2008年05月30日

阪和興業 『月足&週足&日足』チャート診断

阪和興業(8078・東証1部)

【日足】チャート
30日線乖離率はピーク圏、700円乗せれば目先達成感も
8078hi
 日足では、今年になって2度、30日線を抜いて買い転換の場面がある。最初は2月4日で、435円で買いサインが出て2月28日の高値516円まで18.6%の上昇。2回目は4月7日に476円で買いサインが出て、今日、5月30日の670円まで40.8%の上昇率となっている。
 30日線との乖離率で見れば、2月28日の高値時点では約20%。現在、約20%に達し、乖離率からみればそろそろ高値警戒水準に達していると見るべきだろう。700円に乗せたあたりで上げ一服となる可能性がある。

【週足】チャート
過去、週足19本中で陽線14本と上げピッチ速い 当面一服も
8078syuu
 週足では2007年3月に624円、5月638円、7月634円、10月621円と、620〜630円が上値のフシとなっていた。これを、5月最終週に抜いて670円をつけてきた。これによって、新しい相場に入ったといえる。
 ただ、短期的には高値更新後の一服が予想される。週足では今年1月のボトムから5月最終まで週足19本のうち陽線数が14本を占め、上げピッチが速い。26週線との乖離率も30%と過去のピーク水準に達している。再上昇があるとしても週足で2,3本程度の調整は予想される。「押し目待ちに押し目なし」、の可能性もあるが、過去のデータからみれば目先の高値圏には来ている。

【月足】チャート
月足のフシは1400円台まで真空地帯
8078tsuki
 月足では今年1月の長い下ヒゲ足で底打ちの形となった。特に、4月の月足は過去4本分を包み込む大陽線が出て買い転換。同時に、26週線を大陽線で抜く「明けの明星」足も出たことから、こちらも24ヶ月線との関係で買い転換した。5月も大きい陽線で続伸、高値を一気に更新した。
 月足での上値のフシということになれば、1993年11月、12月に大きい陰線で急落した水準が一つの目安となる。その2本の陰線をつける前の水準は1450円ていど。一気にここまで行くかどうかは別としても、このあたりまでは比較的に売り物が少ない真空地帯である。

【総評】
2009年3月期は2ケタ増益、PERはまだ10倍強
先高期待できるが目先は調整もあり得る


8078hp 2009年3月期も営業利益270億円と14%の2ケタ増益見通し。1株利益は65円ていどの見通し。主力の鉄鋼製品の値上がりによる効果が大きく寄与している。PERはまだ10倍強と割安水準。
 このため中期では上値が十分見込めるところだ。ただ、チャートは日足、週足、月足とも上昇ピッチが速く、目先的には調整があってよいところ。とくに、6月の月足では上ヒゲの長い足となる可能性がある。
posted by 犬丸正寛 at 16:57 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月29日

東レ 『月足&週足&日足』チャート診断

東レ<3402>(東1)

【月足】チャート
3402tsuki
 月足では2007年8月に13週線が26週線を切り、「デッドクロス=DC」となって、下げのサインが点滅。DC時点の株価は885円程度だった。DCのあとも、しばらくは値を維持していたが、2008年1月の「大陰線」で決定的な下げとなり、3月の529円まで下げた。
 3月の月足は長い下ヒゲ、4月はほぼ寄り引け同時のトンボ足となって、下値不安はなくなったとみていいだろう。もっとも、810〜1000円は長期間にわかってモミ合った水準で、今後、戻したとしても、この水準はかなり厚い上値の壁となるだろう。12ヶ月線も820円前後にあり、月足での当面の上値は800〜820円と見ておきたい。

【週足】チャート
26週線抜けは未達成だが13週線抜いて短期では買い転換
カラ売り高水準で26週線抜ければ踏み上げの可能性ある

3402syuu
 週足では、去る4月4日に13週線を抜いて、短期の買い転換となっている。中期の買い転換指標となる26週線については710円前後にあり、29日前場での株価672円で見れば、まだ開きがある。
 今週末(30日)、あるいは来週末(6月6日)に26週線を抜いてくるようなら、マーケットの主役銘柄になる可能性がある。上値のフシは、月足と同じように800〜1000円にモミ合いがあるため上値の壁となるだろう。一方、信用取引の状況は、昨年夏場にピークとなっていた信用買残は減少を続け、現在はほぼボトム水準。売残は今年2月頃から増加となり、現在はかなりの高い水準にある。仮に、株価が26週線を抜いて行くよう、カラ売りの踏み上げとなる可能性を含んでいる。

【日足】チャート
600〜700円のボックス相場が継続
日足・終値で700円台に乗せてくれば、素直についてみるところ

3402hi
 日足は、3月26日に30日線を抜いて戻り足となっている。ただ、戻りは鈍くジリ高にとどまっている。上値には戻り待ちの売りが控えていることが想像されるところだ。30日線を外してローソク足だけで見れば2月5日から現在まで600〜700円のボックス相場である。
 次に700円台へ乗せてくれば、850円前後までフシがないため上げ足を速める可能性がある。モミ合い放れになれば、すかさずついてみるところだろう。とくに、日足・終値で700円台に乗るかどうかを見ておきたい。

【総評】
15分でガン解析などが可能なタンパク分析チップ開発
今期減益で24ヶ月線抜けは難しいが800円前後までの戻りはありうる


 2009年の業績は3.1%増収、8.1%の営業減益見通し。1株利益は31.4円、配当は年10円を継続する。PERは21倍と割安感はなく、このあたりがカラ売り増加の背景となっている。
 ただ、このほど、微量の血液からガンなどの検査が15分程度で可能な検査チップを開発、これが買い材料として評価されると上放れる可能性はある。とくに、日足での動きが煮詰っているため800円前後が見込める。もっとも、その場合でも、月足チャートでの24か月線(865円)を抜くのではないから、業績を背景とした本格的な上昇相場ではないことを頭に入れておきたい。
posted by 犬丸正寛 at 11:27 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月28日

F&Aアクアホールディングス 『月足&週足&日足』チャート診断

F&Aアクアホールディングス(8008・東1)

【月足】チャート
4月の大陽線「包み足」で底打ち確認
月足では第一目標の12ヶ月線の960円が目標

8008tsuki
 月足は、今年3月の安値580円が24ヶ月線乖離率でマイナス30%となったことで底打ちした。さらに、4月の大陽線の「包み足」で反転相場入りを指呼。5月16日には763円まで戻しているが、12ヶ月線(960円程度)、24ヶ月線(1040円程度)までにはほど遠い。
 それだけに、まだ戻りの幅が期待できるわけで、第一目標としては12ヶ月線水準の960円程度を予想してよいだろう。

【週足】チャート
4月の大きい陽線での13週線抜けで買い転換
下放れ前水準の750〜820円にはシコリ

8008syuu
 週足では、13週線を4月18日、26週線も5月2日にそれぞれ抜いて「買い転換」している。特に、4月18日の大きい陽線は底値離脱の足として注目できる。
 ただ、750〜820円の水準は、下放れる前にモミ合っていた水準でシコリは多く残っているとみなくてはいけない。この水準を抜くには少々、時間を要するだろう。仮に、値固めが十分に進んでいない今の場面で上値があっても上ヒゲで終わる可能性がある。6月中間決算の出るあたりまではモミ合いの可能性が強い。

