相場格言

2011年07月22日

猛暑のブリ返しが注目!しばらくは気温とにらめっこ=犬丸正寛の相場展望

★このまま涼しくなれば電力不足は解消、政権交代も早い?!

猛暑のブリ返しが注目!しばらくは気温とにらめっこ=犬丸正寛の相場展望 来週(25〜29日)は、『猛暑のブリ返しが注目される展開』だろう。

 21日(木)の関東地方の気温は、台風6号が来ているというのに一気に下がった。コート姿の人も目につくほどの極端さだ。年配の筆者も半袖シャツからスーツに着替えた。

 来週は、この気温がどこまでブリ返すか。このまま秋へと向かうのか。再び、摂氏35度の猛暑に戻るのか。もしも、このまま涼しい方向に向かうようなら「猛暑・夏関連銘柄」人気は終わる。材料の空白期だけにサマーストックが消えることは痛い。

 しかし、その代わり、涼しくなれば夏場の電力不足問題は解消される。そうなれば、電力を人質に取ったような総理の戦術も威力が失せてくる。案外、8月末の国会々期末を待たずに総理退陣、政局混迷解消となることも予想される。どうあれ、政局がすっきりしないと本格的な相場にはなり得ない。

 東証1部の売買代金は20日(水)に1兆円台を割り込んだ。マーケットへ資金流入が少なくなっていることである。限られた資金で、なんとか猛暑関連などの個々の物色と、引き続きの東京電力の思惑売買で、出来高はなんとか15〜17億株が続いている。しかし、それも、猛暑効果がなくなれば、出来高は一気に10億株程度までしぼむ可能性がある。「夏枯れ」状態だ。

 出来高の減少自体は決して悪いことではない。出来高が閑散となることは、相場経験則では、『陰の極』となって、次の新しい相場展開につながるからだ。早めに涼しい秋となれば、それだけ相場の転機も早い。もちろん、年とった身にも助かる。しばらくは気温とにらめっこの相場だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:06 | 株で見る世の中

2011年07月16日

【震災後の自動車株に明暗】「生産回復」から「需要の見極め」へ=犬丸正寛

■自動車株の動きから見える事とは?

【震災後の自動車株に明暗】「生産回復」から「需要の見極め」へ=犬丸正寛 震災後の自動車株に明暗がみられる。急ピッチで回復する生産に対し、「需要」が本格回復するのだろうか、と問われているようでもある。

 3月11日に発生した東日本大震災。自動車株も軒並み大きく値を下げた。しかし、その後の戻りにはバラつきが出ている。表のように、震災後の戻り高値が、震災発生直前3月10日の終値を奪回した銘柄(○印)は10銘柄中6銘柄。未だに達成できていない銘柄(●印)が4銘柄ある。

 日産自動車<7201> 816 − 881(7月8日) ○
 いすゞ自動車<7202> 354 − 393(7月12日) ○
 トヨタ自動車<7203> 3650 − 3480(7月8日) ●
 日野自動車<7205> 434 − 480(7月8日) ○
 三菱自動車<7211> 112 − 107(7月8日) ●
 マツダ<7261> 202 − 223(7月8日) ○
 ダイハツ工業<7262> 1259 − 1389(7月4日) ○
 ホンダ<7267> 3400 − 3295(7月14日) ●
 スズキ<7269> 1928 − 1950(4月28日) ○
 富士重工業<7270> 652 − 643(7月8日) ●
【社名、コード、3月10日終値、戻り高値(月日)、プラスマイナス】

■マーケットは軽自動車への期待が高い

 最も早く震災前水準を奪回したのは4月28日のスズキ。しかも、4月中は同社のみで群を抜いている強さ。続いて、7月上旬のダイハツ、マツダ、日産、日野、いすゞとなっている。奪回の最も早かったスズキは東南アジアでの需要が好調な「軽自動車」である。スズキに次いで早かったダイハツも軽自動車だ。明らかに、マーケットは軽自動車への期待が高いとみることができる。

 また、いすゞ、日野は「トラック」が注目された動きといえる。

 一方、トヨタ、ホンダの主力組は大きく出遅れている。ただ、日産はトヨタ、ホンダとは別格の動きをみせている。

 こうした株価の動きから見えてくるのは、震災の影響を受けた国内生産は各社とも急ピッチで回復しているのに対し、果たして、震災発生前のような国内需要が回復するのだろうかということだろう。

 海外景気には、いっそう不透明感が強まる。とくに、主力組にとって輸出は楽ではない。また、震災の痛手を受けた国内消費者には高価格車より低価格の軽を選考する。復興にもトラックは必要ということだろう。ここまで、生産の回復に注目してきたマーケットは、「需要」面に強く注目し始めているようだ。
posted by 犬丸正寛 at 20:35 | 株で見る世の中

2011年07月15日

引き続き『閑散小動き相場』の展開へ=犬丸正寛の相場展望

★新総理までは見送りの展開

引き続き『閑散小動き相場』の展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(19〜22日)も引き続き『閑散小動き相場』の展開だろう。仮に、日経平均が去る8日の場中高値1万207円前後まで買われても大きく抜くことができないと二番天井の心配がある。

 このところの出来高は依然少ない。東証1部の出来高は6月10日の24億株を最後に、それ以降は20億株割れが続いている。売買代金も1兆1000億円程度の低水準が続いている。外国人投資家の買いが大きく伝えられているもののマーケット全体を持ち上げるだけの馬力にはなっていない。

 このため、猛暑によるサマーストック銘柄も本命のビール株などを買う元気はなく、小型銘柄の「屋内消費関連株」を手がけているにすぎない。

★空売りの東京電力で1カイ・2ヤリ相場

 とくに、連日、出来高上位の東京電力<9501>(東1)を除いてみれば、実際の商いは、さらに閑散だろう。その東京電力は最安値148円をつけた6月9日から日柄としては1ヶ月強と、まだ日が浅い。このため、安値圏で急増した空売りの買い戻しは、これからも見込めるというところとなっている。国内の腕利きの短期売買投資家には、これからもしばらく、東京電力株は「1カイ・2ヤリ」的な相場ができる有望対象だろう。

 もちろん、8月末までに総理が退陣ということになれば相場の流れはガラリと変わる可能性はある。東京電力などの空売りを支えとした銘柄は終息するものとみられる。

★円高は燃料輸入にプラスの評価も

 一方、海外要因による円高は、それほど相場に影響ないだろう。「今は日本の輸出は震災後だけに難しい状況にある。むしろ、円高による輸入燃料のコスト低減効果に期待できる」(中堅証券)との見方もあるからだ。

