【月足】チャート
3月の足は長い下ヒゲで底打ち、24ヶ月は無理だが、12ヶ月線抜けには期待できる

2004年8月に2分割の権利を落とし、そこから分割後の相場が始まっている。当時、権利落ち後の寄り付き値は1725円。そこから2005年7月まで1750円を挟んだモミ合いだったが、同年8月に2000円に乗せる急伸で、その後、2006年1月に3190円まで買われ、権利付逆算では6380円と権利付きの高値(2004年4月=5220)を更新した。
ところが、その後は全くいいところ無しの動きだ。2006年9月に3060円と買いなおされたものの、結果はダブル天井となってしまった。2007年6月にはデッド・クロス(12ヶ月線が24ヶ月線を切る)となって、下げを確認。2008年3月には月足安値995円をつけ4ケタを割った。特に、3月の月足が下ヒゲとなったことで、底打ち感が強まり、4月は月足陽線と反発、4月28日には1527円とボトムから53.5%戻している。
戻りのメドとなる12ヶ月線は1290円程度、24ヶ月線は2110円程度にある。12ヶ月線を抜く可能性はあるが、24ヶ月を一気に抜くには、相当のエネルギーが必で、今の動きでは無理だろう。
【週足】チャート
週足73本ぶりに26週線抜く、持ちこたえれば急増のカラ売りの「踏み上げ」相場に発展もある

週足では2006年12月にデッド・クロス(13週線が26週線を切る)となってから、下げ足が速くなった。以後は13週線を抜く場面はあったが、基本となる26週線を抜くことはできず下げ相場が続いた
安値995円をつけた後の戻りが快調で、4月に13週線を抜いたのに続いて、5月に26週線を抜いた。同線を上回るのは2006年11月に26週線を切って以来、週足で73本ぶり。本物の戻りとみていいだろう。
一方、売り方と買い方のセメギ合いということでは、買い方は信用買残の減少に見られるように負け状態。売り方は、2007年10月の26週線近辺までの戻り時点(1950円ていど)でカラ売り攻勢をかけ成功している。現在もこの戻り場面で、売残が急増するなど、売り方が攻勢を仕掛けている。仮に、この場面で売り方が勝てば、26週線抜けはダマシとなって、買い方はさらにダメージが大きくなる。反対に26週線を割ることなく上伸となれば、売り方の「踏み上げ」につながる可能性もある。
【日足】チャート
30日線乖離率が4月の30%から10%まで縮小し過熱感薄れ出直りも

日足では3月31日に30日線を抜いて以降、上昇相場となっている。その時の買い転換値は1188円だった。4月28日には1527円まであったから30日線に素直についていれば28.5%の値上がりを享受できた計算。
4月28日が高値となったのは30日線との乖離率が30%近くまで拡大し、過熱感が目立った、ためだ。現在、乖離率は10%まで縮小し過熱感はなくなった。出直ってくれば、1750円前後まで上値のフシがないだけに、値幅妙味も出てくる。
【総評】
2008年2月期の減額減益は高成長イメージにヒビが入る
チャートは当面戻り足だが高成長イメージを取り戻せるかがポイント
2008年2月期の減額が同社株に対するイメージを悪化させた。ことし1月7日に、2月期の連結営業利益をそれまでの予想2000〜2100億円を1670〜1720億円へ減額した。4月7日の正式決算発表では営業利益1560億円とさらに下回った。同社は連結子会社140社と28社の持分法適用会社でグループを展開。GMS(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)を核に、婦人服などの専門店事業、ディベロッパー事業、金融、外食などのサービス事業を展開している。
データの取れる範囲では1999年2月期以降、連続営業増益を続け、一般個人投資家には積極経営で、「小売の勝ち組企業」として減益とは無縁と受け止められていた。それだけに、減額と実際の減益決算は驚きだった。「積極的な規模拡大が限界に来ているのではないか」、との疑問が台頭した。
09年2月期は営業利益1650〜1750億円と回復を見込んでいるが、かつての同社に対するイメージとはほど遠い。中期計画では2011年に営業利益2500億円を目標としているが、一度ヒビの入ったイメージだけに2つ返事で受け取ることはできない。
月足、週足、日足とも戻りの期待できる動きだが、過去の高値を抜いていくことは無理だろう。