【日足】チャート
30日線に沿った着実な下値切り上げ相場
過熱感なく800円目指す動き

8008hi
 日足では、4月半ばにダマシの動きがあったが、現在は30日線に沿って順調な下値切り上げ相場。ダマシとは3月28日に30日線を抜いて買いシグナルを出したものの、すぐに売りシグナルに転換した。その後、4月15日に再度30日線を抜いて買い転換、今度は順調な上げとなっている。とくに、今度の場合は、大きい陽線で30日線を抜く「明けの明星」足となったことが効いている。
 30日線との乖離率からも過熱感はない。今後は上値のフシの800〜830円を目指した動きとみられる。

【総評】
経営統合効果で2009年2月期は20.6%の営業増益
第一目標は800〜830円へ


F&AアクアホールディングスHP 2008年2月期は営業利益が10.6%減少、営業利益率も5.0%(前々期5.3%)へ低下した。2009年2月期の営業利益は20.6%増加と回復し、1株利益は41.3円(2008年2月期は9.1円)へ向上する。2006年に「4℃」ブランドのエフ・ディ・シィプロダクツと経営統合して持株会社となった。その統合効果が出てくる。配当は前期に5円増配して年20円としたが、今期も年20円を継続する。
 月足、週足、日足とも第一目標として800〜830円どころが見込める。その後、週足、月足では4ケタも見込める足どりである。
posted by 犬丸正寛 at 11:00 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月27日

富士電機ホールディングス 『月足&週足&日足』チャート診断

富士電機ホールディングス<6504>(東1)

【月足】チャート
まもなく12ヶ月線抜いて買い転換へ
次は24カ月線の525円奪回が目標へ

6504tsuki
 月足は1月に300円を割ったところで底入れ。その後、反発に転じ4月には429円とボトムから45.6.%戻した。この背景には、300円割れは2005年2月以来3年ぶりでスタート時点まで往って来いとなったことから値ごろ感が台頭した。また、1月の月足チャートの形が「長い下ヒゲ」となって、下値に対する安心感が台頭した。さらに、2009年3月期が2ケタ増益見通しにあること、などが手がかりとなった、といえるだろう。
 さて、まもなく終了する5月相場で、月足が450円以上で引けてくれば、12ヶ月線を抜いて最初の買い転換が実現することとなる。5月26日現在での終値は436円、微妙なところにある。@抜けない場合=もう一度、400円前後まで下げる可能性がある。A抜いた場合=次は24ヶ月線の525円前後が見込まれる。
 チャート的には抜かない方がよい。なぜなら、ボトムから、既に、45.6%戻しているため、足踏みがあったほうがよいからだ。仮に、400円ていどまで下げたとしても、壊れる動きではない。むしろ「6月」に、12ヶ月線を抜く方が形としては良くなって、その後一気に24ヶ月線挑戦が見込まれるからだ。さらに先行き、24ヶ月線を抜いて上に行くことができるかどうかについては、今の段階では見通すことは不可能だ。

【週足】チャート
信用買いが急増、セミプロが姿勢強める
最初のマド埋め482円が目標

6504syuu
 週足では、400円前後が煮詰まっていた。その煮詰まりを見て、信用取引を使った買い方が仕掛けて、上放れに成功した、という姿だ。特に、5月23日の週足・大陽線で13週線、26週線とも抜いたことで買い転換を確認した。
 今後は、週足で2つのマドがあり、これを埋めることが目標となるだろう。とくに、信用取引を使った買い方は、チャートを重要視するためマド開けの状態は見過ごせない。最初のマドは476〜482円、次は504〜600円。恐らく、買い方は最初のマド埋めで手堅く利益確定に動いてくるだろうから500円前後はフシとなるだろう。

【日足】チャート
400円のモミ合いを上放れて上げ相場確認
目先は乖離率拡大で一服も中期では妙味大きい

6504hi
 日足でも400円前後が煮詰っていた。この煮詰まりを5月22日の大きい陽線によって上放れた。短期急伸で30日線乖離率が10%を超えてきたため、目先では数日間の調整となるだろう。
 日足においても@476〜512円、A527〜551円に、2つのマドがある。まず、最初のマド埋めの512円が目標となってくるだろう。

【総評】
月足・週足・日足ともそろって上値見込める足
2009年3月期は2ケタ増益と業績の支えもある


富士電機ホールディングスHP 月足、週足、日足とも上値の見込めるチャート。特に、週足、日足ではマド埋めというはっきりした目標があるだけに買い方は自信を持って参戦できる。
 しかも、業績が2009年3月期は営業利益17.0%増と2ケタ増益見通し。1株利益は27円、年8円配当は継続だが増配の可能性もある。PER20倍以上は難しいとしてもPER19倍の510円台は期待してよいだろう。
posted by 犬丸正寛 at 14:16 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月23日

日揮 『月足&週足&日足』チャート診断

日揮<1963>(東1)

【月足】チャート
2007年にDC示現だが月足は高値圏のモミ合い相場、ボックス上限の2700円台有望
1963tsuki
 月足は2007年10月に12ヶ月線が24ヶ月線を切るD.C(デッド・クロス)となって下げに転じた。しかし、多くの銘柄は、下落を続けて、高値から大きく下げているが、同社株は月足では高値圏で踏ん張っている動きだ。
 このため、月足では2005円9月から2000円を挟んだ大きなモミ合いが続いている相場だ。4月の月足では2000円を回復していないが、日足、週足では5月に入って20000円台を回復してボックス上限の2700円ていどが見込める足どりだ。

【週足】チャート
上昇ピッチ早いため、「売り方」がカラ売り攻勢、大きく下げないと踏み上げも
1963syuu
 週足では2006年2月の2760円に対し、2007年7月の2565円が二番天井となっている。今後、2500円台に乗せればフシを意識した足どりとなるだろう。
 一方、今年3月の1530円をボトムに急速し戻し、5月16日の週は2195円まであった。ボトムから約44%の上昇率だ。ただ、この間、週足で8本連続陽線が続くなど上昇ピッチは速すぎる。このため、このところ、カラ売りの残が目立って増えている。その売り方は、株価が26週線を大きく上回っているので、大幅な下げは見込んでいないはず。26週線の1920円台くらいまでの調整があれば買戻しをするものとみられる。しかし、売り方の意に反して株価が強張れば踏み上げも予想される。

【日足】チャート
30日線乖離が上限の20%へ拡大で目先は調整必要
1963hi
 日足では、4月3日に30日線を抜いて「買い転換」(転換価格1632円)。この日は2265円と、2007年11月の2330円に接近となっている。上昇ピッチが速いことと、30日線との乖離率が、同社株の上限である20%へ接近となっているため、過熱感も目立ち始めている。

【総評】
前期70%増益だが今期も増益維持、PBR高いのはリスクだが、利益伸長の間は心配なく高値2760円挑戦も期待

 業績は2008年3月期が営業利益70%増益と大幅。通常なら、今期は減益のところだが、同社の2009年3月期は小幅だが2.5%の増益見通し。配当も年26.5円(前期21円)へ増配する。1株利益は123円の予想。石油、天然ガス、化学プラントなどでは世界的企業であり、中東などの設備投資を受けて受注好調だ。
日揮ホームページ PERは18倍、PBRは3.2倍。PBRの高いことはリスク要因だが、業績が伸びている間は心配ない。日足、週足ではやや過熱が目立つため調整も予想されるが、月足では先高有望で時間をかければ2760円の高値挑戦もあるだろう。
※26日は出張のため「月足&週足&日足」チャート診断はお休みします。
posted by 犬丸正寛 at 14:49 | 株で見る世の中

2008年05月22日

ユアサ商事 『月足&週足&日足』チャート診断

ユアサ商事<8074>(東1)

