政治のことは、できるだけ触れないようにしているが、参院選で自民党が大敗した。これだけ大きく負けると、かえってすっきりする。いうまでもないが、戦後日本の復興と繁栄は自民党によってもたらされた。が、長い間、権力の座に就くと、よどみも出てくる。 今度の負けは、自民党にとって、良い薬となるだろう。他党に票を入れた人も、恐らく自民にお灸をすえる気持ちだったのだろう。
株価の関係で極論的にいえば、「勝組」で進んできた経済が、「出遅れ組」にも配慮した政策が求められていたことが背景にあった。
バブル崩壊の2003年、日経平均がザラバ安値7603円をつけ当時は、「みんなそろって、ハツピーになる」、ということには無理があった。「強い者に頑張ってもらう」時だった。小泉さんの政策は大正解だった。結果、日経平均はボトムからザラバ高値1万8300円(2007年2月)まで2.4倍となり、東証1部の株式時価総額も320兆円程度から570兆円程度まで250兆円も増加した。金持ちが多いに儲かったのだが、持たざるものとの差、いわゆる「格差」も開いた。
もともと日本には、貧富の格差を善しとしない風潮があるため、ホリエモン、ムラカミファンドなどのやり方を快く思わず、不満が底流にあったところへ、閣僚の相次ぐ不祥事、年金記入漏れなどで政府への不満が噴出した。
今回の選挙結果で、勝組の象徴である株式マーケットだけが活況に沸くことはできないことがはっきりした。本来、株式時価総額とGDP(500兆円程度)は等しいはずである。株式時価総額がGDPを大きく上回って、今、これ以上の株式市場の独走は許されない。地方、中小企業、年配者、フリーターなどに配慮して全体の裾野を拡大することで、GDP全体を押し上げる政策がより必要である。フリーターを減少させ、若い人の正社員化を高めた安部政権のやり方は間違っていない。
株式格言に、『急騰は急落、急落は急騰に通ず』がある。2005年の選挙で自民大勝が今度の大敗につながったともいえる。次は、大勝につなげてほしい。
2007年07月30日
自民大敗。『急騰は急落、急落は急騰に通ず』の格言からも次は大勝を願う
posted by 犬丸正寛 at 11:26
| 株で見る世の中
2007年07月27日
グローバル展開のトヨタ株の動きを見ていれば世界景気の先行きが見える
NY株が大きく下げた。サブプライム(低所得者層)向けの住宅ローンの問題で景気の先行きに懸念が高まったためだ。サブプライムで破綻したヘッジファンドもあるという。日本では、この絡みで野村ホールディングスが312億円の損失を公表した。日本の銀行にもあるといわれる。日本において、野村のような大きい数字だから、本家のアメリカではもっと大きい数字が隠れている可能性はある。
18年前の1989年8月の夏にも、有力ヘッジファンドの経営破綻でNYダウが9000ドル前後から7500ドル前後まで急落したデータがあるので、「真夏の悪夢が再来」といった不安心理ではないだろうか。
日本のマーケットも、NY安で急落した。アメリカ売りで、これまでの「ドル高・円安」が「ドル安・円高」に動き始めたが、今回の「円安」では、日経平均が終値ベースで、年初来の新高値に進むことができた。
しかし、よく見ると問題はあった。(1)日経平均はザラバ値段(その日の高値)では年初来の高値を更新できていなかった、(2)内需株の動きを色濃く反映するTOPIX(東証株価指数)は終値、ザラバとも年初の高値から大きく下に置かれていた、(3)円安効果の大きいはずのトヨタ自動車の動きが冴えなかったことなどがある。
とくに、筆者は、この中でトヨタ自動車の動きに注意を払って相場を見詰めていた。7月4日に7880円まで戻したものの、2月27日につけた高値8350円にはまったく届かなかった。日経平均が2月27日の水準にまで戻したというのに、円安効果の大きいトヨタがなぜだろうと。
そこで、こんな仮説を立ててみた。「トヨタは円安効果より、もっと嫌な材料を気にしているのではないだろうか」と。それは何か。アメリカなど、世界景気の先行きを懸念しているのではないか。今度のサブプライム問題などで世界景気が下降となれば、円安どころではない打撃となることを株価は恐れていたのではないか。グローバル企業であるトヨタには、当てはまる仮説だろうと思う。
今後、『世界景気の先行きを予測するにはトヨタの株価をウォッチしていれば、あるていどの予想はつく』、ことになると思われる。
18年前の1989年8月の夏にも、有力ヘッジファンドの経営破綻でNYダウが9000ドル前後から7500ドル前後まで急落したデータがあるので、「真夏の悪夢が再来」といった不安心理ではないだろうか。
