2006年08月24日

人口減少が始まる日本と韓国、人口増と贅沢でインフレに悩む中国

人手不足関連のビジネスが本格化

 経済の先行きを予測することは、非常に難しい。世界の軍事勢力図はどうなるか、原油価格は、食料は、環境問題は、などなど素人の我々の手におえない。その中で、「人口及び人口構成」は、将来のその国の姿、経済などを予測するうえで、ひとつの有力なな手がかりになると思う。

 国の人口を維持するには、出生率2.0人を維持することが必要といわれる。日本では1975年に、その出生率2.0人を切って以降、低下を続け、05年末には1.25人まで低下している。この結果、今年3月末には人口が1億2705万5025人と前年比で3505人減少した。たいした減少ではないようにみえても、1968年(昭和43年)の調査以来、初めての減少であり、しかも、今後、高齢化と共に減少幅は大きくなっていく。このままいくと、近い将来、日本の人口は7000万人ていどになると予測されている。GDP(国内総生産)は人口の伸びと、生産性の向上によってもたらされるから、今後、相当の生産性アップを図らないと日本の経済力は下降する。

 お隣の「韓国」でも似たような状況が起きている。日本と同じように少子化によって、総人口は2020年に4996万人でピークを打ち2070年には3123万人までピークから40%近く減少すると予測されている。このため、韓国は推定人口が2800万人の北朝鮮と南北統一を図り経済停滞を避けたいとの考えが働くだろう。こうした政治の面にも人口問題は大きく影響する。

 一方、人口が多ければよいかといえばそうでもない。ネズミは増えすぎると本能的に断崖から集団で海に身を投げ固体数の調製をはかるという。中国は多くの人口を抱え、なお増え続けている。しかも、贅沢になっているから燃料、食料、環境、貧富の差、インフレ懸念など諸問題が噴出間際となっている。去る8月19日から、中国は金利を引き上げた。とくに、設備投資を抑制するため5年物を0.45%引き上げ年6.84%とした。
こんれらのように人口を通して経済を見ていくのも楽しみである。磁界は、日本での人手不足関係のビジネスをみていきたい。
posted by 犬丸正寛 at 18:59 | 株で見る世の中

2006年08月18日

『攻撃は最大の防御』 06年夏の甲子園に思う

 甲子園の高校野球を観て、時代が変わったことを感じる。筆者の故郷、広島では、広島商業の独断場で、筆者の世羅高野球部ではとても傍にも寄れない存在だった。その広商野球も終わった印象だ。

 広商野球は、刃渡りの精神野球、1球で勝負、1点差勝負、攻めるより守りの野球、無駄な動きをしないことによる相手への威圧感などと言われて、全国制覇を成し遂げたこともあった。しかし、今や古い野球スタイルになってしまった。

 高校生の体格が向上して、プロ野球顔負けのホームランが次々と飛び出す。5点差くらいは一気にひっくり返してしまう打撃力。こうしたパワーの前では、1点を守るなどと、呑気なことは通用しない。今の選手は1球目から、どんどん打って行く姿も目立つ。最後の1球で勝負するより、最初から打つほうが、はるかに確率は高い。イチロー選手をみても、ほとんど早いカウントから打っている。

 攻撃型の野球は、徳島池田高校の蔦監督野球、常総学院の木内監督野球がハシリではなかったかと思う。その後、守り型と攻撃型をミックスしたようなPL学園の時代が続き、今や、攻撃型の北のチームが活躍する時代である。

 もちろん、攻撃的であることと無茶をやることとは違う。攻撃型の裏には厳しい練習があり、選球眼も養われている。

 経営も同じだろう。戦後61年、豊かになった日本だが、過去の成功体験の精神論にしがみついていては取り残されてしまいます。

 今年は、『攻撃は最大の防御』の言葉が強く印象づけられた夏だった。わが郷土から広島商業やその流れを汲む如水館高校を上回る攻撃型チームが出てくれることを願うばかりだ。そうでないと、広島の経済もチマチマの守り型となってしまう。
posted by 犬丸正寛 at 12:49 | 株で見る世の中

