芽を抱えている。「民主党政権になって喜んでいるのは、中国、ロシアと国内では子供手当ての幼児くらい」と、揶揄されるほど。失業、デフレ、財政状態はさらに悪化し外交関係は最低状態。しかも、大臣の相次ぐ「変な発言」。内閣が浮き足立っている印象だ。サラリーマン同士の飲み会でも、そこまでは言わない。こういう人に税金を使って高給を渡していると思うと情けない。国民の支持率が下がるのは当たり前だろう。

 長期金利も上がり始めている。リードして来た新興国の景気を冷やす心配もある。ヨーロッパでは、また財政不安問題が頭をもたげている。あっちを見ても、こっちを見ても、よい材料はない。こういうときこそ夢を持たせてくれるトップが必要なのだが、残念ながら、果実、分配型の菅総理では難しそうだ。好業績の出遅れ銘柄で泳ぐ相場だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:36 | 株で見る世の中

2010年11月12日

個別的に銘柄を物色する「モチツキ相場」の始まり=犬丸正寛の相場展望

■好業績プラス人気性のある銘柄に注目

個別的に銘柄を物色する「モチツキ相場」の始まり=犬丸正寛の相場展望 まもなく師走相場。来週(15〜19日)からの相場は外部材料とは切り離した、久々の、『和製相場』の展開が予想される。早めの、「モチツキ相場」の始まりだろう。

 「G20」、「APEC」が終わり、しばらく、ビッグイベントはなくなる。一方、中国とロシアから日本へ放たれた第一の矢。しばらくは、両国とも日本の動きを静観するだろう。しかし、矢を射られた日本は、国内での処理が終わっていない。矢を折ってしまうか、あるいは射返すか。これから、菅内閣は難しい国内対応を迫られる。

 海上保安庁職員のビデオ放映問題にしても、国家公務員法違反容疑があるという。国民である以上、ルール、法律は守らなくてはいけない。しかし、日本国民には守らせて、国際法に違反しているとみられる中国船長の無罪放免では、なんとも、しっくりしない。これでは、内に厳しく外に甘い内閣とレッテルを貼られてしまうのではないか。国民支持率は、さらに低下する心配がある。

 日本の出方次第では、中国、ロシアは二の矢を用意してくる可能性が十分ある。何もしなければしないで組みやすしとみるだろう。反発すれば、さらに強力な矢を用意するだろう。そういう相手なのだ。ただ、それも年内はないだろう。年明け後の話だろう。年内は、久しぶりに海外材料から開放されそうだ。恐らく為替も動きは静かになるはずだ。

 このため、ここからは、菅政権の日本国民に対する、「有言実行」の姿を見詰めながら、個別的に銘柄を物色する、「モチツキ相場」の始まりだろう。好業績プラス人気性のある銘柄が注目されるのではなかろうか。
posted by 犬丸正寛 at 17:40 | 株で見る世の中

2010年11月08日

日経平均は第1次・菅内閣発足時の水準を奪回!内閣への期待とは?=犬丸正寛

 8日(月)の日経平均は終値で106円高の9732円と、第1次・菅内閣が発足した6月8日の水準をほぼ奪回した。実に5ヶ月ぶりである。マーケットは、菅内閣に何を期待しているのか。 8日(月)の日経平均は終値で106円高の9732円と、第1次・菅内閣が発足した6月8日の水準をほぼ奪回した。実に5ヶ月ぶりである。マーケットは、菅内閣に何を期待しているのか。

 菅内閣が、鳩山内閣からバトンタッチを受けて発足したのは6月8日で、その日の終値は9537円。その後、終値では6月16日、21日、22日の僅か3日間ほど1万円台があっただけで、総じて低迷した。とくに、7月の参議院選挙での大敗を受けて、9月1日には8927円まで下げ年初来の安値に沈んでいた。

 改造内閣がスタートした9月17日には9626円と持ち直し、現在では1万台まであと260円余まで迫っている。昨年9月に民主党政権が誕生して1年超が経過した。

 この間、普天間基地問題、消費税問題、民主党党首選び選挙など、大荒れだった。さらに、ここに来て、尖閣列島問題、北方領土問題、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)問題、ねじれ国会など、依然、問題山積である。

 にもかかわらず日経平均が持ち直してきたのはなぜか。菅政権が嫌がるところの供給サイドの主役である「企業」の頑張りによる、企業業績の好調が大きかったことは言うまでもない。加えて、菅政権に柔軟さがみられるようになったこともあるだろう。法人税の引き下げ、成長戦略、八ツ場ダム建設中止の撤回など評価できる政策もみられる。とくに、なにより、もっとも大きいのは、ギクシャクしていた「日米関係」の見直しだろう。今度の尖閣列島問題で外交の重要性が認識された。日米同盟の強化が打ち出されたことが一番だろう。これによって、長く続いた為替問題(円高)も峠を越えることが期待できそうだ。