日本のマーケットも、NY安で急落した。アメリカ売りで、これまでの「ドル高・円安」が「ドル安・円高」に動き始めたが、今回の「円安」では、日経平均が終値ベースで、年初来の新高値に進むことができた。
しかし、よく見ると問題はあった。(1)日経平均はザラバ値段(その日の高値)では年初来の高値を更新できていなかった、(2)内需株の動きを色濃く反映するTOPIX(東証株価指数)は終値、ザラバとも年初の高値から大きく下に置かれていた、(3)円安効果の大きいはずのトヨタ自動車の動きが冴えなかったことなどがある。
とくに、筆者は、この中でトヨタ自動車の動きに注意を払って相場を見詰めていた。7月4日に7880円まで戻したものの、2月27日につけた高値8350円にはまったく届かなかった。日経平均が2月27日の水準にまで戻したというのに、円安効果の大きいトヨタがなぜだろうと。
そこで、こんな仮説を立ててみた。「トヨタは円安効果より、もっと嫌な材料を気にしているのではないだろうか」と。それは何か。アメリカなど、世界景気の先行きを懸念しているのではないか。今度のサブプライム問題などで世界景気が下降となれば、円安どころではない打撃となることを株価は恐れていたのではないか。グローバル企業であるトヨタには、当てはまる仮説だろうと思う。
今後、『世界景気の先行きを予測するにはトヨタの株価をウォッチしていれば、あるていどの予想はつく』、ことになると思われる。
posted by 犬丸正寛 at 12:38
| 株で見る世の中
2007年07月25日
プライドの「三越」か、成績の「伊勢丹」か、両社の行方はいかに?!
伊勢丹と三越が経営統合の方向にあるという。前日紹介の任天堂とソニーのように比較してみよう。
・証券コード=伊勢丹8238、三越2779.デパートは本来商業ポストの8000番台だが、三越は食品業種の2000番台にある。
・会社設立=伊勢丹1930年9月、三越2003年9月。三越は東京日本橋三越、名古屋三越など5社の新設合併で新「三越」として2003年に誕生した。
・予想売上高=伊勢丹08年3月期7820億円(3年前は約6290億円)、三越08年2月期7900億円(3年前は約8878億円)
・予想経常利益=伊勢丹300億円(3年前約219億円)、三越163億円(3年前約169億円)
・予想配当=伊勢丹14円(3年前12円)、三越3円(3年前3円)
・実績営業利益率=伊勢丹4.12%(07年3月期)、三越1.56%(07年2月期)
・発行株数=伊勢丹2億2518万株、三越5億1502万株。
・期末株価=伊勢丹2055円(07年3月期末)、三越549円(07年2月期末)
・株式時価総額(期末)=伊勢丹4627億円、三越2827億円
・従業員(連結)=伊勢丹8834名、三越9610名
・単位株主数=伊勢丹5万2065名、三越7万0655名
三越は1673年に越後屋として創業、今年334年の歴史を持つ老舗だが、市場
主義のプレーヤーとしてみるなら、2003年に登録された選手である。発行株数は伊勢丹の2倍と多いが、経常利益や営業利益率では伊勢丹より成績が劣り、かつての名声でグランウンドに立っているプロ野球選手のような感じである。
伊勢丹は若い層を中心としたフアッションに強さを発揮する。一方の三越は中高年に対し包装紙ブランドを展開。が、これからの少子高齢化で消費形態が変わってきている。
都会の中心地に店舗を構えて客が来るのを待つ、「蜘蛛の巣」営業では、年配者が外出しなくなっているため売上げを増やすのは難しい。かといって、蜜を求めて飛び回る蝶のような「バタフライ(蝶)」営業もコストがかかる。しかも、昔のようにお中元、お歳暮といった贈り物も少なくなってきたし、若い人は、格式がある包装紙だからといって有り難く思わなくなってきた。要は百貨店は構造的に厳しいのである。
プライドの高い三越に対して、果たして、成績で上回る伊勢丹の従業員が納得できるかどうかがポイントだろう。もちろん、持株会社となるのだろうから、個々の企業は、それぞれに頑張ればいいのだが・・・・。
・証券コード=伊勢丹8238、三越2779.デパートは本来商業ポストの8000番台だが、三越は食品業種の2000番台にある。
・会社設立=伊勢丹1930年9月、三越2003年9月。三越は東京日本橋三越、名古屋三越など5社の新設合併で新「三越」として2003年に誕生した。
