2008年05月01日

資生堂 『月足&週足&日足』チャート診断

資生堂<4911>(東1)

【月足】チャート
2005年4月の人気化以降は高値圏でも穏健なモミ合い相場
6752月
 2004年6月に1375円で24ヶ月線を抜いて「買い転換」、現在まで24ヶ月線の上に位置し上昇相場継続中だ。ただ、途中、2005年5月に瞬間24ヶ月線を切ったが、まさに瞬間だったため崩れ足にはならなかった。上昇相場過程で、一番、人気化したのは2005年4月の2470円をつけた時。この時点での24ヶ月との乖離率は60%に達し、1997年8月に2290円の高値をつけたときの乖離率50%以来の水準となったからだ。97年の時はデータがないが、2005年の時は膨張を続けていた信用売残(いわゆるカラ売り)が、この時点で一気に踏み上げ(買戻し)、売り方主導の相場だったことが分かる。それ以後の相場は機関投資家等の現物買いを中心に24ヶ月線に沿った穏健な相場となっている。ただ、月足で見ると上値が徐々に重くなっている印象は強い。2006年12月以来、現在まで2500円を挟んだモミ合いとなっているためだ。09年3月期の予想1株利益89円で弾いたPERは28倍程度と、全体平均に比べると割安感はない。またPBRも2.5倍と割安感はない。

【週足】チャート
26週線挟んだ往来で売買タイミングは難しい
6752週
 週足では一般投資家にとっては投資タイミングの難しい動きだ。月足チャートと同じように週足でも2006年12月半ばから26週線を挟んで、売り転換と買い転換を繰り返す動きとなっている。この動きを使って、玄人筋が小さいレンジで売買を繰り返している。3月にカラ売りが増加したが、株価が2745円までしか伸びず、その後2400円まで下げたことで売り方の勝利だった。もちろん、売り方は下値は乏しいと見て、すぐに買い戻しており、まさに小さなレンジの中でのゲーム的な動きとなっているわけだ。仮に、今後、大きな相場に発展するとすれば、2007年11月の高値2805円接近の場面で、カラ売りが急増し、かつ、株価が高値を更新することで、売り方の踏み上げとなることだ。しかし、そこまで買い上がるだけの買い方の元気もないとみられるので、引き続き高値圏でもモミ合いが続くものとみられる。

【日足】チャート
30日線に対し素直な動きで短期売買には最適
6752日
 日足では、短期売買を行おうとする人には妙味あるチャートだ。30日線を切って売り、抜いて買い、という比較的素直な動きとなっているからだ。最近では2007年12月27日に売り転換(2690円)し、その後、2月15日には2310円まで下げた。30日線に対しマイナス乖離率が9〜10%となったところが底入れとなっている。3月6日に30日線を抜いて(2395円)買い転換して4月2日に2745円までつけた。この時の乖離率は9%強で天井だった。4月8日にまた売り転換(2505円)し2400円まで下げたが、この日は2630円と30日線を抜いて、また買い転換した。ダマシが少ないだけに4月の2745円を目指すものとみられる。

PERは29.5倍と割安感なく、
大きな増額修正ない限り高値モミ合いが継続


【総評】
 09年3月期は0.9%増収、2.4%営業増益の見通し。国内は高齢化と消費景気停滞の影響がある。女性にとって化粧品は必需品とは言うものの、電気ガス、食品などの値上がりで低価格化粧品にスイッチが予想される。
資生堂 海外では中国が株価下落による買い控え、さらにオリンピック後の景気の行方も心配。今期に対しては増額を期待できる環境ではないだろう。そうなれば、予想1株利益89.1円でPER29.5倍は割安感はない。中長期より当面は日足での短期売買が中心の動きだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:30 | ちょっと気になる銘柄