相場格言

2012年08月17日

債券から株式への流れ映した展開=犬丸正寛の相場展望



犬丸正寛の相場展望 来週(20〜24日)は『日米で株選好の展開』となりそうだ。NYダウは史上最高値をうかがう動き、日経平均は上値のフシ9136円(今年7月4日)を抜いたことで9500円水準をそれぞれ目指す可能性がありそうだ。

 「世界のマネーは金融面を重視した動きから実体経済重視へ移っている。欧州信用不安で世界マネーはひとまず欧州からの逃避は一巡した。次は実体経済に目を移す順番となっている。欧州および欧州と関係の深い新興国の経済は当分、底ばいだろう。そうなると冷戦時代の西側(アメリカ、イギリス、オーストラリア、日本など)の強さがクローズアップしてくる。オリンピックでもこれらの国のメダル獲得数は圧倒的だった」(中堅証券)という。

 つまり、金融不安のときに注目された安全資産の「債券」から、今は経済実体を反映する「株」へ資金が移っているというわけだ。実際、アメリカと日本の国債金利は上昇(価格は下落)している。「国内の機関投資家は国債等の債券運用の難しさから株式へ注目している」(同)という。

 では、実体経済はどうか。アメリカは第3次金融緩和が不必要なほど堅調という。しかし、額面通りに受け取ることは危険だろう。秋の大統領選挙が近づいているため、今更、緩和をやっても間に合わないから、「足元の良いデータ」だけが強調されている可能性もあるのではないか。一応、最高値1万4198ドル(2007年10月)に挑戦の姿勢は予想されるものの楽観はできない。

■第2四半期までの「業績空白」狙い相場

 日本の実体経済では4〜6月のGDPは年率1.4%と、1〜3月の年率5.5%から大きくダウンした。失速に近い。このため、補正予算が言われるものの今の政局では簡単には実現は難しいだろう。

 とくに、政局面では中ロ韓の一斉圧力から領土をめぐる「外交面」が大きい問題としてクローズアップしている。2009年の民主党政権誕生以来、反自民党政治を鮮明として庶民寄りの政策に偏り過ぎた隙間をつかれた。

 国家が滅びる時は、勤勉性を失い財政が悪化するなどの「内なる劣化」と、内輪もめをつかれる「外からの武力」だろう。

 幸い、消費税上げで財政悪化による国家崩壊は食い止めることができるのだから、次は、「国土を守る」ことに全力を挙げるべきときである。「近いうち」の解散では間に合わない心配もある。一刻も早く、国土を守る挙国一致政権をつくるべきだろう。

 「経済など内に対する強化」と、「軍事・外交面の外への強化」が備わったときには、日経平均はNYダウと肩を並べ1万3000円台も期待されるだろう。

 ただ、足元は第2四半期(4〜9月)決算までの「業績空白期」の相場と割り切っておくべきだろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:11 | 株で見る世の中

2012年08月10日

盆休み、消費税後を睨む展開=犬丸正寛の相場展望

★消費税成立で外国人の見直し買いも期待

犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、『盆休みの閑散・個別物色の相場』となりそうだ。政治も盆休みに入る。

 とくに、政治生命を賭けると言ってきた野田佳彦総理は消費税増税を成立させた。いろいろ批判はあるものの、数少ない「有言実行」型の政治家としての評価はされるだろう。問題は、昔の日本のような年貢を取り立てるだけで代官だけが好い思いということではいけない。これからは、農民がヤル気になる政策が求められる。

 経済を伸ばし、若い人の失業をなくす政策が急ぎ求められる。誰がやっても難しい消費税増税の大仕事を成し遂げたのだから、経済成長を任せることのできる新しい人にバトンタッチすることも重要だ。

 マーケットは盆休みの間に「日本株式会社」の次の展開を睨らむものとみられる。とくに、消費税上げによって国の財政悪化にひとまずブレーキのかかることから外国人投資家の見直し買いも予想されるのではないか。今回のオリンピックで多くのメダルを獲得した日本の底力も改めて注目されたはず。

 マーケットの内部要因では、日経平均が9日(木)に9004円と9000円台を回復し、ひとまず目先の達成感がある。一部には、このまま1万円を期待する声もある。しかし、4〜6月期決算の不振が伝えられる中、企業業績面から1万円を目指すのは難しいだろう。やはり、「消費税後の日本経済」を見極めたい気持ちは強い。

 当面は9000円を挟んだモミ合いが予想され、業績見通しの良い銘柄への物色が展開されるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:19 | 株で見る世の中

2012年08月03日

お盆前のひと稼ぎ相場=犬丸正寛の相場展望

■海外、国内とも手がかり材料難、好業績を個別物色

犬丸正寛の相場展望 来週(6〜10日)は、『お盆前のひと稼ぎ場面』となりそうだ。来週で発表がほぼ一巡する3月期決算会社の4〜6月・第1四半期決算の中で好業績銘柄を物色する展開が予想される。

 全般は大きくは動けない。海外材料は手がかりに乏しい。注目された欧州中央銀行によるユーロ不安対策は具体性に乏しかった。問題の根深かさが印象付けられる結果となった。週末にはアメリカの7月雇用統計が発表となる。芳しいものではなさそうだ。GMの大幅減益も伝えられるなど企業業績にも陰りがみられる。欧州経済不振の影響がアメリカの実体経済にも波及し始めたようだ。当然、アメリカは景気テコ入れのため金融面での政策は期待されるものの8月中は具体的なものはなさそうだ。