・予想売上高=伊勢丹08年3月期7820億円(3年前は約6290億円)、三越08年2月期7900億円(3年前は約8878億円)
・予想経常利益=伊勢丹300億円(3年前約219億円)、三越163億円(3年前約169億円)
・予想配当=伊勢丹14円(3年前12円)、三越3円(3年前3円)
・実績営業利益率=伊勢丹4.12%(07年3月期)、三越1.56%(07年2月期)
・発行株数=伊勢丹2億2518万株、三越5億1502万株。
・期末株価=伊勢丹2055円(07年3月期末)、三越549円(07年2月期末)
・株式時価総額(期末)=伊勢丹4627億円、三越2827億円
・従業員(連結)=伊勢丹8834名、三越9610名
・単位株主数=伊勢丹5万2065名、三越7万0655名
三越は1673年に越後屋として創業、今年334年の歴史を持つ老舗だが、市場
主義のプレーヤーとしてみるなら、2003年に登録された選手である。発行株数は伊勢丹の2倍と多いが、経常利益や営業利益率では伊勢丹より成績が劣り、かつての名声でグランウンドに立っているプロ野球選手のような感じである。
伊勢丹は若い層を中心としたフアッションに強さを発揮する。一方の三越は中高年に対し包装紙ブランドを展開。が、これからの少子高齢化で消費形態が変わってきている。
都会の中心地に店舗を構えて客が来るのを待つ、「蜘蛛の巣」営業では、年配者が外出しなくなっているため売上げを増やすのは難しい。かといって、蜜を求めて飛び回る蝶のような「バタフライ(蝶)」営業もコストがかかる。しかも、昔のようにお中元、お歳暮といった贈り物も少なくなってきたし、若い人は、格式がある包装紙だからといって有り難く思わなくなってきた。要は百貨店は構造的に厳しいのである。
プライドの高い三越に対して、果たして、成績で上回る伊勢丹の従業員が納得できるかどうかがポイントだろう。もちろん、持株会社となるのだろうから、個々の企業は、それぞれに頑張ればいいのだが・・・・。
posted by 犬丸正寛 at 13:20
| 株で見る世の中
2007年07月24日
ソニーは、電機ポストではなく商業ポストが似合う
わが国を代表するゲーム機のソニー(6758)と任天堂(7974)。株価チャートを眺めていると、いろいろな想像ができて楽しい。株式の分割を行っているので、株価だけを比較するのは正しくないが、趨勢だけをみれば、2000年の高値3万3250円から右肩下がりのソニー、現在も5万3300円と高値を更新し続ける任天堂。完全に両社の勢いは違っている。少し、比較してみよう。
・会社設立=ソニーは1946年5月、任天堂は昭和22年11月。あえて、任天堂を「昭和」で書いたのは、同社の資料には西暦表示がない。花札で出発した同社が、あくまで「日本」にこだわっている姿がみれる。
・ 社長=ソニーは外国人、任天堂は日本人。
・ 本社=ソニーは東京、任天堂は京都。
・ 予想売上高=ソニー8兆7800億円、任天堂1兆2300億円。
・ 予想営業利益=ソニー4400億円、任天堂3200億円
・ 有利子負債=ソニー1兆964億円、任天堂ゼロ。
・ 予想営業利益率=ソニー5.0%、任天堂26.0%。
・ 発行株数=ソニー10億298万株、任天堂1億4166万株。
・ 予想1株利益=ソニー319円、任天堂1642円。
・ 外国人持株比率=ソニー52.6%、任天堂43.8%。
・ 株式時価総額(23日)=ソニー6兆1984億円、任天堂7兆5509億円。
とくに、顕著な差は営業利益率である。利益率は、「100円売っていくらの儲けがあるか」を見るもので、ソニーが100円あたり5円の利益に対し、任天堂は25円の利益を上げている。
経営には、「回転率型」と「利益率型」の2つがあるが、ソニーは売上げの回転を高めていく商社型であり、任天堂は利益を重視したメーカー型である。
つまり、ソニーはメーカーとして出発した会社だが、「SONY」ブランド力が高まったことから、ブランドを売り物とした(ブランドを切り売りした)商法へ転換した経営といえる。ソニーは電機のポストにあるが、本当は商社などと一緒の商業ポストに配置されると、投資家にも分かりやすくなる。
・会社設立=ソニーは1946年5月、任天堂は昭和22年11月。あえて、任天堂を「昭和」で書いたのは、同社の資料には西暦表示がない。花札で出発した同社が、あくまで「日本」にこだわっている姿がみれる。
・ 社長=ソニーは外国人、任天堂は日本人。
・ 本社=ソニーは東京、任天堂は京都。
・ 予想売上高=ソニー8兆7800億円、任天堂1兆2300億円。
