「格差」社会が問題になっている。賃金格差に地域格差、企業間格差など。
よく似た言葉に、「較差」があり、「段差」、「階級」などがある。
階級という時は、封建的な匂いがするが、較差、段差は自然の営みの中では、自然に発生するようにも思われる。
階段のように、段差がないと便利の悪いものもある。歩道と車道に段差があると安全でもある。柔道、将棋、囲碁は実力によって段差がある。較差というときは、数量による比較が加わる。
社会主義でも資本主義でも、格差、段差は生じるのではないか。仮に、平等に100万円づつ与えられたとしても、消費に回す人、勉学に回す人、商売に回す人、様々であり、結果もそれぞれ違ってくる。
ましてや、自由競争の下では、智恵と汗を出した人が報われるのが普通である。子供の給食代を払わない親が全国で22億円分もあるという。しかし、食べることは原点である。戦後、弁当なしで学校に行った身としては、給食は無料にしてもよいのではないか、と思う。
不透明な政治家の資金や、政府のムダ使いに手を入れれば、将来を担う子供の給食代はまかなえるのではないか。子供は、大きくなれば、否応なく格差社会に身を置かなくてはいけないのだから。
2007年01月29日
子供の時くらい格差のない世界を
posted by 犬丸正寛 at 18:44
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2007年01月26日
対中国交渉はオリンピックの前に
「すべては、オリンピックのために」という目で、中国を見れば、比較的分かりやすい。
阿倍総理は、靖国に参拝するとも、しないとも言っていないが、中国はずいぶんと、日本寄りのスタンスを滲ませている。
先の、アジア会議では、北朝鮮の拉致問題についても、日本に配慮をみせ、「拉致」という言葉を声明に盛り込むことを認めた。
両国の首脳、とくに中国最高責任者の日本訪問の可能性も出ている。小泉政権時代と、とくに、何も変わっていないはずなのに。事情があるとすれば、やはり、中国のオリンピックという一大イベントだろう。
なにせ、国力を誇示し、世界の仲間入りを名実ともに果たすわけだから、中国は失敗できない。北朝鮮にガタガタされたくないはずだ。経済大国の隣人である日本のほうが、北朝鮮より、今は、はるかに重要なはずだ。
日本も、このチャンスは逃すことはない。東シナ海の油田問題など、有利に交渉を進めるべきである。
オリンピックが終わると、中国内部に、いろいろな問題が噴出して、再び、日中間に荒波が立つことが予想される。
阿倍総理は、靖国に参拝するとも、しないとも言っていないが、中国はずいぶんと、日本寄りのスタンスを滲ませている。
先の、アジア会議では、北朝鮮の拉致問題についても、日本に配慮をみせ、「拉致」という言葉を声明に盛り込むことを認めた。
両国の首脳、とくに中国最高責任者の日本訪問の可能性も出ている。小泉政権時代と、とくに、何も変わっていないはずなのに。事情があるとすれば、やはり、中国のオリンピックという一大イベントだろう。
なにせ、国力を誇示し、世界の仲間入りを名実ともに果たすわけだから、中国は失敗できない。北朝鮮にガタガタされたくないはずだ。経済大国の隣人である日本のほうが、北朝鮮より、今は、はるかに重要なはずだ。
日本も、このチャンスは逃すことはない。東シナ海の油田問題など、有利に交渉を進めるべきである。
オリンピックが終わると、中国内部に、いろいろな問題が噴出して、再び、日中間に荒波が立つことが予想される。
posted by 犬丸正寛 at 15:50
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2007年01月24日
営業にも役立つ記者の発想法
小生、最近、企業の「社内研修会」の講師に招かれることが増えている。
「株の講師か」、といった声も聞こえてきそうですが、株とはまったく関係のない営業についての話です。
「へえ、お前、営業の経験があるのか」と、言われそうですが、正直、営業の経験はありません。
『営業にも役立つ記者の目』という、発想法です。営業の皆さんも、われわれ記者も、外歩きの商売です。そこには、@人とどう接するか、A物事をどのように見るか、ということで似ています。