 7月相場も半分以上が経過。これから、夏本番で商いは益々、閑散となる。4〜6月期決算発表が始まるものの、総理が電気を人質にとっているような状況では、企業経営者に増額を期待することは難しいだろう。日本の新政権誕生までは閑散相場が続く展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:40 | 株で見る世の中

2011年07月08日

ピッチの速さ警戒しながらのサマーラリーの展開へ=犬丸正寛の相場展望

★当面、「悪材料の在庫整理」一掃セール

ピッチの速さ警戒しながらのサマーラリーの展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(11〜15日)の相場は、『ピッチの速さを横目でみながらのサマーラリー』の展開だろう。まもなく夏本番。世界のファンド運用者はバカンス前のひと稼ぎということで一致しているのではないか。

 とくに、6月中に多くの懸念材料を店先に並べ、「悪材料の在庫整理」をやったことから、当面、今以上の悪い材料は考えなくてよいという取り組みやすさがある。

★超短期に徹する相場

 ただ、NYダウ、日経平均とも上げピッチは速くなっている。なかでも、日経平均の「30日線乖離」が危険水域の5%に達している。もちろん、プロの短期運用者は十分に承知のことだろう。むしろ、こういう危ないときこそ、熟れて落ちる前の柿がおいしいごとく、儲けるチャンスでもあるわけだ。

 しかし、個人投資家にとっては、運用者のように他人のカネではない。もし、急落に見舞われると直ちに自らのサイフに響いてくる。サマーラリーに参加するにしても、売買高は控えめにしておきたい。

 国内で気になるのは、やはり政局である。原発再開問題が揺れ動いている。総理の発言は何が狙いなのか。原発再開に対し、賛成・反対と揺さぶりをかけることで、狙いとする自然再生エネルギーへの賛同を得ようとされているのだろうか。組合がストを打つのと、どこか似ている気がする。

 しかし、国民の多くは、総理に対し不気味さを感じたのではないだろうか。日本をどうしようとするのだろうかと。党内幹部から「1秒でも早く辞めてほしい」と公然と語られるようでは今の政権は限界だろう。現総理をペテン師と名指しした前総理はどう動かれるのか。政治が落ち着かないと、サマーラリーが終わった後の本物の日本買いにはなり得ない。
posted by 犬丸正寛 at 17:36 | 株で見る世の中

2011年07月01日

短期資金中心の素早い「居合い抜き」的な相場展開へ=犬丸正寛の相場展望

★マーケットが力強い相場となるには株価上昇のほかに出来高も膨らむ必要が!

短期資金中心の素早い「居合い抜き」的な相場展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(4〜8日)以降の相場は、外国人投資家が「消費税10%」を評価して買い姿勢を高めてくるかどうかが見所だろう。

 国内の金融機関、投信、事業会社、そして個人の中長期投資はいずれも主役として期待することは難しいだろう。東京電力<9501>(東1)など電力株の大幅下げで新規投資より終戦処理に追われているとみるべきだろう。

 こうした動きを如実に現しているのが東証1部の出来高。1日当りの出来高が20億株を超えたのは、5月が4営業日、6月はわずかに2営業日にすぎなかった。

 しかし、日経平均は1日(金)には場中で9900円台に乗せるなど値段としては堅調である。そのことは決して悪いことではないものの、難クセをつけるなら、売物の枯れている真空地帯を上げ下げしているにすぎない。マーケットが力強い相場となるには株価上昇のほかに出来高も膨らむ必要がある。それができていない。

 今後の注目点としては
 (1)日経平均はどのあたりまで売物の少ない真空地帯か。
 (2)商いを伴うためには、唯一頼りとなる外国人投資家が買いに出るか
という2点である。

 まず、最初の点については、日経平均の「価格帯出来高」でみれば1万400円程度までは比較的に売物は少ない。1万400円といえば、東日本大震災の発生する直前の3月10日頃の水準である。株価的には、このあたりまで戻す可能性はあるだろう。

 しかし、それ以上となると予想される売物はかなり多い。誰が買うか。この点が2つ目のポイントである外国人投資家が本腰を入れて買うだろうか、という視点である。

 基本的には外国人投資家は政治が揺らいでいる国の株には積極的にはならないはず。とくに、ギリシャの今の姿は将来の日本の姿ともいわれるだけになおさらだ。仮に、それをくつがえして買ってくるとすれば、政府が消費税10%を正式に打ち出したことだろう。財政悪化を食い止められるからだ。

 ただし、今後、野党との論戦の中で成立するかどうかが注視される。

 一方で、早くも猛暑が到来。「節電」が少なからず、経済活動面、消費面に影響を及ぼす心配がある。しかも、外国人投資家にとって夏は仕事より休暇である。こうしてみると、これからも出来高が急速に上向くことは期待し難いようだ。短期資金中心の素早い「居合い抜き」的な相場展開が予想されそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 18:34 | 株で見る世の中

2011年06月24日

乗り切れるか!『悩ましき夏相場』の始まり=犬丸正寛の相場展望

★相場は『閑散に売りなし』

乗り切れるか!『悩ましき夏相場』の始まり=犬丸正寛の相場展望 来週(27日〜7月1日)は、7月相場入り。『悩ましき夏相場』の始まりとなりそうだ。

 世界を眺めれば、いずこも内に悩みを抱えている。アメリカは量的緩和政策で景気は持ち直したものの、失業率の改善、消費の上向きなどは思ったほどではない。むしろ、財政の悪化、ガソリン価格の高騰を招き、これ以上の量的緩和政策は難しく、アフガンからの撤退で軍事費削減を進めなくてはいけないほどに追い込まれている。EUもギリシャ問題など頭の痛い材料に対し根本的な解決の目処は立っていない。

 一方、高い成長を続けてきた中国、インドでは物価高と貧富の差拡大で社会が急速に不安定化している。いつ暴動が起きてもおかしくない状態と指摘されるほどだ。もちろん、日本も同じ。改めて取り立てることがないほど政治が揺らぎ、日本の進路に自信が持てない。

 リーマンショックを乗り越えてきた各国がここに来て、難しい局面を迎えている。問題は、このように内に悩みを抱えるときはトラブルが起きやすいことだ。国内における国民の不満を外へ向けるという常套手段がとられやすいこともある。とくに、貧富の格差を抱えている地域は要注意である。南シナ海での領海問題あたりは目が離せない。宮城沖の日本の排他的経済水域にも無断で外国の怪しげな船舶が出没しているという。もちろん、世界でテロの脅威はおさまってはいない。むしろ、アメリカのアフガン撤退で脅威は増す心配さえある。