・ 予想営業利益=ソニー4400億円、任天堂3200億円
・ 有利子負債=ソニー1兆964億円、任天堂ゼロ。
・ 予想営業利益率=ソニー5.0%、任天堂26.0%。
・ 発行株数=ソニー10億298万株、任天堂1億4166万株。
・ 予想1株利益=ソニー319円、任天堂1642円。
・ 外国人持株比率=ソニー52.6%、任天堂43.8%。
・ 株式時価総額(23日)=ソニー6兆1984億円、任天堂7兆5509億円。
とくに、顕著な差は営業利益率である。利益率は、「100円売っていくらの儲けがあるか」を見るもので、ソニーが100円あたり5円の利益に対し、任天堂は25円の利益を上げている。
経営には、「回転率型」と「利益率型」の2つがあるが、ソニーは売上げの回転を高めていく商社型であり、任天堂は利益を重視したメーカー型である。
つまり、ソニーはメーカーとして出発した会社だが、「SONY」ブランド力が高まったことから、ブランドを売り物とした(ブランドを切り売りした)商法へ転換した経営といえる。ソニーは電機のポストにあるが、本当は商社などと一緒の商業ポストに配置されると、投資家にも分かりやすくなる。
posted by 犬丸正寛 at 11:56
| 株で見る世の中
2007年07月19日
横綱・新日鉄の登場で「オリンピック先取り相場の打ち止め」も
新日鉄の株価がいよいよ1000円に向けて始動した。少し、動きを振り返ると、400〜500円のモミ合いを上放れたのが、昨年12月第1週だった。その後、今年2月の高値900円まで一直線の急伸。6月には901円とわずか1円だけ高値を更新したものの伸びきれず、6ヶ月間にわたって800〜900円のモミ合いだった。
それが、19日には一気に910円台へ値を飛ばし、モミ合い放れとなった。つい4年前の2003年頃の株価は、わずか119円だっただけに様変わりだが、この背景にはリストラと中国の鉄鋼需要という2つの効果がある。
リストラでは1989年頃には、グループ全体で従業員は6万人を超えていたが、現在では2万人を切るまでとなっている。そこへ、中国のオリンピックに伴なう建設関連需要が加わった。投資指標の1株利益でみれば、1株利益は2004年3月期には6.2円だったが、08年3月期では57.0円の予想と様変わりだ。配当も当時の年1円50銭から年10円としているから、これらの指標でみれば株価1000円の実力は十分である。
にもかかわらず、800〜900円でモミ合ったのは、今春、日本の公園からスベリ台が盗まれ、マンホールの鉄の蓋もなくなるなど、鉄不足が異常なところまできたためだ。社会において、「異常」と位置付けられると株だけがはしゃぐわけには行かない。
その異常さは収まった。さらに、商社、海運など中国に関連した銘柄が大きく買われたことで、比較感からいよいよ横綱の新日鉄登場となった。
もっとも、別の見方をすれば相撲では横綱登場は「本日の打ち止め」となるわけで、新日鉄が1000円へ乗せることで、今回の中国オリンピック先取り相場は一応、幕引きになる可能性が強い。
それが、19日には一気に910円台へ値を飛ばし、モミ合い放れとなった。つい4年前の2003年頃の株価は、わずか119円だっただけに様変わりだが、この背景にはリストラと中国の鉄鋼需要という2つの効果がある。
リストラでは1989年頃には、グループ全体で従業員は6万人を超えていたが、現在では2万人を切るまでとなっている。そこへ、中国のオリンピックに伴なう建設関連需要が加わった。投資指標の1株利益でみれば、1株利益は2004年3月期には6.2円だったが、08年3月期では57.0円の予想と様変わりだ。配当も当時の年1円50銭から年10円としているから、これらの指標でみれば株価1000円の実力は十分である。
にもかかわらず、800〜900円でモミ合ったのは、今春、日本の公園からスベリ台が盗まれ、マンホールの鉄の蓋もなくなるなど、鉄不足が異常なところまできたためだ。社会において、「異常」と位置付けられると株だけがはしゃぐわけには行かない。
その異常さは収まった。さらに、商社、海運など中国に関連した銘柄が大きく買われたことで、比較感からいよいよ横綱の新日鉄登場となった。
もっとも、別の見方をすれば相撲では横綱登場は「本日の打ち止め」となるわけで、新日鉄が1000円へ乗せることで、今回の中国オリンピック先取り相場は一応、幕引きになる可能性が強い。
posted by 犬丸正寛 at 15:32
| 株で見る世の中
2007年07月18日
地震安全度トップは「山口県」!?
