2008年07月23日

キリンホールディングス 『月足&週足&日足』チャート診断

キリンホールディングス<2503>(東1)

【日足】チャート
07年9月のスタート水準に接近で底値圏入り
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 日足では、今年4月9日の1999円を高値にほぼ一本調子に下げている。7月16日には1466円まで下げ、昨年9月27日以来の1500円台割れとなった。約3ヶ月で26.7%の下げ。
 下げの理由として予想されるのは、4月30日発表の08年12月期の第1四半期決算で営業利益が前年同期に比べ45.5%の大幅減益となったことだ。それと、株価が2000円をつけ損ねたこともあり、処分売りにつながった可能性がある。
 日足での下値のフシは2007年9月18日の安値1409円。当時は、ここから上昇に転じ、1999円まで約42%上昇した。この上げをほとんど帳消しにして、いわゆる「往って来い」となっているので、底値圏に到達したとみていい。
 今後の戻りのメドは、高値(1999円)と安値(1466円)の中間値1733円程度が目安だろう。

【週足】チャート
買い方は「2000円乗せから一段高の期待」を完全に裏切られ処分うり本格化
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 週足では、5本連続の陰線。優良銘柄に似つかわしくないチャートだ。通常なら陰線2,3本の後には陽線が出るものだが、それがないのは、「見切り、処分売り」が先行しているものとみられる。
 これを裏付けるのが「信用買残」の動き。株価が高値をつけた今年4月頃から急増、さらに、下げ過程においても増加し、ナンピン買いとなっていた。とくに、信用買いが高値圏で増えたのは、当時、全体相場が不振を極め、その中で、同社株が逆行高となっていたことから2000円乗せから上場来高値3170円(87年)を目指すのではないかとの期待が強かったことがある。
 ここに来て、信用買いの投げが出始めている。しかも、全体相場も当事に比べると明るさが見られ、環境関連、エネルギー関連などの銘柄も台頭していることから、「お役目ご苦労さま」の動きもある。また、酷な言い方をすれば、「シコリ銘柄をわざわざ手がけり必要はない」との見方もある。
 今後、戻りガ鈍いと、処分売りで昨年9月の安値1409円まで下げる可能性は強いといえる。

【月足】チャート
下げるべき時に下げず、上げるべき時に上げることができない「罪な動き」
2007年9月安値更新もあり得る

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 月足では、「24ヶ月線」との関係で捉えれば、「罪な動き」があった。2007年8月に大きい陰線で24ヶ月線を切り、「売り転換」(転換価格1443円)したが、逆に、ここをボトムとして急伸した。サブプライム問題で輸出関連銘柄がこけたため、内需関連銘柄へスッチ、そのリード役として同社株が使われたといえる。
 しかし、出直ったものの、本来は高値となるはずのないところで天井をつけた。即ち、長い間、上値の壁となっていた2006年5月の1915円、2006年12月の1944円、2007年5月の1910円、2007年7月の1910円を抜いたにもかかわらず、伸びなかった。普通なら、これだけの厚い壁を抜けば、かなりの上値があるもの。それが、2000円に乗せることなく1999円で高値をつけてしまった。
 恐らく、外国人投資家か、あるいは機関投資家など大手の投資家が、「下げると見せかけて下値で買い」、株価が上がって来ると「上に行くと見せかけて、売り逃げた」と、言われても仕方のない動きだ。
 今後、月足では2007年9月の安値1409円では止まるだろうが、期日接近で処分売りが本格化するようだと、安値更新もあり得る。むしろ、昨年8月に安値を仕込んだ同じ買い方が、安値を更新するところで買い出動するはずだ。

【総評】
9〜10月は厳しい場面も

2503hp 2008年12月期の通期見通しは、営業利益36.0%増の1640億円tお大幅増益。2円増配して年23円配当とする。PERは11.1倍、利回り1.53%、PBRは1.46倍。大幅増益から見れば、PERは割安。
 チャートでは戻りの見込めるところだが、問題は高値でひっかかっている大量の信用買残。当然、戻れば売って来るだろうから、戻しても小幅にとどまる可能性があり、むしろ、信用の高値期日が到来する9〜10月は厳しい場面も予想される。
posted by 犬丸正寛 at 10:05 | ちょっと気になる銘柄