 こうした不安定な動きを嗅ぎ取ってか、既に、23日のNYダウは一時230ドルの急落となるなど波乱を見せ始めている。強くないはずの「円」が、ドル、ユーロに対し高くなっていることは、日本以上に海外の状況が厳しいということかもしれない。かといって、強い円が強い株式マーケットにつながっているか、といえばそうではない。政局がガタつき、しかも放射能問題がいっこうに終息に向かわない日本の株については外国人投資家が大量に売り越しに転じている。

 厳しい話ばかりである。相場が『閑散に売りなし』で、夏を乗り切ることができればよい。しかし、暑い夏には世界中がイライラ状態となるため、ちょっとしたことをきっかけに大きい事件となってしまう危険もある。何も起こらないことを祈りつつも、今年は悩ましき夏となりそうだ。外国人投資家の持株の少ない銘柄ということになりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:43 | 株で見る世の中

2011年06月22日

『ガマン比べ相場』の様相=犬丸正寛の相場展望

『ガマン比べ相場』の様相=犬丸正寛の相場展望 来週(20〜24日)は、『ガマン比べ相場』の様相ではないだろうか。何に対してガマンするのか。菅総理の驚くばかりの粘り強さに対してである。失礼ながら、取り立てて成果のない総理としては何か名を残したい気持ちだろう。

 2次補正予算の前に1.5次予算を打ち出し、なかなかの知恵者であることは評価する。しかし、そんなことを考える時間があるなら、いっそ思い切ってコケにされたロシアに対し、戦艦に乗って北方領土周辺を見学して、相手の出方をうかがってみればいい。そんな気持ちを、われわれ国民は持ちたくなる。失敗だらけの外交に対し、そのくらいのことはやって名前を残して欲しいものだ。民主党政権になって外交はまったく見るべき成果はない。

 総理は日経平均が3月安値を下回ることなく、マーケットが比較的安定して推移していることに安心されているのかもしれない。しかし、実際の景気はどんどん悪くなっている。関東一円で放射能を含んだ大気、土壌、海水、さらに下水汚泥にまで拡大している。子供を持つ親は真剣に関東圏から脱出を考え始めている。

 日本国民は忍耐強い。マーケットも同じように忍耐強い。だが、本当は大きく下げることによって、「景気刺激政策を急げ」と催促すべきではないのか。そうでないと、1.5次予算は取り下げても、今度は2.5次予算が出てくることも予想されそうだ。マーケットは、少々、優し過ぎるようだ。そろそろガマンの限界が近いのではなかろうか。
posted by 犬丸正寛 at 13:39 | 株で見る世の中

2011年06月13日

菅総理の辞任は決まりそうにない!出遅れ銘柄の散発買い相場に=犬丸正寛の相場展望

★引き続き、出遅れ銘柄の散発買い相場

菅総理の辞任は決まりそうにない!出遅れ銘柄の散発買い相場に=犬丸正寛の相場展望 来週(13日〜17日)も、『政局を睨んだ相場』が予想される。

 菅総理が辞任を表明したのは6月2日。ずいぶん、日数が経過したと思われるが、まだ実際には日は浅い。総理としては、そう簡単には・・・・ということだろうか。

 今、仮に、時計の針を10年ほど先に進めたとしよう。そのうえで、書物に記されるだろう菅内閣の成果、特徴はどういうものだろうか。どうも、あまり良いことは記されないように思われる。

 たとえば、

・3・11大震災に見舞われた不幸な内閣。
・原発の放射能を撒き散らした内閣。
・東電との間がうまくいかず、危機対応の敏捷性に欠けた内閣。
・景気を悪くし、財政をさらに悪化させた内閣。
・中国にコケにされ、ロシアから北方領土は返さないと言われた内閣。
・子供手当てなど子供が好きな内閣。
・第1次内閣(2010年9月)を含め、日経平均の1万円台は10年11月〜11年3月までの短い期間しかなかった内閣。

・・・などなど、あまり芳しくないことばかりだ。

 大震災というアンラッキーな面はあったとはいえ、しかし、ピンチをチャンスに生かす腹の据わった政策もみられなかった。

 こうした、歴史に嬉しくない名を残したままではおもしろくないだろう。総理としては、せめて、「花道」は飾りたいのではないか。野党も花道くらい準備したらよいのではないかと思われるのだが。

 ということで、まだ、しばらくは菅総理の辞任は決まりそうにない。相場も、とくに主役の外国投資家は様子見だろう。引き続き、出遅れ銘柄の散発買い相場だろう。

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posted by 犬丸正寛 at 09:34 | 株で見る世の中

2011年06月03日

内閣不信任決議案が否決!株式市場は十分に織り込んだものとはいえない=犬丸正寛

内閣不信任決議案が否決!株式市場は十分に織り込んだものとはいえない=犬丸正寛 内閣不信任決議案が2日、衆議院で否決された。2日の日経平均は164円安の9555円だった。しかし、この日の日経平均はNYダウの急落で朝方から安く、不信任案の否決を十分に織り込んだものとはいえない。明日3日(金)からの動きが注目される。

 なぜ、否決されたのだろう。政治の専門ではないので詳しいことは分からない。敢えて言うなら、
(1)菅総理が前提つきとはいえ辞任を口にした
(2)小沢元代表が投票を欠席した・・・
ことがあるように思われる。

 辞任とは、素人目には、昔なら殿様の切腹のようなことかもしれない。ならば、武士の情けということが投票欠席だったのかもしれない。もちろん、その前には長老による引導を渡す言葉もあったということだろう。かくして、殿(総理)の辞任表明と引き換えに藩の取り潰しならぬ、党の分裂を避ける道が選ばれた。

 さて、総理の前提とは、「復興に一定の目処が立てば」ということだった。一定ということに対する「時期と程度」の目処は難しい。「幸せかどうかは本人の心が決めるもの」という言葉があるが、どことなく似ている。勝手に目処について解釈すれば、
(1)第2次補正予算の概要を決めたとき
(2)被災後の初盆を終え、被災者を弔い、かつ震災から6ヶ月経ったとき
(3)辞任を口にした以上、外交面には明らかにマイナスだから外交が本格化する秋までの時期・・・
といったことが考えられる。

 一方、マーケットはどのように織り込んでいくか。
(1)第2次補正予算の規模と効果
(2)辞任後の新内閣と政策・・・
という2点だろう。

 とくに、外国人投資家にとっては、政局不安定な日本株をこれまでのように本腰を入れて買うことはできないのではないか。それをくつがえすとすれば第2次補正予算の規模が10兆円を超えるような規模となることだろう。しばらくは、復興関連銘柄中心の個別物色の相場展開が予想される。
posted by 犬丸正寛 at 14:54 | 株で見る世の中