この度の地震で被災された新潟、長野県の皆様には心よりお見舞い申し上げます。阪神大地震では、筆者の大阪北摂の自宅も被害をうけた経験があり、大変なことはよく分かる。
これだけ地震が多いと、日本中どこにいても避けることはできないが、それでも、日本で地震の少ない県はどこだろうと思う。
気象庁地震データによると、1926年4月から2005年3月までの期間において、震度1以上・面積当りの少ない順位では、1位が秋田県、2位山口県、3位富山県、以下、岐阜県、広島県の順となっている。確かに、これらの県は地震が少ないと思う。
地震保険基準料の算定を行う地震保険料率算定機構が決定した保険料のランク付け等地別でも、1等地に北海道、福島県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、福岡県、佐賀県、鹿児島県、沖縄県の1道10県が選ばれている。
気象庁と保険算定機構のデータを付き合わせると、地震安全度トップは山口県ということになるようだ。
筆者が駆け出し記者の頃、理想科学の山口県宇部工場の見学会に参加した思い出がある。その席で、関東の会社がどうして西の山口に工場を建てたのですか、と質問したら、「山口は地震が少ないですから」、という答えだったのを思い出す。
工場だけでなく、コンピューターのバックアップについても地震の少ないところを選ぶ時代のようである。
これだけ地震が多いと、日本中どこにいても避けることはできないが、それでも、日本で地震の少ない県はどこだろうと思う。
気象庁地震データによると、1926年4月から2005年3月までの期間において、震度1以上・面積当りの少ない順位では、1位が秋田県、2位山口県、3位富山県、以下、岐阜県、広島県の順となっている。確かに、これらの県は地震が少ないと思う。
地震保険基準料の算定を行う地震保険料率算定機構が決定した保険料のランク付け等地別でも、1等地に北海道、福島県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、福岡県、佐賀県、鹿児島県、沖縄県の1道10県が選ばれている。
気象庁と保険算定機構のデータを付き合わせると、地震安全度トップは山口県ということになるようだ。
筆者が駆け出し記者の頃、理想科学の山口県宇部工場の見学会に参加した思い出がある。その席で、関東の会社がどうして西の山口に工場を建てたのですか、と質問したら、「山口は地震が少ないですから」、という答えだったのを思い出す。
工場だけでなく、コンピューターのバックアップについても地震の少ないところを選ぶ時代のようである。
posted by 犬丸正寛 at 16:45
| 株で見る世の中
2007年07月13日
東京茅場町・千代田書店「売れ行き良好本」
−上位3&10位−
(1)「2007年新規上場の手引き」 東京証券取引所 2,000円
(2)「20007年マザーズ上場の手引き」 東京証券取引所 1,500円
(3)「不動産証券化ハンドブック07〜08」 不動産証券化協会 2,000円
・
・
・
(4)「Q&A金融検査マニュアル改訂のポイント」 きんざい 2,520円(価格税込み)
(1)「2007年新規上場の手引き」 東京証券取引所 2,000円
(2)「20007年マザーズ上場の手引き」 東京証券取引所 1,500円
(3)「不動産証券化ハンドブック07〜08」 不動産証券化協会 2,000円
・
・
・
(4)「Q&A金融検査マニュアル改訂のポイント」 きんざい 2,520円(価格税込み)
posted by 犬丸正寛 at 11:10
| 株で見る世の中
2007年07月12日
ブルドックソースに学ぶ高PER株の買い方
ブルドックソース株が下げている。2002年頃までは500円程度が地相場だったが、投資ファンドのスティールパートナーズの株式取得で今年5月には高値1776円まで3.5倍に値上りした。
そのパートナーズが株式TOBで敗退した。期待して買っていた投資家、とくに、信用取引を使った買い(資金を借りて買う行為)が、高水準に膨張していたため、ハシゴを外された形になって、一気に処分売りが出て、下げに拍車をかけている。12日は100円ストップ安の625円売り気配だ。
株投資には、常に、好悪材料がつきものだ。とくに、人気が高いほど、期待の裏目が出た時の反動は当然に予測しておかなくてはいけない。改めて、データを見ておきたい。予想1株利益24.1円、予想配当年25円、実績1株純資産954.7円―――。
これを基に弾いた、株価・高値時点(1776円)での投資指標はPERが73.7倍(マーケット平均は約19.6倍)、配当利回り1.4%(同1.2%)、PBR1.86倍(同1.99倍)、予想配当性向103.7%となっていた。明らかに、PERと配当性向が高い。
