一つ二つより、手間かけても百から選ぶが…
熟し柿は取りに行くもよし落つるを待つも…
知らない株に手を出すなは昔のこと 難し…
相場格言
2011年08月10日
【犬丸正寛の銘柄カルテ】JPホールディングスは今期営業利益10億円突破へ
■子育て支援施設148ヵ所運営の最大手
【状態】 JPホールディングス<2749>(東2)の株価の状態は、今年5月27日に株式2分割の権利を落とし、目下、新しい相場形成の動き。5月26日の権利付最終値1387円に対し、704円で寄り付き、その後の高値は6月6日の765円、安値は8月9日の690円で、10日(水)は13円高の720円。堅調な推移といえる。
一方、業績の状態は、とくに、ここに来ての伸び好調が目立っている。営業利益でみれば、2006年3月期の1億円が2011年3月期には8億3900万円、さらに、2012年3月期予想では11億5000万円と10億円を突破、6年間で11.5倍の急成長である。
今年6月末で保育所102園、学童クラブ39施設、児童館7施設の合計148ヶ所の子育て支援施設を運営する日本最大の子育て支援企業。同社社長は内閣府「子ども子育て新システム幼児一体ワーキングチーム」の委員を務める。
■中期4ケタ相場が有望
【見通し】 今回のアメリカ国債格付引き下げによる全般相場の下げで690円と権利落後の安値はつけたものの、5月30日の安値691円を僅かに下回った程度で二番底形成の可能性が強い。子育て支援事業における保育所のニーズは依然として高水準で事業環境は明るい。引き続き好調が予想される業績を手がかりに株価は権利落後の高値に進むものとみられる。
【対応】 去る5日に発表した第1四半期(4〜6月)では、前年同期比34.7%増収、営業利益4.3倍と好調。認可園が中心のため4月1日での施設開園が大半。このため、第1四半期でコストが発生、第2〜第4四半期と後半に行くほど利益が出る。今期に入って保育所19園を開設している。もちろん、国からの助成金が出る。
2012年3月期は、営業利益は前述の通り10億円台に乗せる。売上は29.8%増の119億円、純益36.4%増の6億8200万円、1株利益40.9円の見通し。配当は年13円の予定。今後も年間で保育所20施設の開設を計画、高成長が続く見通し。中期計画において平成26年3月期に売上179億円、経常利益17億9000万円(今期予想11億9000万円)の見通し。
PERは17倍台。業績の高い伸びを見込めば上値余地は見込める。中期ならPER24倍強の1000円相場も見込めるだろう。押し目買いでよいだろう。

一方、業績の状態は、とくに、ここに来ての伸び好調が目立っている。営業利益でみれば、2006年3月期の1億円が2011年3月期には8億3900万円、さらに、2012年3月期予想では11億5000万円と10億円を突破、6年間で11.5倍の急成長である。
今年6月末で保育所102園、学童クラブ39施設、児童館7施設の合計148ヶ所の子育て支援施設を運営する日本最大の子育て支援企業。同社社長は内閣府「子ども子育て新システム幼児一体ワーキングチーム」の委員を務める。
■中期4ケタ相場が有望
【見通し】 今回のアメリカ国債格付引き下げによる全般相場の下げで690円と権利落後の安値はつけたものの、5月30日の安値691円を僅かに下回った程度で二番底形成の可能性が強い。子育て支援事業における保育所のニーズは依然として高水準で事業環境は明るい。引き続き好調が予想される業績を手がかりに株価は権利落後の高値に進むものとみられる。
【対応】 去る5日に発表した第1四半期(4〜6月)では、前年同期比34.7%増収、営業利益4.3倍と好調。認可園が中心のため4月1日での施設開園が大半。このため、第1四半期でコストが発生、第2〜第4四半期と後半に行くほど利益が出る。今期に入って保育所19園を開設している。もちろん、国からの助成金が出る。
2012年3月期は、営業利益は前述の通り10億円台に乗せる。売上は29.8%増の119億円、純益36.4%増の6億8200万円、1株利益40.9円の見通し。配当は年13円の予定。今後も年間で保育所20施設の開設を計画、高成長が続く見通し。中期計画において平成26年3月期に売上179億円、経常利益17億9000万円(今期予想11億9000万円)の見通し。
PERは17倍台。業績の高い伸びを見込めば上値余地は見込める。中期ならPER24倍強の1000円相場も見込めるだろう。押し目買いでよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:28
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2011年06月27日
土壌汚染処理関連の巴工業:状態と見通しと対応=犬丸正寛の銘柄カルテ
巴工業<6309>(東1)
【状態】 3月の震災時に安値912円と下げたあと急反発、4月22日には1849円の年初来高値をつけた。その後も1750円を挟んだモミ合いで高値圏の頑強といえる動き。長期的な動きでは、上場来高値3000円(06年2月)からの下げには完全にピリオドを打ち出直りに入っている。
営業利益の最高は2008年10月期の24億5600万円で、今期の営業利益は22億7000万円(前期比4.5%増)とピークに対し9.2合目まで回復する。来期には最高益更新が見込めるだろう。土壌汚染処理関連としての人気から注目度は高い。
【見通し】 既に、高値圏のモミ合いは2ヶ月半に達し、ひとつの目処である3ヶ月にあとわずか。モミ合いを放れるなら、下ということは考え難く、当然、上放れだろう。その場合の第一目標は06年6月以来となる2000円台乗せだろう。人気次第では一気に2000円を大きく突破することも予想されるが、常識的には2000円台に乗せた後、大台を固めてから上場来高値挑戦とみられる。
【対応】 同社はデカンタ型遠心分離機の最大手。遠心分離機には洗濯機型のバスケット型と、筒の中に筒が入った形のデカンダ型がある。このデカンタ型のタテ型、ヨコ型で世界最大規模の実績があり、下水処理等で活躍。東京都から使用電気量を半分に抑えた省エネタイプを複数台9億円受注した。北米からも今期は103台の受注となる。放射能を含んだ汚泥処理が社会的に問題となっており、同社への発注の可能性もありそうだ。今10月期は10.8%増収、営業利益4.5%増益、純益2.6%減益、1株利益132.2円の見通し。配当は年40円の予定。
27日の1760円台の株価はPER13倍強。売買単位100株。モミ合い上放れに備えて1760円どころは仕込み場とみてよいだろう。

営業利益の最高は2008年10月期の24億5600万円で、今期の営業利益は22億7000万円(前期比4.5%増)とピークに対し9.2合目まで回復する。来期には最高益更新が見込めるだろう。土壌汚染処理関連としての人気から注目度は高い。