 欧州経済不振は、日本の輸出企業にも影響がみられる。輸出比率の高い企業の業績は総じて良くない。とくに、まだ堅調な新興国の経済にどのていど影響が出るかが注目される。

 国内の政局が不透明なこともマーケットにおいて手が出し難しい状況となっている。参議院での消費税等の採決をめぐって与野党対立は激しくなっている。解散総選挙ということになれば、新政権・新政策を期待する展開も予想されるものの、低支持率のまま現政権が粘れば白けムードが強まりマーケットは見送りとなるだろう。

 お盆休み、夏休み、オリンピックなどを考えると、相場が元気のよいのも前半までで、後半は見送り気分が強まりそうだ。

 日経平均は4月以降、13週線に沿った形で上値を切り下げる展開が続いている。もちろん、26週線を上抜くことは難しい。今後も、少なくとも8月中は13週線に頭を押さえられる動きだろう。ただ、6月4日の安値8238円を割り込むような下げもないものとみられる。

 猛暑の続く中で中小型の好業績銘柄を物色する展開になるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 17:47 | 株で見る世の中

2012年07月27日

『薄商いの中で戻り試す展開』、上値重くなれば売り方の攻勢も!=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(30〜8月3日)は、『薄商いの中で戻りを試す展開』とみられる。日経平均は26日(木)に8328円(場中)まで下げ、年初来安値8238円(6月4日)へ90円まで接近した。なんとか踏みとどまったことで、売り方(空売り)が「買戻し」の動きをみせていることから相場は戻りに転じている。

 欧州連合(EU)は、危機回避にはあらゆる手段を講ずると強いメッセージを発している。しかし、マーケットでは、「同じような言葉はこれまで何度、聞かされたことか。強い発言のあった時は敬意を表しても本気では信頼されていない。中心的役割のドイツの動向も気になる」(中堅証券)とみている。

 このため、相場の戻りが止まり、上値が重くなれば、「売り方」が再攻勢をかけることが予想される。日経平均としては「30日線」の8765円程度を抜くことができるかどうかが見所だろう。

 一方、国内要因では4〜6月の第1四半期決算発表が本格化する。「円高」が進み、「新興国不安」も台頭し、「復興の遅れ」などから企業業績に楽観できない情勢。決算発表が一巡するまで「買い方」は強気にはなり難いだろう。

 しかも、男女ともサッカーで勝利したことから「オリンピック」への関心も高まっている。そこへ、「猛暑と夜更し」が加わって、相場の盛り上がりは期待できないだろう。去る、6月8日を最後に20億株割れ状態の続いている東証1部出来高は、今後、よほどの好材料が出ないかぎり20億株突破は難しいだろう。27日(金)まで出来高20億株割れは34営業日となっている。

 「円高」是正が進めば下げの大きい輸出関連銘柄は、もうすこし上値が見込めるだろう。猛暑とオリンピックに関連した銘柄が個別的に物色されることも予想される。
posted by 犬丸正寛 at 16:49 | 株で見る世の中

2012年07月20日

新たな海外不安材料で気迷い、決算発表待ち、内需関連に人気も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(23〜27日)は、『新たな海外材料で気迷い相場』となりそうだ。新たな海外材料とは、(1)ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正問題、(2)インドでの労働者暴動、である。

 欧州信用不安が収まらない中、追い討ちをかけるようなLIBOR金利不正操作が大々的に報道されている。「今後、世界規模で拡がるようならリーマン規模の大震度金融ショックとなる心配がある。イギリスを震源地としていることはオリンピック人気に水を差すだろうし、金融立国型のイギリスを目指そうとしている日本にとっても頭の痛い材料」(中堅証券)。金融に対する世界の風当たりは、まだまだ収まりそうにない。

 昨年のタイ洪水に続いて、スズキのインド工場で死傷者が出る労働者暴動が発生した。単なる、一過性の事なのか、あるいは、貧富の格差など社会的な問題を背景とした根深いものか。欧州の信用不安影響による景気悪化も響いているのではなかろうか。そうだとすれば、急成長を遂げてきた新興国はどこも似たような事情を抱えているだけに心配だ。最近、大国・中国についても、警戒的見出しの単行本が目につくようになっている。

 欧州、新興国の陰りが濃くなればアメリカ経済への影響も無視できない。それを見越して金融緩和実現期待からNYダウは堅調ではある。しかし、仮に、緩和が実施されたとしても規模は過去に比べ大きいか、あるいは景気に対し効果があるだろうか、といった懐疑心の浮上も予想される。このため、金融緩和策が出たとしても、出尽くし感から発表売りとなる可能性も否定できない。

 国内では、月末から8月上旬には4〜6月期決算の発表が続く。3月期決算を発表した5月頃に比べ、「円高」、「欧州経済下降」、「新興国成長減速」、「東日本復興の遅れ」などが企業業績の頭を押さえている。このため、「第1四半期決算発表では、当初の増額修正期待が後退して、下方修正の心配さえ強まっている」(同)という。

 輸出関連銘柄はいっそう動き難くなりそうだ。そうなれば、内需関連銘柄ということにならざるを得ないだろう。このまま猛暑が続けば、「夏関連」、「旅行関連」、さらにトウモロコシ高騰などから飼料株など。さらには、仕手系人気銘柄の登場ということも予想される。
posted by 犬丸正寛 at 17:14 | 株で見る世の中

