相場格言

2008年04月06日

強弱ラインで診る(犬丸正寛の相場相談室)

犬丸正寛の相場相談室
――強弱ラインで診る――

■4月第1週現在の「強弱ライン」は1万4589円、ここまで戻れば売り方の一斉攻勢

 日経平均を振り返って見ると、ザラ場ベースでの高値は2007年3月の1万8300円。その3ヶ月後の6月に1万8297円まであったが、3月の高値を抜くことができず「ダブル天井」をつけ、そこへサブプライム問題が出て、本格調整相場に突入した、というのがこれまでの展開である。つまり、@ダブル天井の形成、Aサブプライム問題の発生、が相場を下げさせた理由である。
 まず、「ダブル天井形成」に対しては、底打ちまでには1年半から2年の日柄がかかることと、もうひとつは、「ダブル底」を形成する必要があることだ。とくに、ダブル天井に対してはダブル底の形成が絶対に必要となる。しかし今、現在、「ダブル底」は形成されていない。先の3月につけた安値1万1691円が1番底となったかどうかが今後の見所である。

■サブプライム問題は売り方にとって、もはや新鮮味はない どこで「ダブル底」つけるかが最大の見所

 次に、サブプライム問題については、材料が表面化した07年8月から8ヶ月が経過し、材料としての迫力は薄れてきている。仮に、「売り方」(カラ売り)の立場に立てば、思い切っては売れなくなっている。その理由は、これまではサブプライム問題の全体像が掴み難かったが、現在では、全体の損失規模が100兆円ともいわれ、ほぼ全体像が把握できた。売り方、買い方の両方にとって、『幽霊と仕手は正体の分からぬのが不気味で威力がある』といわれ、一方で、『幽霊の正体見たり枯れ尾花』、と正体が分かれば怖さ、不気味さは消えうせ、『知ったらしまい』、になる。
 サブプライ自体については、材料としては新鮮味はなくなった。もちろん、解決するためには時間がかかるため、基本のところでは悪材料には変わりなく、売り方は「安い水準では売れないが、戻ったところなら売れる」、とみている。

■オリンピック後のテーマは「中国」から「ブラジル」へ

 今後、見ておかなくてはいけない点は「企業業績」の動向だ。サブプライムの影響で世界の景気が悪化し、どのくらい日本企業に影響が出るか。あるいは、中国のオリンピック後の経済がどうなるか。新日本製鉄が海外初の製鉄所をブラジルに建設することで、成長軸が中国からブラジルへ移るのかどうか、などが見所となろう。こういった点を見極めながら、ダブル底をいつ形成するかが最大の注目点である。
 筆者の編み出した「強弱ライン」によると、4月第一週現在の「強弱ライン」は1万4489.5円である。この水準は売り方にとっても生命線であり、簡単には上抜きさせられないところ。恐らく、この水準まで戻れば、売り方が売り崩しを狙って強力に売り攻勢をかけてくるだろう。




posted by 犬丸正寛 at 08:03 | 株で見る世の中

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