2011年05月27日

来週の相場は2次補正の規模を睨む動き=犬丸正寛の相場展望

★3〜5兆円なら売り、10兆円規模で買い

来週の相場は2次補正の規模を睨む動き=犬丸正寛の相場展望 来週(30日〜6月3日)からの相場は、『第二次復興予算3〜5兆円は売り、10兆円で買い』を、睨んだ展開だろう。

 日経平均は、5月2日に瞬間1万0017円と1万円台乗せがあった。これは、ビンラディン氏殺害でテロ終結見通しからNYダウが上伸したのに引っ張られた側面が強い。基本的には、日経平均は9400〜9800円のボックス相場といえるだろう。3月の場中安値8227円に対しては15%程度上の位置にある。

 なぜ、戻り高値圏でモミ合っているのか?
(1)復興特需で先行き日本経済の回復が期待できる。
(2)その回復を見込んで外国人投資家が3兆円近く買い越していることがある。外国人投資家の目から見れば、アメリカの景気に不透明感が台頭、中国など新興国にもインフレ懸念からアクセルは踏み込めない状態。EUにいたっては金融不安で危険な状況。

 そうした中で、日本は「震災の復旧・復興投資が確実」なわけだ。今、世界を見渡して、「投資が絶対的に増える国」は日本しかないといえる。もちろん、日本も財政状態は厳しいとはいえ、個人金融資産は1400兆円もある。先行き間違いなく経済、景気が上向く日本は、外国人投資家にとって、「非常においしい投資先」なのである。

 日本の投資家もこの点は百も承知している。問題は、いつボトムとなって回復に転じるかである。われわれ、日本の投資家は阪神淡路大震災で、「震災→経済悪化→景気ボトム→景気回復」のサイクルを体験済みである。

 とくに、阪神淡路大震災の時は1995年1月の震災発生からTOPIXが底打ちするまでに5ヶ月かかっていることは、よく知っている。今回も同じ期間とみれば8月頃が底打ちの目安となる。今は、まだ早いとわれわれ日本の投資家は見ているわけだ。

 しかも、政治がガタついている。サミット終了後には内閣不信任案が提出される可能性が強くなっている。福島第一原発の冷却水注入での中断、継続を巡って一貫性のない政府と東京電力の間柄。国民の間に不信感が強まっていることは間違いない。この点を野党は見逃さないだろう。

 こうした状況の中で第二次補正予算はどうなるのか。遅れるほど景気には悪影響となる。内閣総辞職と引き換えに予算成立も囁かれはじめている。仮に、その場合でも、「第二次補正予算の規模が3〜5兆円だったら売り。10兆円規模でやっと買いだろう」とのマーケットの見方だ。関東も梅雨入りしたらしい。相場も政治もしばらくは、ジメジメが続きそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 20:35 | 株で見る世の中

2011年05月13日

復興関連株の第二幕相場は、まだ早い!今後の展開は?=犬丸正寛の相場展望

復興関連株の第二幕相場は、まだ早い!今後の展開は?=犬丸正寛の相場展望 来週(5月16日〜20日)の相場は、大きい下げはないとみられるものの、引き続き上値の重い展開だろう。

 日経平均は5月2日の連休の谷間につけた1万0017円から5月13日(金)には9552円まで4.6%下げた。調整としては大きいものではない。ただ、30日線を4月20日以来、久々に割り込んだことで「買い方」は腰が引けてくる。このため、わずかな売物でも下げやすく、瞬間的には4月19日の安値9405円まで押す可能性はある。ただ、週前半にも下げるのか、あるいは、一旦、戻して下げるのかは不透明。いずれにしても、下値は9405円程度、上値は9850円程度だろう。

 一方、これまで、日本株堅調の背景となっていたNYダウにも、ひところのような一本調子の上昇が見られなくなっている。高値波乱の様相を示し始めている。NYダウも去る4月29日に1万2810ドルの高値をつけ、リーマンショック後の安値6469ドル(2009年3月)から日柄で2年超、上昇率で2.0倍と、ひとつのフシどころを迎えている。つまり、リーマンショック後の大不況に対する景気テコ入れ政策は、「まだ続くのか」、あるいは、「もう必要ないのか」という見極めを必要とするところに来ているということだろう。

 ヨーロッパでは、ギリシャの財政問題が引き続きくすぶっている。個人でも企業でも国家でも膨らんだ借金を返済することは簡単ではない。まだ続くと見ておかなくてはいけない。

 日本も財政赤字は膨らむ一方で、今回の震災でさらに状況は厳しくなる。しかも、放射性物質をいまだに出している福島原発。原子炉の炉底に穴が見つかり汚染水が流出というから漁業への影響はさらに拡大する。しかも、神奈川県南足柄市の一番茶から放射能物質が出てきたという。あんなに遠くまでも、という驚きである。風評は慎まなくてはいけないが、誰もが本心は心配で怖いことなのだ。

 しかも、今年はもう台風1号に見舞われた。この夏、どうなるのか心配は募るばかりだ。しかし、政府からは日本列島改造の青写真は出て来ない。

 震災時下げで日経平均は3月15日に終値で8605円だった。2ヶ月後の5月13日の終値9648円は、2ヶ月前に対し1043円上に位置する。率で12.1%上だ。さきほどから気になる材料をタラタラと並べている割には、足元の日経平均はよく持ちこたえている。

 これは3月15日の日経平均ベースの1株利益が642円だったものが5月13日現在の予想値では592円と、大震災の悪環境の中で、それほど落ち込んでいないことが大きい。今後も1株利益が頑張っている間は相場の大きい崩れはないだろう。今後も企業業績の動向を注意深く見守る相場だろう。

 復興関連株の第二幕相場が始まるには、まだ早すぎるようだ。しばらくは個別物色相場の展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:42 | 株で見る世の中

2011年05月06日

空腹感の強い中で個別物色が続く相場=犬丸正寛の相場展望

★値幅狙いの中小型銘柄に目が向く

空腹感の強い中で個別物色が続く相場=犬丸正寛の相場展望 連休明けの来週(5月9日〜13日)からは、引き続き『空腹感の強い中で個別物色が続く相場』だろう。

 空腹感とは、3月の急落で痛手を受けたことから、新年度はなんとか稼がないといけない。とくに、機関投資家、証券会社に空腹感が強いはず。しかし、大型の主力株は次期業績見通しが「未定」だったり、あるいは、減益見通しで、本腰を入れて取り組むことは難しい。

 結果、数量で稼ぐことより、値幅狙いの中小型銘柄に目が向く。しかし、小型ならなんでもよいかというと、そうでもない。「12年3月期見通しが好調」、「PERなどでの割安感がある」、「復興・エネルギーなどのテーマに乗る」、「チャートがよい」といった、いくつかの条件が揃わないといけない。当然、条件の揃った銘柄は、空腹感の強い買い方が一斉に飛びつくため急伸する可能性が非常に強い。