2012年07月06日

『底堅いか上値重いか気迷い』の展開、欧州の経済見守る=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は6月29日に9000円台に乗せて以降、モミ合っている。6月4日の8238円から7月4日の9136円までちょうど1ヶ月、上昇率10.9%となっている。上昇の割には底堅いとみるか。あるいは、上値は重いとみるか。見方の分かれるところだろう。

 1つの観点では、30日線との乖離率が危険水準の6%へ接近していたことに対する調整がある。6日(金)の同・乖離率は3%ていどまで縮小しているため、乖離率でみれば来週後半には調整一巡感が台頭するものとみられる。

 NYダウも75日線を抜いたところでモミ合っている。大きな悪材料が出なければ5月1日につけた1万3338ドルに挑戦とみられる。連れて、日経平均も9500円へ挑戦だろう。

 日経平均ベースの予想PER11.8倍が示すように企業業績の回復に比べ株価が割安の置かれていることがある。一時はPER11倍すれすれまで下がっていた。今の企業業績予想なら、日経平均9500円でPERは12.5倍程度の計算。これから発表の第1四半期(4〜6月)で予想通りなら9500円ていどは見込めるだろう。

 ただ、欧州の経済不安は、今回の欧州の政策金利下げにより厳しさが改めて強まったと受け止められている。財政面からの景気刺激ができないため低金利策に頼ったわけだ。しかし、日米の景気を見ても低金利政策には多くの効果がないことを示している。今後、マーケットは欧州、中国の経済がどのていど減速となるかを見極めようとするだろう。

 仮に、欧州、中国経済が予想以上の減速ということになれば日米のマーケットは一時的に下押すことも予想される。そうなればアメリカの金融緩和策期待が前面に出るとみられるから大きく下げることはないだろう。

 国内では消費税引き上げ等の審議が今度は参議院で始まる。小沢新党の立上げなど政局はいっそう波乱含みとなっている。国内も政局を見ながらの展開だろう。強い相場の中にも気迷い感の入り混じった展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:28 | 株で見る世の中

2012年06月29日

『夏相場9000円台も』、4月に続いて「2日新甫」で警戒感も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(7月2日〜6日)は、夏相場のスタート。9000円乗せから、うまく行けば9207〜9332円どころにある「マド埋め展開」も見込めそうだ。しかし、7月は今年4月に続いて、『2日新甫』に当っている。上値に対し深追いは避けたいところでもある。

 崩れそうで、底堅く推移しているNYダウの動きも日本のマーケットには支え。去る、25日以降、NYダウは幾度か大きく下げる場面があった。しかし、場中では安いものの終値では戻している。いわゆる、「下ヒゲ」の長い、典型的な「下値用なし」の動きだ。もちろん、25日線は維持している。

 欧州会議で、ユーロに対する政策が緊縮政策だけでなく経済成長策も打ち出されたことがある。約12兆円規模のインフラ投資が行われる。「どれほどの効果となるか」、「本当に強気できる材料か」ということについては今の段階では分からないものの、ひとまずマーケットに対し下支え効果が予想される。ただ、欧州が小康状態となる分、アメリカの景気対策期待は引っ込むこととなりそうだ。

 NYでは下値抵抗力があると見た売り方が買い戻しを積極化させることも予想される。このため、NYダウは75日線の1万2830ドル(28日終値は1万2602ドル)程度まで反発が予想される。

 連れて、日経平均も夏相場期待から今年5月14日以来となる9000円台に乗せた。7月から自然エネルギーによる電力買取も始まる。日本が脱原発・自然エネルギー立国への第一歩としての評価も高まるだろう。しかも、タイミングよく、日本の経済水域・南鳥島に220年分にも相当する「レアアース」のあることが報道されている。クリーンエネルギーとレアアースで、技術立国再生にむけてのシナリオが描けそうだ。

 うまく行けば日経平均は今年5月上旬につけた9207〜9332円の「マド開け」を埋めることもありそうだ。ただ、注意が必要な点は、7月は今年4月に続いて、月初の立会いが2日の月曜日から始まる「2日新甫」に当っていることだ。「2日新甫は荒れる」として警戒される。実際、4月は2日の1万0190円から6月4日の安値8238円まで19%強も大きく下げている。

 しかも、例年、7〜9月は出来高が年間でも少ない季節で主力銘柄は動き難い。この季節はマーケットの主役である外国人投資家のバカンスシーズンということもある。7月上旬、高い場面があっても気を許していると外国人投資家が売り逃げて休暇入りということにもなりかねない。個人投資家は、外国人投資家が多く持っていないような小型銘柄に投資するのがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 20:14 | 株で見る世の中

2012年06月22日

『株主総会までは強い』か? そろそろ夏枯れ相場に備えるとき=犬丸正寛の相場展望

『株主総会までは強い』か? そろそろ夏枯れ相場に備えるとき=犬丸正寛の相場展望 来週(25〜29日)は6月最終相場であり、株主総会ピーク週でもある。『株主総会までは高い』という展開だろう。

 6月相場は一見、強そうではあったものの盛り上がりに欠けた。6月に入って東証1部の出来高が20億株を超えたのは、まだ立会いを残しているものの、これまでのところ6日と8日の2営業日だけだ。しかも、これから先、7〜8月は年間でも出来高の少ない時期が控えている。いわゆる「夏枯れ相場」を迎える。

