相場格言

2015年10月16日

日経平均は引き続きNYダウに対する出遅れ修正の展開だが、決算発表で波乱の可能性も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は引き続きNYダウに対する出遅れを埋める展開が予想されそうだ。NYダウはチャイナショック直前水準の1万7500ドル前後まで約320ドルに迫っているが、一方の日経平均は直前水準の2万円前後まで約1600円も開きがあるからだ。

 景気好調のアメリカ、景気下降気味の日本という、「景気」の良し悪しに対する大きい違いのあることがNYダウと日経平均の差となっているとみられる。ただ、先行きの景気見通しということになれば、利上げの影響が予想されるアメリカに対し安倍新政権の経済最優先政策により上向きが期待される日本という大きい違いがある。とくに、アメリカは利上げが行われれば、これまでのようなハイピッチの景気上昇は期待しにくいことから足元では利上げが延期となりそうだということでNYダウが急伸する展開となっている。裏を返せば、マーケットがそれだけ利上げの影響は大きいとみているわけだ。

 一方、日本はアベノミクス3本の矢政策に期待はできるものの、「GDP600兆円目標を達成するための実行策が見えてこないから景気に対し即効性は期待し難い」(中堅証券)ということがある。

 それでも足元では日本の企業業績最高益という高水準がマーケットを支えている。しかし、好調なのはトヨタ自動車などアベノミクス第1ステージで恩恵を受けた大手優良銘柄であり、中小あるいは地方はそれほど効果は現れていない、しかも、第1ステージの主力銘柄にはアべノミクス効果一巡感があり、加えて中国、新興国の減速から業績に息切れ感がみられる。

 NYダウは10月27〜28日のFOMCが近づくと上値に対する警戒感が台頭するのではなかろうか。足元では、9月に続いて10月の利上げは見送り、という見方が定着しているが100%ということはない。逆に、利上げの匂いが強まればNYダウの急反落につながる可能性は避けられないだろう。

 見込み通り10月利上げがなかった場合は、次のFOMCが12月ということから利上げ問題から開放されNYダウは高値波乱はあっても基調としては堅調が予想されるだろう。

 日本は、これから株価に影響の大きい9月の本決算と中間決算発表を迎える。輸出環境の悪化、円安の頭打ちなどから伸び悩みの心配がある。とくに、主力優良銘柄の業績に対する息切れ感が確かめられることになるだろう。いずれにしても、5,5月頃に期待されていたような16年3月期に対する上方修正は後退するのではなかろうか。

 NYダウに連れられて日経平均の上伸が予想されるものの決算を巡って波乱となる可能性を含んでいることは頭に入れておきたい。
posted by 犬丸正寛 at 13:21 | 株で見る世の中

2015年10月09日

日経平均はNYダウに比べ出遅れ感強い、10月中は強い展開を予想=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日米とも連騰に対し高値警戒感はあるものの、中国・上海総合指数が落ち着いていることもあって、引き続き、「利上げ延期濃厚観測」を手掛かりに戻りが見込めそうだ。

 NYダウは8日まで5営業日連続高で計約780ドル上昇、日経平均も去る9月29日のボトムから6連騰を交えて9日(金)の高値まで約1530円の上昇となっている。牽引しているのはNYダウで、NYダウはチャイナショック直前の水準(約1万7450ドル)へ手を伸ばせば届くところまで来ている。今回の世界株価急落の原因となった中国経済先行き懸念が足元では上海総合指数が3100ポイント台(8月26日に2977ポイントの安値)に戻すなど小康状態となっている。9月の雇用統計が予想を下回ったことで、「利上げ延期観測」が強まりNYダウを反発に導いている。

 日米とも景気の行方が最大の焦点といえるが、アメリカの次の金融決定会合(FOMC)は10月27日までしばらく時間の余裕があるし、10月の雇用統計発表の11月6日(金)までにはさらに時間的余裕がある。しばらくは、「鬼のいぬまのなんとやら」で、材料空白から強い展開が続くとみてよいだろう。もちろん、中国経済に大きい悪材料が出ないことや、一部夕刊紙が、米国が南シナ海に艦隊派遣と報道していることなど米中の軍事緊張といったことがなければという条件はつく。