とくに、同じものを見ても、おもしろい記事にできる記者とそうでない記者。営業でも、同じものを見て、商いにできる営業マンとそうでない営業マン。そこには、必ず、着眼の差があるはずです。
代表的な、「4W2H法」、「ブレーンストーミング法」から始まって、「セグメント法」、「仮説法」、「最良・最悪法」など、発想には多くのものが用意されています。
ぼんやりとモノを見ないで、こうした発想法を使って、いかに成果に結びつけて行くか・・・。どこにでも駆けつけて行きます。お気軽に、お声をお掛け下さい。
「株の講師か」、といった声も聞こえてきそうですが、株とはまったく関係のない営業についての話です。
「へえ、お前、営業の経験があるのか」と、言われそうですが、正直、営業の経験はありません。
『営業にも役立つ記者の目』という、発想法です。営業の皆さんも、われわれ記者も、外歩きの商売です。そこには、@人とどう接するか、A物事をどのように見るか、ということで似ています。
とくに、同じものを見ても、おもしろい記事にできる記者とそうでない記者。営業でも、同じものを見て、商いにできる営業マンとそうでない営業マン。そこには、必ず、着眼の差があるはずです。
代表的な、「4W2H法」、「ブレーンストーミング法」から始まって、「セグメント法」、「仮説法」、「最良・最悪法」など、発想には多くのものが用意されています。
ぼんやりとモノを見ないで、こうした発想法を使って、いかに成果に結びつけて行くか・・・。どこにでも駆けつけて行きます。お気軽に、お声をお掛け下さい。
posted by 犬丸正寛 at 10:58
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2007年01月19日
未だに景気拡大のニックネームがつかない
オール投資デジタルの直近欄で、「日経平均は06年4月高値に対し、ダブル天井となる可能性が7割」と、紹介した。その昨年4月高値1万7563円に急迫してきた。さて、どうなるか、まもなく答えが出る。
可能性7割の理由は、ひと言でいえば、金利を引き上げなくてはいけないほど、景気は強くない、ことである。日銀は、今回、金利引き上げを見送った。
景気全体として、「いざなぎ景気」を上回り、戦後最長となっているが、おもしろいとに、未だに、今回の景気には名前がついていないことだ。
いざなぎ景気では、「3C」が主役だったが、今回は主役が見当たらない。IT景気ではないし、物作り回帰景気でもない。かといって、「小泉改革景気」というには、ぴんと来ない。
筆者は、「リストラ景気」と勝手に呼んでいるのだが…・。景気に名前がつかないようだと、日経平均の上値は期待しにくい。
可能性7割の理由は、ひと言でいえば、金利を引き上げなくてはいけないほど、景気は強くない、ことである。日銀は、今回、金利引き上げを見送った。
景気全体として、「いざなぎ景気」を上回り、戦後最長となっているが、おもしろいとに、未だに、今回の景気には名前がついていないことだ。
いざなぎ景気では、「3C」が主役だったが、今回は主役が見当たらない。IT景気ではないし、物作り回帰景気でもない。かといって、「小泉改革景気」というには、ぴんと来ない。
筆者は、「リストラ景気」と勝手に呼んでいるのだが…・。景気に名前がつかないようだと、日経平均の上値は期待しにくい。
posted by 犬丸正寛 at 16:23
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2007年01月18日
アナログとデジタルが融合した会社説明会もいいのだが・・・
最近の決算発表の席で、「新聞社の方は、この席では発言をご遠慮下さい」、ということを言われる。
日本アナリスト協会が「主催」して、企業を招いて決算発表を行っており、主体はあくまでアナリスト協会だから、やむを得ない。
新聞記者とアナリストでは、企業に対する質問の観点が異なるから、アナリストには、耳障りのだろう。。
現実の数字を重要視するアナリスト、言葉にこだわる新聞記者、という大きな違いがある。
アナリストは、大口投資家である機関投資家向けのレポートが大切で、新聞は広く、一般個人が対象だから、小難しい数字を並べては読んでもらえない辛さがある。
日本で、IRの先鞭をつけた元・ソニー常務の佐野角夫氏は、先般の日本経済新聞で、最近のアナリストの会社分析は足元の数字にこだわりすぎていると指摘されていた。