2006年08月15日

小泉総理の靖国効果

 政治のことは、あまり書かないようにしているが、小泉総理が15日に靖国神社に参拝したことは、「やりましたね」という印象である。
 総理になったときから参拝するといい続けていただけに、「有言実行」ということでは立派である。人は、言ったことを守ることが難しいから、多くの場合、「不言実行」を採る。しかし、政治家は黙っていては商売にならないから、何かを喋らなくてはいけない。しかし、責任が来ないようにしなくてはいけないから、持ち前の結論のない喋りをして、いいとこ取りをする。
 この意味では、今回の小泉総理の行動は、イエス・ノーが明確であることと、言動の一致をよしとする外国では評価されているのではないだろうか。あのまま、引き下がっていたら「日本人は分からない民族」とあなどられていたのではないか。喋って実行に移した言動一致はよいと思う。
 小泉総理は、自民党総裁になったときから、反抗勢力を浮き出させて、民営化に反対する議員の印象づけを行った。今回の靖国問題も似たところがある。
 とくに、中国は、靖国の次に何を持ち出してくるかわからない。この点、小泉総理は、就任以来、一貫して靖国問題を際立たせて、日中間にはこの問題しかないように舞台つくりをやってきたように感じられる。恐らく、次の総理は靖国参拝をやめるだろう。
 もしも、中国が靖国問題の次を持ち出すようなら、世界から「なんくせの国」とのレッテルを貼られてしまうことになるから、中国は次の問題を持ち出すには躊躇するはずだ。仮に、新たな問題を育てるとしても数年の熟成期間がかかるだろう。
 しばらくは、日中間に穏やかなときが訪れるのではなかろうか。次は、中国自身が抱えている貧富の差の問題である。オリンピック、万博の2大イベントの終わったあとに試練が待っているのではないか。
posted by 犬丸正寛 at 16:32 | 株で見る世の中

2006年08月08日

値上り益の期待できる「気になる銘柄」

 東洋経済新報社の会社四季報CD−ROMで、「高配当利回り」のスクリーニングをかけると、配当利回り3%以上銘柄が56銘柄ある。
 1位は東洋シャッター(5936)で、実に16.4%にも達する。ここまで高いと、かえって手を出し難いが、第2位の軽貨急配(9374・大A)はどうだろう。07年3月期の予想配当は年5円、7日の終値75円で弾いた利回りは6.7%だ。
 トラックを持たない運送会社というユニークな経営をしている同社だが、委託事業主の審査を強化しているため業績は伸び悩んでいる。しかし、利益の水準自体は高い位置にある。2000年に株式上場した当時の人気が高かったため、人気持続を期待していた向きが業績伸び悩みで手放しているようだが、PBRは0.7倍で、これ以上の下値はなさそうだ。仮に、配当利回り4%まで買われると125円。値上り益も期待できる。気になる銘柄である。
posted by 犬丸正寛 at 14:36 | ちょっと気になる銘柄

2006年08月03日

相場格言−−大台乗せ後の初割れは買い

 株価が1000円とか3000円、あるいは10000円という大台に乗せ、大きなフシを達成した後の大台を割るような下げになった時は文句なく買いであるという教えです。
 個人でも企業でも、真摯に生きているところほど、生きてることを実感したいし、社会における存在感に充実感を享受したいと思うものです。そういう思いの強い個人、企業ほど目標を持って日々の生活を送っているはずで、その目標を数字に置き換えた場合、個人なら年収500万円とか1000万円、企業なら売上高1億円、100億円、1000億円という大きなラウンドナンバーの数字となって現れます。
 それが、個人なら課長職、部長職、役員といった形で現れますし、企業なら株価の1000円、3000円といった記念すべきフシとして現れます。
 たとえば、世界を代表する企業のソニーが初めて株価1万円の大台に乗せたのは1997年5月です。その後、しばらくは1万円台をキープしていましたが、98年9月に1万円の大台を割り同じ年の10月には7230円まで下げました。そして、そこをボトムとして2000年2月の3万3250円まで上昇しました。
 2000年当時、ITブームがあり、この人気に乗ったとはいえボトムからは4.6倍もの急騰です。仮に、この格言を信じて、いちばんのボトムは買えなかったとしても大台の初割れで9000円で買っていたとしても3.7倍の値上りです。
 ソニーの場合、97年3月期に売上高が5兆円台に乗せています。恐らく、それまでの2兆円、3兆円の売上を5兆円に持って行こうという目標があったはずです。それに合わせて株価も1万円台の大台に乗せたとみていいと思います。
 こうした目標を達成できる企業は、「目標の企画立案―具体的行動計画立案―行動計画に即した実行」という一連の流れがしっかりして、社内がまとまっていたから可能だったなわけで、「5兆円は通過時点にすぎない。次は10兆円も可能」とみて、株価の初割れを買うことができるのです。ところが、その後のソニーは売上高は7兆円台でもたつき利益は逆に一時、売上5兆円の時に上げた利益の10分の1に落ち込んでしまったため株価が低迷しているのです。
 このように、売上高の大台乗せ達成で安心してしまうか、逆に、兜の緒を締めるかで展開は大きく変わってきます。これは間違いなくトップ経営者の最高の立ち振舞いといえます。株価も売上高も大きなフシを達成後は一服感の出ることを否定するものではありませんが、一服したあとの戦略が経営者の腕の見せ所といえるでしょう。
posted by 犬丸正寛 at 16:37 | 相場格言