こうしたPERの高いケースでは、悪材料が出ると、株価は大きく下げることを意味している。結果論ではなく、常、日頃から高PER=高人気株に投資する場合は、リスクとして頭に入れておく必要がある。
また、配当性向(利益にたいしどの程度配当しているか)の高いことも問題。通常は、利益を株主、従業員、会社内部留保の3等分、つまり配当性向33%程度が一般的だから、同社の100%を超える配当性向は大きすぎる。つまり、同社に配当性向33%を当てはめると8円配当程度が妥当ということになる。スティールの敗退で配当見直しが出る可能性はあるのではないか。
そのパートナーズが株式TOBで敗退した。期待して買っていた投資家、とくに、信用取引を使った買い(資金を借りて買う行為)が、高水準に膨張していたため、ハシゴを外された形になって、一気に処分売りが出て、下げに拍車をかけている。12日は100円ストップ安の625円売り気配だ。
株投資には、常に、好悪材料がつきものだ。とくに、人気が高いほど、期待の裏目が出た時の反動は当然に予測しておかなくてはいけない。改めて、データを見ておきたい。予想1株利益24.1円、予想配当年25円、実績1株純資産954.7円―――。
これを基に弾いた、株価・高値時点(1776円)での投資指標はPERが73.7倍(マーケット平均は約19.6倍)、配当利回り1.4%(同1.2%)、PBR1.86倍(同1.99倍)、予想配当性向103.7%となっていた。明らかに、PERと配当性向が高い。
こうしたPERの高いケースでは、悪材料が出ると、株価は大きく下げることを意味している。結果論ではなく、常、日頃から高PER=高人気株に投資する場合は、リスクとして頭に入れておく必要がある。
また、配当性向(利益にたいしどの程度配当しているか)の高いことも問題。通常は、利益を株主、従業員、会社内部留保の3等分、つまり配当性向33%程度が一般的だから、同社の100%を超える配当性向は大きすぎる。つまり、同社に配当性向33%を当てはめると8円配当程度が妥当ということになる。スティールの敗退で配当見直しが出る可能性はあるのではないか。
posted by 犬丸正寛 at 12:04
| 株で見る世の中
2007年07月11日
アンチエイジングのすすめ
親しいドクターから、「アンチエイジングを知ってるかい」と聞かれた。聞いたことのない言葉だった。
「抗加齢医学」というのだそうだ。素人の私にに分かりやすくと頼んだら次の答え。
アンチエイジングとは、老化の進行を人為的に制御すること。その目的は、健康寿命を延ばして高いQOL(quality of life)、高い社会貢献を満たすサクセスフル・エイジングの実現にある、という。要は、いい歳を取りましょうということのようである。
ドクターは続ける−−−。百寿者は弱点が少なく、バランスよく老化し、免疫能、代謝、生活習慣、心身ストレス、酸化ストレスなどの老化促進危険因子が少ない。
一卵性、二卵性双生児の研究から、寿命決定要因の25%は遺伝要因、75%が環境要因(生活習慣)であることが分かっている。カロリー制限(とくに、腹6分目)が、寿命を1.4〜1.9倍延ばす。
つまり、日々、「腹8分でなく、腹6分目の食事」、「運動」、「生きがい」の3つに心掛けなさいという、ことと理解をした。しかし、筆者の場合、生きがいはあるのだが、残り2つが難しい。
「抗加齢医学」というのだそうだ。素人の私にに分かりやすくと頼んだら次の答え。
アンチエイジングとは、老化の進行を人為的に制御すること。その目的は、健康寿命を延ばして高いQOL(quality of life)、高い社会貢献を満たすサクセスフル・エイジングの実現にある、という。要は、いい歳を取りましょうということのようである。
ドクターは続ける−−−。百寿者は弱点が少なく、バランスよく老化し、免疫能、代謝、生活習慣、心身ストレス、酸化ストレスなどの老化促進危険因子が少ない。
一卵性、二卵性双生児の研究から、寿命決定要因の25%は遺伝要因、75%が環境要因(生活習慣)であることが分かっている。カロリー制限(とくに、腹6分目)が、寿命を1.4〜1.9倍延ばす。
つまり、日々、「腹8分でなく、腹6分目の食事」、「運動」、「生きがい」の3つに心掛けなさいという、ことと理解をした。しかし、筆者の場合、生きがいはあるのだが、残り2つが難しい。
posted by 犬丸正寛 at 10:19
| 株で見る世の中
2007年07月06日
バブル後始末は最終章
国会閉会で阿部総理が会見に臨んでいた。迫力があったように思う。年金について、必ず国民の納得いくようにやり切ると明言された。百の理屈を聞くより、言い切ってもらうことのほうが頼もしい。
阿部さんのよいところは、「有言実行」のスタイルである。「有言不実行」が多いなかで立派である。年金記載漏れが発生した原因について、ヤル気のない組合に問題があるとも言及した。親方日の丸の甘い考えが原因、とも言い切った。組合を母体としている政党には辛い話だろう。
