2007年07月24日

ソニーは、電機ポストではなく商業ポストが似合う

 わが国を代表するゲーム機のソニー(6758)と任天堂(7974)。株価チャートを眺めていると、いろいろな想像ができて楽しい。株式の分割を行っているので、株価だけを比較するのは正しくないが、趨勢だけをみれば、2000年の高値3万3250円から右肩下がりのソニー、現在も5万3300円と高値を更新し続ける任天堂。完全に両社の勢いは違っている。少し、比較してみよう。

・会社設立=ソニーは1946年5月、任天堂は昭和22年11月。あえて、任天堂を「昭和」で書いたのは、同社の資料には西暦表示がない。花札で出発した同社が、あくまで「日本」にこだわっている姿がみれる。
・ 社長=ソニーは外国人、任天堂は日本人。
・ 本社=ソニーは東京、任天堂は京都。
・ 予想売上高=ソニー8兆7800億円、任天堂1兆2300億円。
・ 予想営業利益=ソニー4400億円、任天堂3200億円
・ 有利子負債=ソニー1兆964億円、任天堂ゼロ。
・ 予想営業利益率=ソニー5.0%、任天堂26.0%。
・ 発行株数=ソニー10億298万株、任天堂1億4166万株。
・ 予想1株利益=ソニー319円、任天堂1642円。
・ 外国人持株比率=ソニー52.6%、任天堂43.8%。
・ 株式時価総額(23日)=ソニー6兆1984億円、任天堂7兆5509億円。

とくに、顕著な差は営業利益率である。利益率は、「100円売っていくらの儲けがあるか」を見るもので、ソニーが100円あたり5円の利益に対し、任天堂は25円の利益を上げている。
 経営には、「回転率型」と「利益率型」の2つがあるが、ソニーは売上げの回転を高めていく商社型であり、任天堂は利益を重視したメーカー型である。
 つまり、ソニーはメーカーとして出発した会社だが、「SONY」ブランド力が高まったことから、ブランドを売り物とした(ブランドを切り売りした)商法へ転換した経営といえる。ソニーは電機のポストにあるが、本当は商社などと一緒の商業ポストに配置されると、投資家にも分かりやすくなる。
posted by 犬丸正寛 at 11:56 | 株で見る世の中