【見通し】 既に、高値圏のモミ合いは2ヶ月半に達し、ひとつの目処である3ヶ月にあとわずか。モミ合いを放れるなら、下ということは考え難く、当然、上放れだろう。その場合の第一目標は06年6月以来となる2000円台乗せだろう。人気次第では一気に2000円を大きく突破することも予想されるが、常識的には2000円台に乗せた後、大台を固めてから上場来高値挑戦とみられる。
【対応】 同社はデカンタ型遠心分離機の最大手。遠心分離機には洗濯機型のバスケット型と、筒の中に筒が入った形のデカンダ型がある。このデカンタ型のタテ型、ヨコ型で世界最大規模の実績があり、下水処理等で活躍。東京都から使用電気量を半分に抑えた省エネタイプを複数台9億円受注した。北米からも今期は103台の受注となる。放射能を含んだ汚泥処理が社会的に問題となっており、同社への発注の可能性もありそうだ。今10月期は10.8%増収、営業利益4.5%増益、純益2.6%減益、1株利益132.2円の見通し。配当は年40円の予定。
27日の1760円台の株価はPER13倍強。売買単位100株。モミ合い上放れに備えて1760円どころは仕込み場とみてよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:48
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2009年11月25日
山崎製パン:今期利益は増額の可能性を秘める(株価診断)

狙い目のひとつは、例年、年末から年始に動いている習性のあること。07年は12月、08年も1月に買われている。言うまでもなく、年末年始のパン需要が見込まれる。
09年12月期は営業利益0.7%増の260億円と、伸びの小さい点は物足りない。しかし、売上は12.1%増の9100億円と2ケタの伸び。しかも、今期予想の営業利益率は2.85%(前期3.18%)と慎重見通し。このため、今期利益は増額の可能性を秘めている。
ただ、予想1株利益は38.2円と優良銘柄としては明らかに物足りない。現在の株価1059円はPER28倍と特に割安が目立つということではない。このため、今後、戻りは期待できるものの深追いはできない。1050円買い、1200円売りがよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 13:23
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2009年11月24日
酉島製作所は年初来高値を大きく更新!好業績とエネルギー関連人気内包
酉島製作所<6363>(東1)の株価は全般安に逆行、89円高の1719円と値を飛ばし、年初来高値を大きく更新している。これまでの高値は11月10日の1678円だった。
日経平均が大きく下げ、9400円を割っている中で、同社株の急伸は特筆される。この背景には、もともと、全般が沈滞すれば動く習性を持っている。発行済株式数が2989万株と小型で、好業績とエネルギー関連人気も持っており、「業績」、「人気」、「足の軽さ」と三拍子揃っていることがある。
ポンプの大手で、特に、中近東に強い。需要先別では原子力関連ポンプでは豊富な実績を持つ。最近では風力発電、小推力発電、木質バイオガス・コージェネシステムにも展開している。
10年3月期は7.2%増収、営業利益は19.5%増の33億円、予想1株利益81.5円の見通し。配当は1円増配して年18円とする。PERは21倍。三拍子の内容からみれば割高感はない。週足チャートは2段上げの場面で、仮に、1段上げと同じ値幅なら2035円程度が見込まれる。
日経平均が大きく下げ、9400円を割っている中で、同社株の急伸は特筆される。この背景には、もともと、全般が沈滞すれば動く習性を持っている。発行済株式数が2989万株と小型で、好業績とエネルギー関連人気も持っており、「業績」、「人気」、「足の軽さ」と三拍子揃っていることがある。
ポンプの大手で、特に、中近東に強い。需要先別では原子力関連ポンプでは豊富な実績を持つ。最近では風力発電、小推力発電、木質バイオガス・コージェネシステムにも展開している。
10年3月期は7.2%増収、営業利益は19.5%増の33億円、予想1株利益81.5円の見通し。配当は1円増配して年18円とする。PERは21倍。三拍子の内容からみれば割高感はない。週足チャートは2段上げの場面で、仮に、1段上げと同じ値幅なら2035円程度が見込まれる。
posted by 犬丸正寛 at 14:32
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日本触媒は高吸水性樹脂で世界最大の地位をより強固なものへ
日本触媒<4114>(東1)は、8月31日に年初来高値920円をつけ、その後は全般安もあって調整。しかし、動きは非常に底堅い。たとえば、下値が10月2日に741円、22日に745円、29日に740円、11月5日に751円、そして17日に752円と、740〜750円が固まりつつある。
業績は好調。10年3月期の営業利益は予想を10億円上回り130億円の見通し。09年3月期の営業利益6億2200万円に対し急回復する。電気自動車等の普及で、得意とする自動車排ガス触媒の先行きは楽観できない。しかし、それをカバーして好調を支えるのが「高吸水性樹脂」。来年には姫路工場での6万トンが加わり、年47万トンと世界最大の地位をより強固なものとする。水、血液、尿、生理食塩水などの吸水性に優れ、紙おむつ、生理ナプキン、ペットシート用などに国内及び東南アジア、中近東で絶好調。
1株当り純資産869円、予想1株利益は46.0円、配当は年14円の予定。物色難のマーケットでは、「世界で通用する製品を手がける企業が注目テーマ」。まさに、この流れにぴったりである。モミ合いの煮詰まってきた750円前後は仕込めるだろう。上値メドは920円の高値奪回だが、人気次第では4ケタ挑戦も見込めそうだ。
業績は好調。10年3月期の営業利益は予想を10億円上回り130億円の見通し。09年3月期の営業利益6億2200万円に対し急回復する。電気自動車等の普及で、得意とする自動車排ガス触媒の先行きは楽観できない。しかし、それをカバーして好調を支えるのが「高吸水性樹脂」。来年には姫路工場での6万トンが加わり、年47万トンと世界最大の地位をより強固なものとする。水、血液、尿、生理食塩水などの吸水性に優れ、紙おむつ、生理ナプキン、ペットシート用などに国内及び東南アジア、中近東で絶好調。
1株当り純資産869円、予想1株利益は46.0円、配当は年14円の予定。物色難のマーケットでは、「世界で通用する製品を手がける企業が注目テーマ」。まさに、この流れにぴったりである。モミ合いの煮詰まってきた750円前後は仕込めるだろう。上値メドは920円の高値奪回だが、人気次第では4ケタ挑戦も見込めそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 11:21