 これまでの1年の民主党政権は、自民党の採ってきた政策をすべて否定することで存在感を印象づけようとしてきたところがある。しかし、アメリカを否定した代償がいかに大きかったか。参議院選挙では負けたとはいえ、国民の民主党政権への期待も引き続き大きい。日本再生に向けての菅内閣への、もう一度の期待がかけられている。それが、日経平均1万円台奪回へ向けての願いが込められている。
posted by 犬丸正寛 at 16:49 | 株で見る世の中

2010年11月05日

NY市場の動きを見ながら『国内政局を注視する展開』=犬丸正寛の相場展望

■政府は尖閣列島衝突のビデオ流出などで「遺憾」を連発

犬丸正寛の相場展望 来週(8〜12日)からの相場は、NY市場の動きを見ながら『国内政局を注視する展開』だろう。

 アメリカは2つの大きいイベントが終わった。中間選挙では与党・民主党が大敗した。金融政策決定会議では約49兆円の国債を買い入れることによる金融緩和政策を続行する。果たして、どこまで効果が出るか。NYダウがどこまで、その金融緩和政策に応えることができるか。アメリカの経済動向、マーケット動向は注視が必要だ。

 オバマ政権誕生2年。「変革」が期待された政権だった。しかし、一番の支持層だった若年層からそっぽを向かれた。一向に高い失業率が改善されない不満が強い。

 とくに、オバマ民主党も日本の民主党も、「世界は仲良く協調」を、掲げている。しかし、優しくと言っている隙間を突かれ、アメリカは中国の台頭を許し、結局、対人民・元に対し決め手に欠けた。中国は輸出で稼ぎ、アメリカ労働者の就業機会を奪ったとの不満がアメリカ国内でくすぶる。日本も領土問題で中国とロシアに得点を与えてしまった。

 「平和協調主義」は理想であり立派なこと。誰もがそうでありたいと願う。しかし、世界は争いの歴史である。基本は「力」である。ガキのころと全く変わらない。ガキのころと違うのは、大人になれば、力をベースにニコニコとネクタイを締めて握手する社交術が備わることだ。今の日本は、なんでもすぐに丸く治めようとする雰囲気が強い。これから、アメリカも日本も「強い国家」を求める空気が高まってくるとみておく必要がある。その流れの中で、ドル安がどこまで続くか。ある日、突然、流れが変わる可能性がある。

■NYダウも波乱の芽を含んでいることは忘れてはならない

 アメリカの景気対策は、金利を下げる余地がないから量的緩和しかないのだろう。これは、親が子供に小遣いを大量に与えるのと似ている。使い方を知らないから子供はロクなことをしない。却って、子供を不良に走らせ、事態を悪くする心配がある。量的緩和によって、株高による「資産効果」が狙いなのだろう。狙いは分かるが、マーケットがどこまで応えることができるか。かえって、所得格差が拡大して不満がいっそう高まることも予想される。NYダウの1万2000ドル前後が意見の別れ道となることが予想される。

 日本では政府の外交力の弱さだけでなく、内部統制の甘さが露呈している。尖閣列島衝突のビデオが流出してしまった。政府は、あっちにもこっちにも「遺憾」を連発。そんなことでは、どうにも「イカン」となってしまいそうだ。

 ロシア大統領からは、アジア会議への招待状をいただきありがとう。喜んで参加しますと、完全にバカにされている。しばらくは、日中、日ロ関係はおとなしくなるだろう。しかし、戦後65年を平和に過ごしてきた日本に波乱の第1幕が上がったとみておくべきだ。国会は荒れそうだ。NYダウも波乱の芽を含んでいることは忘れてはいけない。

(You Tubeに流出した尖閣ビデオの一部・衝突の瞬間)
You Tubeに流出した尖閣諸島沖の中国漁船衝突ビデオの一部

posted by 犬丸正寛 at 16:34 | 株で見る世の中

2010年10月29日

1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場!=犬丸正寛の相場展望

1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場!=犬丸正寛の相場展望 来週(11月1〜5日)の相場は、1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場だろう。11月2〜3日にはFOMC(連邦公開市場委員会)、2日には中間選挙がある。

 どちらも、アメリカの景気と密接な関係がある。リーマンショックを乗り越えて、景気は回復に向かっている。しかし、オバマ民主党支持の若年層の失業率は依然、高いまま。住宅も底を這っている。中間選挙でのオバマ民主党の不利が伝えられている。

 仮に、負けるようだと、「大きい政府」の政策は難しくなる。しかし、代わりとなる、決め手の政策も見当たらない。ぶっそうな話だが、行き詰ると、紛争でも起こして特需を呼び起こす、ということも無しとはいえない。何が起きてもおかしくない状況にあることだけは頭の隅に入れておきたい。

 深刻に考えることはないとしても、今度のFOMCでの金融緩和策が打ち止めとなるのかどうかは注目される。思い切った大きい規模のものを出して打ち止め感となるのか。あるいは、後に少し残しておおくのか。打ち止め感ならドル安(円高)は転機となる可能性もある。いずれにしても、今ここで案じても、どうにもならない。待つしかない。