【月足】チャート
12ヶ月線と24ヶ月線に接近中。抜けば「買い転換」だが、シコリ多く、上ヒゲの可能性あり見極めが必要
8074tsuki
 2006年5月に12ヶ月線、同年7月に24ヶ月線を切って、「売り転換」した。12ヶ月線を切ったのは236円、24ヶ月線は207円だった。その後、2008年1月の102円まで下げた。4月の月足では148円まで戻した。
 1月に102円で底を売ったのは、@2002〜2003年の水準まで下げ、値ごろ感が台頭。当時は純益が赤字で無配だったが、現在は有配、A長い月足の下ヒゲとなった、B24ヶ月線とのマイナス乖離率が50%近くにまで拡大した、などによる。
 4月直近の月足は、12ヶ月線は167円前後、24ヶ月線は195円前後にある。現在、12ヶ月線に接近中。抜けると、次は24ヶ月線がメドとなる。過去の動きでは、株価と月足移動平均の関係では、ほとんどダマシがないだけに、抜ければ「買い転換」と判断していいだろう。
 ただ、200円前後には、かなり厚い上値の壁があるため、仮に、移動平均線を抜いても上ヒゲとなる可能性がある。買い転換のためには、「終値」での上回りが条件だから、見極めが必要である。


【週足】チャート
13週線、26週線抜いて買い転換、200円目指す動き。ただ、陽線6本連続で過熱感が対等で当面はモミ合い
8074syuu
 週足では、13週線を3月7日、26週線を4月25日に抜いて「買い転換」した。13週線を抜いたのは133円、26週線は141円。5月16日現在の週足は162円まで戻している。
 13週線、26週線との関係においてはダマシ葉少ないだけに、買い転換後は上昇相場にあると捉えていい。ただ、週足陽線が6本連続となるなど、目先的にはやや過熱感も見られる。このため、先行きは200円前後を目指すとしても、当面は145〜160円のモミ合いとなる可能性がある。


【日足】チャート
2月の買い転換以来ジリ高継続、179円と187円が上値ノフシ
8074hi
 日足チャートでは、2月21日に30日線を抜いて「買い転換」(転換値120円)、途中、瞬間的に同線を切るところはあったが、ほぼ同線に沿って上昇中。5月20日には167円まであったが、もっとも、動きは地味でジリ高にとどまっており、短期狙いには不向き。
 日足でのフシは、昨年11月の1日の179円、その次は同10月の187円となっている。さらに、その上は、月足、週足と同じように200〜230円に厚い壁がある。180円台まではジリ高相場だろう。


【総評】
今年で創業342年の超名門、今期2ケタ増益でまずは200円目標

8074bbb 2009年3月期は営業利益が11.4%増の92億円と2ケタ増益見通し。1株利益は20円、配当は2007年3月期に2.5円復配し2008念3月期に3円としたが、今期も3円配当据え置きだが増配の余地はある。
 今年で創業342年の超老舗商社。歴史があるだけに、これまで金属疲労的なところもあったようだが、体質強化が実っている。業績等からみれば、まずは300円も期待できるが、まずは200円台回復が目標だろう。
posted by 犬丸正寛 at 17:34 | 株で見る世の中

2008年05月21日

日立建機 『月足&週足&日足』チャート診断

日立建機<6305>(東1)

【月足】チャート
デッド・クロス(DC)を回避できれば月足では高値奪回も
6305tsuki
 2002年の300円前後から上げに転じ、2007年7月には5080円まで上昇。値上がり率は、実に17倍にも達した。まさに、新興国ブームに乗った代表的銘柄だ。また、別の表現をすれば、1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊して、東西冷戦が終焉、「平和の配当」を受け取ることができた銘柄だったともいえる。
 月足では、2007年7月の5080円に続いて2007年10月の5010円が強烈なダブル天井となって急落に転じた。とくに、2007年12月の月足・大陰線によって12ヶ月線を割る「暮れの明星」足によって下げ確認となった。
 2008年1月まで3連続の月足陰線となったことで、2008年2月の2165円で底入れした。高値から57.3%も下げ、半値以下となったことからも値ごろ感が働いた。 今後は12ヶ月線が24ヶ月線を割り込むDC(デッド・クロス)が、どの時点で示現するか、あるいは、持ちこたえてDCすることなく上昇相場へ戻ることができるかどうかが見所となるだろう。

【週足】チャート
安値圏で信用買いの「買い方」は大勝利、ドテンしてカラ売りの構えみせる
6305syuu
 週足でのDC(デッド・クロス)は2007年10月に示現した。その時の株価は4630円程度だった。DCで売った向きは安値2165円まで53%の売りによる利益を手にできた計算だ。
 また、チャートの形を重要視する向きは、ダブル天井=2007年7月27日の5080円と、2007年10月19日の5010円は格好の売り場だった。仮に二番天井の5010円前後で売りを実践していれば、さらに儲けは大きい。
 現在は26週線を抜いて戻りに転じている。信用を使った「売り方」と「買い方」の動向を見ると、2200円割れの安値圏で信用買残が急増、3500円台へ戻したところで急減し、買い方が利食った動きとなっている。そして、この戻りでカラ売りの残がすこしづつ増加に転じている。

【日足】チャート
30日線乖離率大きくしばらくはモミ合い必要
6305hi
 日足は去る4月16日に30日線を抜いて買い転換している。その時の株価は2655円だった。5月15日には3660円まで戻した。30日線抜けに素直に着いた向きは37.8%の値上がり益を手にできたことになる。
 ただ、日足では過熱感も目だっている。30日線との上方乖離率が25%と2006年以降では最高となっているからだ。上値があるとしても、しばらくは30日線が上がってくるまでモミ合いが必要だろう。

【総評】

四川省地震で「特需発生」の可能性、中国奥地再開発につながれば商社株の後を追って高値奪回の可能性もある
新興国需要が頭打ちならPBRの高いことはマイナスに作用、増資による株数増加も圧迫へ


6305bb 2008年3月期は営業利益38.4%増と好調で、1株利益271円、配当は一気に年42円(2007年3月期28円)へ増配した。2009年3月期は減益ではないものの営業利益は0.5%増と横ばいの見通し。1株利益271円、配当はさらに44円へ増配する。
 2008年3月期の状況で見ると、サブプライム問題の影響でアメリカが29%減少したが、欧州・ロシア・アフリカ・中近東が45%増、豪州・アジアも46%増と好調だった。2009年3月期の売上は上期は17.8%増と2ケタ伸長を見込んでいるが通期では8.4%増の見通し。資源高を背景に新興国の開発需要が続くかどうかがポイントだ。
 投資指標は利回り1.2%、PBRは2.5倍と、この2つからの割安感はないがPERは13.5倍と割安。業績さえ明るい見通しになれば、三菱商事などのように「資源見直し」で高値をつけに行く可能性はある。特に、オリンピック後の中国の経済に行方が大きなカギを握っているが、今度の四川省の地震で、復旧特需が予想され、それを機に中国内陸部の再開発に火がつく可能性もある。
posted by 犬丸正寛 at 17:11 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月20日

大成建設 『月足&週足&日足』チャート診断

大成建設<1801>(東1)

【月足】チャート
3月の安値225円は24ヶ月線乖離がマイナス30%に拡大で底打ち
1801tsuki
 2006年5月に12ヶ月線を切り、翌6月に24ヶ月線も切って、「売り転換」した。それ以降、一度も両移動平均線を上回ることはなく下げ基調が続いている。その動きの中で2008年3月に225円で底打ちの形となっているのは、@24ヶ月線とのマイナス乖離率ガ、2003年以来の30%程度へ拡大、A2002年11月の歴史的な安値に接近、BPBRが0.7倍と割安になってきた、ことなどによる。
 現在、12ヶ月線は330円程度、24ヶ月線は370円程度にある。内需株見直し人気もあるため、12ヶ月近辺までの戻りは見込めるだろう。