 日本は足元の景況感悪化が伝えられるなど景気に対する慎重な見方が強まっている。日銀は先の金融政策決定会議では量的緩和に対してはそっけない姿勢だった。もっとも、7〜9月のGDP発表が11月中旬ということから数字に対するマーケットの反応を見てからでよいということだろう。

 マーケットでは、景気に対しては、慎重な見方とアベノミクス新3本の矢への期待が綱引きといえる状況だろう。足元では新3本の矢に対する期待が強いが、GDP発表が近づけば徐々に景気に対する警戒感が強まることになるだろう。とくに、10月中旬から9月中間期決算発表が始まる。6〜7月の第1四半期決算発表時点に比べると為替、輸出環境、国内の景況感など芳しくはないだけに楽観はできない。日経新聞で決算に対する事前報道が活発となってくるだけに個々の銘柄では波乱も予想されそうだ。

 NYダウは戻り高値を大きく更新、チャイナショック直前水準に近づいているのに比べ、日経平均はショック直前水準2万0660円には2200円も下にあり出遅れている。日本の景気がアメリカの景気に比べ力強さに欠けているとはいってもアベノミクスによる景気押し上げを期待すれば日経平均の上値は期待していいだろう。少なくと10月中は強気でよさそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 15:23 | 株で見る世の中

2015年10月02日

中国関連の業績悪化に最大の注意必要=犬丸正寛の相場展望

■アベノミクスが下支えだが、9月中間期の下振リスクが上値を押さえる

犬丸正寛の相場展望 日経平均でみれば26週線に対するマイナス乖離が10%前後と引き続き大きいことから来週も26週線に対しマイナス5%乖離に当る1万8720円前後を目安とした戻り相場が見込めそうである。

 ただ、中国経済、欧州経済問題などでNYダウが波乱となれば、日経平均が独力で上昇する力はないだけに、再び去る9月29日の安値1万6901円に接近する可能性は含んでいる。

 10月相場では明るい材料では、10月7日に発足する安倍改造内閣のアベノミクス成長戦略を評価する、「国策」ともいえる買い材料がある。政策が経済、景気に目を向けたということでは今年前半までと大きく違うところである。まだ、外国人投資家が日本株を売り基調だが、売りが一巡すれば、日経平均が今年5〜6月のようにNYダウ離れをして自力高となる可能性はあるだろう。

 一方、10月において最大に警戒すべきは、「9月中間決算」である。中国経済減速の影響が企業業績に現実となって現れているからだ。第一中央汽船が中国経済中心に世界経済の停滞の影響で経営破たんした。中国向け建設機械の落ち込みや非鉄金属価格の下落で神戸製鋼所が16年3月期の業績を下方修正した。人気銘柄の京写も中国不況で16年3月期を下方修正した。減額銘柄の株価は共に大きく下落している。

 今後、9月中間期決算の接近と共に減額修正が飛び出してくる心配はあるだろう。世界経済規模第2位の中国不振だけに新興国への影響は大きく、新興国へ展開している日本企業の業績に影響を与える可能性のあることは十分、頭に入れておく必要がある。主力銘柄のトヨタ自動車などといえど影響ナシとは言い切れないところがある。

 9月期本決算、3月期の中間期決算銘柄は上場企業数の7割ていどを占めているため業績動向は相場に与える影響は大きい。こうした3・9月期決算銘柄の業績は、これまでのアベノミクス効果が薄れ始めているだけに、中国経済の影響が鮮明となれば相場にとって大きい波乱要因となる。

 このため、昨年は9月中間決算に対し強気で臨むことができたが、今年は昨年のようなわけにはいかないだろう。結果、この秋相場では、よほどアベノミクス第2ステージで具体的な強力な材料が出ない限り日経平均の上値は期待し難いところだろう。全体相場より個別で業績の心配のない銘柄が中心の個別物色の展開とみられる。
posted by 犬丸正寛 at 13:45 | 株で見る世の中

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