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2009年08月24日
週足で診る新日本製鐵:全体相場に対する出遅れ感も=犬丸正寛

強気できる注目点もある。高値をつけた6月15日から2ヶ月超が経過、日柄整理は足りている。もう1点は、26週線の上で動いていることもある。3月後半に26週線を上抜いて、「買い転換」、現在まで上昇相場のサインが点灯中。7月に26週線を割りかけたが、踏ん張っている。さらに、全体相場に対する出遅れ感もある。日経平均をはじめ、多くの銘柄が6月高値を抜いているためだ。
ただ、9月中間期の連結経常損益と純損益を減額している。経常損益で赤字幅100億円拡大、最終でも200億円の赤字幅拡大。下期に景気回復の効果がどの程度見込めるかは未知数。ただ、上期の減額幅はそれほど大きくはないので、2ヶ月超のモミ合いで、かなり織り込んだと見ることもできる。
このため、26週線を割ることなく360〜370円でもちこたえれば400円前後のフシを抜いて450円程度まで買われる可能性もある。
posted by 犬丸正寛 at 15:05
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2009年07月29日
好チャート!小野薬品工業:月足&週足&日足徹底株価診断=犬丸正寛

【日足チャート】 小野薬品工業<4528>(大1)の上場は東西1部市場だが、大阪市場での人気が高い。日足では、5月7日に4000円まで下げ、5月11日には4200円台へ急反発。以来、現在まで4250円を挟んだモミ合いで推移している。まもなくモミ合いは、『小回り3月』のフシ目。動く可能性は強まっているものとみられる。
■綺麗な底値での『三角保合い』、上放れが接近
【週足チャート】 週足では、26週線と接近してきた。08年9月に26週線を切って、「売り転換」(転換価格5490円)となって以降、26週線を一度も上回ることなく現在まで調整となっている。その26週線をまもなく上抜くことができるところまで来ている。しかも、週足の形が底値圏での「三角保合い」という、チャート派には見逃せないもの。狙ってみるところにあるといえる。抜けば5000円台は早いだろう。
■第1目標は12ヶ月線抜け、第2目標で24ヶ月線の5170円目標
【月足チャート】 月足では、08年10月の安値3850円に対し、08年12月の3970円、そして09年5月の4000円でトリプル底をつけている。第1目標は12ヶ月線の4830円程度。そこを上回ってくれば、次は24ヶ月線の5170円程度が見込めれる。もちろん、24ヶ月線まで上抜けば上値は大きいが、今の段階では24ヶ月線目標に強気で仕込みたい。
■業績堅調、全般の動きが止まると人気化の習性で狙い場
【総合判断】 自社開発品を得意とする薬品大手。この意味では今の「後発薬品」人気に乗れないところはあるが、しかし、最近の後発薬品株の急伸で出遅れ感が強まっている。加えて、同社株は屈指の人気銘柄。全体相場の動きが止まったときに人気が回る習性がある。主力銘柄の動きが重くなってきたことで出番は近いだろう。業績も高水準で堅調。チャートも良く、4200円台は仕込み場。
posted by 犬丸正寛 at 10:06
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2009年07月21日
衆議院選挙本番!ムサシは「選挙関連」で狙い目=犬丸正寛

【日足チャート】 ムサシ<7521>(JQ)は、日足では5月半ばに1300円どころのモミ合いを上放れて7月2日に1763円まで、2ヵ月弱で36%上昇した。選挙が近づくと急伸する動きを今回も発揮した。都議選挙終了と共に、天井打ちから14日には1328円まで急反落。従来なら、これで終わりとなるところだが、今度は衆議院選挙がある。16日には1544円まで戻し、前週末は1445円。1400円前後は絶好の仕込み場といえるだろう。
■26週線まで下げて調整は一巡、2000円目指す
【週足チャート】 週足では、3月に26週線を上抜いて「買い転換」(転換価格1244円)、7月の1763円まで急伸した。なぜ、1760円台で頭を打ったか。2007年1月から08年1月まで1年間も1500〜2000円で大きくモミ合った水準だから。しかも、26週線乖離が06年1月以来の30%程度まで拡大したことがある。前週は26週線まで下げたことで調整は完了。衆議院選挙を材料に2000円を目指す可能性はある。
■7月は陰線予想だが絶好の買い場提供に
【月足チャート】 月足では6月に24ヵ月線を上抜いて、買い転換している。6月まで陽線が3本連続したことで7月は陰線が予想されるが、好買い場といえる。06年5月の高値2295円奪回はやや苦しいとみられるが、2000円前後は見込んでよいだろう。短期間に上下、動きの激しい銘柄だけに売り買いとも一歩早めの対応がよいだろう。
■「選挙関連」の有望銘柄、選挙時期に大きく活躍
【投資スタンス】 ムサシは『選挙関連』の代表的な銘柄。「選挙管理委員会の良きパートナーとして、選挙の入り口から出口までを手助けする」、が歌い文句。投票箱の中で自動的に開く投票用紙、用紙自動交付機、用紙計数機、読み取り分類機、記入台、選挙関連ソフトなど多岐にわたる。昭和40年(1965年)に選挙計数機を手がけて以来44年の歴史がある。10年3月期の営業利益は87.3%増の17億2900万円と回復する。この数字には、選挙関連需要は多くは含まれていないとみられ、東京都議選、衆議院選の特需上乗せが期待される。配当は年20円の見通し。前週末株価1445円は会社予想の1株利益129.1円で計算したPERは11倍強。増額期待も見込めば割安。チャートでも買い場シグナルとなっており、これから衆議院選挙本番で、狙い目だろう。
posted by 犬丸正寛 at 10:54
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2009年07月16日
エネルギー分野強化の長瀬産業:月&週&日足株価診断=犬丸正寛
■5月から高値圏のモミ合い続く、下値仕込みの場面
【日足チャート】 長瀬産業<8012>(東1)の日足では、5月29日以降、現在まで900〜980円のモミ合いが続いている。この間、6月15日に989円の年初来高値をつけた。トヨタ自動車(7203)など最近のモミ合い銘柄は、一旦、下に振るケースも目につくだけに上値買いには慎重がいいが、下値は拾っておきたい。できれば2度に分けて、第1弾買いは900円、2弾目の買いは860円がよいだろう。
■26週線抜いて上昇相場継続
【週足チャート】 週足では、5月に26週線を抜いて「買い転換」(転換価格816円)している。現在も26週線の上に位置し、中期上昇相場は不変。1000円を前に、上値がやや重いため、全般相場次第では26週線近くまで下げる可能性もある。しかし、その場合でも下ヒゲの瞬間的な調整で終わるだろう。押し目は積極的に狙いたい。