【週足】チャート
ほぼ1年ぶりに26週線抜き買い転換、売り方も様子見強める
1801syuu
 13週線と26週線がDC(デッド・クロス)した2007年7月(株価420円前後)を契機にほぼ一本調子に下げた。売り方、買い方のせめぎ合いで見れば、2007年1〜8月まで半年以上、下値400円を固めながらモミ合っていたことが攻防線だった。買い方にとっては、よもや切ることはないと思われた下値の壁400円を割り込んだ。完全に買い方の負けであった。当然、その水準では、売り方がカラ売り攻勢をかけていたから、売り方の大勝利であった。売り方は250円前後で買い戻しを行った。
 現在、株価が300円前後まで回復してきたことで再びカラ売りが増え始めている。売り方は26週線を上抜くことはないと見ていたフシがある。それが、ほぼ1年ぶりに26週線を抜いてきたため、売り方はこれ以上は売り攻勢をかけ難くなっている。375円程度まで戻すものとみられる。

【日足】チャート
300〜340円には厚い上値の壁、新規買いは300円以下で
30日線に沿った着実な下ね切り上げ続く
1801hi
 日足では去る5月16日に303円まで買われた。今年2月6日以来の300円台回復。過熱感はないが300〜340円は日足での上値の壁が待ち構えている。昨年11月27日から今年2月5日までモミ合った水準だからだ。この水準を一気に抜くのには無理があるだろう。月足、週足は上値指向だが、日足ではしばらく値固めが必要だ。

【総評】

中東関連工事の増加で2009年3月期は6.4%の営業増益、PBR1倍以下で見直し余地、しかし、月足24ヶ月線の370円抜けは無理

1801bb PBRは0.94倍と1倍割れ。2009年3月期の営業利益は6.4%増の520億円と1ケタではあるが増益見通し。鋼材など資材高騰が続けば、下方修正の可能性はないとはいえないものの、一応、会社側見通しでは増益である。このところ内需株に見直し人気が台頭しているし、最近の災害増加、中東での工事増加など環境は明るさが見られる。
 週足で26週線を抜いてきたことから、月足の12ヶ月線水準の330円程度までの戻りが見込めるが、しかし、日足では300〜340円に上値の壁があり、新規買いは300円割れを仕込みたい。
posted by 犬丸正寛 at 18:30 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月19日

犬丸正寛の相場の相談室 ―強弱ラインで見る―

 日経平均は4月後半に「3分の1戻し」を達成し、次は「半値戻し」をうかがう動き、26週線も上抜きチャートはそろって好転
景気後退のなかのインフレで、半値戻し以上に買い上がるにはリスク大きい


データ
高値=1万8300円(2007年3月)
安値=1万1691円(2008年3月)
時価=1万4269円(2008年5月19日)

☆下げ幅の3分の1戻し水準=1万3894円  達成
☆下げ幅の半値戻し水準=1万4996円    あと727円
☆高値と安値の中間値段=1万4496円。   あと227円
☆13週線=1万3323円          奪回し抜いた
☆26週線=1万3655円          この度、奪回

中間値1万4496円前後から売り方が再び攻勢かけることも

 日経平均は、下げ幅の3分の1戻しを達成したのが4月28日。その後、1万4000円を挟んだ小幅のモミ合い、即ち、高値圏で値を保っていた。そして、ここに来て、上げ足を再び速め、3月のボトムから22.1%の上昇となっている。また、13週線を抜いたのが4月11日の週、26週線は5月16日の週に抜いたところ。
 以上のことからは、13週線、あるいは3分の1戻しをメドとした「短期」狙いの人には成功だった。今後のポイントは26週線を抜いたがダマシとならないかどうか、である。2007年10月にも下げ過程の中で26週線を上回ったが、ダマシとなった経緯があるからだ。
 昨年10月頃と違う点は、@サブプライム問題の嵐が吹いていたが、現在は出尽くした感がある、Aインフレが当時に比べて進行している、B景気、企業業績の悪化が進んでいる、C金余りが依然続いている、ことなどであろう。
 こうして見ると、サブプライム問題を悲観し過ぎて、下げすぎた反動高の相場展開といえるだろう。たとえば、悲観人気の度合いを見るのに使われる26週線とのマイナス乖離率は3月の安値時点ではマイナス18%程度まで拡大した。これは、バブル崩壊の悲観人気が強まった2002年10月以来という乖離率だった。
 しかも、今回の下げ過程でカラ売りが増えていた。そこへ、金余りから世界を駆け巡っている国際資金が、PBRなどから割安となった日本株を買ってきた。これに慌てた売り方の買戻しが、今回の戻りを形つくったといえる。
 売り方はしばらくは様子見のスタンスだろう。26週線を抜いた時点で敢えて無理をすることはない。半値戻し水準の1万5000円程度まで戻れば、再び、売り攻勢をかけてくるのではないか。景気悪化の中で物価上昇というスタグフレーションがはっきりして来るようになれば、半値戻し水準以上の上値は難しくなる。
 一方、「月足」で見れば、12ヶ月線は1万5307円、24ヶ月線は1万6400円前後にある。12ヶ月線へ接近する場面はあっても、24ヶ月線までの戻りは無理である。24ヶ月線を抜いて上に行くには景気、企業業績の回復がはっきりした時でないと難しい。
 世界的な余剰資金のマネーゲーム相場の色彩が強く、日経平均の割安感が薄れてくる1万5000円程度が戻りの目安となるだろう。

■相場の窓
4/23現在 本年来
高値
(日付) 5月16日
現在
高値比較
(%)
天気
マーク
日経平均 14691.41 1/4 14219.48 ▲3.2 晴れ
TOPIX 1424.29 1/9 1395.87 ▲1.9 晴れ
大型株指数 1504.74 1/9 1483.18 ▲1.4 晴れ
小型株指数 1821.81 1/9 1805.87 ▲0.8 晴れ
時価総額 465.80 1/9 452.00 ▲2.9 晴れ
出来高 3148.90 3/14 2278.23 ▲27.6 雨
ジャスダック 1714.86 1/4 1524.84 ▲11.0 雨
新高値銘柄数 245 5/15 170
PER 17.10 5/15 16.90
PBR 1.68 1/9 1.64
利回り 1.75 3/17 1.54
ドル・円 110.10 1/10 104.90
10年債 1.700 5/14 1.690
NYダウ 13058.20 5/2 12986.80 ▲0.5 晴れ
ハンセン 27615.85 1/9 25618.86 ▲7.2 曇り
上海総合 5497.901 1/14 3624.233 ▲34.0 雨
新日鉄(5401) 697 1/25 656 ▲5.8 曇り
トヨタ自動車(7203) 6400 2/20 5350 ▲16.4 雨
キリンHD(2503) 1896 3/31 1739 ▲8.2 曇り
東京電力(9501) 2895 2/15 2590 ▲10.5 曇り
三井住友ファイナンシャル(8316) 935000 4/30 876000 ▲6.3 曇り
三菱地所(8802) 2900 2/4 2865 ▲1.2 晴れ
日本郵船(9101) 1133 5/16 1113 ▲1.7 晴れ
住友金属鉱山(5713) 2310 2/29 1920 ▲16.8 雨
伊藤忠(8001) 1261 5/16 1255 ▲0.4 晴れ
任天堂(7974) 61900 1/10 61100 ▲1.2 晴れ
野村HD(8604) 1907 5/7 1825 ▲4.2 晴れ
日立建機(6305) 3660 5/15 3580 ▲2.1 晴れ
JT(2914) 681000 1/4 529000 ▲22.3 雨
ダイワボウ(3107) 375 1/10 276 ▲26.4 雨
東レ(3402) 868 1/4 656 ▲24.4 雨
JR東日本(9020) 952000 1/9 835000 ▲12.2 雨
三菱重工(7011) 529 2/26 463 ▲12.4 雨
武田薬品(4502) 6740 1/16 5840 ▲13.3 雨
住友化学(4005) 1022 1/9 682 ▲33.2 雨
posted by 犬丸正寛 at 17:59 | 相場の相談室