 こうした動きは「3月期決算」発表が一巡するまでは続くとみられる。日経平均も高値圏の水準をキープするものとみられる。

 しかし、怖いのは3月決算が終わったあとの材料空白となったとき。そのときに、先ほどの、条件の中で、業績の材料が消えるわけだから、「復興・エネルギー」などのテーマを前面に打ち立てて相場を盛り上げることができるかどうかポイントだろう。

 その一方で、注意しておかなくてはいけないことが出てきた。今回の米国によるウサマ・ビンラディン容疑者の殺害により、テロ報復の懸念が高まっていることだ。もしも実際に起きればNYダウ急落の懸念は極めて高い。

 いまだに終息の目処が立たない原発問題。忍耐強く、ガマン強い日本国民にも疲れが出始める。ガンバロウという盛り上がった気持ちが萎む心配もある。消費が落ち込んでしまう心配がある。

 その時こそ政治の出番である。次なる日本の復興を目指した青写真を示し、国民に夢と希望を与えることができれば、そこから、もう一度ガンバル気持ちが芽生える。菅総理が辞める覚悟で日本再生に取り組む姿勢を国民にみせることができるかである。日経平均が1万円を回復したからといって安心されては困る。マーケットはいつまでもガマン強くはない。今こそ政治の出番である。
posted by 犬丸正寛 at 18:54 | 株で見る世の中

2011年05月05日

三菱重工業は短期的にはモミ合いを予想、中期では有望=犬丸正寛の銘柄カルテ

■三菱重工業<7011>(東1)

犬丸正寛の銘柄カルテ 【どうなっている】 3月の震災時下げでは安値255円まで下げた。その後は地味ながら下値を切り上げ4月25日には年初来高値393円をつける。安値からの上昇率は54.1%に達した。昨年(2010年)は、1月の安値から4月の高値まで26.5%の上昇だったことに比べると、今回の上昇率は大きい。

 ただ、「地味ながら」という表現は、3月安値が瞬間であり、相場の実態を現す「終値」ベースでは、300円前後からジリ高歩調で、地味な動きとなっているからだ。本来の大型株といえる動きである。

 気になるのは、簡単に達成かと思われた400円台乗せを達成できでいないことだ。これは、08年秋以降、何度もつけて、抜くことのできなかった400〜420円の壁が控えていることが大きい。ただ、商いは、比較的に活発でマーケットでの注目度は高いといえる。

 【どうなる】 短期的には400円をつけ損ねたことでしばらくモミ合う可能性はありそうだ。それに、去る4月28日に発表の3月期決算で、12年3月期の営業増益率が8.7%と順調なものの期待された2ケタではなかった。それに、予想1株利益も10.4円にとどまる。ただ、営業利益率は前期の3.5%から今期3.8%に若干向上し、配当も年6円(前期年4円)へ増配する。また、福島第一原発事故による夏場の電力不足から、LNG発電用のタービンに対する需要拡大という材料もある。

 指標的には、増配するとはいっても年6円に対する利回りは1.5%ていどと特に魅力的ということではない。PERにいたっては37倍台とマーケット平均を大きく上回る。わずかにPBRが1.0倍にすぎないことが割安ていどである。

 このように指標面で割安感がないため、今、敢えて積極的に手がける必要はない。なぜなら、3月期決算発表の真っ最中であり、他に、大幅増益で指標割安の銘柄が予想されるためだ。実際、大きく値を飛ばしている銘柄は多い。

 指標に割安感なく、上値に厚い壁のあることなどから、人気がすぐにも、盛り上がることは考え難い。しばらく、モミ合いとみるのが妥当だろう。

 【どうする】 短期的にはモミ合いが予想されるものの、中期的には有望だろう。中期的に上値が期待される条件としては、(1)3月期決算の発表が一巡し、12年3月期好調銘柄買いが一巡すること、(2)マーケットの目が、業績から、再び、エネルギーのテーマに向うこと。

 とくに、夏場の電力不足問題が社会的に一大事との見方が強まるほど人気は高くなる。かつて、新日本製鐵株が2007年に964円の高値をつけたときも、日本の公園からスベリ台が盗まれるほどの鉄不足が社会的に発生したことは、まだ記憶に新しい。

 そのような環境となれば、同社株は指標的に割高でも人気・テーマ性が優先して400円の上値の壁を抜くことも予想される。30日線が位置する370円前後を目処に仕込んで待つのがよいだろう。夏場に向け、気温の上昇と共に人気を高めて500円へ接近することも予想されそうだ。3月の急落相場では短期投資が成功した。しかし、ここからは短期投資よりも中期投資向きだろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:33 | 株で見る世の中

2011年04月23日

新社名で高成長期待の『クラウド市場』に本格展開するGMOクラウド=犬丸正寛の見聞記

【青山 満社長へインタビューを交えた展望】

★社名に「クラウド」採用は上場企業中唯一、株価は早くも好反応

青山満社長 去る、4月1日から社名をGMOクラウド<3788>(東マ)に変えた。その理由を同社の青山満社長(写真)は、「急速な成長が見込まれるクラウド市場への参入の強い意思表明です」と強調する。数多い上場企業中で、社名にクラウドをつけたのは同社が初めて。マーケットでは社名変更以降、株価は急伸し好感する動きとなっている。

 同社の旧社名はGMOホスティング&セキュリティ。事業としては、中小企業や個人業者をターゲットとして、ウェブサイトの公開や電子メール、アプリケーションの利用等に必要なサーバ群の機能をインターネットに繁げた状態で貸し出す「ホスティングサービス」事業が売上の73.8%を占め主力。次いで、ウエブサーバの固有ネーム認証と通信の暗号化を行い、機密情報などを安全に送受信することを可能とするSSLサーバ証明書発行サービスを柱とする「セキュリティサービス」(電子認証サービス)事業が19.7%を占める。

 ほかに、「ソリューションサービス」事業において、WEBコンサルティングサービス、オフィスコンサルティングサービス、スピード翻訳サービスなどを手がける。この事業の売上構成は6.5%。なかでも、2007年から手がけている「スピード翻訳サービス」は、インターネットを経由して24時間365日、顧客と専門分野の翻訳家をマッチングさせ、最短で30分で翻訳を提供できる。しかも、オンラインで夜間や週末でも手軽に翻訳依頼ができることから好評を得ている。サービス開始からの利用顧客は既に1万人を超えているという。