■当面は12ヶ月線と24ヶ月線でのモミ合いへ
【月足チャート】 月足では、6月に12ヶ月線を07年7月以来2年ぶりに上抜いている。次は1020円どころにある24ヶ月線。ここを抜くには、しばらく時間が必要だろう。当面は12ヶ月線と24ヶ月線の間でのモミ合いとみられる。900円どころは中期投資で狙い場である。
■環境、エネルギー分野を強化、4月から中期計画推進、押し目買い
【総評】 長瀬産業は合成樹脂・染料など化学品商社の最大手。09年4月から3ヵ年の「中期経営計画・”CHANGE11”」を遂行。特に、事業と運営の質の向上を中心に据えて、技術を基盤として強みを発揮する。今3月期の予想1株利益は37.3円、配当は年14円の方針。環境、エネルギー関連への投資を活発化。今後、自動車、電子の回復も加われば業績も明るい。

■26週線抜いて上昇相場継続
【週足チャート】 週足では、5月に26週線を抜いて「買い転換」(転換価格816円)している。現在も26週線の上に位置し、中期上昇相場は不変。1000円を前に、上値がやや重いため、全般相場次第では26週線近くまで下げる可能性もある。しかし、その場合でも下ヒゲの瞬間的な調整で終わるだろう。押し目は積極的に狙いたい。
■当面は12ヶ月線と24ヶ月線でのモミ合いへ
【月足チャート】 月足では、6月に12ヶ月線を07年7月以来2年ぶりに上抜いている。次は1020円どころにある24ヶ月線。ここを抜くには、しばらく時間が必要だろう。当面は12ヶ月線と24ヶ月線の間でのモミ合いとみられる。900円どころは中期投資で狙い場である。
■環境、エネルギー分野を強化、4月から中期計画推進、押し目買い
【総評】 長瀬産業は合成樹脂・染料など化学品商社の最大手。09年4月から3ヵ年の「中期経営計画・”CHANGE11”」を遂行。特に、事業と運営の質の向上を中心に据えて、技術を基盤として強みを発揮する。今3月期の予想1株利益は37.3円、配当は年14円の方針。環境、エネルギー関連への投資を活発化。今後、自動車、電子の回復も加われば業績も明るい。
posted by 犬丸正寛 at 12:51
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2009年07月09日
日足で診る住友金属鉱山:戻りが狙える場面が接近=犬丸正寛
■短期急落は短期急反発につながるの教え
住友金属鉱山<5713>(東1)の8日の株価は、安値1231円まで下げた。これで、6月12日につけた高値1626円から、立会い日数18日間で24.2%の下げ。「短期急落型」といえる。
『短期急落は短期急反発につながる』の教えで、腕に自信のある向きは、ひと狙いができそうだ。狙い場と見るもうひとつの理由は、30日線とのマイナス乖離率が13%程度まで拡大したことがある。今年1月と3月の安値のとき、いずれも10%超のマイナス乖離から急伸に転じている。
■買い値は指値の1160円程度
ただ、今回は大きく買われた後で、上値にシコリを残している状態のため、大きい戻りは無理だろう。下値を拾って、戻ったら素早く降りる戦法を取りたい。買い値はできれば1160円程度の指値がよいだろう。戻りのメドは1380〜1400円程度だろう。

『短期急落は短期急反発につながる』の教えで、腕に自信のある向きは、ひと狙いができそうだ。狙い場と見るもうひとつの理由は、30日線とのマイナス乖離率が13%程度まで拡大したことがある。今年1月と3月の安値のとき、いずれも10%超のマイナス乖離から急伸に転じている。
■買い値は指値の1160円程度
ただ、今回は大きく買われた後で、上値にシコリを残している状態のため、大きい戻りは無理だろう。下値を拾って、戻ったら素早く降りる戦法を取りたい。買い値はできれば1160円程度の指値がよいだろう。戻りのメドは1380〜1400円程度だろう。
posted by 犬丸正寛 at 12:53
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2009年07月07日
業績好調の雪国まいたけ:月足&週足&日足株価診断=犬丸正寛

【日足チャート】 雪国まいたけ <1378> (東2)の日足では、今年3月の株式分割(1→1.2株)後、堅調な推移。分割後は323円を安値(3月30日)に現在まで350〜385円でモミ合っている。通常は、需給悪から下へ行くケースが多い中で、堅調な動きが特筆される。仮に、下へ振っても「下ヒゲ」足だろう。一方、上に行けば権利付きの高値445円(3月25日)が目標だろう。仕込める位置にある。
■「下ヒゲ」が目立ち、下値鍛錬進む
【週足チャート】 週足でも、権利落ち後は高値圏でのモミ合い。特に、比較的、長い下ヒゲ足をこれまでに6本出している。それだけ、下値に対する鍛錬はできている。あわてて上値を買う必要はないが、第1弾買い355円、第2弾買い325円買いの2度に分けて買うつもりで、まず、第1弾買いしたい。これだけ強い動きなら、いずれ500円相場が十分見込まれる。
■陽線連続で7月は小休止欲しい、先高は十分見込める
【月足チャート】 月足では、6月まで陽線が3本連続。7月は陰線で小休止が欲しいところ。秋風が吹き始める8月後半から9月に上伸の可能性がある。いずれにしても、中長期投資にマッチしている銘柄であり、時間的な余裕のある向きには仕込み場であろう。
■今期も営業利益39%増益、課題はホクトに比べ営業利益率の改善
【総合判断】 チャートでは、下へ振る可能性はあるが、それも瞬間的だろう。時間をかければ上値の見込める足。まいたけ、エリンギなどの大手。同業のホクト(1379)に比べ、人気的にはやや劣る。同社が2部上場ということもあるだろう。また、09年3月期の営業利益率がホクトの19.0%に対し、同社のそれが5.1%と低いこともある。もっとも、業績は好調。営業利益は07年3月期の6億8100万円をボトムに連続増益で、10年3月期も38.5%増益の18億円の見通し。配当は年10円を継続の方針。今後、利益率改善に取り組むことで、いっそうの利益向上は期待できる。涼風の頃の450円をメドに下値は拾いたい。
posted by 犬丸正寛 at 10:50
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2009年06月30日
不況こそ繁忙!リスクモンスター:徹底株価診断
■リスクモンスターは6万円挟んだモミ合いが5ヶ月、動き煮詰まる
【日足チャート】 リスクモンスター<3768>(HCG)の日足では、今年2月9日以降、6万円を挟んだモミ合いが、現在まで約5ヶ月続いている。この間、安値は4万8950円(2月24日)、高値6万9000円(3月4日)があるが、いずれも瞬間で、基本は6万円中心のモミ合い。しかも、最近は動きが煮詰まってきている。そろそろ、上放れが近いとみられる。一旦は高値前後で止まるとみられるが、中期では07年10月10日のフシ8万2300円を目指すものとみられる。煮詰まってきた6万円前後は仕込める。
