2008年05月12日

日本郵船 『月足&週足&日足』チャート診断

日本郵船<9101>

【月足】チャート
気になるのは1月の終値での24ヶ月線割れ、当面は上値重い
9101tsuki
 気になるのは2008年1月の動きだ。多くの銘柄と同様に、長い下ヒゲを出して底入れ足とはなっているが、気になる点がある。特に、同じ物流テーマ株の三菱商事や三井物産などと比べて異質なのである。商社株も下ヒゲで、24ヶ月線を割ったものの、「終値」では同線をキープしたのに対し、同社株は1月の月足は、終値でも24ヶ月線を割り込んだことだ。
 2、3、4月と持ち直して、24ヶ月の上に位置してはいるが、「買い方」にしてみれば、「1月の動きはやはり気になるところで、腰を据えて、上値を買い上がっていくには抵抗がある」。実際、商社株に比べて戻りは極めて鈍い。長い下ヒゲの安値を割ることはないだろうが、戻りが鈍いと、月足・ダブル底を形成しに行く可能性がある。

【週足】チャート
1270円前後で強烈なダブル天井を形成、しばらくは26週線挟んだモミ合い
9101syuu
 週足で、もっとも気になるのは、07年7月の1276円と、同10月の1261円で強烈なダブル天井をつけていることだ。特に、1番天井の後、07年8月に大陰線で26週線を割る「暮れの明星足」の売り線が出たにもかかわらず、次の週から買い上がって、ダブル天井をつけに行った。あの動きはよくなかった。あのまま、素直に調整していれば、整理はスムーズに進んでいたはずだが、流れに逆行して買い上がったトガメが出て、今の動きが鈍くなっている。
 去る4月には26週線を抜いて、買い転換したものの、小幅の上抜きだったため、戻りは鈍い。5月9日の週に1059円までつけたが、4月の1064円を抜くことができず、ここでも小さい形のダブル天井をつけてしまった。しばらくは、26週線を挟んだモミ合いだろう。

【日足】チャート
30日線上回った動きが継続だが、1260円前後には上値のカベも
9101hi
 日足と30日線の関係ではダマシのない素直な動きとなっている。直近では、昨年11月に1153円で30日線を切り1月27日の726円まで下げた。1月30日には858円で同線を抜いて買い転換し2月26日の1064円まで上昇した。その後、売り転換があって、4月2日に969円で買い転換し、現在まで30日線の上で位置している。
 しかし、週足同様、1060円前後で上値のカベを作っており、これを抜けないようだと、30日線が下から追いかけて来ているので切る可能性もある。仮に、切ったとしても下値は800円台半ばだろう。

【総評】
好調な業績が整理を遅らせる、09年3月期も増収増益で調整進めば一気に出直りもある

日本郵船のホームページ 月足、週足、日足とも、しばらくは上値限界的といえる動きだ。業績が好調なため、すぐに買いものが入って、調整すべきところで調整していないことが原因といえる。
 その業績を見ると、08年3月期は19.4%増収、営業利益は92.5%の大幅増益だった。続く、09年3月期も4.5%増収、5.9%増益の見通しを発表している。「経済見通しが厳しい中で、増収増益を発表していることは、相当の自信と受け取ることはできる」。よほど、急激な世界経済の下降がない限り、減額修正はないだろう。となれば、整理が順調に進めば、三菱商事株のように大きく出直ることが期待され下値は積極的に狙ってよいといえる。
posted by 犬丸正寛 at 17:34 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月09日

トヨタ自動車 『月足&週足&日足』チャート診断

トヨタ自動車<7203>(東1)