 この間、3月期決算会社の第1四半期(4〜6月)決算の発表が控えているものの、霧の晴れない欧州信用不安、円高傾向、電力不安などを考えると、第1四半期発表において見通しを増額することは期待し難いだろう。引き続き欧州の信用不安の行方を注意深く見守る展開だろう。とくに、アメリカも欧州信用不安の様子見のようである。低金利政策は継続されるものの、QE3(第3次金融緩和政策)は今回はほぼ見送りされた。

 このため、21日のNYダウは250ドル安となった。そのNYダウについては、上値が75日線(1万2856ドル)、下値が25日線(1万2493ドル)。この狭間のモミ合いに入ってきたものとみられる。もちろん、今後、欧州信用不安が拡大し米国経済へ影響が及ぶようならQE3の登場ということだろう。

 一方、22日(金)の日経平均は、21日(木)のNYダウが250ドルも下げたのに比べると下げは小さい。一つには、6月以降の反発局面で日経平均がNYダウに比べで出遅れていたこともある。また、日本独特の「株主総会前は強い」という市場での雰囲気がある。

 最近のマーケットでは、外国人投資家の持株の多そうな銘柄の上値が重い。昨今、外国人投資家の日本株売却が報道されている通りである。このため、主力株を避け、新興系銘柄に物色のホコ先が向かっている。実際、連日ストップ高となる新興系銘柄が目を引く。

 さらに、これから「夏枯れ相場」に向かうと、こうした傾向は、いっそう強まるものとみられる。新日本理化<4406>日本橋梁<5912>といった人気銘柄が徐々に息を吹き返す可能性もありそうだ。

 来週は株主総会ピークの週で、日経平均は9000円へ挑戦する可能性もありそうだ。しかし、仮に9000円に乗せれば目先の達成感が強まるものとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 16:36 | 株で見る世の中

2012年06月15日

『モミ合い放れ上値を試す』展開か!?=犬丸正寛の相場展望

★戻りの程度はギリシャの再選挙の結果次第

『モミ合い放れ上値を試す』展開か!?=犬丸正寛の相場展望 来週(18〜22日)は、『モミ合い放れから上値を試す展開』とみられる。やはり、注目は17日(日)に行われるギリシャの再選挙。

 選挙の結果は、「緊縮政策受け入れ」か、あるいは、「緊縮政策反対」のどちらかである。受け入れならギリシャのユーロ圏離脱はひとまず避けられるものとみられ、世界のマーケットは反発が予想される。しかし、その場合でも欧州信用不安が一掃されるわけではなく、依然として世界マーケットの頭を押える。このため、NYダウなどが大きく上値を追うような展開にはならないだろう。NYダウで見れば、上値は75日線の1万2867ドル程度までとなるのではないか。

 一方、緊縮策拒否の場合でも、世界マーケットは瞬間的には下げても一旦は底打ちから反発に転じるだろう。欧州各国が信用不安拡大の阻止に動くだろうし、アメリカも第3次金融緩和策を打つものとみられるからだ。

 いずれにしても、これまでのマーケットはギリシャの再選挙待ちで売り買いとも手控えの見送り状態が続いた。日経平均で見ても長期間8500円を中心にモミ合ってきた。このため、選挙結果がはっきりすれば、ひとまず「短期的」には売り方(空売り筋)なり、買い方がそれぞれの立場で攻勢を掛けてくるものとみられる。

 ただ、あくまで「短期的」な動きで、「中長期的」には病巣の深い欧州信用不安が簡単には終息するとは思えないことから多くは期待できないだろう。

 日経平均は8710円前後にある30日線を抜くことができるかどうかが見所だろう。抜くことができれば、今年4月4日以来、2ヶ月半ぶりの「買い転換」となる。その場合は9400円程度もチャートでは見込めそうだ。

 いずれにしても中長期的には、長い間、世界の主役の座にあった欧州が一つの時代の終わりを迎えていると捉えることができる。代わってアジアがどの程度世界の主役となり得るか、あるいはアメリカがどの程度巻き返して来るかが見所だろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:03 | 株で見る世の中

2012年06月08日

日米とも底は打ったものの上値は重く様子見の展開=犬丸正寛の相場展望

■高失業率ギリシャの17日の再選挙待ち

日米とも底は打ったものの上値は重く様子見の展開=犬丸正寛の相場展望 来週(11〜15日)は、ギリシャの再選挙を直前に控えていることから様子見気分の強い中で、去る4日につけた日経平均の安値8238円に対する下値を試す展開とみられる。

 ギリシャの再選挙は17日(日)に行われる。ギリシャ国民が緊縮財政策を受け入れるか、反対するか。反対ならギリシャのユーロ離脱はかなり現実味を帯びるものとみられる。とくに、7日にはギリシャの直近3月の失業率が発表となって21.9%とユーロ圏17カ国平均の約2倍と高いものだった。しかも、若年層(16〜24歳)の失業率が52.8%と厳しい。こうしたことを背景に国民がいっそうの緊縮政策を受け入れるだろうか、難しい。失業を吸収するには経済成長の必要なことは言うまでもないものの、簡単に経済成長のエンジンは掛からないだろう。1週間後に控えた選挙が終わるまでは動き難い。