★同社の強さは、常にIT業界で先端を行くところ

 同社の強さはどこか。取材で強く感じたことは、常に、IT業界で先端を行くところに同社の強さがあることだろう。たとえば、業績を飛躍させることになったセキュリティサービス事業において、2007年に、当時、同社としては多額の資金を投じてサービスを始めた、『グローバルサイン』ブランドが利益に大きく貢献している。2010年12月期ではセキュリティ事業の営業利益は263.5%の大幅伸長だった。グローバルサイン発祥の地であるベルギーはじめ、英国、日本、米国、中国、シンガポールに拠点を置きSSLサーバ証明書などを提供しグローバル展開。その証明書数は発行ベースで前12月期は日本2万7377枚(09年12月期2万2985枚)、海外4万9592枚(同2万8144枚)の合計7万6969枚(50.5%増)に達している。グローバルサインブランド取得から3年超、思い切った投資成果が花を咲かせている。

 青山満社長にもう少し、事業の近況を聞いた。「海外では日本と異なり、ホスティングサービス事業者は独自に基幹システムを開発せずに既製のホスティングサービス用ソフトウエアを利用することがほとんどです。そこで、ホスティングサービス事業者が使用しているソフトウエアと当社の認証局システムである<ワンクリックSSL>が連携できる仕組みを開発しました。これによって、各国のパートナーとの代理店契約に加え、海外ホスティングサービス事業者経由でのSSLサーバ証明書の普及が拡大し販路拡大につながっています。また、アメリカでの個人情報保護規制強化により、法人などの身元を保証するクライアント証明書やPDF文書署名証明書といったサーバ証明書以外の利用が拡大したことを受けて、電子認証サービスの新しい利用提案も増えています」。

 そして、これから、新しいクラウド市場分野に展開する。さきほど紹介の翻訳サービスは、まさにクラウド型ビジネスのひとつだ。「前期(2010年12月期)より、事業展開を本格化したソリューションサービス事業では、<スピード翻訳サービス by GMO>や、中小企業向け各種支援サービスを展開しています。翻訳サービスは、国内の主要ポータルサイトと契約を締結するほか、アルクグループが運営する語学学習の総合ポータルサイト、海外進出サポートサービスの<グローバルデスク>とも提携して販路を拡大します」(青山社長)。

 ITにおいては難しい言葉が頻繁に出てくる。SSLとは、Secure Socket Layerの頭文字で、インターネット上でデータ情報を暗号化してやり取りすること。「クラウドサービス」とは、インターネットを介してソフトウエアやハードウエア、データベース、サービスなどのコンピュータ資源を提供するサービス。このクラウドサービスが今後年率30%程度の高い成長が見込まれている。

★『クラウドならGMO』といわれるような存在を目指す

 青山社長に今12月期を含め今後の展開を聞いた。「ホスティングサービス事業では、前期から構築した法人営業部門を中心に<プライベートクラウドサービス>といった高価格帯サービスに力を入れます。同時に、低価格サービスのラインアップも拡充します。セキュリティサービス事業においては、既存の販売代理店のある欧米、東南アジアでの営業を重点的に強化しいっそうの世界シエア拡大を目指します。ソリューションサービス事業ではスピード翻訳サービスや携帯電話向けホームページ制作のコンサルティングサービスを中心に中小企業向けの各種支援サービスを拡充します。2月にはクラウドソリューション<GMOクラウド>を立ち上げ、従来のホスティングサービスからエンタープライズ向けのプライベートクラウドサービスやパプリッククラウドサービスまで多様なインフラサービスを提供してまいります。さらに、中長期的には、パートナーや海外拠点を活用しグローバルなサービス展開を図っていきます。とくに、『クラウドならGMO』といわれるような存在を目指して社名を前面に打ち出して取組んで行きます。その方針から社名を変更しました」。

 「前期は顧客層拡大を図るために新規に追加した低価格共用ホスティングサービスにおける広告宣伝・販売促進などの費用が先行したことで増収減益となりました。今12月期は売上17.5%増の97億9100万円、営業利益8.6%増の11億5600万円、1株利益5485円の見通しです。配当は年2000円の予定です」。

 同社は1993年に有限会社アイルとして創業。2003年にはGMOホスティングアンドテクノロジーズに社名変更、さらに、2005年にGMOホスティング&セキュリティへ変更、そして今回、GMOクラウドへ社名変更した。ITの変化とともに社名を変更し積極的な経営を展開している。「1960年ころにコンピューターが登場して、その20年後くらいから小型化が進み、現在はインターネットの時代です。われわれの生活になくてはならない電気や水道とまったく同じ存在です。今度の社名変更は、すんなりときまりました。社内にもワクワク感でいっぱいです」と青山社長は微笑む。社名変更のたびに業績を飛躍させている同社だけに、今度も大いに期待できそうだ。売上は、まもなく100億円。大台乗せから売上の成長スピードが速くなるだろうとの印象を強くした。

>>GMOクラウドのMedia-IR企業情報
posted by 犬丸正寛 at 14:44 | 株で見る世の中

2011年04月15日

先行きの相場は『閑散相場入り』の可能性が強い=犬丸正寛の相場展望

■『陰の極』を通らないと次の本格的な上昇相場は無理

先行きの相場は『閑散相場入り』の可能性が強い=犬丸正寛の相場展望 来週(18〜22日)以降、先行きの相場は、『閑散相場入り』の可能性が強い。先高の期待はあっても、相場は、「陰の極」を通過しないと、本格的な回復にはならないからだ。

 値段のうえでは、去る、3月中旬の急落で最悪状況は、相当に織込んでいる。たとえば、日経平均が8227円の安値をつけた3月15日までの、わずか3営業日で21%もの下落率となっている。これによって、東日本大震災による景気、企業業績の悪化は、かなり織込んだという見方だ。事実、そうだと思う。

 そして、現在のシナリオは、日本経済は下期には回復に転じるという期待である。このことから現在の相場は、急落に対するリバウンドと下期回復の両方を反映した相場展開となっている。もちろん、新営業年度入りということで、営業等にプレッシャーがかかっていることもある。

 しかし、このまま、下期回復を好感する相場が長く続くとは思えない。「人は、目の前に悪いことを突きつけられると腰が引ける」からだ。先行き、景気、企業業績は回復するとしても、その前に「現実悪」を通過しなくてはいけない。

 そんな中で、外国人投資家が日本株を買い越しているのはなぜか。彼らの基本的な投資スタンスは、「逆張り」であるからだ。外国人投資家の目には、今回の大震災は、太平洋戦争に負け、焦土と化した日本が驚異の復活を成し遂げた、という姿とダブらせている。今回も復活は間違いないと見てくれている。だから、8227円という大暴落は買うことができる。

 しかし、だからといって、外国人投資家が上値をどんどん買い上がるかといえば、それはないだろう。これから、到来する現実悪によって、下げれば、また買うことは予想されるものの、上値を追ってまでは買わないだろう。