2006年08月02日

相場格言−−相場の極意は見ざる言わざる聞かざる

 米(コメ)相場の神様とまでいわれた本間宗久が残した相場金言集「三猿金銭録」の中心をなす考え方といわれるものです。本間宗久は多くの金言、今でいう格言を残していますが、相場において最終的には人の意見に惑わされず、自分で考えて決めなさい、ということが言いたかったようです。
 3匹の猿が目、口、耳を手でふさぎ、見ない、言わない、聞かないという、「見ざる、言わざる、聞かざる」の、あの日光東照宮の猿の彫刻は有名です。一説では子供の頃は、大人のよくない行動を見たり、口にしたり、聞いたりしないで習い事に一生懸命になりなさいという教えといわれます。しかし、今日では、低俗な情報の氾濫に伴って犯罪の低年齢化が進むなど、3匹の猿の教えが通用するのはなかなか難しいことです。
 かつての証券会社では、たとえば店頭は現在と違って、多くの常連客などで賑わい、全体相場や個別銘柄についての話題が飛び交っていました。投資家もこうした話題を求めて証券会社の店頭に出かけて行くのを楽しみにしていたものです。しかし、こうした話題を参考にするのはよいけれど振り回されないで、最終的には自分自身で売り買いの判断を決めなさい、つまり、見ざる、言わざる、聞かざるのスタンスで、自分の考えを大切にしなさいという教えです。
 今でも、都内には昔の面影を残した証券会社の店舗はありますが、多くは、ネットでの取引になり、あるいは店頭も銀行以上に綺麗になって、しかも、営業カウンターの社員もアナリストレポート以外のことには答えてくれません。したがって口、耳から入ってくる情報は非常に少なくなり、最近の情報はネットによる目からのものが中心となっていますし、不確定な情報が多くなっています。とくに、今日の投資家は「見ざる」ことに心することが大切です。
 むしろ、最近は経営面において、経営者同士の交流会、勉強会などが活発で目、口、耳から入ってくる情報が非常に多くなっています。経営者にとって、情報収集は非常に重要なことですが、自社の実力を忘れて勢いに流されてしまうとバブル崩壊の二の舞になりかねません。経営者こそ孤独な存在ですから、最後は「見ざる、言わざる、聞かざる」を実践することが大切ではないでしょうか。
posted by 犬丸正寛 at 14:39 | 相場格言

2006年08月01日

相場格言−−思いつきでの売買は大ケガのもと

 相場は一見、時の流れに身をまかせるかのように気まぐれに動いているようにみえても、実際は人間にとって命から2番目に大切なお金を動かしているのですから、思いつきで投資して儲かるほど単純なものではないと戒めている言葉です。たしかに、景気が大きな底入れから回復に転じているような時は、何を買っても儲かるような時もないとはいえません。むしろ、そういう局面ではあれこれ理屈を言うより、思いつきやひらめきの単純さで買った方がよい場合もあります。
 しかし、それは偶然に景気回復局面に出くわしたからにすぎません。今までうまくいったからといって、いつまでも景気が好調という単純な発想を続けていますと、仮に、その景気が天井圏だったとしたら大きな下げに見舞われ損失が出ることは明らかです。
 現在、プロ野球は年間140試合あります。この140試合をどう戦っていくかをチームのリーダ達は考えているのです。年間のチーム勝率が6割を超えればリーグでの優勝が可能になります。監督、コーチのみなさんは、140試合中、6割に当たる84勝以上にいかにもっていくかを考えて戦っているのです。決して、思いつきだけで戦っているのではありません。思いつきの野球ではリーグ優勝はできません。選手ひとり一人を知り、適材適所で力を発揮させることのできる監督が優勝の美酒を飲めるのです。
 株式投資もまったく同じです。選手にあたるのが個々の銘柄であり、その銘柄がどのような局面で活躍するのかなどを研究しなくてはいけません。もちろん、あれこれ考えたり研究した末でジャッジしなくてはいけないときはヒラメキのような直感も大切だろうと思います。しかし、うしたヒラメキも日ごろの考える行動の積み重ね中から生まれてくることを知るべきです。
 ツキやヒラメキは単純な日ごろの思いつき生活スタイルからは決して生まれてきません。まして、経営においては、株式投資以上に考えることが大切です。株式投資なら自分だけのこととして片付けることもできますが、会社には従業員やその家族、さらには関係取引先もあります。経営トップの軽率な思いつき経営では会社を破綻に追い込んでしまう可能性がありますし、現実に上場企業の中からも「思いつき経営者」によって倒産したところもあります。とくに、思いつきは、過去の成功に頼ったうぬぼれから派生する場合がほとんどですから株式投資も経営も謙虚さを失ってはいけないといえるでしょう。
posted by 犬丸正寛 at 13:27 | 相場格言