■26週線に沿った「綺麗」なチャート、中期10万円も
【週足チャート】 週足の動きは、非常に「綺麗」と表現できる動き。07年5月に26週線を切って、「売り転換」(転換価格12万2000円)。その後、調整が続いたが、08年10月に同線を抜いて「買い転換」(4万500円)。それ以降、同線を割り込むことなく下値切り上げとなっている。この買い転換した08年10月は、多くの銘柄が金融不安で下げた時期。この点に同社株の特徴が出ているといえる(総合判断欄で紹介)。週足では、時間をかければ10万円も十分見込める。
■7本連続陽線のあと5,6月と休養で出直り態勢整う
【月足チャート】 月足では5月に24ヶ月線を抜いている。6月も24ヶ月線をキープ。にもかかわらず、一気に上値を追うことができないのは、08年10月から09年4月まで月足陽線が7本連続したことがある。5,6月と騰勢一服といえる。むしろ、よく値を保っていると評価できる。そろそろ、再上昇開始とみることができる。6万円前後は積極的に買いたい。
■不況こそ繁忙、前期90%増益に続いて今期も6%増益、全体相場物色一巡感で再登場近い
【総合判断】 リスクモンスターは、ネットで企業の審査・与信サービスを提供する。いわば、「不況になるほど多忙となるビジネス」といえる。このことが、昨年10月、多くの銘柄が金融不安の嵐の中で大きく下げたのに対し、同社株が逆行高した背景。そして、日経平均が1万円を回復した戻り相場では、景気に明るさが出てきたとして、同社株の出番が薄くなった。しかしまた、ここに来て、全般相場のモタつき、景気の先行き不透明感などから、同社株の再登場とみることができる。営業利益は09年3月期90.7%の大幅増益、10年3月期も5.8%増益の見通し。1株利益は4501円。PERは13倍程度。チャート面でも動きが煮詰まり狙い場といえる。

■26週線に沿った「綺麗」なチャート、中期10万円も
【週足チャート】 週足の動きは、非常に「綺麗」と表現できる動き。07年5月に26週線を切って、「売り転換」(転換価格12万2000円)。その後、調整が続いたが、08年10月に同線を抜いて「買い転換」(4万500円)。それ以降、同線を割り込むことなく下値切り上げとなっている。この買い転換した08年10月は、多くの銘柄が金融不安で下げた時期。この点に同社株の特徴が出ているといえる(総合判断欄で紹介)。週足では、時間をかければ10万円も十分見込める。
■7本連続陽線のあと5,6月と休養で出直り態勢整う
【月足チャート】 月足では5月に24ヶ月線を抜いている。6月も24ヶ月線をキープ。にもかかわらず、一気に上値を追うことができないのは、08年10月から09年4月まで月足陽線が7本連続したことがある。5,6月と騰勢一服といえる。むしろ、よく値を保っていると評価できる。そろそろ、再上昇開始とみることができる。6万円前後は積極的に買いたい。
■不況こそ繁忙、前期90%増益に続いて今期も6%増益、全体相場物色一巡感で再登場近い
【総合判断】 リスクモンスターは、ネットで企業の審査・与信サービスを提供する。いわば、「不況になるほど多忙となるビジネス」といえる。このことが、昨年10月、多くの銘柄が金融不安の嵐の中で大きく下げたのに対し、同社株が逆行高した背景。そして、日経平均が1万円を回復した戻り相場では、景気に明るさが出てきたとして、同社株の出番が薄くなった。しかしまた、ここに来て、全般相場のモタつき、景気の先行き不透明感などから、同社株の再登場とみることができる。営業利益は09年3月期90.7%の大幅増益、10年3月期も5.8%増益の見通し。1株利益は4501円。PERは13倍程度。チャート面でも動きが煮詰まり狙い場といえる。
posted by 犬丸正寛 at 14:32
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2009年06月26日
日足で診るハビックス:高値圏での値もち抜群、再上昇場面近い=犬丸正寛

ハビックス<3895>(JQ)は、好業績見直しで170〜180円のモミ合いを上放れて急伸。5月18日に299円、6月3日に303円と、2007年8月以来の300円台に買われた。その後の調整が非常に底堅く270〜280円のもち合いがまもなく2ヶ月近くになる。再上昇の場面は近いとみられ、下値は積極的に買いたい。
「紙・不織布」の可能性に挑戦を掲げ自動車、インテリア、土木建築、農業、フイルター、印刷材料分野などに幅広く展開。社名のハビックスは「Happy」(幸福)、「Advance」(前身)、「Vividly」(生き生きと)、「Inspire」(ふるいたつ)、「X−future」(未来)の頭文字を取ったもの。
自動車用に不織布は低調だが、クッキングペーパー、衛生用紙は好調。子供用おむつ向け拡大。株価急伸の材料となった09年3月期(5月14日発表)は、予想を上回り売上高9.1%増の92億1700万円、営業利益は実に2.8倍の6億6800万円と好調。10年3月期も売上は横ばい予想だが、営業利益は22.5%増の8億1900万円と2ケタ増益。予想1株利益53.3円、配当は設立60周年記念で3円増配の年10円の方針。1株純資産も540円と優秀。
週末25日(金)の株価293円はPER5.5倍、PBRでも0.5倍、年10配当に対する利回りは3.4%。指標では文句なく割安。7月相場では400円は十分見込める。
posted by 犬丸正寛 at 20:00
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2009年06月22日
低位株物色に乗る昭和電工:月足&週足&日足株価診断=犬丸正寛
■4月高値に面合わせ、高値更新から200円目指す
【日足チャート診断】 昭和電工<4004>(東1)の日足では、22日(月)に169円と4月23日の年初来高値に面合わせした。恐らく、「ダブル天井」とはならないだろう。3月のボトム圏からの上昇率でも過熱感はなく、むしろ出遅れ感が目立つ。200〜210円が見込める動き。押し目買いでよい。
■陽線連続でやや過熱感も見られる
【週足チャート診断】 週足では、前週まで陽線が4本連続。やや過熱感が見られる。一方、前週は同社株としては比較的長い下ヒゲ足をつけ、下値の不安は薄らいでいる。このため、200円乗せを目指した動きとみられる。昨年11月の安値107円から100円高の207円があるだろう。2段上げの形にもなる。
■3月の安値108円で二番底形成し出直りへ
【月足チャート診断】 足では、昨年11月の安値107円に対し、今年3月の108円で形の良い二番底を形成。戻り相場が見込まれる。6月末に198円前後を抜いて来れば「12ヶ月線」を抜いて買い転換する。その次は時間をかければ24ヶ月線の280円奪回を目指すものとみられる。