 一方、日本の決算発表は真っ最中。やはり、下期は厳しい。とくに、このまま円高が続けば企業業績の悪化は避けられない。とくに、シャープの減額は響いた。円高の影響に加え、期待の大型液晶パネルの価格下落が大きい。エネルギー関連の有力テーマ株だっただけに、今後、うっかりテーマ銘柄を買えないという投資家心理につながっている。

 結局は小型の好業績銘柄を物色する、「落穂拾い相場」にとどまる可能性がある。
posted by 犬丸正寛 at 17:07 | 株で見る世の中

2010年10月22日

『手探り相場の展開』へ!日経平均3ヶ月リズムは不変=犬丸正寛の相場展望

『手探り相場の展開』へ!日経平均3ヶ月リズムは不変=犬丸正寛の相場展望 来週(25〜29日)の相場は、大きい行事の集まる、『11月を見据えた手探りの相場』が予想される。(1)9月中間決算の発表、(2)アメリカの中間選挙、(3)オバマ大統領の日本訪問などの重要な動きが11月に控えている。その前、足元の10月22日(金)〜23日(土)には、韓国でG20の金融絡みの会議も行われている。

 とくに、来週には、主力どころの9月中間決算(第2四半期)の発表が始まる。これまでの、事前修正などで見ていると、「内需消費関連の不振」が目立つ。実際、このところ、東証1部では連日200社を超える年初来・新安値銘柄が出ており、その大半は内需関連銘柄である。

 その内需の不振をカバーしているのが中国を中心とした東南アジア輸出。しかし、最近、対日強硬姿勢が目立ち、しかも、金利引き上げに動いている中国の行方は気になる。決算発表の席上、こうしたことへの記者からの質問は予想される。決算数字以上に、経営者の世界情勢への発言が注目される。

 一方、「円高」には変化の兆しがみられる。20日にはガイトナー米財務長官が、「もうこれ以上のドル安は必要ない」との発言が伝わった。G20で為替に対する協調の動きが出れば、日本の頭を押さえてきた「円高」(ドル安)は峠を越す可能性がある。最近、アメリカは臨界前核実験を行った。中間選挙を控えているこの時期に。オバマ政権のなんらかのサインなのかもしれない。

 最近の日経平均は、2ヶ月半〜3ヶ月のサイクルで動いている。去る9月1日の年初来安値8796円から3ヶ月目とみれば12月あたりが戻りの目安となるだろう。中間決算が終わり、日米関係が強固なものとなり、円高も峠を越える。そうした中での、「日米関係の再出発相場」とでも位置づけることができるのではないか。ただし、中国との関係修復の課題は残したままとなる可能性はある。短期的にも中期的にも手探り状態の相場は続きそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:31 | 株で見る世の中

2010年10月15日

なぜ世界は「ドルは要らない」というのか?『ドル安最終章』へ=犬丸正寛

■「11月転機」の可能性は極めて強い

なぜ世界は「ドルは要らない」というのか?『ドル安最終章』へ=犬丸正寛 来週(18〜22日)以降の相場は、『ドル安最終章』を睨む展開だろう。1ドル・80円台まで進んだ「ドル安・円高」。1995年4月19日の最高値79円75銭に急接近した。これから、最高値を更新する場面も予想されるものの、そろそろ「ドル安(円高)」は最終章に差し掛かっているのではなかろうか。

 なぜ、世界は「ドルは要らない」というのだろうか。3つくらいの理由が考えられる。

 (1)アメリカ金利の低下
 (2)アメリカ経済の悪化
 (3)オバマ政権の平和宣言による軍事の後退

 お金は、「金利が高いところに流れ、危険を察知すると逃げる」性質がある。これに照らすと、アメリカは金利を下げてきたから、世界の資金がドルから逃避が起きたことは想像がつく。しかし、アメリカは、今や「0」金利状態である。これまでは下がること自体が売り要因だった。しかし、もう下がる余地はなくなっている。「下がるという変化」は見込めなくなっている。一方、新興国は金利面のインカムゲインだけでなく、経済成長によるキャピタルゲインの有利性もある。しかし、いつまでも続くはずはない。タイでの暴動はつい最近のことだ。何が起きるか分からない。ましてや、今度の中国の強行外交姿勢によって、新たなリスクが浮上した。

 2つめのアメリカの景気悪化。雇用は最悪で、アメリカ経済の先行きへの心配はある。しかし、悪いということにも程度がある。最悪のデフォルト(国家行き詰まり)ということではない。最近のドル売りはデフォルトまで織り込んでいるような下げである。明らかに行過ぎである。財政状態はアメリカより日本の方がもっと悪いし、ヨーロッパの国の中には危機的なところもある。デフォルトまでで売り込んでいるごときドルの底入れ反転は近いとみておくべきだろう。

 3つめの通貨の変動構成要因には経済、金利などのほかに「軍事」がある。冷戦時代は、「強いアメリカ」の象徴として「強いドル」だった。オバマ大統領が就任以来、核のない世界を打ち出し、これがアメリカの政策となっている。これによって、ドルを支える軍事面の影が薄くなった。世界は為替を見る場合、軍事を離れて経済要因中心にみていればよくかった。しかし、これからも、果たしてそうだろうか。先般、オバマ大統領は就任後初めての「臨界前核実験」を断行したと伝えられる。これは、強いアメリカ復帰への、なんらかのメッセージと受け取る必要があるのではないか。中国の経済、軍事の勢力増大が目立つ。いつまでもアメリカが黙っているとは思えない。