【月足】チャート
戻りの鈍さが気掛かり、24ヶ月線自体が下降に転じ悪材料には敏感へ
7203tsuki
 24ヶ月線との関係ではダマシのない素直な動き。2003年8月に3220円で24ヶ月線を抜いて「買い転換」し、2007年10月に同線を6570円で切るまで上昇相場を続けた。途中、2007年2月に上場来高値8350円をつけた。
 仮に、買い転換値の3220円で購入して高値8350円近辺で売却したら2.6倍の値上がり。売り転換値段の6570円で売却だったとしても2.0倍の値上がりだった。24ヶ月線との関係を素直に信じて投資していれば成果は大きかった。
 もっとも、高値圏(8350円)での売却は難しいとの指摘もあるだろうが、24ヶ月線乖離率を使えば可能であった。なぜなら、2007年2月時点の乖離率は40%と、1996年12月、2000年4月以来の水準に達していたからだ。
 現在の株価は、24ヶ月線の下に位置している。ただ、今年4月の安値4800円は下方乖離率が約25%で一応底値に届いている。「買い転換」するには6570円どころにある24ヶ月線を上回ることが条件だが、5月9日の終値5300円から見ると期待できない。
 それどころか、逆に戻りの鈍さが気掛かり。今後、24ヶ月線自体が下降に向ってくるだけに上値圧迫材料となる。もしも、円高進行、世界景気のよりいっそうの悪化などの悪材料が出ると敏感に反応することが予想され、先行き安値を更新する懸念も残っている。


【週足】チャート
ローソク足では一応底入れだが、「終値足」では底入れは未確認の状態
7203syuu
 2007年3月に8350円の高値をつけ、その後、何回かの戻り高値を結んだ、いわゆる「上値抵抗線」に沿った下げ相場が継続。26週線との関係でも、2007年4月に7400円を切って「売り転換」して以降、下げサインが点滅したままである。
 特に、週足での特徴は高値圏で、「大きい陰線」が出ると、それをきっかけに本格的な下げになっていることだ。2007年3月、2007年8月、2008年2月の陰線がそれに当てはまっている。
 4800円ではローソク足ではダブル底を形成し一応は底値に届いている。しかし、週末「終値」でみれば、ダブル底にはなっていないところが心配な点である。通常はローソク足、終値足の両方でダブル底をつけるものだが、この点、同社株については底入れ確認とは言えない状況にある。


【日足】チャート
目先は短期売買で成果、30日線の5140円が下値のフシ
7203hi
 日足では、素直な月足とは違ってややクセが悪い。2007年2月27日の高値8350円をつけてからの下げでは、何回か30日線を抜く場面はあったものの、ほとんどダマシだった。
 現在は4月17日に30日線を5010円で抜いて「買い転換」し5月7日には5590円まで戻した。一応、この局面では短期売買は成功だったといえる。9日は5300円と急反落だが、目先は30日線の5140円前後で下げとまるかどうかがポイントである。


【総評】
底堅いが月足の弱さが気掛かり、先行きの業績を睨む展開

 週足、日足では直ちに下へ行くという動きではないが、中長期の動きを表す「月足」チャートの動きが弱いのは気掛かり。9日は2009年3月期の営業利益30%減益が発表となったが、今後、ガソリン価格の急騰が続き国内の車販売が減少。海外でも景気下降の影響が出てくるようだと、先行き安値更新もナシとは言い切れない。
posted by 犬丸正寛 at 16:11 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月08日

酉島製作所 『月足&週足&日足』チャート診断

酉島製作所<6363>
風力発電、水力発電、バイオますガス発電など新エネルギー拡大で業績絶好調

【月足】チャート
過熱感から要休養だが、下値切り上げで上昇相場は不変
6363tsuki
 500円を挟んだモミ合いを1998年8月〜2004年1月まで長期にわたって続けていた。2006年3月期の黒字転換を契機に上昇相場を開始。今年4月には1988年の上場来高値1900円を抜いて1980円と20年ぶりに高値を更新した。2000円の手前で頭を打ったが、これは24ヶ月線との乖離率が過去最高の60%にまで拡大し過熱感が顕著となったことがある。また、2007年7月に続いて今年4月の月足が長い「上ヒゲ」となったことも調整気分台頭となっている。
 しかし、「月足・終値」でみれば、下値を着実に切り上げる動きとなっており、相場の基調は非常に強い。2000円をつけなかったことは、むしろ相場に余韻を残した形で、しばらく休養の後に2000円台へ乗せてくるだろう。

【週足】チャート
26週線乖離率が縮小し出直りは近い
6363syuu
 2007年7月に高値1846円をつけた時点での「26週線乖離率」が40%と、1999年7月以来の水準に達した。その後、今年4月に1980円と高値を更新したわけだが、この時の乖離率は20%弱にとどまっていた。このため人気的には、今年4月より昨年7月相場の方が高人気だったといえる。実際、昨年時点での出来高がはるかに多く、このときに、売り物をほとんど消化したと判断できる。2007年3月期には13.0%あった外国人持株比率は昨年9月中間期末では6.7%にまで半減している。
 現在は26週線乖離率が10%を切るところまで縮小し過熱感はなくなった。出直ってくれば売り物が枯れているため値動きは軽くなるだろう。2000円台に乗せてくるものとみられる。

