相場格言

2015年06月26日

第1四半期の好調を先取りの展開、動きの軽い銘柄に資金集中=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 27日のユーロ圏財務省会合でギリシャ支援が決まればNYダウは反発、連れて週明けの日経平均も上昇に転じるものとみられる。支援が不発ならギリシャは6月末に15億ユーロの返済期限を迎えていることから返済不履行(デフォルト)、そしてユーロからの離脱が想定され、世界のマーケットはあるていど織込んでいるとはいえ波乱が予想される。

 ただ、仮に、今回、支援継続になったとしても来月からまた返済に迫られるはずである。ギリシャは日本円で約33兆円もの債務を抱えているというから簡単ではない。観光以外は、これといった産業がなく収入獲得は難しく、欧州の景気が上向いて観光客が増えることが期待されるところだろうが直ちに好転する状況でもなさそうだ。1月の選挙で登場した現政権は緊縮・ガマン政策反対の支持を受けているだけに、賃金、年金カットなどは取り難いようでもある。

 企業なら清算の道もあるが、国家となると難しいだろう。社会不安が起こり北アフリカのようにテロが蔓延しては欧州全体にとっても困ることである。このあたりを見越してか、ギリシャはロシアや中国に近づく姿勢をみせ牽制している。これから先もギリシャ問題は世界のマーケットの頭を押さえそうだ。

 日本のマーケットは、ギリシャ不安からドル高(円安)もあって出来高は多くないが日経平均は2万1000円に接近、1993年6月の2万2750円以来の水準に値を上げている。「5月の3月期決算発表頃に比べ、円は一時125円台をつけるなど円安が進んでいるので第1四半期(4〜6月)の決算は悪くないはず。第1四半期で通期の会社側上方修正はないとしてもアナリストサイドでは上方修正を織込むレポートになるだろう」(中堅証券)との見方。7月に発表される第1四半期決算を先取りといえる相場だろう。

 ただ、TOPIXは2007年の1823ポイントに届いていないことが示すようにマーケット全体が活気づいている状況ではない。引き続き売買代金2兆円強という限られた資金での回転の速い相場で値動きの軽い銘柄を狙う展開が引き続き予想される。
posted by 犬丸正寛 at 16:03 | 株で見る世の中

2015年06月19日

波乗り型投資家が小さな波に戯れる展開か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週の相場は日経平均でみれば、NYダウを横目でみながらの戻りを試す展開だろう。まず、25日線(2万0318円)を奪回し、さらに、その上に位置する2万0437円のフシを抜けば年初来高値2万0655円が見えてくる。一方、15日から連続で20億株前後の低空飛行状況が続いている東証1部出来高については30億株となるような盛り上がりは難しいだろう。

 日経平均反発の理由としては、(1)去る、6月10日の2万0016円に対し18日の1万9990円が変則型の二番底となった、(2)NYダウは6月利上げの可能性が残っていたが、「年内ゆるやかに」という方向が示されたことで足元の景気の堅調を見直す展開となっている、(3)日本の景気、企業々績が堅調である、など。特に、株価上昇につながる決め手の材料があるわけではない。

 とくに、足元で気になるのは、6月第2週において外国人投資家が約6週間ぶりにまとまって日本株を売り越したことである。ポートフォリオ組み換えによるものなのか、あるいは夏休みを前に一部を手仕舞っているのか定かではない。金融機関が下げたところは買っているが、これからも外国人投資家の売りが続くようなら上値は重いものとなりそうだ。

 このため、マーケットでは「業績がよくて、しかも外国人投資家の売りが出ないような銘柄が狙われるだろう」(中堅証券)との見方もある。主力株にとって頼みの円安も足元では膠着状態となっている。

 もう一方の頼みのNYダウが最高値を更新してくれば日本のマーケットには押し上げ効果が期待されるが、利上げ後の米国景気の行方という観点からは中期的には強気になり難いところである。NYダウに多くを望めないということになれば日経平均でみれば高値圏のモミ合いで、短期波乗り型投資家が小さな波を捉えての展開ということになるのではなかろうか。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
posted by 犬丸正寛 at 15:32 | 株で見る世の中

