【月足】チャート
「24ヶ月線」の上に位置し依然上昇基調だが、2007年11月の高値は乖離率130%の異常値

2004年5月に24ヶ月線を上抜いて「買い転換」、現在も24ヶ月線の上で推移している。買い転換の時の株価は1万1300円。2007年11月には高値7万3200円まであったから、買い転換サインに素直に反応した人は6.5倍の値上がりを享受したことになる。
現在、24ヶ月線自体は4万円程度に位置し、4月25日の株価5万7600円はこの24ヶ月線に対し44%の上方乖離率と高い。このことが、好決算発表にもかかわらず株価が反応しない理由となっている。実は、2007年11月に高値7万3200円をつけた時点での乖離率は130%程度にも拡大していた。もちろん、同社株にとって、過去最大の乖離率であり、他には、仕手化した一握りの思惑銘柄しかないという、「異常数値」であった。
言うまでもなく、「月足」と「業績」は連動する。現在の業績絶好調を、「満月状態」と捉えて、株価が2007年11月の7万3200円で織り込んだとすれば、株価は高値更新は無理ということになる。もちろん、株価が24ヶ月線を割り込んでいりわけではないので、売り転換とはなっていないが、戻りがあれば手をすかすことも考えておく必要がある。
【週足】チャート
週足は「26週線切り」売り転換、信用利用の短期狙い資金も関心示さず

週足ベースでは「売り転換」となっているところが、最大の注意点。2003年6月に26週線を上抜いて8340円で「買い転換」し、2008年1月に26週線を切る(6万円)まで、長期上昇相場が続いた。26週線乖離率では高値7万3200円では50%に達していた。この数値はIT相場で2万4700円の高値をつけた当時の50%乖離率と同じであった。この点、月足の乖離率よりは参考になるデータであったといえる。
26週線を切ってから本格的な調整となり2月には安値4万5600円まで高値から約38%下げた。「Wii」や「DS」が絶好調なのに、どうして下げるのかという個人投資家の戸惑いとなっていた。「サブプライム問題の影響で、同社株の相場が終わったわけではない」という見方となっていた。底打ちから2月後半には5万4900円まで戻したものの、26週線を抜くことはできなかった。
「信用買残」は、ひと頃よりかなり減少して、売り物は薄くなっている。しかし、信用買残が減少することは、経験豊かな短期狙いの資金が魅力を感じ得なくなったことも意味している。つまり、「売り物薄す」の中を戻すことはあっても信用買いを背景とした力強い上昇は期待できないということになる。仮に、高いところがあっても「上ヒゲ足」になる可能性うを含んでいる。
【日足】チャート
日足は30日線挟んだモミ合いで気迷い状態

高値7万3200円をつけた前後の30日線との上方乖離率は約30%。日足ベースはこの30%乖離率が同社株にとってほぼ上限。そして、30日線を切って「売り転換」したのが2007年11月8日の6万3800円。高値7万3200円をつけた2007年11月2日の1週間後に売り転換していたわけだ。ここに、月足、週足よりもキメ細かい動きを掴むことのできる日足の強みがみられる。もちろん、日足では買い転換、売り転換が短期間に繰り返し出るので月足、週足と併用することが大切。
実際、安値4万5600円(をつけた後の戻り相場では30日線を挟んで、買い転換、売り転換の連続で「気迷い状態」となっている。とくに、日足では6万円手前が上値のフシとなっている。もしも、抜けないようだと日足ダブル天井の可能性も出てくる。
もし「Wii、DSに飽和」の記事が出たら急落の可能性非常に強い。持ち株は戻り売り優先
【総評】
月足では24ヶ月線を切ってはいないので上昇基調をキープしている。しかし、週足、日足でみれば微妙な上値の重さが出ており心配。特に、月足の24ヶ月線乖離率が130%と異常値だったことは、相場格言にもあるように、『相場は異常値で天井をつける』とあるから、2007年11月の7万3200円は歴史的な高値になった可能性も否定できない。今後、wii、DSに対し「世界需要に飽和感」、といった材料が出れば間違いなく、24ヶ月線を切る下げは避けられない。振り返って、新日本製鉄が2007年7月に高値964円をつけたときは、「日本の公園からスベリ台が盗まれるほどの鉄不足の異常だった」。結局、新日鉄は1000円を期待されながら遂に達成できなかった。任天堂には今も10万円の期待は強い。しかし、現在が「満月状態なら、後は、月が欠けて行く順番」である