 一方、アメリカでは景気下押し懸念、NYダウの下落から第3次金融支援策が期待されている。このことは、株価の下支え効果は期待できる。しかし、ヨーロッパ景気の不振や新興国の経済停滞をアメリカの金融緩和政策だけで、どれほど持ち上げる効果があるかは疑問である。リーマン・ショックの時は主要各国が一斉に規模の大きい政府支出を行ったのに比べ今回は足並みは揃わない。あまり、期待が大きすぎると反動の出る心配もある。ましてや、秋の大統領選挙まで6ヶ月を切っている。今から手を打っても大統領選挙には間に合わない心配もある。もちろん、刺激政策をやらないというわけにはいかないから規模は小さいものとなる可能性はある。ウイスコンシン州では民主党が共和党に敗れた。マーケットの関心は、足元の景気政策より大統領選挙後の政策に移りつつある。

 日本も6月21日の国会終了まで日が迫っている。自民党は消費税10%までの2段階上げを容認したものの、今国会で成立するかどうかはなお不透明。こちらも様子見だろう。

 NYダウ、日系平均とも一応、底は打っている。しかし、リマーン・ショックのときのような各国が足並みを揃えて大規模の景気テコ入れは難しいだけに世界景気の下押し圧迫を押しのけて景気、マーケットが大きく上に行くことは難しそうだ。しばらくは、日米とも下値圏でのモミ合いの動きとなりそうだ。

 個別物色の展開が中心となりそうだ。このところ、大証2部市場の元気がよいことにもみられるように出遅れ銘柄を物色する相場だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:04 | 株で見る世の中

2012年06月01日

『諦め感台頭待ちの展開』、「円高」が企業業績期待を萎ませる=犬丸正寛の相場展望

『諦め感台頭待ちの展開』、「円高」が企業業績期待を萎ませる=犬丸正寛の相場展望 低落相場が続いている。日経平均は、週末6月1日に8422円まで下げた。1月18日以来の8500円を割り、年初来高値1万0255円(3月27日)からの下げは17.8%に達した。

 しかし、マーケットに諦め感が出ているという動きではない。相場が悪いという割には、1日当りの出来高は15〜20億株と比較的に多い。出来高から見る限り、諦めどころか活発な押し目買いが続いている姿だ。

 これは、2013年3月期の企業業績が回復することへの期待がある。とくに、日経平均ベースのPERは遂に11倍を切って10倍台まで下がった。企業業績を投資のベースに置く人にとっては割安が目立つ水準。恐らく、いずれ振り返る時が来れば、「あの時が底だった」となるだろう。

 ただ、足元のマーケット地合いは極めて良くない。欧州信用不安は、収まるどころか、むしろ燃え上がる心配が強い。リーマンショックの時は世界景気を牽引した新興国経済は勢いがない。それどころか、中国経済などには下向き圧力が強まっている。このところ好調だったアメリカ景気にも陰りがみられる。日本も予想外の「円高」で回復見通しの企業業績に楽観できなくなっている。第1四半期(4〜6月)に、今期上方修正という期待は難しくなっている。その中で、大飯原発に再稼動の見通しが出てきたことは夏場の電力不足に少しは明るさがみられる。家庭用電力料金値上げは7月の予定が8月に延びるようだ。その間に日本は景気、企業業績の向上を確実なものとしてもらいたいが無理だろう。政治はそれどころではない。

 ポイントは、欧州問題をどの程度まで相場が織り込んだかだろう。ギリシャのユーロ離脱までか、さらに、ユーロ自体の崩壊か。あるいは、欧州全体の経済低落まで売っているのか。マネーはユーロから逃げ出しているようだが、モノの動きも欧州との間ではストップしてしまうか。世界の大手保険会社はギリシャ相手の貿易に対する保険を受付けないという。見極めにはまだ時間が掛かりそうだ。

 このまま円高が続くようだと、企業業績に対する期待が萎み、「諦めムード」が強まり、出来高の少ない「陰の極」となる可能性がある。しばらくは、『諦め感台頭待ちの相場』だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:27 | 株で見る世の中

2012年05月25日

好業績低PERで『きっかけ待ち』の展開=犬丸正寛の相場展望

★注目は野田総理・小沢元代表の会談

好業績低PERで『きっかけ待ち』の展開 来週(28日〜6月1日)は、『きっかけ待ちの展開』とみられる。日米とも相場は軟調ながら、徐々に下値が底堅くなりつつある。

 とくに、NYダウはここ数日、「下ヒゲ足」が目立つようになっている。一般に下ヒゲ足が出始めると相場は下値に届き反発が近いとみられている。一方、日経平均には下ヒゲ足は見られないものの、水準自体は昨年暮れから今年初めにかけてモミ合った8300〜8500円水準に近づいている。スタート時点まで、ほぼ「往って来い」状態である。

 とくに、日経平均のPERは直近で11.02倍まで低下。今年3月後半頃のPER22〜23倍に比べ、かなり低水準となっている。割安感が強まっているため、きっかけがあれば急反発が見込める状況といえる。

 海外、とくにギリシャ問題では、ユーロ諸国はギリシャにユーロへとどまるように言う一方で緊縮政策も維持するように発言する。自力でギリシャ経済が急速に上向くことも期待し難いだけに、結局は6月17日のギリシャ再選挙までは待つより仕方ない。国内で、きっかけになるとすれば野田総理と小沢元代表の直接会談だろう。膠着状態の政局に新たな展開も予想され相場に刺激となる可能性もある。