われわれ、記者は、アナリストの方々の鋭い分析質問に、いつも感心させられている。その上に立って、会社の方向性、取り組みなどを中心に、われわれは質問している。
言葉であるアナログにこだわる記者、数字であるデジタルにこだわるアナリスト。両方が、互いの質問に耳を傾ければ、アナログとデジタルが融合して、おもしろい会社説明会になると思うのだが…・。
日本アナリスト協会が「主催」して、企業を招いて決算発表を行っており、主体はあくまでアナリスト協会だから、やむを得ない。
新聞記者とアナリストでは、企業に対する質問の観点が異なるから、アナリストには、耳障りのだろう。。
現実の数字を重要視するアナリスト、言葉にこだわる新聞記者、という大きな違いがある。
アナリストは、大口投資家である機関投資家向けのレポートが大切で、新聞は広く、一般個人が対象だから、小難しい数字を並べては読んでもらえない辛さがある。
日本で、IRの先鞭をつけた元・ソニー常務の佐野角夫氏は、先般の日本経済新聞で、最近のアナリストの会社分析は足元の数字にこだわりすぎていると指摘されていた。
われわれ、記者は、アナリストの方々の鋭い分析質問に、いつも感心させられている。その上に立って、会社の方向性、取り組みなどを中心に、われわれは質問している。
言葉であるアナログにこだわる記者、数字であるデジタルにこだわるアナリスト。両方が、互いの質問に耳を傾ければ、アナログとデジタルが融合して、おもしろい会社説明会になると思うのだが…・。
posted by 犬丸正寛 at 16:14
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2007年01月17日
東京・千代田書店の売れ筋の本
東京・茅場町の「千代田書店」には、経済、株式の書籍が大半揃っている。全国から、買い求めに上京される投資家もいらっしゃるようだ。
そこで、千代田書店発の書籍情報を、これから、折に触れて紹介します。
07年1月10日〜16日の上位は次の通りです。
@「株券電子化のしくみと対応策」----日本実業出版社 1470円
A「構造改革の真実。竹中平蔵大臣日誌」----日本経済新聞社 1890円
B「図解 証券投資の経理と税務」----中央経済社 3150円
C「フォーキャスト2007」----投資日報出版社 8000円
D「餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かる」----ダイヤモンド社 1575円
このほか「陰と陽の経済学」(東洋経済新報社)、「株式相場テクニカル分析」(日本経済新聞社)などが上位に入っている。
筆者も、やはり、来年実施となる「株券電子化」を読んでおきたい。
千代田書店は電話03−3666−5355.店長・小竹勝 氏
そこで、千代田書店発の書籍情報を、これから、折に触れて紹介します。
07年1月10日〜16日の上位は次の通りです。
@「株券電子化のしくみと対応策」----日本実業出版社 1470円
A「構造改革の真実。竹中平蔵大臣日誌」----日本経済新聞社 1890円
B「図解 証券投資の経理と税務」----中央経済社 3150円
C「フォーキャスト2007」----投資日報出版社 8000円
D「餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かる」----ダイヤモンド社 1575円
このほか「陰と陽の経済学」(東洋経済新報社)、「株式相場テクニカル分析」(日本経済新聞社)などが上位に入っている。
筆者も、やはり、来年実施となる「株券電子化」を読んでおきたい。
千代田書店は電話03−3666−5355.店長・小竹勝 氏
posted by 犬丸正寛 at 11:10
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2007年01月11日
主役株こけたら、皆こけた
相場格言に、『すべての銘柄が主役になれるわけではない』が、ある。今の相場は、どのセクター、どの銘柄が主役であるかを見極めることが大切であるという教え。相場は、「主役がこけたら、皆こけた」となるからだ。