【日足】チャート
クセやや悪いが、調整一巡から反転上昇見込める
6363hi
 日足の動きは、あまり素直とは言えない。30日線を抜いても、それほど大きく上がないし、切っても大きく下げるわけでもない。短期売買には難しい銘柄といえる。大阪府高槻市に本社を置く関西系銘柄ということで馴染みの薄いことも原因といえる。
 ただ、30日線に対し乖離率が20%となったところは、2007年7月(1846円)、2007年9月(1703円)、2008年1月(1677円)といずれも株価の目先高値になっている。4月に1980円と買われた時の乖離率は10%だったから過熱感はなくシコリもほとんど無いとみていい。現在、30日線を若干割り込むところまで下げており、過去の動きからみれば反転して出直り場面が近いとみられる。

【総評】
2008年3月期の大幅増額修正で20年ぶりに上場来高値を更新
正式決算発表を機にいよいよ2000円台乗せ期待強い


 2008年3月期はまもなく発表へ。それに先立って、去る4月28日に上方修正を発表している。売上高は前回予想を73億円上回る473億円(07年3月期364億400万円)、営業利益も従来を8億3000万円上回る26億3000万円(同8億5200万円)と好調だ。
酉島製作所ホームページ この上方修正を織り込む形で4月16日に1980円の高値をつけた。ポンプの大手だが、風力発電システム、小水力発電しすてむ、木質バイオマスガス発電システムなど、「新エネルギー」を積極に展開している。前期ベースの推定1株利益は53.6円(07年3月期は24.7円)でPERは33倍。割安とは言えないが、新エネルギーの時流に乗り、業績変化率も大きいだけに正式な決算発表で見直されてくるとみられる。
 ただ、2009年3月期の1株利益が微増程度なら2000円台乗せがあったても上ヒゲ足となる可能性はある。
posted by 犬丸正寛 at 16:31 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月07日

ダイハツ工業 『月足&週足&日足』チャート診断

ダイハツ工業<7262>(東1)

【月足】チャート
1000〜1250円の大ボックス相場を形成、ボックス上限へ接近で様子見の動きも台頭
7262tsuki
 2003年12月に24ヶ月線を484円で抜き、「買い転換」。2006年1月に高値1363円と上場来の高値をつけた。この高値の少し前に24ヶ月乖離率が同社株としては、過去最高の約80%に達し、過熱感が顕著となったためだ。
 高値後は現在まで、24ヶ月線を挟んでのモミ合いで、株価で言えばほぼ1000〜1250円のボックス相場である。全体相場が下げる場面では、下押すところも見られ、とくに、2008年1月の月足では860円まで突っ込んだものの、引けでは戻して「長い下ヒゲ足」だった。この足によって、下値は乏しいとの見方から4月には1255円と急神、強い動きだ。ただ、ボックスを上放れるのか、再び、ボックス相場に納まるのか、微妙な場面にある。

【週足】チャート
26週線・乖離率が危険ラインの15%に接近
7262syuu
 月足と同様に、週足でもボックス相場となっている。とくに、26週線・乖離率でみれば、上方乖離率15%で天井、下方乖離率15%で底値、という動きを続けている。
 直近では2008年1月に安値860円をつけた時が、マイナス15%乖離率だった。現在は、26週線に対し上方乖離率15%と、これまでの動きに照らし合わせると危険ラインに来ている。

【日足】チャート
1100円を挟んだ上下100円幅のモミ合い継続だが、目先は高値圏に
7262hi
 月足、週足と同様にボックス相場だが、日足では1100円を挟んで上下100円幅の往来相場。しかも、30日線を抜いて「買い転換」、切って「売り転換」と、あまりダマシのない動きとなっているので短期売買の向きには、これまでの動きでは最適の対象となっている。
 また、30日線・乖離率では2008年2月に上方乖離率20%が一度あったが、それ以外は上方乖離率10%で天井、下方乖離率10%強で底打ちの足どりで分かりやすい。現在は、4月14日に30日線を抜いて買い転換し、乖離率は約8%という水準。もう一段上値があれば、過去の天井形成と同じ10%乖離率となる。