イオン 『月足&週足&日足』チャート診断

イオン<8267>(東1)

【月足】チャート
3月の足は長い下ヒゲで底打ち、24ヶ月は無理だが、12ヶ月線抜けには期待できる
8267tsuki
 2004年8月に2分割の権利を落とし、そこから分割後の相場が始まっている。当時、権利落ち後の寄り付き値は1725円。そこから2005年7月まで1750円を挟んだモミ合いだったが、同年8月に2000円に乗せる急伸で、その後、2006年1月に3190円まで買われ、権利付逆算では6380円と権利付きの高値(2004年4月=5220)を更新した。
 ところが、その後は全くいいところ無しの動きだ。2006年9月に3060円と買いなおされたものの、結果はダブル天井となってしまった。2007年6月にはデッド・クロス(12ヶ月線が24ヶ月線を切る)となって、下げを確認。2008年3月には月足安値995円をつけ4ケタを割った。特に、3月の月足が下ヒゲとなったことで、底打ち感が強まり、4月は月足陽線と反発、4月28日には1527円とボトムから53.5%戻している。
 戻りのメドとなる12ヶ月線は1290円程度、24ヶ月線は2110円程度にある。12ヶ月線を抜く可能性はあるが、24ヶ月を一気に抜くには、相当のエネルギーが必で、今の動きでは無理だろう。

【週足】チャート
週足73本ぶりに26週線抜く、持ちこたえれば急増のカラ売りの「踏み上げ」相場に発展もある
8267syuu
 週足では2006年12月にデッド・クロス(13週線が26週線を切る)となってから、下げ足が速くなった。以後は13週線を抜く場面はあったが、基本となる26週線を抜くことはできず下げ相場が続いた
 安値995円をつけた後の戻りが快調で、4月に13週線を抜いたのに続いて、5月に26週線を抜いた。同線を上回るのは2006年11月に26週線を切って以来、週足で73本ぶり。本物の戻りとみていいだろう。
 一方、売り方と買い方のセメギ合いということでは、買い方は信用買残の減少に見られるように負け状態。売り方は、2007年10月の26週線近辺までの戻り時点(1950円ていど)でカラ売り攻勢をかけ成功している。現在もこの戻り場面で、売残が急増するなど、売り方が攻勢を仕掛けている。仮に、この場面で売り方が勝てば、26週線抜けはダマシとなって、買い方はさらにダメージが大きくなる。反対に26週線を割ることなく上伸となれば、売り方の「踏み上げ」につながる可能性もある。

【日足】チャート
30日線乖離率が4月の30%から10%まで縮小し過熱感薄れ出直りも
8267hi
 日足では3月31日に30日線を抜いて以降、上昇相場となっている。その時の買い転換値は1188円だった。4月28日には1527円まであったから30日線に素直についていれば28.5%の値上がりを享受できた計算。
 4月28日が高値となったのは30日線との乖離率が30%近くまで拡大し、過熱感が目立った、ためだ。現在、乖離率は10%まで縮小し過熱感はなくなった。出直ってくれば、1750円前後まで上値のフシがないだけに、値幅妙味も出てくる。

【総評】
2008年2月期の減額減益は高成長イメージにヒビが入る
チャートは当面戻り足だが高成長イメージを取り戻せるかがポイント


8267HP 2008年2月期の減額が同社株に対するイメージを悪化させた。ことし1月7日に、2月期の連結営業利益をそれまでの予想2000〜2100億円を1670〜1720億円へ減額した。4月7日の正式決算発表では営業利益1560億円とさらに下回った。
 同社は連結子会社140社と28社の持分法適用会社でグループを展開。GMS(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)を核に、婦人服などの専門店事業、ディベロッパー事業、金融、外食などのサービス事業を展開している。
 データの取れる範囲では1999年2月期以降、連続営業増益を続け、一般個人投資家には積極経営で、「小売の勝ち組企業」として減益とは無縁と受け止められていた。それだけに、減額と実際の減益決算は驚きだった。「積極的な規模拡大が限界に来ているのではないか」、との疑問が台頭した。
 09年2月期は営業利益1650〜1750億円と回復を見込んでいるが、かつての同社に対するイメージとはほど遠い。中期計画では2011年に営業利益2500億円を目標としているが、一度ヒビの入ったイメージだけに2つ返事で受け取ることはできない。
 月足、週足、日足とも戻りの期待できる動きだが、過去の高値を抜いていくことは無理だろう。
posted by 犬丸正寛 at 14:29 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月16日

マルハニチロホールディングス 『月足&週足&日足』チャート診断

マルハニチロホールディングス<1334>(東1)

【月足】チャート
3連続陽線で上値志向強める
1334tsuki
 今年1月の月足は安値105円が、24ヶ月線乖離率においてマイナス45%に拡大したことで売られ過ぎから底打ち。2、3、4月と月足連続3本の陽線と戻し200円へ接近している。
 高値206円(2006年6月)からの下げに対する3分の1戻しは189円、半値戻しは232円。3分の1戻しはほぼ達成したので、今後は半値戻しまで行くかどうかがポイントになるだろう。また、24ヶ月線が221円どころに位置しているため、当面は220〜230円が戻りメドだろう。

【週足】チャート
一時攻勢かけた売り方は様子見、需給好転に注目
1334syuu
 週足では26週線を2008年2月に154円で抜き「買い転換」している。その後、若干の休養となっていたが、5月弟2週には184円と上伸した。売り方、買い方の攻防では、売り方がカラ売りを仕掛け、やや攻勢にでているものの、かぶかの動きが堅調なため様子見の雰囲気が感じられる。一方、信用買い残は一環して減少傾向にあり整理はすすんでいる。
 比較的、需給関係は良好といえる状況なため200円乗せから230円前後は見込めそうな動き。

【日足】チャート
30日線に沿った着実な下ね切り上げ続く
1334hi
 日足は30日線に沿った穏健な下ね切り上げの動き。特に人気化して過熱が目立つ動きではない。注目は出来高が意外に多いことだ。現物での買いが入っているようだ。こうした動きは静かに株の仕込みが行われているケースが多く、遠からず株価が上昇する。

【総評】
今期は大幅増益、経営統合を評価した買いも予想され230円も

マルハニチロホールディングス 2009年3月期は10.1%増収、営業利益46.1%増と好調。2007年にニチロとマルハが経営統合したが、その効果が出るようだ。年3円配当は継続する。
 月足、週足、日足とも上値志向。業績の変化率も大きいだけに、出遅れ低位株買い人気が台頭すればひと相場が期待できる。
posted by 犬丸正寛 at 15:31 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月15日

みずほフィナンシャルグループ 『月足&週足&日足』チャート診断

みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)