■10年12月期の業績回復、低位株人気にも乗り押し目買い
【総合判断】 昭和電工は、低位株物色の流れに乗っている。HD(ハードディスク)では現在、日本を含め世界4拠点で事業展開。同社の持つ無機技術、有機技術の融合による記録密度の優秀さが特徴。富士通<6702>(東1)のHD記録媒体譲受で月産300万枚が加わり月産2100万枚体制となる。09年12月期は営業赤字85億円だが、10年12月期は営業利益420億円と急回復する(四季報予想)。チャートでは200円台が見込める動き。押し目買いでよいだろう。
【日足チャート診断】 昭和電工<4004>(東1)の日足では、22日(月)に169円と4月23日の年初来高値に面合わせした。恐らく、「ダブル天井」とはならないだろう。3月のボトム圏からの上昇率でも過熱感はなく、むしろ出遅れ感が目立つ。200〜210円が見込める動き。押し目買いでよい。
■陽線連続でやや過熱感も見られる
【週足チャート診断】 週足では、前週まで陽線が4本連続。やや過熱感が見られる。一方、前週は同社株としては比較的長い下ヒゲ足をつけ、下値の不安は薄らいでいる。このため、200円乗せを目指した動きとみられる。昨年11月の安値107円から100円高の207円があるだろう。2段上げの形にもなる。
■3月の安値108円で二番底形成し出直りへ
【月足チャート診断】 足では、昨年11月の安値107円に対し、今年3月の108円で形の良い二番底を形成。戻り相場が見込まれる。6月末に198円前後を抜いて来れば「12ヶ月線」を抜いて買い転換する。その次は時間をかければ24ヶ月線の280円奪回を目指すものとみられる。
■10年12月期の業績回復、低位株人気にも乗り押し目買い
【総合判断】 昭和電工は、低位株物色の流れに乗っている。HD(ハードディスク)では現在、日本を含め世界4拠点で事業展開。同社の持つ無機技術、有機技術の融合による記録密度の優秀さが特徴。富士通<6702>(東1)のHD記録媒体譲受で月産300万枚が加わり月産2100万枚体制となる。09年12月期は営業赤字85億円だが、10年12月期は営業利益420億円と急回復する(四季報予想)。チャートでは200円台が見込める動き。押し目買いでよいだろう。
【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】
日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。
週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。
月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。
posted by 犬丸正寛 at 15:17
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2009年06月17日
日足で診る住友金属鉱山:しばらくは高値波乱の可能性

住友金属鉱山<5713>(東1)の安値は昨年10月の552円。ここからだと去る6月12日の高値1626円まで2.94倍の上昇。直近では3月10日の830円台を起点とした上昇で、約3ヶ月で95%上昇、約2倍。日経平均の上昇率をはるかに上回る、立派なもの。
「2000円相場は時間の問題」との期待が高まった途端に頭打ち。30日線乖離は過去最大級の30%ラインまで拡大していた。16日(火)には1441円まで高値から11.3%の下げ。10%を超す下げとなってきたことは嫌だが、この下げで、相場が崩れたということではない。高値波乱に移る可能性はある。かつての相場師で、同社株を手がけた是川銀蔵氏のような大物がバックにいるのなら、すぐに切り返すだろう。しかし、今はそういう動きはみられない。
■1330円台買い、1550円売りが有効か
当面は30日線の1330円台が下値のめどだろう。ここまで、調整後にどの程度戻すかが見所。二番天井形成となるようなら2000円相場は諦めて、いったん手放すのがよいだろう。当面、1330円台買いの1550円売りの小幅狙いだろう。
posted by 犬丸正寛 at 14:16
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2009年06月16日
内需見直しの波に乗るJ−POWER:月足&週足&日足徹底株価診断=犬丸正寛
J−POWER<9513>の『月足&週足&日足』チャート診断
【日足チャート診断】
■底打ち感出るが、底入れ確認には安値から1割高が必要
J−POWER<9513>の日足では去る6月10日に上場来安値2570円をつけた。15日(月)には2665円と戻し底打ち感が台頭している。ただ、底打ちを確認と言えるには、少なくとも安値から1割高が必要。1割高水準は2830円程度。そこまで買われると、同時に30日線を抜き3000円が見込めるだろう。
【週足チャート診断】
■13週線の2830円抜けば
週足では、前週まで上値切り下げの下げ相場が続いている。日足では底打ち感はみられるが、週足では底打ちとはまだ言えない。今週末に13週線の2830円程度を抜くことが週足での底打ちの条件だろう。今週末、13週線抜けの可能性は8割程度。抜けば3050円程度は早い。
【月足チャート診断】
■5月まで5連続陰線、底入れには6月陽線が条件
月足では、5月まで5本連続の陰線。6月は始値2730円、安値は2570円。6月末の終値が2740円以上でないと陰線6本となる。特に、気になるのは5月の月足が長い下ヒゲ足だったにもかかわらず、6月にはさらに5月の安値を下回った。底入れのためには6月は陽線が必要といえる。
【総合診断】
■内需関連見直しの流れに乗る、原子力、風力発電にも注力、当面3000円目標で2600円台は仕込み場
外需関連銘柄の一服感で内需関連銘柄に物色のホコ先が向いてきた。動きやすい地合い。石炭火力、水力発電が主力で電力会社10社へ卸販売。原子力及び風力発電分野にも注力。足元の業績も堅調。09年3月期の営業利益は12.6%増、10年3月期も0.2%減と横ばい。配当は年70円で利回りは2.6%とまずまずの水準。チャートでも底打ちから出直りの期待できる動きとなっている。当面、3000円目標で2600円台は仕込める。
【日足チャート診断】
■底打ち感出るが、底入れ確認には安値から1割高が必要
J−POWER<9513>の日足では去る6月10日に上場来安値2570円をつけた。15日(月)には2665円と戻し底打ち感が台頭している。ただ、底打ちを確認と言えるには、少なくとも安値から1割高が必要。1割高水準は2830円程度。そこまで買われると、同時に30日線を抜き3000円が見込めるだろう。
【週足チャート診断】
■13週線の2830円抜けば
週足では、前週まで上値切り下げの下げ相場が続いている。日足では底打ち感はみられるが、週足では底打ちとはまだ言えない。今週末に13週線の2830円程度を抜くことが週足での底打ちの条件だろう。今週末、13週線抜けの可能性は8割程度。抜けば3050円程度は早い。