 ただ、株価水準としてはほぼ下げるところまで下げているものの、出来高面では物足りない。東証1部の出来高は18〜20億株で推移、昨年暮れの出来高9〜10億株と比べると多く、まだ「陰の極」とは言えない状態。この点からは、まだマーケットに諦め気分は出ていない。相場に色気が残っている状態。これは、2013年3月期決算が好調見通しから物色意欲が強いためといえる。

 好業績にもかかわらずPERは低いといういびつな形となっている。これを転換させるのは、やはり政治だろう。野田総理・小沢元代表の会談は注目される。
posted by 犬丸正寛 at 18:40 | 株で見る世の中

2012年05月21日

経済実態に比べ相場は下げ過ぎ、底入れ近い!=犬丸正寛の相場展望

■株式評論家の犬丸正寛氏に相場展望を聞く

posted by 犬丸正寛 at 19:04 | 株で見る世の中

2012年04月22日

40万本のチューリップがお出迎え、羽村市観光協会・中野康治会長も大忙し

話題 「羽村市観光協会」の中野康治会長(写真中央)、柴田満行事務局長(写真左)、臼井正・前事務局長(写真右)は、21日土曜日の休みも返上で、今がみごろの40万本のチューリップと観光客の応対に負われている。

40万本のチューリップがお出迎え、羽村市観光協会・中野康治会長も大忙し

 中野会長は、「昭和57年に花1本運動から始まって、今では、2.3ヘクタールに23品種、約40万本のチューリップ畑になりました。市民参加によるものです。1口500円でオーナー制度も採用しています。ここのチューリ畑のほかにも学校、公民館などにもチューリップが10万本はあるでしょう。花の街です。期間中6万人を超える来場者があります」という。

 「花と水と歴史の街」を掲げる東京都羽村市。JR立川駅の北西に位置する。徳川4代将軍家綱の命を受け玉川兄弟が玉川上水を引いたとある。東京の大切な水源である。人口約5万7000人をはるかに上回る数のチューリップ。まさに、花の街にふさわしい。チューリップまつりは4月28日まで入園無料。
posted by 犬丸正寛 at 17:30 | 株で見る世の中

2012年04月20日

アメリカの金融政策を見守る相場=犬丸正寛の相場展望

アメリカの金融政策を見守る相場=犬丸正寛の相場展望 相場は膠着状態を強めている。連休控えから様子見基調と予想される中で、来週(23〜27日)は、『アメリカの金融政策を見守る相場』となりそうだ。

 NYダウ、日経平均とも動きが小さくなっている。NYダウは下値が75日線の1万1216ドルていど、上値が25日線の1万1544ドルていどの両移動平均線の中での小幅往来となっている。日経平均もほぼ同様の推移となっている。

 アメリカでは24〜25日にFOMC(連邦公開市場委員会)が予定されている。ここで、第三次金融緩和策が打ち出されるかどうかが見所だろう。このところ、アメリカ景気に陰りがみられるだけに緩和実施ならマーケットは好感するだろう。アメリカが金融緩和なら日本も緩和の可能性が強まりそうだ。

 一方、IMFへの資金拠出もほぼ目途が立ち、欧州の信用不安は落ち着くものとみられる。ただ、5月6日にはギリシャの総選挙が予定されている。財政再建に向けて緊縮財政を国民が支持するかどうかが注目点。欧州不安が完全に消えたわけではない。

 日本のマーケットの基本は3月期決算の発表待ち。とくに、電力料金値上げ、原油高による影響で、次期(2013年3月期)の「増益率」がどのていどになるかに注目が集まっている。すでに、「大幅増益」を期待し見越してマーケットは日経平均で1万200円台まで買い上げているだけに「本当にそうなるか」様子をみたいところ。この意味では、日本の金融政策は決算を見てからとなる可能性はありそうだ。

 本格的な相場は決算後と予想されるものの、仮に、NYダウが金融緩和を好感して上昇となるようなら、引っ張られて日経平均も上昇となろう。とくに、以前から『連休の谷間は高い』といわれることから、ひと足早く来週にも高くなることも予想される。ただ、商いは多くないものとみられ真空地帯的な相場とみられる。次期業績の伸長が予想される銘柄への個別物色の展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:08 | 株で見る世の中

2012年04月06日

『下値を固める展開』に、売方のいっそうの攻勢は困難=犬丸正寛の相場展望

『下値を固める展開』に、売方のいっそうの攻勢は困難=犬丸正寛の相場展望 来週(9〜13日)は、『様子見気分の強い中で下値を固める展開』だろう。日経平均は9650円台まで下げ、ほぼ1ヶ月前水準へ逆戻りした。相場強弱判断の一つである、「30日線」を今年1月18日以来、ほぼ3ヶ月ぶりに割り込み「売り転換」した。

 日経平均が1ヶ月前水準へ逆戻りしたことをどうみるか。別の見方をすれば、「この1ヶ月で何が起きたか」ということでもある。

 「海外」では、落ち着いていた欧州の金融不安がまた頭をもたげている。これに連れて、ユーロが売られ円安傾向にあった円相場が円高に振れている。原油価格も高騰している。新興国では中国、インドの経済成長の鈍化が伝えられた。北朝鮮が衛星打上表明を予告したのもほぼ1ヶ月前の3月17日だった。一方、アメリカは景気堅調が続いている。