【月足】チャート
3月の「包み足陽線」で戻りに転じる、3分の1戻しなら58万円、12ヶ月線までの戻りなら62万円が目安
8411tsuki
 月足チャートとしてのデータは、まだ少ない。特に、24ヶ月線乖離率では過去の数値を当てはめることができないが、今年3月における24ヶ月とのマイナス乖離率は50%。他の銘柄事例と見比べてもボトムといえるもの。このため、3月の36万円はひとまず1番底をつけたとみていい。
 その後、4月の陽線は1〜3月分の足を一気に包み込む「包み足」となって、戻り相場となっている。戻りのメドとしては、24ヶ月線(70万円程度に位置)はとても無理で、せいぜい12ヶ月線の62万3000円程度だろう。また、高値103万円から安値36万円までの下げ幅に対する3分の1戻しの58万3000円程度が目安になるだろう。

【週足】チャート
信用売り(カラ売り)が急増、どこまで売り攻勢に持ちこたえることができるかが見所
8411syuu
 高値は2006年4月の103万円。週足では、そこから2007年4月の70万7000円まで緩やかな下げだったが、2007年6月に91万1000円と戻した後は3月の安値36万円まで急落型の下げだった。
 5月第1週に26週線を上回ってきたため、2007年6月からの下げに対してはピリオドを打ったといえる。ただ、13週線が26週線を抜く「GC」(ゴールデン・クロス)は実現できていないので本格反騰を確認ではない。GCが実現するには6月中くらいまではかかりそうなので、そこまで株価が崩れないで持ちこたえることができるかどうかである。
 また、週足の場合は、信用取引の動きも見逃せない。まず、信用買いは安値圏で増え、この戻りで減っているため買い方は利食っていることがうかがえる。一方、売残が急増してきているため、この戻りに対しカラ売りで攻勢をかけている。したがって、売りの攻勢を持ちこたえることができるかどうかである。


【日足】チャート
30日線乖離率が一時30%まで拡大し過熱感、60万円がめど
8411hi
 日足は40万円前後で三角保合いが煮詰まり4月14日にモミ合い放れとなった。日足チャートを見ていた人には絶好の狙い場だったといえる。
 5月7日には56万7000円まで戻したが、気になるのは、このところ「上ヒゲ」が目につくことだ。また、5月アタマには30日線乖離率が30%まで拡大し過熱感が台頭した。現在は15%ていどまで縮小したが、もう一度、30%まで拡大すれば株価天井となるだろう。現在の30日線(47万円)に30%を当てはめると上値は61万1000えんとなる。日足でも60万円程度は上値のフシとなるだろう。

【総評】
サブプライム損失は金融界最大級、一般は「波乗り相場」に参加すべきではない

みずほフィナンシャルグループホームページ サブプライムでは日本の金融機関では最大級の損失。それがあったため急落し、リバウンドが狙えるという、相場的なおもしろさがあった。しかし、一般個人投資家は業績の先行きに不透明感があるだけに、「波乗り相場」に近寄るべきではない。サブプライムで多額の損失を出すこと自体、社内的に問題の根があることを見逃してはいけない。こうした、根本的なことがすっきりするまでは見送りが賢明。月足、週足、日足とも上値は60万円程度となっており、この面からも無理をすることはない。
posted by 犬丸正寛 at 17:25 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月14日

武田薬品 『月足&週足&日足』チャート診断

武田薬品<4502>(東1)

【月足】チャート
マイナス乖離率16年ぶり水準でボトム打つ
4502tsuki
 去る3月の安値4850円は、24ヶ月線乖離率が1992年5月以来となる「マイナス30%」まで拡大。ひとまず、ボトム打ちと判断できる。しかし、24ヶ月線を上抜いて本格的な上昇になる、ということではない。なぜなら、24ヶ月線の水準は7250円前後に位置し、はるか手の届かないところだからだ。
 それどころか、12ヶ月線(6950円)に接近することでさえ困難といえる。最高に見て、下げ幅の3文の1戻し、6043円があれば上出来だろう。

【週足】チャート
信用取引使った短期買いはリバウンド狙いで成功、矛先納める
4502syuu
 2005年4月以来の5000円割れで、値ごろ感からの買いが入った。とくに、信用取引を使った短期資金の買いが入り信用買残が急増。しかし、5月の5700円台までの戻りで、短期資金は大半が利食いし、信用買残はもとの水準へ落ち込んだ。短期買い方の勝利といえる。
 13週線は上回っているので、もう少し強い場面が予想される。しかし、6000円前後にある26週線を上抜くことは難しい。とくに、ここからは信用買いが見込めないため、上値があっても「上ヒゲ」でとどまるだろう。

【日足】チャート
ボトムから22%上昇しそろそろ戻り一巡感
4502hi
 日足では、去る4月18日に30日線を抜いて買い転換。5月13日には5920円まで戻した。ボトムから22%の上昇。
 日足では6060円から6300円にかけて上値のフシがある。その水準まで戻れば、安値から30%の上昇となり、格言の『3割高下に向かえ』が当てはまる水準となる。そろそろ、戻り一杯の場面を迎えている。

【総評】
2009年3月期の営業利益43.3%減益が響き上値困難
PER31倍と割安感もない


武田薬品工業ホームページ 同社の2009年3月期は連結で営業利益が43.3%の減益。経常利益も51.5%の減益見通し。2008年3月期も減益だったが、それをはるかに上回る減益。1株利益も2008年3月期の419円から2009年3月期は192円へダウンする。PERは31倍程度。割安感はない。ただ、配当は年170円(前期168円)へ増配を予定している。
 業績悪化から急落したことで、リバウンド狙いの短期買いがいったが、戻りはほぼ最終場面に来ている。特に、投資経験の豊かな人が、信用で買って、そのほとんどを売却したことがそれを物語っている。今後は業績の推移を見ながら、2番底を形成の動きとみられる。
posted by 犬丸正寛 at 12:48 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月13日

住友不動産 『月足&週足&日足』チャート診断

住友不動産<8830>(東1)

【月足】チャート
マイナス乖離率50%で完全に底打ち、「中間値」3351円もある
8830tsuki
 08年3月の月足は24ヶ月線乖離率がマイナス50%に達した。過去、2003年、1998年に照らし合わせてもボトム指標。このため、3月の安値1432円は底打ちとみていい。
 2007年2月に5270円の高値をつけ、2008年3月安値まで下落期間13ヶ月、下落率は72.8%という計算。戻りの目安とする水準は、@下げ幅の半値戻しは3251円、A高値と安値の中間値は3351円、B24ヶ月線は3560円程度――。3300〜3500円が上値のメドとなるだろう。

【週足】チャート
13週線に沿った穏健な下値切り上げの動き、高水準の売残に注目
8830syuu
 4月の頭に13週線を抜いたのに続いて、5月に26週線を抜いた。短期線だけでなく、長期線を抜いたことで、動きは悪くない。
 週足での上値のフシは当面は3490円、その次は4290円である。特に、注目点は、信用売残、つまり、「カラ売り」が急増していること。恐らく、不動産業界の環境が悪いということで、売り方が攻勢をかけているのだろうが、下げない、となれば売り方の踏み上げとなる可能性がある。

【日足】チャート
15日線が30日線上回り半年ぶりのGC(ゴールデン・クロス)が実現で上げ相場確
8830hi
 15日線と30日線のGC(ゴールデン・クロス)が今年4月4日に実現し上げ相場を確認している。昨年10月31日に4030円でDC(デッド・クロス)となり売り転換して以来の久々のこと。
 その後は30日線まで押すことはなく、15日線に沿ったジリ高となっており、過熱感のない動きとなっている。日足での上値のフシは昨年12月7日の3490円、その上は同年10月30日の4100円となっている。