 結果、これから、3月期決算の発表と共に、全体相場は閑散相場が予想される。相場で言われる、『陰の極』を通らないと次の本格的な上昇相場は無理なのである。いくら、先行きが良くなるといっても、目の前に悪い数字を突きつけられると全資産をつぎ込んで買う勇気のある人はいないだろう。既に、東証1部の出来高は3月中旬の1日40〜50億株という大商いが、4月には半分ペースまで落ちている。これからも商いが少ない状況が続く。そして、どこかの時点で無風状態の超薄商いとなる。その時が相場の転機である。それまでは、個別物色の相場が続くだろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:12 | 株で見る世の中

2011年04月08日

つかの間の春を愛でる相場!「成長見込み銘柄」と「衰退銘柄」の選別へ=犬丸正寛

■春の天気は変わりやすい

つかの間の春を愛でる相場!「成長見込み銘柄」と「衰退銘柄」の選別へ=犬丸正寛 来週(11〜15日)は、『つかの間の春を愛でる相場』だろう。閉塞感の漂う日本において、今年も日本の象徴である「桜」が満開を迎えた。ホッとし、安心感をもたせてくれる。満開の桜花に刺激されて、うまくいけば日経平均の1万円奪回があるかもしれない。

 しかし、残念ながら、花を愛でる刻は長くは続かないだろう。春の嵐が花を散らしてしまうごとく、マーケットにも、企業業績悪化の嵐が近づきつつある。既に、ちらほらと、業績悪化が聞こえている。震災発生前においてさえ、日経平均は上値を追うことが難しく、重い動きだったことを考えれば、震災による景気、企業業績悪化の重石がのしかかる今、1万円を突破して大きく上値を追うことは難しい。

 もちろん、一致団結して困難を乗り越える我々の気構えと政府の景気テコ入れなどによって、向こう1年以内には明るい上向き場面は期待できるだろう。だが、その前に、震災による「現実悪」を通り越えなくてはいけない。

 震災をチャンスとして成長が期待される銘柄は間違いなく出てくるだろう。その一方で、東京電力のように会社の存続にさえ黄色信号が点滅しそうな銘柄も出てくる。今後、数ヶ月間は、「回復から成長へ進む銘柄」と、「停滞へ向かう銘柄」の選別が進むものとみておきたい。

 また、これから、表面化するとみられる企業業績悪化材料に加え、このところの「円安」も気になる。国債発行が増えれば、財政悪化はいっそう厳しいものとなる。もし、円安が日本売りなら金融不安につながる心配も含んでいる。円安は輸出面にプラスなのだが、震災で生産がダウンしているから輸出増もままならない。一部で指摘されているようなハイパーインフレが来るのなら株を買っておかなくてはいけないのだが。

 しばらくは、強弱感がつけ難い状況が続くものとみられる。日本の政治の動き−経済の動き−企業の動きを、じっくりと見極める時期だろう。春の天気は変わりやすい。慎重な投資姿勢が大切だろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:17 | 株で見る世の中

2011年04月01日

東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場=犬丸正寛の相場展望

★しばらくは「鬼のいぬ間のひと稼ぎ」

東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場=犬丸正寛の相場展望 来週(4〜8日)は、『東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場』が予想される。3月11日の東日本関東大震災から、現在までに起きたマーケットの大きい動きは次の3つではないだろうか。

(1)東京電力<9501>(東1)の株価が大震災発生前・3月10日の終値2153円から4月1日には400円を割って399円と81.4%の大きな下げとなった。

(2)日経平均も3月10日の終値1万434円から15日には場中・安値8227円まで、わずか3営業日で21.1%も急落した。

(3)東証1部の時価総額が3月10日の321兆3622億円から3月31日には298兆8893億円と22兆4729億円も目減りした。この内、東京電力の時価総額が約2兆6000億円も減少した。とくに、東京電力株は超優良の資産株とみられていただけに影響は大きい。社債も含めると影響は拡大する。

 こうした動きは今後も引きずり、相場の頭を押さえる。とくに、東京電力株は400円を割り、1951年(昭和26年)の上場時につけた393円まで、わずか6円にまで接近している。ここまで下げると、もはや楽観論は通用しない。

 とくに、東京電力については、悩ましい2つの問題がある。

(1)どこまで膨れるか、見通しの全くつかない補償額の問題。
(2)社会への電力供給の問題。とくに、日本の首都・東京をはじめ関東圏への電力供給の必要。

 この2つに目処をつけなくてはいけない大きい問題である。

 この両方を解決することは簡単ではない。思い切って言わせてもらえれば、補償問題等を片付ける会社と、新しく電力を供給する会社という、いわば、新旧型の東京電力が必要となるのではなかろうか。仮に、そうなれば、処理業務を主とする方の会社は残念ながら資産価値は限りなく小さくなっていく。

 一方、「2つの真空」とは、1つは、営業日わずか3日間で日経平均が21.1%も下げたことによる、相場的な真空状態がある。短期的には、相当の投げが出て、投げる向きは投げたという売りの真空状態となっている。したがって、次のまとまった売り物が出るには、よほど大きい材料が出ないといけない。

 その、次なる売り物を呼び起こす材料は何か。それは、景気・企業業績の悪化のはず。ただし、景気・企業業績の悪化が目の前に現れるまでには、まだ余裕がある。この点が、もうひとつの「真空」だ。3月期決算発表まで時間的な真空期間がある。被災額確定まで時間が必要となることから、3月期決算発表は遅れを認めるという方向のようである。このため、3月期決算の本格発表は7月頃までズレ込む可能性がある。

 この時間的真空を逃すことはないと機関投資家等はみているはず。大きく目減りした資産を少しでも取り返さなくてはいけない。しばらくは、「鬼のいぬ間のひと稼ぎ」ということだろう。個別株物色が、かなり活発となるだろう。

 振り返ってみると、大震災発生前の1株利益(日経平均ベース)は660円程度だった。これが、2012年3月期には2ケタ増益見通しから1株利益は750円程度となり、PER16倍の1万2000円目標が今年4〜6月の相場シナリオだった。今の状況では2ケタ増益はかなり難しい。逆に、減益見通しにでもなれば、3月15日の安値8227円の維持も危うくなってくる。

 マーケットでは、「もう、東京電力株は諦めて、前向きに稼ぐしかない」(中堅証券)ということになって現れている。
posted by 犬丸正寛 at 20:37 | 株で見る世の中

2011年03月18日

来週は復興特需への期待とマクロ経済悪化が交錯する相場=犬丸正寛の相場展望

★これからは「内需株主導」相場が展開される

来週は復興特需への期待とマクロ経済悪化が交錯する相場=犬丸正寛の相場展望 来週(22〜25日)の相場は、『復興特需への期待とマクロ経済悪化が交錯する相場』が予想される。