 ましてや、核開発を進める北朝鮮。65周年軍事パレードでは金正日総書記の傍には中国幹部が姿を見せていた。金正恩氏を後継者として中国は認めていることでもある。新鋭のミサイルも登場した。アメリカへ力をみせつけた。静かに緊張は高まりつつある。通貨への要因に軍事が再び息を吹き返す気配だ。

 11月にはアメリカでは金融政策会議、中間選挙がある。そして、オバマ大統領の来日。今度ばかりは日本の総理は大統領を放ったままにするようなことはしないだろう。日米の関係強化を確認ということになれば円高(ドル安)は止まる可能性もありうる。「11月転機」の可能性は極めて強いと思われる。
posted by 犬丸正寛 at 17:07 | 株で見る世の中

2010年10月08日

9月中間決算の発表が始まり『業績仕分け相場』へ=犬丸正寛の相場展望

9月中間決算の発表が始まり『業績仕分け相場』へ=犬丸正寛の相場展望 来週(12日〜15日)以降の相場は、年末・年始のテーマ買い相場へ入る前の、『業績仕分け相場』が予想される。9月中間決算の発表が始まり、下期に対する明暗が予想されるからだ。

 とくに、投資家の頭には、先ごろ、大幅減額を発表した任天堂(7974)の株価急落が強烈に焼きついている。「まさか、あそこまで大幅とは」、という驚きである。理由は世界景気のマダラ模様回復と円高。世界各国はリーマンショックの落ち込みを政府支出の増加で支え、ある程度の回復に成功した。しかし、各国とも失業率は高いままで、雇用増を伴わない回復であり、総じて消費は盛り上がらない。ましてや、消費の中でもゲームなどには庶民の気持ちは向かわない。

 結果、消費の中でも「必需品」関連は堅調に対し、「嗜好・便利・遊び」関連は厳しい、二極化が鮮明となっている。任天堂はそうした流れのひとつだろう。しかも、円高である。今の日本企業は多くのところが海外で展開している。為替の影響を受ける度合いは非常に強くなっている。これから先、円高終息の時期が不透明なだけに、企業は下期予想に対し慎重が予想される。とくに、海外比率の大きいところは厳しいだろう。

 一方の国内需要も弱い。少子高齢化の構造的な国力低下問題が横たわり、企業は簡単には雇用を増やそうとはしない。とくに、菅政権の企業に対する姿勢がもうひとつ明確でないからだ。「ほんとうに法人税の引き下げはあるのだろうか。仮に、引き下げられても、またすぐに引き上げられるのではないか」という不安感がある。結局、消費の力強い回復は期待しにくい状況だ。

 もちろん、政府の5兆円規模の補正予算に対する期待はある。菅政権の都市再生・災害対策、環境・エネルギー、医療・介護、観光・地域活性化、保育など成長戦略への期待はある。しかし、かつての公共投資のようにすぐに効果は期待できない。

 政策テーマを評価し買う相場は徐々に強くなってはくるだろうことは予想されるものの、その前に9月中間決算発表での「業績仕分け」が控えている。とくに、条件の厳しい今年はそこを乗り越えなくてはいけない。
posted by 犬丸正寛 at 17:51 | 株で見る世の中

2010年10月01日

来週は『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きへ=犬丸正寛の相場展望

来週は『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きへ=犬丸正寛の相場展望 来週(4〜8日)の相場は、『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きだろう。下期のリスクとは、(1)円高はどこまで続くか、(2)エコカー補助金終了による影響はどのていどか、(3)電子部品等にみられる在庫増はどうなるか、(4)ネジレ国会で、政策は有効な景気対策が打てるか、(5)任天堂ショックにみられるように、企業の減額修正が相次ぐことの心配はないか、(6)5〜6月信用買いの期日到来の需給圧迫はどうか、(7)対中国との交際見直しの必要はないか、(8)快調なNYダウの急反落懸念はないか、など心配で気になる材料は多い。

 こうした中で、やはり気になるのは円高による企業業績の下方修正への心配だろう。直近では任天堂(7974)が円高の理由で9月中間期の純益を当初の黒字700億円から一転、20億円の赤字へ大幅下放修正した。3月通期でも黒字はキープするものの当初予想は大きく下放修正した。「任天堂が減額なら、われわれもということで減額へ進む企業は増える心配がある。また、電子分野のところで在庫が積み上がっている懸念もある」(中堅証券)。

 第1四半期(4〜6月)の好調で増額が期待されていた、今年半ば頃に比べると、企業業績の先行きに対しは雰囲気がかなり変わっている。

 もっとも、相場全体としては、下期の企業業績下ブレ懸念はかなり織り込んでいるとの見方もある。その雰囲気があることは否定しない。しかし、減額発表の任天堂が急落し新安値。エコカー補助金終了のトヨタ自動車株が3000円を割り軟調。大手証券株の安値更新など、個々に見ていくと気になる動きは目につく。