【総評】
高値時点でのPER50倍は、19倍まで低下し割高感なくなる
09年3月期も増収増益で連続増配、カラ売り急増の「売り方」がピンチへ


住友不動産ホームページ 月足、週足、日足とも下値切り上げ型になっている。08年3月期は2.2%増収、12.7%の営業増益だった。09年3月期も伸びは小さいが、4.1%増収、4.8%の営業増益見通しを発表しており、増収増益だ。
 特に、08年3月期の年4円増配の年18円配当に続いて、09年3月期も2円増配して年20配当とすることを公約としている。業績に対する自信がうかがえる。
 07年2月に5270円の高値をつけた時点では、07年3月期予想1株利益106円に対してはPERが50.2倍、08年3月期予想の133円に対してでもPERは39.6倍と高いものだった。これが、現在では12日株価2610円に対し、今期予想1株利益137円ではPER19.0倍。割高感はほとんどなくなった。
 週足のところでも触れたように売り方の買戻しが本格化するようだと、踏み上げにつながり一気に上値があるだろう。
posted by 犬丸正寛 at 13:38 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月12日

日本郵船 『月足&週足&日足』チャート診断

日本郵船<9101>

【月足】チャート
気になるのは1月の終値での24ヶ月線割れ、当面は上値重い
9101tsuki
 気になるのは2008年1月の動きだ。多くの銘柄と同様に、長い下ヒゲを出して底入れ足とはなっているが、気になる点がある。特に、同じ物流テーマ株の三菱商事や三井物産などと比べて異質なのである。商社株も下ヒゲで、24ヶ月線を割ったものの、「終値」では同線をキープしたのに対し、同社株は1月の月足は、終値でも24ヶ月線を割り込んだことだ。
 2、3、4月と持ち直して、24ヶ月の上に位置してはいるが、「買い方」にしてみれば、「1月の動きはやはり気になるところで、腰を据えて、上値を買い上がっていくには抵抗がある」。実際、商社株に比べて戻りは極めて鈍い。長い下ヒゲの安値を割ることはないだろうが、戻りが鈍いと、月足・ダブル底を形成しに行く可能性がある。

【週足】チャート
1270円前後で強烈なダブル天井を形成、しばらくは26週線挟んだモミ合い
9101syuu
 週足で、もっとも気になるのは、07年7月の1276円と、同10月の1261円で強烈なダブル天井をつけていることだ。特に、1番天井の後、07年8月に大陰線で26週線を割る「暮れの明星足」の売り線が出たにもかかわらず、次の週から買い上がって、ダブル天井をつけに行った。あの動きはよくなかった。あのまま、素直に調整していれば、整理はスムーズに進んでいたはずだが、流れに逆行して買い上がったトガメが出て、今の動きが鈍くなっている。
 去る4月には26週線を抜いて、買い転換したものの、小幅の上抜きだったため、戻りは鈍い。5月9日の週に1059円までつけたが、4月の1064円を抜くことができず、ここでも小さい形のダブル天井をつけてしまった。しばらくは、26週線を挟んだモミ合いだろう。

【日足】チャート
30日線上回った動きが継続だが、1260円前後には上値のカベも
9101hi
 日足と30日線の関係ではダマシのない素直な動きとなっている。直近では、昨年11月に1153円で30日線を切り1月27日の726円まで下げた。1月30日には858円で同線を抜いて買い転換し2月26日の1064円まで上昇した。その後、売り転換があって、4月2日に969円で買い転換し、現在まで30日線の上で位置している。
 しかし、週足同様、1060円前後で上値のカベを作っており、これを抜けないようだと、30日線が下から追いかけて来ているので切る可能性もある。仮に、切ったとしても下値は800円台半ばだろう。

【総評】
好調な業績が整理を遅らせる、09年3月期も増収増益で調整進めば一気に出直りもある

日本郵船のホームページ 月足、週足、日足とも、しばらくは上値限界的といえる動きだ。業績が好調なため、すぐに買いものが入って、調整すべきところで調整していないことが原因といえる。
 その業績を見ると、08年3月期は19.4%増収、営業利益は92.5%の大幅増益だった。続く、09年3月期も4.5%増収、5.9%増益の見通しを発表している。「経済見通しが厳しい中で、増収増益を発表していることは、相当の自信と受け取ることはできる」。よほど、急激な世界経済の下降がない限り、減額修正はないだろう。となれば、整理が順調に進めば、三菱商事株のように大きく出直ることが期待され下値は積極的に狙ってよいといえる。
posted by 犬丸正寛 at 17:34 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月09日

トヨタ自動車 『月足&週足&日足』チャート診断

トヨタ自動車<7203>(東1)

【月足】チャート
戻りの鈍さが気掛かり、24ヶ月線自体が下降に転じ悪材料には敏感へ
7203tsuki
 24ヶ月線との関係ではダマシのない素直な動き。2003年8月に3220円で24ヶ月線を抜いて「買い転換」し、2007年10月に同線を6570円で切るまで上昇相場を続けた。途中、2007年2月に上場来高値8350円をつけた。
 仮に、買い転換値の3220円で購入して高値8350円近辺で売却したら2.6倍の値上がり。売り転換値段の6570円で売却だったとしても2.0倍の値上がりだった。24ヶ月線との関係を素直に信じて投資していれば成果は大きかった。
 もっとも、高値圏(8350円)での売却は難しいとの指摘もあるだろうが、24ヶ月線乖離率を使えば可能であった。なぜなら、2007年2月時点の乖離率は40%と、1996年12月、2000年4月以来の水準に達していたからだ。
 現在の株価は、24ヶ月線の下に位置している。ただ、今年4月の安値4800円は下方乖離率が約25%で一応底値に届いている。「買い転換」するには6570円どころにある24ヶ月線を上回ることが条件だが、5月9日の終値5300円から見ると期待できない。
 それどころか、逆に戻りの鈍さが気掛かり。今後、24ヶ月線自体が下降に向ってくるだけに上値圧迫材料となる。もしも、円高進行、世界景気のよりいっそうの悪化などの悪材料が出ると敏感に反応することが予想され、先行き安値を更新する懸念も残っている。


【週足】チャート
ローソク足では一応底入れだが、「終値足」では底入れは未確認の状態
7203syuu
 2007年3月に8350円の高値をつけ、その後、何回かの戻り高値を結んだ、いわゆる「上値抵抗線」に沿った下げ相場が継続。26週線との関係でも、2007年4月に7400円を切って「売り転換」して以降、下げサインが点滅したままである。
 特に、週足での特徴は高値圏で、「大きい陰線」が出ると、それをきっかけに本格的な下げになっていることだ。2007年3月、2007年8月、2008年2月の陰線がそれに当てはまっている。
 4800円ではローソク足ではダブル底を形成し一応は底値に届いている。しかし、週末「終値」でみれば、ダブル底にはなっていないところが心配な点である。通常はローソク足、終値足の両方でダブル底をつけるものだが、この点、同社株については底入れ確認とは言えない状況にある。


【日足】チャート
目先は短期売買で成果、30日線の5140円が下値のフシ
7203hi
 日足では、素直な月足とは違ってややクセが悪い。2007年2月27日の高値8350円をつけてからの下げでは、何回か30日線を抜く場面はあったものの、ほとんどダマシだった。
 現在は4月17日に30日線を5010円で抜いて「買い転換」し5月7日には5590円まで戻した。一応、この局面では短期売買は成功だったといえる。9日は5300円と急反落だが、目先は30日線の5140円前後で下げとまるかどうかがポイントである。