同時に、「組合」という言葉を久々に聞いた思いだ。バブル崩壊の厳しい環境の中で、企業サイドでは組合が消えていったが、官公庁にはまだ残っていたということだ。バブル崩壊の後始末も艦長までくれば、どうやら最終章のようである。
阿部さんのよいところは、「有言実行」のスタイルである。「有言不実行」が多いなかで立派である。年金記載漏れが発生した原因について、ヤル気のない組合に問題があるとも言及した。親方日の丸の甘い考えが原因、とも言い切った。組合を母体としている政党には辛い話だろう。
同時に、「組合」という言葉を久々に聞いた思いだ。バブル崩壊の厳しい環境の中で、企業サイドでは組合が消えていったが、官公庁にはまだ残っていたということだ。バブル崩壊の後始末も艦長までくれば、どうやら最終章のようである。
posted by 犬丸正寛 at 13:51
| 株で見る世の中
2007年07月05日
「有事のドル」から「平和のドル」が、うまく行かない
「ドル」に、かつての威光が薄れてきたようだ。「威光」とは、人を恐れさせ、従わせる力である。それが、アメリカにはなくなってきたようだ。
ヨーロッパが団結してアメリカに対抗する経済力を持つようになった。中東はアメリカの言うことを聞かない、中国など発展途上国も力をつけてきた。さらに、屈服させたはずのロシアまでが、資源価格の上昇で、崩壊前を上回る力をつけ、アメリカに対抗し始めた。
かつては、「有事のドル」というタレント的な、とでもいう人気があった。緊張状態を作り出すことで、ドル高を演出でき、自由にドル紙幣を印刷し世界を支配できた。
支配者は、いずれの時代も、「力の次は名誉」なのだろう。「有事のドル」から、「平和の使者・ドル」を狙ったのだろう。軍事力で旧ロシアなど東側を屈服させたアメリカは、次は、経済をつかって、世界を平和の使者として振る舞いたかったはずだ。
それが、うまくいかない。これまでの力の政策に対する反発が根強くあるようだし、アメリカ一国に支配されてはいけないという思いもあるはずだ。時折、アメリカは力を誇示してみせるが、イラクに手こずっているように、思うように行っていない。それが、「ドル安」となって現れているようだ。
アメリカは、「有事」のままがよかったと思っているかもしれない。しかし、もう一度、有事を作り出すことはできないだろう。となれば、アメリカは世界一ではなく、世界の一員であるとの立場に変わらざるを得ないのではないか。
日本はアメリカと兄弟の間柄である。ドルが安いと円も安い。しかし、急にアメリカから離れることはできない。日本の経済力は、それほど悪くないが、兄貴が悪ければ弟も影響を受ける。
しばらくは、円安のもとで、しっかり稼がせてもらう、ということではないだろうか。
ヨーロッパが団結してアメリカに対抗する経済力を持つようになった。中東はアメリカの言うことを聞かない、中国など発展途上国も力をつけてきた。さらに、屈服させたはずのロシアまでが、資源価格の上昇で、崩壊前を上回る力をつけ、アメリカに対抗し始めた。
かつては、「有事のドル」というタレント的な、とでもいう人気があった。緊張状態を作り出すことで、ドル高を演出でき、自由にドル紙幣を印刷し世界を支配できた。
支配者は、いずれの時代も、「力の次は名誉」なのだろう。「有事のドル」から、「平和の使者・ドル」を狙ったのだろう。軍事力で旧ロシアなど東側を屈服させたアメリカは、次は、経済をつかって、世界を平和の使者として振る舞いたかったはずだ。
それが、うまくいかない。これまでの力の政策に対する反発が根強くあるようだし、アメリカ一国に支配されてはいけないという思いもあるはずだ。時折、アメリカは力を誇示してみせるが、イラクに手こずっているように、思うように行っていない。それが、「ドル安」となって現れているようだ。
アメリカは、「有事」のままがよかったと思っているかもしれない。しかし、もう一度、有事を作り出すことはできないだろう。となれば、アメリカは世界一ではなく、世界の一員であるとの立場に変わらざるを得ないのではないか。
日本はアメリカと兄弟の間柄である。ドルが安いと円も安い。しかし、急にアメリカから離れることはできない。日本の経済力は、それほど悪くないが、兄貴が悪ければ弟も影響を受ける。
しばらくは、円安のもとで、しっかり稼がせてもらう、ということではないだろうか。
posted by 犬丸正寛 at 12:43
| 株で見る世の中
2007年07月04日
地方の医師不足には「自衛隊病院」の活用がある
テレビをつけると、地方での医師不足が伝えられている。筆者の田舎も病院まで20キロも離れているから、うなずくばかりだ。
先日のテレビ朝日では、古館さんが東北の病院を訪れて、現地からの報告を伝えていた。1人の医師が、フルタイムでのかけもちで診察。あれでは、患者より医師が先にバテてしまうのではないか。若い医師たちの多くは都会へ移ってしまう。