【月足チャート診断】
■5月まで5連続陰線、底入れには6月陽線が条件
月足では、5月まで5本連続の陰線。6月は始値2730円、安値は2570円。6月末の終値が2740円以上でないと陰線6本となる。特に、気になるのは5月の月足が長い下ヒゲ足だったにもかかわらず、6月にはさらに5月の安値を下回った。底入れのためには6月は陽線が必要といえる。
【総合診断】
■内需関連見直しの流れに乗る、原子力、風力発電にも注力、当面3000円目標で2600円台は仕込み場
外需関連銘柄の一服感で内需関連銘柄に物色のホコ先が向いてきた。動きやすい地合い。石炭火力、水力発電が主力で電力会社10社へ卸販売。原子力及び風力発電分野にも注力。足元の業績も堅調。09年3月期の営業利益は12.6%増、10年3月期も0.2%減と横ばい。配当は年70円で利回りは2.6%とまずまずの水準。チャートでも底打ちから出直りの期待できる動きとなっている。当面、3000円目標で2600円台は仕込める。
【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】
日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。
週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。
月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。
posted by 犬丸正寛 at 10:02
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2009年06月10日
日足で診る三井物産:中期有望だが短期では吹き値売りも=犬丸正寛

三井物産<8031>(東1)は去る2日(火)に、1360円の年初来高値をつけ調整中。10日(水)には、久々に1300円と買われ出直ってきた。同僚の三菱商事<8058>(東1)が強い動きとなっていることもある。ただ、2日の高値1360円が比較的長い上ヒゲだったことと、1300円前後の動きが、ややくどくなっている点は気がかり。終値で一気に1320円程度で引けてくれば問題ないが、もたつくようだと再度1270〜1300円のモミ合いに戻る可能性がある。
秋頃を見据えた中期的な観点では、先高の期待できる有望な動き。ただ、短期的には上げピッチが速い。三菱商事もほぼ同じような動き。どちらも、目先は吹き値売りのチャートとなっている。仮に1360円の高値を抜く場面があっても天井となる可能性を含んでいる。下値は拾ってよいが、上値買いにはやや慎重がよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:27
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2009年06月09日
三菱グループ中核の三菱商事:月足&週足&日足徹底株価診断
三菱商事<8058>(東1)の『月足&週足&日足』チャート診断
【日足チャート診断】
■2000円前に値固め、目先の上値は2050円も
三菱商事の日足では2000円を前にややもたついている。去る6月2日に1984円まで買われたが大台乗せはお預け。しかし、下値も堅く1860〜1930円のモミ合い。30日線との乖離率は10%強。これまでは20%程度の乖離で頭打ちとなっている。もう少し余裕がある。現在の移動平均に20%乖離を当てはめると2050円程度が短期的な上値のめどとなりそうだ。
【週足チャート診断】
■26週線乖離は2000年以降最高の40%ラインへ接近
週足でも26週線との乖離率が2000年以降では最高水準の40%ラインに接近している。もう一段上がれば天井をつける可能性がある。2000円乗せは間違いないとは思われるが、吹いたところはいったん利食いがよいだろう。
【月足チャート診断】
■12ヶ月線に急接近、既に、月足陽線は5本連続でやや過熱感
月足では1930円前後にある12ヶ月線に急接近。6月末の株価が2000円以上なら文句なく12ヶ月線を抜いて買い転換だが、微妙なところ。12ヶ月線を抜けば次は24ヶ月線の2600円台も見込める。ただ、5月まで月足は陽線が5本連続。やや上昇ピッチが速いだけに6月の月足は上ヒゲとなる可能性もある。
【総合診断】
■安値からすでに2.1倍の上昇、上値追うにはやや材料不足
昨年11月の安値923円から急速に戻してきた背景には、原油価格など資源価格の反発がある。世界景気の底打ち感があるためだ。とは言っても資源に対しては思惑的な動きが強く、本格的な経済活動を背景とした実需ではない。同社株はボトムから既に2.1倍の上昇。ここから上値を買い上げて行くには業績面での具体的な増額修正等の支援材料が欲しい。しかし、恐らく4−6月の第1四半期では増額は無理だろう。全体相場も6月が上値のフシとなる可能性があり、深追いは慎みたい。2000円台へ吹き上げたところはいったん手仕舞いがよいだろう。
【日足チャート診断】
■2000円前に値固め、目先の上値は2050円も
三菱商事の日足では2000円を前にややもたついている。去る6月2日に1984円まで買われたが大台乗せはお預け。しかし、下値も堅く1860〜1930円のモミ合い。30日線との乖離率は10%強。これまでは20%程度の乖離で頭打ちとなっている。もう少し余裕がある。現在の移動平均に20%乖離を当てはめると2050円程度が短期的な上値のめどとなりそうだ。
【週足チャート診断】
■26週線乖離は2000年以降最高の40%ラインへ接近
週足でも26週線との乖離率が2000年以降では最高水準の40%ラインに接近している。もう一段上がれば天井をつける可能性がある。2000円乗せは間違いないとは思われるが、吹いたところはいったん利食いがよいだろう。
【月足チャート診断】
■12ヶ月線に急接近、既に、月足陽線は5本連続でやや過熱感
月足では1930円前後にある12ヶ月線に急接近。6月末の株価が2000円以上なら文句なく12ヶ月線を抜いて買い転換だが、微妙なところ。12ヶ月線を抜けば次は24ヶ月線の2600円台も見込める。ただ、5月まで月足は陽線が5本連続。やや上昇ピッチが速いだけに6月の月足は上ヒゲとなる可能性もある。
【総合診断】
■安値からすでに2.1倍の上昇、上値追うにはやや材料不足
昨年11月の安値923円から急速に戻してきた背景には、原油価格など資源価格の反発がある。世界景気の底打ち感があるためだ。とは言っても資源に対しては思惑的な動きが強く、本格的な経済活動を背景とした実需ではない。同社株はボトムから既に2.1倍の上昇。ここから上値を買い上げて行くには業績面での具体的な増額修正等の支援材料が欲しい。しかし、恐らく4−6月の第1四半期では増額は無理だろう。全体相場も6月が上値のフシとなる可能性があり、深追いは慎みたい。2000円台へ吹き上げたところはいったん手仕舞いがよいだろう。