 とくに、円高(ドル安)は、少なくとも、アメリカの中間選挙が終わるまでは続くとみなくてはいけないだろう。そのかわり、中間選挙が終われば、一転、ドル高・円安の可能性も含んではいるのだが。しばらくは、円高が頭を押さえることは避けられない。そして、まもなく、9月中間決算の発表が始まる。新規買いは決算発表が終わるまでは慎重に臨むのが無難だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:53 | 株で見る世の中

2010年09月24日

中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望

中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望 来週(27〜1日)の相場は、『9月買い・年初売り』の基調を背景としながら、短期的には『中国船長の釈放』を材料に、下げていた中国関連銘柄を買う動きだろう。

 中国船長の釈放で、ひとまず、日中間の緊張は開放に向かうだろう。しかし、今度の事件で、経済力、軍事力を増した中国の強硬姿勢が強く印象づけられた。中国からの日本観光キャンセル、レアアースの輸出禁止などをちらつかせ、内需不足に悩む日本の中国依存体質を突いてきた。今は、経済問題での緊張にとどまっているものの、背景には領海問題が横たわるだけに、先行きどこかで、軍事力をちらつかせることは十分に予想される。ましてや、北方領土問題、日本海を挟んでのキナ臭い動きもあるだけに、日本にとっては防衛問題を考えるうえで、ひとつのきっかけにはなった。政権が不安定なら外部に対し、ちょっかいを出すチャンスを与えてしまうことが。沖縄問題を解決する重要さがいっそうクローズアップした。

 中国関連株は反発に向かうだろう。しかし、先の中国でのスト発生、今回の領海問題を考えると、07〜09年までのような中国関連株は、なんでも買いということにはならないだろう。リスクも吟味した買いが求められる。仮に、中国関連株が大きく戻すようなら持株はすかすことも考えたい。

 ところで、毎年、「9月の安値で買って、翌年1月に売る」という投資戦法を実行している人は意外に多い。「3月買い・6月売り」と並んで成績が比較的に良いからだ。1992年〜2009年の18年間について、日経平均の「9月安値と翌年1月高値」を比較すると、18回中、11回は、1月が高くなっている。その平均上昇率は10.4%に達する。下落回数は7回で、その平均下落率は5.0%。こうしたデータから見るかぎり、「9月買い・年初売り」を見逃す手はない。

 ただ、「3月買い・6月売り相場」とは違うところがある。3→6月の中心が『業績』であるのに対し、「9月買い・年初売り相場」の中心は、『テーマ』である。新年という事情から政策関連などのテーマ株が動きやすい。

 菅政権の成長戦略に即した、医療、介護、観光、地域、環境、エネルギーなどに関連した銘柄にマトを絞った投資がよいだろう。今度の東シナ海問題で防衛関連も前面に出る可能性はあるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:26 | 株で見る世の中

2010年09月17日

新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望

■新内閣の『外交交渉力』と『国内経済の体力向上』の見極め相場へ

新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望 来週(21〜24日)以降の相場は、新内閣の『外交交渉力』と『国内経済の体力向上』を見極める動きが予想される。ひとことで言えば、「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するかを見極める相場である。

 政府と民間(庶民、企業)の関係は、医師と患者の関係にも似ている。急激な円高に対しては、医師の治療によって緊急事態は避けることができた。大量の円資金をマーケットに供給した。治療でいえば「輸血」に似ている。低下していた「血圧」(株価)も戻してきた。しかし、まだ、安心はできない。最近は多剤耐性菌といわれる、これまでの抗生物質が効かない強い菌が出ている。依然、患者には感染症の怖さが残っている。

 「円高」を裏側からみれば、ドル安、ユーロ安である。ドル安、ユーロ安によってプラス効果を喜ぶ国は必ずあるはず。そうでないと、ここまでの相手国通過安(=円高)が起こるはずがない。円高となるだけの力は今の日本にはない。

 外交の基本は国家間の損得である。当然、通貨もその交渉のひとつである。今後どこまで、新内閣が円高を抑止できるか。世界に大量に流通するドルを相手に戦うことができるか。しかも、ドル紙幣を自由に刷れるのはアメリカだけである。ここに、通貨問題=外交問題ということが横たわっている。一時、中国寄りの姿勢をみせた日本政府が新内閣において、どこまで親米姿勢を見せることができるかにかかっている。その踏み絵は、沖縄基地問題だろう。

 もし、円高を押さえ込むことができないようだと、「東シナ海問題」、「北方領土問題」、「北朝鮮拉致問題」など、経済以外の領土に関連した大きい外交問題が、今がチャンスとばかりに頭をもたげてくる心配がある。果たして、菅内閣はどのような外交姿勢をとるのか。