【総評】
底堅いが月足の弱さが気掛かり、先行きの業績を睨む展開

 週足、日足では直ちに下へ行くという動きではないが、中長期の動きを表す「月足」チャートの動きが弱いのは気掛かり。9日は2009年3月期の営業利益30%減益が発表となったが、今後、ガソリン価格の急騰が続き国内の車販売が減少。海外でも景気下降の影響が出てくるようだと、先行き安値更新もナシとは言い切れない。
posted by 犬丸正寛 at 16:11 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月08日

酉島製作所 『月足&週足&日足』チャート診断

酉島製作所<6363>
風力発電、水力発電、バイオますガス発電など新エネルギー拡大で業績絶好調

【月足】チャート
過熱感から要休養だが、下値切り上げで上昇相場は不変
6363tsuki
 500円を挟んだモミ合いを1998年8月〜2004年1月まで長期にわたって続けていた。2006年3月期の黒字転換を契機に上昇相場を開始。今年4月には1988年の上場来高値1900円を抜いて1980円と20年ぶりに高値を更新した。2000円の手前で頭を打ったが、これは24ヶ月線との乖離率が過去最高の60%にまで拡大し過熱感が顕著となったことがある。また、2007年7月に続いて今年4月の月足が長い「上ヒゲ」となったことも調整気分台頭となっている。
 しかし、「月足・終値」でみれば、下値を着実に切り上げる動きとなっており、相場の基調は非常に強い。2000円をつけなかったことは、むしろ相場に余韻を残した形で、しばらく休養の後に2000円台へ乗せてくるだろう。

【週足】チャート
26週線乖離率が縮小し出直りは近い
6363syuu
 2007年7月に高値1846円をつけた時点での「26週線乖離率」が40%と、1999年7月以来の水準に達した。その後、今年4月に1980円と高値を更新したわけだが、この時の乖離率は20%弱にとどまっていた。このため人気的には、今年4月より昨年7月相場の方が高人気だったといえる。実際、昨年時点での出来高がはるかに多く、このときに、売り物をほとんど消化したと判断できる。2007年3月期には13.0%あった外国人持株比率は昨年9月中間期末では6.7%にまで半減している。
 現在は26週線乖離率が10%を切るところまで縮小し過熱感はなくなった。出直ってくれば売り物が枯れているため値動きは軽くなるだろう。2000円台に乗せてくるものとみられる。

【日足】チャート
クセやや悪いが、調整一巡から反転上昇見込める
6363hi
 日足の動きは、あまり素直とは言えない。30日線を抜いても、それほど大きく上がないし、切っても大きく下げるわけでもない。短期売買には難しい銘柄といえる。大阪府高槻市に本社を置く関西系銘柄ということで馴染みの薄いことも原因といえる。
 ただ、30日線に対し乖離率が20%となったところは、2007年7月(1846円)、2007年9月(1703円)、2008年1月(1677円)といずれも株価の目先高値になっている。4月に1980円と買われた時の乖離率は10%だったから過熱感はなくシコリもほとんど無いとみていい。現在、30日線を若干割り込むところまで下げており、過去の動きからみれば反転して出直り場面が近いとみられる。

【総評】
2008年3月期の大幅増額修正で20年ぶりに上場来高値を更新
正式決算発表を機にいよいよ2000円台乗せ期待強い


 2008年3月期はまもなく発表へ。それに先立って、去る4月28日に上方修正を発表している。売上高は前回予想を73億円上回る473億円(07年3月期364億400万円)、営業利益も従来を8億3000万円上回る26億3000万円(同8億5200万円)と好調だ。
酉島製作所ホームページ この上方修正を織り込む形で4月16日に1980円の高値をつけた。ポンプの大手だが、風力発電システム、小水力発電しすてむ、木質バイオマスガス発電システムなど、「新エネルギー」を積極に展開している。前期ベースの推定1株利益は53.6円(07年3月期は24.7円)でPERは33倍。割安とは言えないが、新エネルギーの時流に乗り、業績変化率も大きいだけに正式な決算発表で見直されてくるとみられる。
 ただ、2009年3月期の1株利益が微増程度なら2000円台乗せがあったても上ヒゲ足となる可能性はある。
posted by 犬丸正寛 at 16:31 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月07日

ダイハツ工業 『月足&週足&日足』チャート診断

ダイハツ工業<7262>(東1)

【月足】チャート
1000〜1250円の大ボックス相場を形成、ボックス上限へ接近で様子見の動きも台頭
7262tsuki
 2003年12月に24ヶ月線を484円で抜き、「買い転換」。2006年1月に高値1363円と上場来の高値をつけた。この高値の少し前に24ヶ月乖離率が同社株としては、過去最高の約80%に達し、過熱感が顕著となったためだ。
 高値後は現在まで、24ヶ月線を挟んでのモミ合いで、株価で言えばほぼ1000〜1250円のボックス相場である。全体相場が下げる場面では、下押すところも見られ、とくに、2008年1月の月足では860円まで突っ込んだものの、引けでは戻して「長い下ヒゲ足」だった。この足によって、下値は乏しいとの見方から4月には1255円と急神、強い動きだ。ただ、ボックスを上放れるのか、再び、ボックス相場に納まるのか、微妙な場面にある。

【週足】チャート
26週線・乖離率が危険ラインの15%に接近
7262syuu
 月足と同様に、週足でもボックス相場となっている。とくに、26週線・乖離率でみれば、上方乖離率15%で天井、下方乖離率15%で底値、という動きを続けている。
 直近では2008年1月に安値860円をつけた時が、マイナス15%乖離率だった。現在は、26週線に対し上方乖離率15%と、これまでの動きに照らし合わせると危険ラインに来ている。

【日足】チャート
1100円を挟んだ上下100円幅のモミ合い継続だが、目先は高値圏に
7262hi
 月足、週足と同様にボックス相場だが、日足では1100円を挟んで上下100円幅の往来相場。しかも、30日線を抜いて「買い転換」、切って「売り転換」と、あまりダマシのない動きとなっているので短期売買の向きには、これまでの動きでは最適の対象となっている。
 また、30日線・乖離率では2008年2月に上方乖離率20%が一度あったが、それ以外は上方乖離率10%で天井、下方乖離率10%強で底打ちの足どりで分かりやすい。現在は、4月14日に30日線を抜いて買い転換し、乖離率は約8%という水準。もう一段上値があれば、過去の天井形成と同じ10%乖離率となる。

【総評】
月足、週足、日足とも高値警戒水準
ガソリン高騰で軽自動車にフォローの環境だが、
09年3月期の営業利益は6.4%減益予想、
当面は増額期待待ちで小幅調整の動きへ


 月足、週足、日足とも目先は微妙な場面に差し掛かっている。特に、ポイントとなるのは月足が1000〜1250円のボックス相場に収斂するのか、あるいはボックスを上放れるのかが最大の見所である。業績は2008年3月期は19.9%の営業増益だったが、2009年3月期は6.4%の営業減益の見通し。
ダイハツ工業ホームページ ガソリン価格の高騰で燃費の良い軽自動車にはフォローの環境。昨年12月にフルモデルチエンジした「タント」は数ヶ月待ちの状態といわれる。海外でも、中国はやや苦戦のようだが、インドネシア、マレーシア、ヨーロッパは好調。こうした環境で、今期予想が増額修正となるかどうかが、注目されるが、当面は発表された6.4%の営業減益が頭を押さえるだろう。予想1株利益75.8円、PERはこの日(7日)終値1240円で16.3倍、割高感はない。短期的には30日線の位置している1180円前後まで調整の可能性はありそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:52 | ちょっと気になる銘柄