【総評】
月足、週足、日足とも高値警戒水準
ガソリン高騰で軽自動車にフォローの環境だが、
09年3月期の営業利益は6.4%減益予想、
当面は増額期待待ちで小幅調整の動きへ


 月足、週足、日足とも目先は微妙な場面に差し掛かっている。特に、ポイントとなるのは月足が1000〜1250円のボックス相場に収斂するのか、あるいはボックスを上放れるのかが最大の見所である。業績は2008年3月期は19.9%の営業増益だったが、2009年3月期は6.4%の営業減益の見通し。
ダイハツ工業ホームページ ガソリン価格の高騰で燃費の良い軽自動車にはフォローの環境。昨年12月にフルモデルチエンジした「タント」は数ヶ月待ちの状態といわれる。海外でも、中国はやや苦戦のようだが、インドネシア、マレーシア、ヨーロッパは好調。こうした環境で、今期予想が増額修正となるかどうかが、注目されるが、当面は発表された6.4%の営業減益が頭を押さえるだろう。予想1株利益75.8円、PERはこの日(7日)終値1240円で16.3倍、割高感はない。短期的には30日線の位置している1180円前後まで調整の可能性はありそうだ。
posted by 犬丸正寛 at 17:52 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月02日

JT 『月足&週足&日足』チャート診断

JT<2914>(東1)

【月足】チャート
下落率34%で値ごろ感台頭だが上値は重い
6752月
 2006年3月に5分割の権利を落とした後は24ヶ月線に沿って着実な下値切り上げだった。それが、中国製毒入り冷凍餃子事件発生で2008年2月に53万1000円で24ヶ月線を切り、「売り転換」した。その後の安値は46万7000円(4月22日)と、売り転換してからの下げはそれほど大きくない。これは高値70万8000円(2007年12月)からの下落率が34.0%と、相場格言の『3割高下に向え』のフシに達したことで値ごろ感が台頭している。しかし、24ヶ月線を抜くような戻りにはなっていない。当面は50万円を挟んでのモミ合いとみられる。

【週足】チャート
26線自体が下向きに転じ再下落の可能性強まる
6752週
 月足と同じように権利落ち後は26週線の上で推移していた。それが、月足より早く、1月18日(金)に62万2000円で26週線を切って「売り転換」した。権利落ち後から、この間の26週線乖離率はプラス30%で天井、一方、先の安値46万7000円ではマイナス乖離率20%だった。通常、上方乖離率と下方乖離率は同程度となるのが普通だから、今後マイナス30%乖離率はあるとみておくべきだろう。特に、26週線自体がこれまで横ばいだったが、下向きに転じてきたので、遠からず、先の安値を更新する可能性は強い。

【日足】チャート
ダブル底を破る懸念強まり売り方の攻勢も
6752日
 日足では、2007年春頃から、30日線との関係でみると、ギクシャクした動きが目についていた。売り転換、買い転換が短期間に繰り返し出る動きで、短期売買のデイトレにも難しい相場だったといえる。それが、2007年12月28日に大きい陰線で30日線を切って「暮れの明星」足が出て、極めつけの売り転換となってからは、30日線を頭に下げが続いている。その場合、30日線に対しマイナス乖離率10%前後で底入れし30日線まで戻る動き。安値46万7000円を切るとダブル底を破ることになり、売り方が優勢となるだけに日足の動きはよくない。

「医薬」「食品」は利益寄与まったくなく今期2ケタ減益で
PER31倍は割高、「タスポ」規制の行方も気がかり


【総評】
 2008年3月期は34.4%増収、29.7%の営業増益。ただ、営業利益率は6.7%(07年3月期7.0%)に低下、1株利益は24916円だった。2008年3月期のセグメントは国内たばこ売上は538億円減少、海外たばこ売上が1兆6403億円の増加という図式。
日本たばこ産業 (JT)ホームページ 一方、営業利益の内訳は国内たばこが230億円の減益、海外たばこ1242億円の増益、医薬品事業は96億円の赤字、食品事業は60億円の減益で利益額はわずか6億円という状況で、海外たばこによって支えられている状況だ。
 国内は「タスポ」による自販機規制の影響が予想され、ますます海外でのたばこにウエートがかかる。仮に、海外で喫煙規制が出ると影響は大きい。しかも、医薬、即品ではほとんど寄与していない。2009年3月期は3.1%増収、営業利益は27.8%の減益予想で発表している。
 配当は年5200円(07年4000円、08年4800円)へ連続増配する。1株利益は15448円でPERは31.7倍と割安感はない。冷凍餃子のイメージダウンが尾を引き、処分売りが先行の展開だろう。
posted by 犬丸正寛 at 18:23 | ちょっと気になる銘柄