 一方、日本の経済は引き続き厳しい状況にある。大量輸血で危険な状況を一応、乗り越えた。医師は次に患者に対し、どのような体力向上の施術を行うのか。もちろん、患者自身が元気になろうという気持ちがなくてはいけない。その点は、日本の企業には、まだまだヤル気は十分ある。菅総理が選挙戦後半で打ち出した「法人税引き下げ」が本当に実現するのか。5%くらいのちまちまでなく10%程度の引き下げとなるのかどうか。これまでと同じように財源がないから出来ないというのかどうか。消費税引き上げとバーターでやろうとするのかどうか。

 8月10日以来、1ヶ月超ぶりに9600円台水準を回復した日経平均。今後、新政権が庶民重視だけでなく、企業重視の政策を採るなら1万円奪回を目指した動きも予想される。菅政権の外交手腕と経済手腕を見極める動きだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:26 | 株で見る世の中

2010年09月10日

来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望

■財政問題、野党攻勢の波乱含みから深追いはできない

来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、14日(火)に民主党の新しい代表が決まる。選ばれた代表が新しい総理に就く。今、この時点でどちらが選ばれるかを見通すことはできない。鳩山総理、菅総理と続いた民主党政権において、菅氏が選ばれるなら、『第2幕の続き』、小沢氏なら『第3幕の始まり』ということになる。

 もちろん、『民』が、『主』の政策、という民主党の基本においては両氏の間に大きい違いはない。ただ、『民』を「庶民」と限定するか、あるいは、「官」(お上)に対する「民」ということで、「企業」まで含めるか。このあたりの境界線の引き方には、両氏の間に微妙な違いは感じられる。

 ひとつの視点として、代表選、立候補の「前」と「後」では、雰囲気が違ったものとなっていることが挙げられる。とくに、小沢氏は政府部門を動員してでも景気刺激が必要であると強調。これに対し、円高や景気に対する腰が重いのではないかとみられていた菅氏が選挙戦の後半になって景気対策を打ち出してきた。このことは、代表選告示前と比べ、非常に大きい違いである。とくに、菅氏は企業の、「法人税引き下げ」にまで言及した。

 仮に、小沢氏の立候補がないまま、菅氏の無投票再選の方向となっていたら、円高対策等がないまま、景気は下降し株価は下げ続けていた可能性があったのではないか。幸い、日経平均は去る9月1日の年初来安値8796円から10日(金)の終値は5%ほど上に戻している。

 こうした、観点から、両氏のどちらが新代表(総理)になろうと、「景気重視」が前面に出るわけで、マーケットは好感するだろう。日経平均は、9月中、あるいは10月早々にも9500円台を回復する可能性はある。

 ただ、その後は、一本調子の相場上昇は期待しないほうがよいだろう。景気刺激策と裏腹の関係にある、「財政問題」が頭をもたげてくるからだ。日本列島を取り巻く外交問題も厳しいものがある。加えて、民主党が過半数割れしている参議院での国会審議運営の難しさもある。仮に、今度の代表選でシコリが残るようなら政局は荒れ模様になることも予想される。

 そこへ、企業の第2四半期(4〜9月)決算と下期見通しが出始めてくる。厳しい海外経済を考えれば、下期に対する明るい数字は予想し難い。とくに、中間選挙を控えたアメリカは、景気刺激の立場から一気のドル安(円高)を容認する可能性も含んでいる。

 新代表就任で、高い場面は予想されるものの深追いはできない。常に、一歩早目の対応が求められる。
posted by 犬丸正寛 at 17:16 | 株で見る世の中

2010年09月03日

来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望

来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望 来週(6〜10日)は本格的な「9月相場」入りである。もともと、9月中間決算期末ということもあって、3月と同じように動き難い月である。10月以降、下期の不安定な景気を見通せば、うっかり、中間配当取りもできない心配がある。とくに、今年は14日に日本の将来を大きく左右すると言ってよいほどの大イベントの「民主党代表選挙」がある。9月は基本的には選挙結果待ちといえるだろう。

 データの取れる、1992年以降、毎年の9月の日経平均でみれば、成績は良くない。9月末と前月末の日経平均比較では、昨年(09年)までの18回中で、高い回数はわずか4回しかない。安かったのは14回。このデータでみれば、「確率、約8割で、9月は安い」。

 1000円を超える値幅ということでみれば、安い方では、1000円を超える下げは14回中で3回しかない。一方、高い方では4回中で2回も1000円を超える上げとなっている。つまり、9月は下げる確率は高いものの、上げた場合は意外に大きいということだ。

 果たして、今年はどうか。常識的にみれば、足元の景気・企業業績が堅調な中での先行き不透明感ということから、「小幅安」とみるのが妥当なところだろう。仮に、1000円を超す上昇があるとすれば、民主党代表選挙の結果次第ということになるのではないか。新総理のもとで、これまでの、「家計重視」の政策から「企業重視」への揺り戻しがあれば、日経平均は急伸する可能性はあるだろう。

 投票日接近から様子見気分が強まり閑散となれば、相場的には「陰の極」状況となって、好材料を受け付けやすくなる。出来高を横目で睨みながら、出来高が少なくなるようなら好業績銘柄の下値仕込みがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:02 | 株で見る世の中