人にとって、お金より大切な「命」がこれではいけない。株式の売買なら、田舎でパソコンを使って稼ぐことはできても、病気では対応できない。
これは、間違いなく政府、国家の仕事である。国民の財産と生命を守るのが国の役目だからだ。
1つ案がある。災害時に出動する自衛隊を活用するのだ。今、自衛隊の病院は全国に8ヶ所ある。いちばん大きいのは、東京渋谷の近くにある「自衛隊中央病院」。ここには、治療棟、研究棟、教育棟があって4000名程度の衛生隊員が勤務している。
こんなに大きいものを地方につくらなくてもいい。予定されている道州制のもと、各州に比較的大きい病院を置き、さらに、その支部病院を開設して軽い病気の治療を行う。大手術になれば、州の大きい病院に転送する。
政治家の皆さんには、本気で考えてもらいたいものだ。実は、筆者は自衛隊病院で手術を受け、命を取りとめることができた。
先日のテレビ朝日では、古館さんが東北の病院を訪れて、現地からの報告を伝えていた。1人の医師が、フルタイムでのかけもちで診察。あれでは、患者より医師が先にバテてしまうのではないか。若い医師たちの多くは都会へ移ってしまう。
人にとって、お金より大切な「命」がこれではいけない。株式の売買なら、田舎でパソコンを使って稼ぐことはできても、病気では対応できない。
これは、間違いなく政府、国家の仕事である。国民の財産と生命を守るのが国の役目だからだ。
1つ案がある。災害時に出動する自衛隊を活用するのだ。今、自衛隊の病院は全国に8ヶ所ある。いちばん大きいのは、東京渋谷の近くにある「自衛隊中央病院」。ここには、治療棟、研究棟、教育棟があって4000名程度の衛生隊員が勤務している。
こんなに大きいものを地方につくらなくてもいい。予定されている道州制のもと、各州に比較的大きい病院を置き、さらに、その支部病院を開設して軽い病気の治療を行う。大手術になれば、州の大きい病院に転送する。
政治家の皆さんには、本気で考えてもらいたいものだ。実は、筆者は自衛隊病院で手術を受け、命を取りとめることができた。
posted by 犬丸正寛 at 17:46
| 株で見る世の中
2007年07月03日
ヘッジファンド「ロング・ターム・キャピタル」の破綻から18年目の夏
アメリカのサブプライムローンに関連したヘッジファンドの行方は、やはり気になる。サブプライム市場は、「信用力が比較的低い消費者層」に対する融資市場、平たく言えば、銀行の融資対象とならない階層。プライムという意味が重要、最良ということに対し、最良でないということになる。
信用力の低い層に対する住宅ローンが、今、固唾を飲んで見守られている。信用が低い分、金利が高いことから、ヘッジファンドが運用に力を入れてきた。ところが、景気上昇の初期局面では、どのような分野でも順調に進むが、景気上昇がある程度の期間続くとモタつくようになる。昨年の半ばあたりから、アメリカの住宅市場がモタつくようになり、サブプライムローンの延滞率が高まり、それを担保に発行された債券の売買が激減、人気がなくなった。この債券に運用を集中させたヘッジファンドの経営が悪化しているというものだ。
ヘッジファンドの親会社が緊急融資で今のところ事なきを得ているようだが、やはり気になる。思い起こせば、1989年に「ロング・ターム・キャピタル・マネジメント」という、ノーベル経済学賞を受けた人が運用していたヘッジファンドが破綻した。その時のNYダウは9000ドル程度から7550ドル程度まで急落した経験がある。1989年の時も夏だった。夏休みだからといって、アメリカ発のニュースから目をそらすことはできない。
信用力の低い層に対する住宅ローンが、今、固唾を飲んで見守られている。信用が低い分、金利が高いことから、ヘッジファンドが運用に力を入れてきた。ところが、景気上昇の初期局面では、どのような分野でも順調に進むが、景気上昇がある程度の期間続くとモタつくようになる。昨年の半ばあたりから、アメリカの住宅市場がモタつくようになり、サブプライムローンの延滞率が高まり、それを担保に発行された債券の売買が激減、人気がなくなった。この債券に運用を集中させたヘッジファンドの経営が悪化しているというものだ。
ヘッジファンドの親会社が緊急融資で今のところ事なきを得ているようだが、やはり気になる。思い起こせば、1989年に「ロング・ターム・キャピタル・マネジメント」という、ノーベル経済学賞を受けた人が運用していたヘッジファンドが破綻した。その時のNYダウは9000ドル程度から7550ドル程度まで急落した経験がある。1989年の時も夏だった。夏休みだからといって、アメリカ発のニュースから目をそらすことはできない。
posted by 犬丸正寛 at 11:35
| 株で見る世の中