人の世は、皆、平等とはいうものの、主役と脇役になる。野球では主役のエースがチームを引張るし、政治家の頂点は総理大臣一人である。人間でなくても動物の社会でも、サルの世界、ライオンの世界にもボスが存在する。
当然、相場においても、主役銘柄がある。今回はトヨタ自動車であり新日鉄である。この活躍で日経平均を1万7000円台まで引き上げてきた。しかし、両銘柄に疲れが出てきた。高値波乱の様相を強くしている。
主役銘柄に対する出遅れの脇役銘柄が、束になっても主役銘柄には勝てない。全体相場をリードする力には欠けているからだ。
トヨタ、新日鉄の主役株がこのままアタマ打ちとなるようなら、全体相場には大きくは期待できない。主役銘柄の動きから目が離せない。また、自分の銘柄が、仮に、主役銘柄でない場合は深追いは禁物である。
(格言の詳細については、筆者連載の雑誌「経済界」をご覧ください)
人の世は、皆、平等とはいうものの、主役と脇役になる。野球では主役のエースがチームを引張るし、政治家の頂点は総理大臣一人である。人間でなくても動物の社会でも、サルの世界、ライオンの世界にもボスが存在する。
当然、相場においても、主役銘柄がある。今回はトヨタ自動車であり新日鉄である。この活躍で日経平均を1万7000円台まで引き上げてきた。しかし、両銘柄に疲れが出てきた。高値波乱の様相を強くしている。
主役銘柄に対する出遅れの脇役銘柄が、束になっても主役銘柄には勝てない。全体相場をリードする力には欠けているからだ。
トヨタ、新日鉄の主役株がこのままアタマ打ちとなるようなら、全体相場には大きくは期待できない。主役銘柄の動きから目が離せない。また、自分の銘柄が、仮に、主役銘柄でない場合は深追いは禁物である。
(格言の詳細については、筆者連載の雑誌「経済界」をご覧ください)
posted by 犬丸正寛 at 16:00
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2007年01月09日
旧大手証券4社時代がなつかしい
名門、日興コーディアルグループ(8603)が管理ポストで売買されている。なんとも、嘆かわしいことである。名門と紹介したが、1920年(大正9年)に日興證券として設立、その前の川島商店の創業時から数えると89年の歴史を誇るから、名門にふさわしい年輪である。
しかし、100億円を超える粉飾決算の疑いで、管理ポストというのだから内容的には名門とは言えなくなってしまった。コーディアルとは誠心誠意、真心を込めたという意味だそうだが、横文字の名前になったあたりから、筆者の知っている「日興」とは違ってきた感じがする。昔は、おっとりしたタイプの社員が多く人情の深い証券会社で、記者諸氏の訪問もいちばん多かったように思う。
旧大手4社は、個人に強いドブ板営業の野村、法人に強い山一、株に強い大和、そして温厚な日興と、言われてきた。この温厚さを打破しようとして無理があったのかもしれない。
山一はもういないし、日興も傷ついた。上場廃止に追い込まれるかどうかは分からないが、上場企業を指導しなくてはいけない立場の責任は重い。引受業務の免許が剥奪されるくらいのことはあるかもしれない。
旧大手4社時代がなつかしいが、時の流れ、変化は、歴史も伝統も、いろいろなものを飲み込んでしまう。
しかし、100億円を超える粉飾決算の疑いで、管理ポストというのだから内容的には名門とは言えなくなってしまった。コーディアルとは誠心誠意、真心を込めたという意味だそうだが、横文字の名前になったあたりから、筆者の知っている「日興」とは違ってきた感じがする。昔は、おっとりしたタイプの社員が多く人情の深い証券会社で、記者諸氏の訪問もいちばん多かったように思う。
旧大手4社は、個人に強いドブ板営業の野村、法人に強い山一、株に強い大和、そして温厚な日興と、言われてきた。この温厚さを打破しようとして無理があったのかもしれない。
山一はもういないし、日興も傷ついた。上場廃止に追い込まれるかどうかは分からないが、上場企業を指導しなくてはいけない立場の責任は重い。引受業務の免許が剥奪されるくらいのことはあるかもしれない。
旧大手4社時代がなつかしいが、時の流れ、変化は、歴史も伝統も、いろいろなものを飲み込んでしまう。
posted by 犬丸正寛 at 12:08
| 株で見る世の中
サンデー毎日 1月21日号で犬丸正寛が注目銘柄を披露!