2010年08月27日

『漢方薬相場』か?『劇薬相場』か?民主党代表選を見極める動き=犬丸正寛の相場展望

『漢方薬相場』か?『劇薬相場』か?民主党代表選を見極める動き=犬丸正寛の相場展望 来週(8月30日〜9月3日)は、『民主党代表選挙を控えて様子見相場』の展開だろう。景気・円高対策は予想されるものの、民主党代表=総理が誰になるか決まらないうちは本格的なものは期待できないだろう。ただ、今の相場の主役である売方はこの点には一応、警戒をするものとみられる。

 小沢一郎前幹事長の代表選出馬表明で政局は波乱含みとなってきた。どちらが、勝利するにせよ、党内に亀裂が生じることは避けられないとみられる。カネの問題を抱える小沢氏不利との見方は確かに多い。しかし、ニコニコ顔の菅総理に対し、何か、どこか、物足りなさを感じている国民も多いのではないか。仮に、ソフトタッチの菅氏を「漢方薬」タイプとすれば、強面(こわもて)の小沢氏は「劇薬」タイプといえるだろう。

 今の日本は景気の先行きに警戒信号が点滅。しかも、借金は先進国の中でも断トツに多い。とくに、懸念されるのは外交面に心配な動きがみられることだ。ロシアの大統領は、急に、北方領土について解決済みの姿勢を打ち出そうとしている。中国も、いったん、妥協しかけていた進出企業に対する資産保全協定に待ったをかけてきた。しかも、同盟国のアメリカでさえ、自国の経済の苦しさからドル安・円高を容認している。どれもこれも、日本の政治の不安定さが相手国に突かれている。もしも、こんなときにミサイルでも飛んで来たら何も手を打つことはできないのではないか。

 つまり、言いたいことは、今の日本は非常事態ともいえる時である。患者でいえば即、入院である。このようなときに「漢方薬」でゆっくりと対応している余裕はない。民主党が得意の原因分析、過去精査は大切であるとしても、そこに、いつまでも時間をかけているわけにはいかない。病は進んでしまう。今は、「誰が病の原因を作ったか」を精査することが重要なのではなく、一刻も早く集中治療室に入れて治療することが求められている。

 当然、ここは、副作用も予想される「劇薬」での処置が必要なのではないか。むしろ、劇薬を知っている人こそ思い切った対策も打てるはず。果たして、民主党の党員は漢方薬タイプの菅氏か、劇薬タイプの小沢氏のどちらを選ぶか。

 今の相場は売方主導ではあるものの、しかし、出来高が薄い今の状況では、プロ中のプロである売方は深追いを避けるだろう。戻りの度合いと政局の行方を見守りつつ、再度の売場を探すものとみられる。まだ、しばらくは、買方主導の相場にはならないだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:05 | 株で見る世の中

2010年08月20日

再び、政局の行方見守る展開へ=犬丸正寛の相場展望

■混迷の民主党代表者選び、解散の可能性も

再び、政局の行方見守る展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(23〜27日)以降の相場は、『再び、政局の行方を見守る展開』となってきた。9月14日に行われる民主党の代表者選挙に、小沢一郎元幹事長の出馬が有力視されてきた。

 すでに、菅首相は早々と代表選出馬と、その後の総理続投を打ち出し、同時にその場合は小沢氏を幹事長等に起用しないことを明らかにしている。菅氏は参議院選挙直前での消費税引き上げ発言、そして、今度の小沢氏排除ともみられる発言など、自信の現れというか、そうとうに強気である。古今東西、勝負事での戦いの前の強気発言というものは、うまく行かないことが多い。小沢氏が立候補した場合、どちららが勝利するにせよ、民主党内部に対立の風が吹くことは避けられないだろう。

 国民にとって気になるのは、今の日本は景気が重要なところにあることだ。海外の景気下押し圧力は日増しに高まっている。国内でも新築住宅の低迷、雇用の不安。しかも、エコカー補助金はまもなく終了する。加えて、「円高」である。景気テコ入れが急いで求められるところなのに、政局が揺れると景気対策は遅れる。

 日経平均は、8月12日に9065円(場中)の年初来安値をつけた。ひとまずは、景気の下ブレ不安は織り込んで、政府の景気対策を見守る動きとなっている。しかし、政局混乱で景気刺激策が見込めないとなれば、相場に大きい戻りは期待できない。これからのマーケットは菅氏と小沢氏では、どちらに、経済対策の手腕があるかを、読もうとする動きになるだろう。その点は自民党出の小沢氏にマーケットは期待しているところもある。となれば、菅氏は数の上では不利だから、国民を頼りにした解散総選挙があるかもしれない。いずれにしても、政局のもたつきは景気に良い影響がないことだけは間違いない。
posted by 犬丸正寛 at 18:04 | 株で見る世の中

2010年08月06日

『サマーセール最終章』の展開、小型好業績銘柄狙い=犬丸正寛の相場展望

■中古車関連狙いも一法

『サマーセール最終章』の展開、小型好業績銘柄狙い=犬丸正寛の相場展望 来週(9〜13日)からの相場は、『サマーセール最終章』の展開となることが予想される。集中豪雨から猛暑の2010年夏。しかし、朝夕の風には秋の匂いも漂う。甲子園の高校野球、盆の墓参りで、今年の夏はまもなく終わる。主力どころの4〜6月期決算は出揃い、中小型企業の決算が出て発表は一巡する。その小型群には意外に業績好調な銘柄もあり、これから、さながら、小型株を中心に「サマーセール」の最終売り出しのような展開が予想される。