2015年06月12日

日米とも短期では戻り試す、中期では景気の自力走行見極める展開=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 アメリカは5月の雇用統計が好調だったことから『9月利上観測』が強まり、日本では、今年1〜3月のGDPが上方修正されたことで日銀の第3次量的金融緩和後退の観測が強まっている。日米とも金融から実体経済への注目度が高まっている。

 日米とも景気が強いとの認識は強まっていが、もち日米の景気に温度差はある。2009年をボトムに3度の量的金融緩和で6年に及ぶ景気上昇のアメリカ。民主党政権下のデフレ経済から2度の量的金融緩和によって消費税引き上げを吸収しつつなんとか景気が上向いている日本という姿である。

 とくに、日米共に金融の支援を離れて景気が自力走行が可能かどうかが試される局面に入っているといえる。NYダウは6月4日からの4日連続の大幅安で短期的には「9月利上観測」を織込んだといえる。

 一方の日経平均も6月5日からの4日連続安で5月半ばからの12日連騰に対する調整をほぼ終えたものとみられる。

 短期的には、NYダウ、日経平均とも戻りを試す展開とみていいだろう。

 中期的な視点では、NYダウは利上後のアメリカ景気が自力走行できるのか、また利上は1度だけか、あるいは2度、3度と続くのかといった点の見極めが焦点となるだろう。日経平均についても、1〜3月に続いて4〜6月のGDPが3期連続のプラスとなるのか、また、中小企業や地方まで景気回復の輪が広がるのかを見極める展開が予想される。

 去る8日に125円台後半まで進んだ為替相場も引き続き注目される。国会期間中は、株式マーケット支援のため円安は継続されるとの見方もある一方、日銀総裁の円安牽制ともいえる発言もあって足元ではやや気迷い気分といえる。日本の景気回復が本物なら円高に振れる可能性を含んでいるだけに為替も景気の先行きを見極める展開といえそうだ。

 6月第1週は外国人投資家の日本株買いがやや縮小している。今後、主力の外国人投資家がどう動くかは大きいポイントである。仮に、買いが細るようならマーケットは主力銘柄から出遅れ銘柄や材料銘柄への物色が強まることになりそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 16:04 | 株で見る世の中

2015年06月05日

日経平均12日連騰で短期的には買い疲れ感台頭=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は2万円台乗せが2度目となった去る5月19日以降、2万円台の滞留期間がほぼ1カ月近くとなる。過去のケースでは、長い滞留期間の後は調整入りしているケースが多く、ここからの上値は重いのではないかとみられる。

 とくに、短期的にみれば、日経平均が6月1日まで12日間の連騰となったことが買い疲れ感と警戒感につながっている。この間、かなりの円安に振れのだが、日経平均が12日間連騰とは言うものの、期待したほど上値を伸ばせなかった。

 個別銘柄でみても空売りの多い日産自動車は年初来高値を更新しているが、信用買残の多いトヨタ自動車は3月24日につけた年初来高値8783円を抜くことができないでいる。全体相場でも個別銘柄でも上値に対する警戒感は根強いといえる。

 NYダウも底堅いものの高値圏でモミ合っている。今夕発表の雇用統計は悪くなさそうだから、今夕のNYダウは反発に転じるだろう。しかし、利上げの時期と利上後の米国景気と企業々績を見極めようとする雰囲気は引き続き強い。NYダウが一気に上値を追うことも難しいのではなかろうか。

 需給面では、個人の売り、外国人投資家の買いという流れが続いている。ただ、買い一貫だった外国人投資家に買い疲れ感があるとの報道もされており、外国人買いが縮小するようだと日経平均はストンと下げる可能性はありそうだ。下げれば年金等の買いや下げを待っている個人投資家の買いも予想されるため大きい下げもなさそである。

 仮に、外国人買いが一服になるとすれば、物色銘柄に変化が出そうだ。これまでの高ROE優良銘柄から徐々に出遅れ優良銘柄や内需系の材料含み銘柄に物色の矛先が向かう可能性は高まりそうだ。実際、ひと頃に比べるとマザーズ、ジャスダックなどの新興系銘柄に新高値が増えるなど元気の好い動きがみられる。

 ここからは、夏枯れを控えていることからも輸出関連から出遅れの内需関連に芽を向けるところだろう。
posted by 犬丸正寛 at 15:52 | 株で見る世の中

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