サンデー毎日1月21日号
■プロ22人が推す100銘柄
2007年「亥年の株」
犬丸正寛が注目銘柄を披露!
posted by 犬丸正寛 at 11:18
| お知らせ
2007年01月05日
相場格言−−二度買うべし二度売るべし
似た格言に、『一度に買うは無分別」』があります。相場はなかなか自分の思ったとおりにはいかないものですから、売買は何回かに分けて行ないなさいと戒めています。
投資家に、そうとうの自信があったとしても、相場は常に変化して動いていますので、昨日までは強い材料であっても、今日の相場には織り込まれて、強い材料とはいえなくなっている場合が多いのです。ましてや、昔と違ってネット取引が活発な今日では数分単位で強弱感が変化しますからなおさらです。
投資家はどんなベテランであっても、売買という実際の行為に直面すると、それまでの冷静さが失われ、売買を急ぐ心理が働きます。不思議です。
その理由としては、(一)熱心な相場研究、銘柄研究によって、絶対に大丈夫と過剰な自信を持つ、(二)努力したのだから少しでも他人の先を越したい、(三)努力したのだから、早く、そして少しでも多く儲けたい、といった心理が働くためです。努力して研究し、「よし」と思ったところが危ないということです。それなら研究なんかする必要がないということにもつながりかねません。
しかし、研究は絶対に必要ですが、研究に打ち込んでいる間にも相場環境は変化しているので、数回、最低でも2回に分けて売買しなさいと教えているのです。昔の戦争映画などを観ていますと、数人の斥候を出して敵の様子をうかがいます。斥候が帰って来なければ敵がいるのです。一度に多くの兵を出すと全滅の恐れがあります。株式売買も戦いですから、一度に大量の注文を出すのでなく、斥候を出すように少なくとも2回くらいに分けて行うべきです。
経営においても新製品を出す場合などは似た戦法を採ります。筆者が担当していた日清食品の当時の安藤百福社長は新しい即席ラーメンを出す時は必ず九州から発売して様子を見ていました。いきなり、大消費地の大阪や東京で売り出して失敗することを避けるためでした。食品に限らず新商品を出す場合、地方で売り出して反応をみるのが普通です。新製品に長い時間と費用をかけ、そうとうの自信があったとしても企業は慎重に臨むのです。われわれ個人も大いに見習うべきだと思います。
投資家に、そうとうの自信があったとしても、相場は常に変化して動いていますので、昨日までは強い材料であっても、今日の相場には織り込まれて、強い材料とはいえなくなっている場合が多いのです。ましてや、昔と違ってネット取引が活発な今日では数分単位で強弱感が変化しますからなおさらです。
投資家はどんなベテランであっても、売買という実際の行為に直面すると、それまでの冷静さが失われ、売買を急ぐ心理が働きます。不思議です。
その理由としては、(一)熱心な相場研究、銘柄研究によって、絶対に大丈夫と過剰な自信を持つ、(二)努力したのだから少しでも他人の先を越したい、(三)努力したのだから、早く、そして少しでも多く儲けたい、といった心理が働くためです。努力して研究し、「よし」と思ったところが危ないということです。それなら研究なんかする必要がないということにもつながりかねません。
しかし、研究は絶対に必要ですが、研究に打ち込んでいる間にも相場環境は変化しているので、数回、最低でも2回に分けて売買しなさいと教えているのです。昔の戦争映画などを観ていますと、数人の斥候を出して敵の様子をうかがいます。斥候が帰って来なければ敵がいるのです。一度に多くの兵を出すと全滅の恐れがあります。株式売買も戦いですから、一度に大量の注文を出すのでなく、斥候を出すように少なくとも2回くらいに分けて行うべきです。
経営においても新製品を出す場合などは似た戦法を採ります。筆者が担当していた日清食品の当時の安藤百福社長は新しい即席ラーメンを出す時は必ず九州から発売して様子を見ていました。いきなり、大消費地の大阪や東京で売り出して失敗することを避けるためでした。食品に限らず新商品を出す場合、地方で売り出して反応をみるのが普通です。新製品に長い時間と費用をかけ、そうとうの自信があったとしても企業は慎重に臨むのです。われわれ個人も大いに見習うべきだと思います。
posted by 犬丸正寛 at 16:15
| 相場格言