【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】
日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。
週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。
月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。
posted by 犬丸正寛 at 09:21
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2009年06月01日
6月中高値期待の住友金属鉱山:月足&週足&日足徹底株価診断
住友金属鉱山<5713>(東1)の『月足&週足&日足』チャート診断
【日足チャート】
■30日線乖離率30%の1550円が上値のめど
日足では、6月1日に90円高の1438円と買われ上げ足に弾みがついている。上昇ピッチが速くなってきたことで過熱感を警戒するところに入りつつあるが、30日線との乖離率は現在約20%。昨年11月、12月、今年1月は、いずれも30%程度で株価天井打ちとなっている。当面、1530〜1550円が上値のめどとなるだろう。
【週足チャート】
■26週線抜いて買い転換後5割高、利益確定売りの出やすい水準へ
週足でも上値の壁に接近しつつある。今年2月に26週線を抜いて「買い転換」(転換価格972円)。この買い転換水準から、今朝の高値まで約5割高。利益確定売りが出やすくなっている。また、1550〜2000円はちょうど1年前にモミ合った水準。そこから昨年10月の安値552円まで急落した経緯があるだけに、やれやれの売りが出る水準でもある。上値の壁に接近しつつある。
【月足チャート】
■5月に12ヶ月線抜き、次は24ヶ月の4650円へ挑戦も
月足では、5月に12ヶ月線を抜いた。07年11月に同線を切って以来、1年半ぶり。次は1650円どころに位置する24ヶ月への挑戦だろう。ただ、世界景気の回復が本格化となっていないため24ヶ月線を上抜くことはまだ無理だろう。月足では12ヶ月線と24ヶ月線の間でのモミ合い相場に移るものとみられる。
【総合診断】
■過熱感が目立ち始め6月中に高値をつける可能性
世界景気の回復期待から資源株が買われてきたことがある。また、アメリカ国債の格付け引き下げ懸念もある。金を手がける同社株に、景気回復期待とドル不安の両面からの人気が高まっている。月足チャートでは5月に12ヶ月線を抜いて動きはいい。当面、24ヶ月線(1650円)挑戦も見込めるが、24ヶ月線を抜くことは無理だろう。やや過熱感も目立ち始めており、6月中に高値をつける可能性強い。
【日足チャート】
■30日線乖離率30%の1550円が上値のめど
日足では、6月1日に90円高の1438円と買われ上げ足に弾みがついている。上昇ピッチが速くなってきたことで過熱感を警戒するところに入りつつあるが、30日線との乖離率は現在約20%。昨年11月、12月、今年1月は、いずれも30%程度で株価天井打ちとなっている。当面、1530〜1550円が上値のめどとなるだろう。
【週足チャート】
■26週線抜いて買い転換後5割高、利益確定売りの出やすい水準へ
週足でも上値の壁に接近しつつある。今年2月に26週線を抜いて「買い転換」(転換価格972円)。この買い転換水準から、今朝の高値まで約5割高。利益確定売りが出やすくなっている。また、1550〜2000円はちょうど1年前にモミ合った水準。そこから昨年10月の安値552円まで急落した経緯があるだけに、やれやれの売りが出る水準でもある。上値の壁に接近しつつある。
【月足チャート】
■5月に12ヶ月線抜き、次は24ヶ月の4650円へ挑戦も
月足では、5月に12ヶ月線を抜いた。07年11月に同線を切って以来、1年半ぶり。次は1650円どころに位置する24ヶ月への挑戦だろう。ただ、世界景気の回復が本格化となっていないため24ヶ月線を上抜くことはまだ無理だろう。月足では12ヶ月線と24ヶ月線の間でのモミ合い相場に移るものとみられる。
【総合診断】
■過熱感が目立ち始め6月中に高値をつける可能性
世界景気の回復期待から資源株が買われてきたことがある。また、アメリカ国債の格付け引き下げ懸念もある。金を手がける同社株に、景気回復期待とドル不安の両面からの人気が高まっている。月足チャートでは5月に12ヶ月線を抜いて動きはいい。当面、24ヶ月線(1650円)挑戦も見込めるが、24ヶ月線を抜くことは無理だろう。やや過熱感も目立ち始めており、6月中に高値をつける可能性強い。
【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】
日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。
週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。
月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。
posted by 犬丸正寛 at 15:29
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2009年05月29日
日足で診るトヨタ自動車:4000円台を回復し高値更新となるか!

トヨタ自動車<7203>(東1)の28日(木)終値が100円高の3800円となって、去る5月12日以来、久々の30日線奪回となった。果たして4000円台を回復し高値更新となるのか、日足チャートから探った。
30日線を抜いたことで4000円は目指すものと見ていい。ただ、5月7日につけた年初来高値4080円を抜くかどうかは微妙。仮に、抜いたとしても「1文新値」の心配がある。5月7日の時も4月10日につけた高値4000円は抜いたものの伸び切れなかったことがある。
■ポイントは「終値」で4040円を上抜けるかどうか
動きをシンプルに見るために「終値」で眺めると4040円がポイントとなりそうだ。仮にザラバで高値を更新しても終値で4040円を抜くことができないと、かなり強烈なダブルトップの可能性がある。
また、波動的に見た場合、4月2日に3500円へ乗せて以降は3500〜4000円のボックス相場の動きとなっている。このボックス相場を上放れるには、1日で300円幅の陽線が出るか、あるいは3日連続陽線で500円高するくらいの強い動きが必要。4000〜4080円はかなりの上値のフシとみられる。深追いは慎重に。
posted by 犬丸正寛 at 11:14
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