 さらに、「国内」においては、この1ヶ月内に起きたことといえば、やはり政局だろう。消費税について閣議決定はなされたものの、連立政権から国民新党の亀井代表が去った。民主党内にも不協和音が漂っている。3月期決算期企業への配当取りの買いもこの間に一巡した。

 こうしてみると、欧州不安にしても国内政局不透明にしても、以前から言われていたことである。とくに、「売り叩く」材料ではないだろう。むしろ、ここに来て日経平均が調整色を強めている背景には、昨年11月のボトム8135円から今年3月27日の1万0255円まで上昇期間4ヶ月、上昇率が26%となったことに対する、「買い疲れ感」とみるべきだろう。

 これまで、買方優勢、売方(空売り)劣勢という状況だっただけに、売方が相場の上値が重くなったのを見て攻勢をかけたということだろう。

 では、売方がさらに攻勢をかけることができる状況だろうか。それは難しそうだ。欧州の信用不安は波乱含みではあっても2月頃のような最悪状況ではない。新興国関連についても、既に、中国関連銘柄などについては買い見送り状態だった。新たにシコリ株が積み上がった状況ではい。アメリカも仮に景気失速懸念がでれば第3次金融緩和(QE3)が見込めるだろう。

 円相場も極端な円高にはならないものとみられる。ただ、これから3月期決算の発表が始まる。とくに、かなりの増益が見込まれている次期(2013年3月期)の業績がどう展開するかに目が向くものとみられる。足元で「原油高」、「ガソリン価格上昇」があり、さらに「電力料金」の大幅値上げが控えているからだ。このため、買方としても、しばらくは積極的に上値を買い難い。

 日経平均は30日線を割ったものの、9500円台は下値のフシ水準。これ以上、大きく下げることはないとみてよいだろう。ほぼ下値に届いたとみてよいだろう。むしろ、週末のアメリカの雇用統計に反応してNYダウが反発するようなら日経平均も戻りを試す展開になるものとみられる。

 当面は「3月期決算動向」、「北朝鮮の衛星打上」、「小沢元代表の裁判」などを見守る展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:49 | 株で見る世の中

2012年03月30日

基調は強いも『荒れる2日新甫』に備え全力投資避ける=犬丸正寛の相場展望

基調は強いも『荒れる2日新甫』に備え全力投資避ける=犬丸正寛の相場展望 来週(4月2日〜6日)は、新年度相場入り。基本的には、4〜6月相場は強いとみてよいだろう。ただ、昔から、『2日新甫(しんぽ)は荒れる』といわれる。4月はその教えの「月」に当っている。波乱含みに対する心構えだけは持っておきたい。

 2日新甫は、月の始めが月曜日でスタートすることをいう。明確な理由はないものの、昔から、2日新甫は荒れるといわれ、ベテラン投資家ほど注意して臨んでいる。

 4月が荒れるとすれば、やはり、「政局」と、「北朝鮮の衛星打上問題」だろう。国民新党が消費税上げに反対して連立政権から離れた。消費税上げをめぐる国会審議では、与党の足並みの乱れを突いて野党の攻勢は勢いを増すだろう。連立を組んでいた国民新党との分裂のほかに民主党には、党内に不協和音が根強くある。大阪維新の会の台頭もある。政局が大きく動く可能性はある。

 政治が不安定だとマーケットも安定しない。しかも、イラン問題で原油・ガソリン価格は値上りして景気、企業業績に圧迫懸念が強まっている。しかも、4月には電気料金の大幅値上げも控えている。4月中旬には北朝鮮の衛星打上も予定されている。国連を向こうに回しての強行打上。不測の事態が起きる心配なしとは言えない。

 足元の予想1株利益(日経平均ベース)は443円ていど。これが、次期(2013年3月期)にどのていどまで上向くか。マーケットで期待されているような1株利益800〜850円に、果たして到達するのか。原油高、電力料金値上げを抱えている今日、楽観的でよいのか。この点の見極めも重要である。

 アメリカは第3次金融緩和期待、日本も第2次脱デフレ政策期待から、マーケットの下値不安は乏しいとみてよいだろう。ただ、既に、日米とも安値から3割近く上昇した相場。しかも、気になる材料が控えているため上値は重いだろう。3月期決算の発表が本格化して、企業業績の見通しが明確となるまでは全力投資を避け、小口の個別物色に徹するのがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:27 | 株で見る世の中

2012年03月23日

値段から出来高を意識した展開へ=犬丸正寛の相場展望

★今年も6月ピークに向かって大型株の水準訂正

値段から出来高を意識した展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(26〜30日)は、『徐々に商いを意識した展開』が予想されるものとみられる。日経平均は弱くはないものの、3月9日に1万円台に乗せて以降、上に行くでもなく、やや上値の重い展開となっている。しかも、日経平均だけでなく、NYダウ、円相場などもモタついている。演歌好きの人なら、五木ひろしの「灯りが欲しい」という歌のように、「手がかり材料が欲しい」といったところだろう。

 やはり、日経平均が昨年11月25日のボトム8135円から3月19日の1万0172円まで4ヶ月で25.0%上昇したことが背景にある。日銀の脱デフレ政策、企業業績の回復期待などの好材料は内包している。しかし、株価が25%上昇し、『3割高下に向かえ』といわれるフシが近づいたことで、景気・企業業績が期待通り回復に向かうのかを見極めたい気持ちが強くなっている。とくに、これから3月期決算についての観測記事などが出始める時期だけになおさらだ。

