【月足】チャート
デッド・クロス(DC)を回避できれば月足では高値奪回も

2002年の300円前後から上げに転じ、2007年7月には5080円まで上昇。値上がり率は、実に17倍にも達した。まさに、新興国ブームに乗った代表的銘柄だ。また、別の表現をすれば、1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊して、東西冷戦が終焉、「平和の配当」を受け取ることができた銘柄だったともいえる。
月足では、2007年7月の5080円に続いて2007年10月の5010円が強烈なダブル天井となって急落に転じた。とくに、2007年12月の月足・大陰線によって12ヶ月線を割る「暮れの明星」足によって下げ確認となった。
2008年1月まで3連続の月足陰線となったことで、2008年2月の2165円で底入れした。高値から57.3%も下げ、半値以下となったことからも値ごろ感が働いた。 今後は12ヶ月線が24ヶ月線を割り込むDC(デッド・クロス)が、どの時点で示現するか、あるいは、持ちこたえてDCすることなく上昇相場へ戻ることができるかどうかが見所となるだろう。
【週足】チャート
安値圏で信用買いの「買い方」は大勝利、ドテンしてカラ売りの構えみせる

週足でのDC(デッド・クロス)は2007年10月に示現した。その時の株価は4630円程度だった。DCで売った向きは安値2165円まで53%の売りによる利益を手にできた計算だ。
また、チャートの形を重要視する向きは、ダブル天井=2007年7月27日の5080円と、2007年10月19日の5010円は格好の売り場だった。仮に二番天井の5010円前後で売りを実践していれば、さらに儲けは大きい。
現在は26週線を抜いて戻りに転じている。信用を使った「売り方」と「買い方」の動向を見ると、2200円割れの安値圏で信用買残が急増、3500円台へ戻したところで急減し、買い方が利食った動きとなっている。そして、この戻りでカラ売りの残がすこしづつ増加に転じている。
【日足】チャート
30日線乖離率大きくしばらくはモミ合い必要

日足は去る4月16日に30日線を抜いて買い転換している。その時の株価は2655円だった。5月15日には3660円まで戻した。30日線抜けに素直に着いた向きは37.8%の値上がり益を手にできたことになる。
ただ、日足では過熱感も目だっている。30日線との上方乖離率が25%と2006年以降では最高となっているからだ。上値があるとしても、しばらくは30日線が上がってくるまでモミ合いが必要だろう。
【総評】
四川省地震で「特需発生」の可能性、中国奥地再開発につながれば商社株の後を追って高値奪回の可能性もある
新興国需要が頭打ちならPBRの高いことはマイナスに作用、増資による株数増加も圧迫へ
2008年3月期は営業利益38.4%増と好調で、1株利益271円、配当は一気に年42円(2007年3月期28円)へ増配した。2009年3月期は減益ではないものの営業利益は0.5%増と横ばいの見通し。1株利益271円、配当はさらに44円へ増配する。2008年3月期の状況で見ると、サブプライム問題の影響でアメリカが29%減少したが、欧州・ロシア・アフリカ・中近東が45%増、豪州・アジアも46%増と好調だった。2009年3月期の売上は上期は17.8%増と2ケタ伸長を見込んでいるが通期では8.4%増の見通し。資源高を背景に新興国の開発需要が続くかどうかがポイントだ。
投資指標は利回り1.2%、PBRは2.5倍と、この2つからの割安感はないがPERは13.5倍と割安。業績さえ明るい見通しになれば、三菱商事などのように「資源見直し」で高値をつけに行く可能性はある。特に、オリンピック後の中国の経済に行方が大きなカギを握っているが、今度の四川省の地震で、復旧特需が予想され、それを機に中国内陸部の再開発に火がつく可能性もある。