 全体相場は基本的には、上にも下にも、大きな動きはないだろう。もちろん、突発的な材料が出ないという前提つきではあるが。とくに、ヨーロッパの金融財政不安は、この夏はなんとか無事通過しそうな雰囲気だ。国内も9月の民主党代表選挙までは無風状態。内外の政治家の先生方は暑い夏を骨休みだろう。

 その中で注意するとすれば、干ばつによる穀物相場の上昇。資源全体に波及しないとも言えない。それに、日本海での米韓の軍事演習。北朝鮮が反応しないとは言い切れない心配はある。軍事衝突はイライラの嵩じる暑い時に起きるものだ。

 好業績小型銘柄の物色と同時に、秋以降の相場に備えて木陰で書物を読みふけるのもよいだろうし、9月のエコカー補助金終了に備えて、「中古車関連」を研究するのもよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:34 | 株で見る世の中

2010年07月30日

いよいよ8月相場入り!過去のデータから日経平均を占う=犬丸正寛の相場展望

■「8月」の日経平均は、過去18回で「10勝8敗」

いよいよ8月相場入り!過去のデータから日経平均を占う=犬丸正寛の相場展望 来週は、いよいよ8月相場入り。まず、頭に入れておくべきことは、8月が『2日新甫』(ふつか・しんぽ)ということだ。不思議と、昔から、取引が2日から始まる月は荒れるといわれる。いくら、コンピューター中心の理論的な社会であっても、人の心理までは100%変えることはできない。多くの投資家が危ないと感じれば、動物が小さな音に驚いて一斉に同じ方向に向かって走り出すように、人だって、不安心理に駆られると売り急ぐことはあり得る。

 データの取れる1992年以降、2009年までの過去18回における、「8月」の日経平均は、高いケースが10回、安いケースが8回。勝敗でみれば10勝8敗と、7月末に比べ高くなっているケースが多い。2000円を超す幅は、高い方では1992年8月の2150円、安い方で1998年8月の2271円と各1回ある。1000〜2000円の幅では、高いケースで2回、安いケースで1回ある。

■基本は好業績材料株の個別買い相場

 こうしてみると、8月の日経平均は値動きが荒い印象だ。しかし、2002年以降は、高い方にも、安い方にも値幅が極端に小さくなっている。1000円を超えるような上げ下げは一度もない。とくに、08年8月は303円安、09年8月は135円高と非常に小さくなっている。

 常識的にみれば、今年(10年8月)も動きの乏しい相場といえるだろう。第1四半期決算の一巡、9月の民主党党首選挙、その後の国会まで、政治も空白に入るからだ。

 ただ、無風相場と決めつけると危険だ。欧州の金融不安、アメリカの景気腰折れ懸念の強まりなど、油断はできない。今度の日本の参議院選挙前に突如、「消費税」問題が飛び出したように、政治が何を仕掛けてくるか分からない。「2日新甫」は取り越し苦労だったと笑ってすめばけっこうなことだ。基本は好業績材料株の個別買い相場だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:45 | 株で見る世の中

2010年07月26日

素早い売買が夏相場では大切=犬丸正寛の相場展望

素早い売買が夏相場では大切=犬丸正寛の相場展望 今週(7月26〜30日)は、週半ばから受け渡しベースで8月相場入りとなる。「夏休み」、「猛暑」の言葉が先ず出てくる。とくに、今年は暑い。徐々に夏バテとなって、相場への取り組みも薄らいでくるものとみられる。

 こうした中で、7月末から8月初めにかけて3月期決算企業の第1四半期(4〜6月)決算の発表が相次ぐ。第2四半期(4〜9月)及び3月通期への増額期待は強いものの、果たしてどうだろう。とくに、アメリカでは、「異例なほど先行き経済は不確か」と表現されるほど、先行き不透明感、あるいは、下ぶれリスクが強い。こうした中では、多くの企業、とくに、グローバル展開する大型企業ほど慎重な姿勢を取るものとみられ、増額修正は難しいのではないか。仮に、増額修正があるとすれば、中小型企業に限られるのではないか。

 一方、今年の「猛暑」はすごい。引き続き、猛暑関連銘柄の物色は続きそうだ。ただし、それも8月の「盆」くらいまでだろう。最近、季節は早く回っているので、秋風が吹き始めるのも意外と早くなる可能性はある。猛暑関連の深追いはできない。

 とくに、全般相場に対しても安心はできない。アメリカの景気の先行きが不確定ということだから、NYダウが急反落する危険も常につきまとう。結局、個別で好業績銘柄をチャート片手に、買い場と売り場をある程度決めて素早い売買が夏相場では大切だろう。
posted by 犬丸正寛 at 08:45 | 株で見る世の中

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