2008年05月01日

資生堂 『月足&週足&日足』チャート診断

資生堂<4911>(東1)

【月足】チャート
2005年4月の人気化以降は高値圏でも穏健なモミ合い相場
6752月
 2004年6月に1375円で24ヶ月線を抜いて「買い転換」、現在まで24ヶ月線の上に位置し上昇相場継続中だ。ただ、途中、2005年5月に瞬間24ヶ月線を切ったが、まさに瞬間だったため崩れ足にはならなかった。上昇相場過程で、一番、人気化したのは2005年4月の2470円をつけた時。この時点での24ヶ月との乖離率は60%に達し、1997年8月に2290円の高値をつけたときの乖離率50%以来の水準となったからだ。97年の時はデータがないが、2005年の時は膨張を続けていた信用売残(いわゆるカラ売り)が、この時点で一気に踏み上げ(買戻し)、売り方主導の相場だったことが分かる。それ以後の相場は機関投資家等の現物買いを中心に24ヶ月線に沿った穏健な相場となっている。ただ、月足で見ると上値が徐々に重くなっている印象は強い。2006年12月以来、現在まで2500円を挟んだモミ合いとなっているためだ。09年3月期の予想1株利益89円で弾いたPERは28倍程度と、全体平均に比べると割安感はない。またPBRも2.5倍と割安感はない。

【週足】チャート
26週線挟んだ往来で売買タイミングは難しい
6752週
 週足では一般投資家にとっては投資タイミングの難しい動きだ。月足チャートと同じように週足でも2006年12月半ばから26週線を挟んで、売り転換と買い転換を繰り返す動きとなっている。この動きを使って、玄人筋が小さいレンジで売買を繰り返している。3月にカラ売りが増加したが、株価が2745円までしか伸びず、その後2400円まで下げたことで売り方の勝利だった。もちろん、売り方は下値は乏しいと見て、すぐに買い戻しており、まさに小さなレンジの中でのゲーム的な動きとなっているわけだ。仮に、今後、大きな相場に発展するとすれば、2007年11月の高値2805円接近の場面で、カラ売りが急増し、かつ、株価が高値を更新することで、売り方の踏み上げとなることだ。しかし、そこまで買い上がるだけの買い方の元気もないとみられるので、引き続き高値圏でもモミ合いが続くものとみられる。

【日足】チャート
30日線に対し素直な動きで短期売買には最適
6752日
 日足では、短期売買を行おうとする人には妙味あるチャートだ。30日線を切って売り、抜いて買い、という比較的素直な動きとなっているからだ。最近では2007年12月27日に売り転換(2690円)し、その後、2月15日には2310円まで下げた。30日線に対しマイナス乖離率が9〜10%となったところが底入れとなっている。3月6日に30日線を抜いて(2395円)買い転換して4月2日に2745円までつけた。この時の乖離率は9%強で天井だった。4月8日にまた売り転換(2505円)し2400円まで下げたが、この日は2630円と30日線を抜いて、また買い転換した。ダマシが少ないだけに4月の2745円を目指すものとみられる。

PERは29.5倍と割安感なく、
大きな増額修正ない限り高値モミ合いが継続


【総評】
 09年3月期は0.9%増収、2.4%営業増益の見通し。国内は高齢化と消費景気停滞の影響がある。女性にとって化粧品は必需品とは言うものの、電気ガス、食品などの値上がりで低価格化粧品にスイッチが予想される。
資生堂 海外では中国が株価下落による買い控え、さらにオリンピック後の景気の行方も心配。今期に対しては増額を期待できる環境ではないだろう。そうなれば、予想1株利益89.1円でPER29.5倍は割安感はない。中長期より当面は日足での短期売買が中心の動きだろう。
posted by 犬丸正寛 at 16:30 | ちょっと気になる銘柄