 東北地方太平洋沖地震は大変な惨事となった。改めて、被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。15年前の1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災が思い出される。当時の日経平均の動きは次のようになっていた。

【短期の動き】 1995年1月高値1万9724円から1月の安値1万7698円まで10.2%下落。さらに、1月高値から2月安値1万6518円まで16.2%の下げ。

【中期の動き】 1995年1月の大震災後、実際に大底が入ったのは1995年7月の1万4295円で、1月の高値から27.5%下げ、日柄で6ヶ月だった。

【1995年と今回の違い】 今回の大震災では、3月4日の高値1万0664円から3月15日の安値8227円まで22.8%の下げ。短期的な動きでは、今回の下げが、はるかに大きい。災害の規模が大きかったのだから当然だろう。

【今回の大底は】 今回の大底をどうみるか。常識的には、震災規模が大きかったのだから、1995年時よりも下落率は大きく、日柄も長くかかると、みるべきだろう。思い切って予想すれば、たとえば、『3割高下に向え』の教えを当てはめるなら、3月4日の1万0664円に対し3割下げの7465円程度。日柄は7〜8ヶ月とみて10〜11月頃だろう。

【長期の動き】 1995年の時は7月の大底後、1996年6月の2万1588円まで50.8%上昇した。この時の買い手掛りは、「復興特需」だった。復興が進み、建設の「ツチ音の高まり」とともに相場は力強さを増していった。

【これからどうなる】 今回も既に、復興特需関連銘柄が一斉に物色されている。しかし、あくまで先回り買いである。実際は、経済活動が低下するため、その影響が、復興特需関連銘柄にも現れる可能性がある。この点に、『復興特需への期待とマクロ経済悪化が交錯する相場』となる背景がある。そして、復興のツチ音が高まり始めると「特需関連銘柄の現実買い」となって全体相場は力強い上昇が見込まれる順番だ。とくに、阪神淡路大震災から、まだ15年と記憶に新しく、復興について学んだことは多い。したがって、手探り的だった阪神淡路大震災復興に比べると今回は復興のスピードは速くなることが予想される。

【内需関連株が主役に】 復興特需に、日本の国土構想の見直し、道州制なども加わって、「第二次・日本列島改造策」に結びつけば、「内需」刺激となる。長い間、「輸出株買い・内需株売り」の相場が、逆転して、これからは「内需株主導」相場が展開されるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 21:23 | 株で見る世の中

2011年03月11日

大地震で被災の皆様には心よりお見舞い申し上げます=犬丸正寛

■「質」に軸足を置いた第二次・日本列島改造を

 大地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。このようなときに相場見通しでもないことは承知しています。

 自然の力の恐ろしさに改めて思い知らされました。しかも、このところ、大洪水など自然は大暴れの様相です。このあたりで、われわれは、自然に対する防御の大切さをもっと見直すところに来ているようです。グローバル化時代ということで、国際競争力向上に力を入れるだけでなく、耐震、治水、高潮などの対策に力を入れ、国民が安心して暮らせる国にしたいものです。

 かつての日本列島改造政策は、「量」を主としたものであったとすれば、これからは、「質」に軸足を置いた第二次・日本列島改造が求められるのではないでしょうか。美しい日本を守るのは我々、国民です。いまこそ、団結心が大切なときです。

 残念ながら、いまの日本は「内憂外患」です。外からは原油等の資源高騰、領土問題などに押し潰されようとしています。一方、少子高齢化、人口減少による国力低下、政治の不安定など内なる問題も山積です。

 恐らく、週明けのマーケットは、リスク回避から外国資金が逃避することが予想され、瞬間的には日経平均の1万円割れも予想されます。しかし、一時的な下げで終わらせるか、長引かせるか。それは、われわれ日本国民が困難な事態に力強く立ち向かっていく姿を見せることができるかどうかでしょう。もちろん、政治の力はもっと大切です。党を越えた挙国一致内閣で日本の底力をみせることができるかどうかです。災い転じて福とする。大和魂が試されるときのようです。
posted by 犬丸正寛 at 23:14 | 株で見る世の中

2011年03月04日

原油高の損得を見極める相場!心配はダブルパンチ?=犬丸正寛の相場展望

■原油高の影響は国内企業のみならず新興国も

原油高の損得を見極める相場!心配はダブルパンチ?=犬丸正寛の相場展望 来週(7日〜11日)の相場は、『原油高の損得を見極める動き』が強まりそうだ。1バレル・100ドルを突破している原油価格。さらに、このまま上昇が続くならば、という前提ではあるものの、あちこちに、影響が現れて来ることになりそうだ。

 原油価格の値上り分を、電気、ガスのように料金値上げで吸収できる産業ならよい。しかし、今の内需不振に見舞われている国内産業界では値上げは、まず不可能だろう。結局、ほとんどの業界においてコストアップとなることが予想される。これは、間違いなく企業業績の頭を押さえる。

 一方、原油高の影響を受けるのは、国内企業だけではない。とくに、日本にとって、困るのは、輸出先の新興国が原油高の影響をモロに受けることだ。今の新興国の景気は強いものの、仮に、景気の強さを背景に原油高を製品、商品価格に転嫁したら、強烈な物価上昇を招くはず。日本が過去に経験したオイルショックでトイレットペーパーが品不足となったように。今でさえ、物価高で反政府運動が起きているのだから、今以上に物価高を招いたら新興国の政府はひとたまりもない。

■日本にはコストアップと輸出減のダブルパンチも

 そうなったら、新興国向け輸出ができなくなる。これまで、日本は新興国向け輸出で潤ってきただけに、よりどころがなくなってしまう。日本の産業界にとっては、原油高による、「コストアップ」に加え、「輸出」もダメという、「ダブルパンチ」に見舞われる心配がある。

 現在では、2012年3月期の日本の企業業績は2ケタ増益の見方でほぼ一致している。しかし、このダブルパンチは、まだ織込んではいない。ダブルパンチが現実となる気配を感じたら、たとえば、大手新聞の1面に載るようにでもなれば、相場は今の位置をキープすることは難しい。これからは、2012年3月期の企業業績に対する情報に耳を研ぎすましておくことが大切である。早めの退散が必要だ。

 もちろん、一方で、原油高でメリットを請ける産業の研究も始めておくべきだろう。電力、ガス、鉄道、軽自動車、太陽光発電、風力発電などなど。大事な生活資金を殖やし守るには、多少、神経質くらいの早めがよい。
posted by 犬丸正寛 at 19:50 | 株で見る世の中

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