 こういった状況から間違いを恐れず、思い切って予想を言えば、4月からの相場は「価格先行」から「数量重視」の展開といえるのではないか。数量とは出来高である。8000円台から1万円台へ上昇した株価はこれまでと同じような勢いでの上昇は難しい。「価格効果」はほぼ一巡だろう。代わって、出来高が中心となる相場ではないか。とくに、例年、4〜6月は商いが増え、前半相場のピークとなっていることが多い。

 今年も6月ピークに向かって、商いのできる大型数量銘柄の水準訂正の相場とみられる。来週はその兆しが出始める週となりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 19:05 | 株で見る世の中

2012年03月10日

短期と中期売買が混合の展開=犬丸正寛の相場展望

★短期は相場のスピード速く警戒、中期は日本の景気・企業業績に安心感

短期と中期売買が混合の展開=犬丸正寛の相場展望 来週(12〜16日)は、『短期商いと中期買いの混合する展開』だろう。週末9日に日経平均は1万0007円と昨年8月1日以来の1万円台を回復した。

 ユーロ不安の後退、アメリカ景気回復、円安傾向、日銀の脱デフレ政策、復興本格化による国内景気・企業業績の回復期待などが日経平均1万円台回復の背景としてある。

 これによって、今後、2つの動きが予想される。(1)短期筋は1万円台乗せによる目先達成感から利益確定売りを先行するものとみられる、(2)これまで投資に慎重で様子見だった中期投資筋の買いが予想される。

 とくに、東日本大震災から1年というタイミングでの1万円台回復は、復興への期待を膨らませる。しかも、これまで収益の圧迫要因だった円高が後退し、逆に円安傾向となったことから輸出関連企業にも明るさがみられる。即ち、日本にとっては、円安効果による「輸出」と、復興効果による「内需」の両方に明るさが加わることは注目すべき点である。世界を見渡し、「輸出」と「内需」のダ「ブル効果」の見込める国は日本くらいだろう。この点が、最近の外国人投資家の日本株買いの背景だろう。同時に国内の現物投資の個人投資家にも安心感が生まれているものとみられる。

 また、こうした日本の景気、企業業績の明るさを背景とした日経平均1万円台乗せには、野田内閣に対する期待も含まれているものといえるだろう。消費税引き上げに対しマーケットは受け入れに傾いているとみることができる。消費税を引上げても景気の大きい落ち込みは避けられるということだろう。

 ただ、短期的には日経平均の上昇スピードは速い。移動平均線・乖離では日足、週足とも警戒水準にある。しかも、原油価格の上昇、LNG価格上昇、電力不足、1月の経常収支赤字、緊張高まるイラン情勢など、きっかけがあれば調整も予想される。とくに、短期筋は日経平均の1万円台乗せで利益確定売りを先行させるものとみられる。

 1万円以下水準には個人、外国人投資家などの押し目買いが予想される。一方、1万円を超えれば利益確定売りが出やすくなるものとみられる。しばらくは1万円を挟んだモミ合いだろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:50 | 株で見る世の中

2012年03月02日

法人・機関投資家売りを避けた展開=犬丸正寛の相場展望

★小型出遅れ、復興関連、人気株に集中も

法人・機関投資家売りを避けた展開=犬丸正寛の相場展望 来週(5〜9日)は、「法人・機関投資家売りを避けた相場展開」だろう。3月の期末に向かって、年金等の売りが出ているもようで、そのほかにも法人等の売りも予想される。このため、まとまった売物の出る心配がなさそうな新興系の小型銘柄や空売りを抱えた人気株が物色の中心になるものとみられる。

 日経平均は9865円(3月1日)まで上昇、1万円台に手の届くところまで来た。1年前の東日本大震災時下げでは3月18日に8227円まで下げ、さらに、その年の秋(11月)に8135円まで下げていた。11月のボトムから3月1日高値まで21%強の上昇。

 今後、1万円台に乗せて、震災発生直前3月10日の1万0434円を奪回すれば、NYダウの昨年秋(10月)からの上昇率とほぼ同程度となる。「復興内閣」を掲げる日本の政権としても震災前の水準は回復したいところだろう。マーケットもその点では一致している。

 ただ、「1万円が当面の上値メドということならば、ここからは、玉(手持株)を残したくないババ抜き的な様相が強まるだろう」(中堅証券)。しかも、3月期末接近から機関投資家、法人等の実弾(現物)売りも予想される。「あまり楽観的な気持ちで買いに行くと、法人売り等を肩代わりすることになる心配がある」(同)ということだ。

 ユーロ不安は後退しているものの、イラン問題から原油価格が急騰。さらに、一段高となるようなら、日本の貿易収支、日本の企業業績を悪化させる。「仮に、原油が(1バレル)130ドルを超えるようだとタイ洪水並みの悪材料となるだろう」(同)。

 相場の基調は強い。仮に、3月中旬〜下旬に調整があっても4〜6月は強いとの見方が広がっている。景気見通しが悪いなら、日銀の「物価1%目標」の追加策が見込まれるという。

 これまで、輸出株→復興など内需株→2部など出遅れ株→低位株→小型株→人気株などが順番で物色された。この中で輸出株の戻りはほぼ一巡、来週は復興関連、小型出遅れ、人気株などに絞った物色の展開となりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:29 | 株で見る世の中

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