2009年06月30日

不況こそ繁忙!リスクモンスター:徹底株価診断

■リスクモンスターは6万円挟んだモミ合いが5ヶ月、動き煮詰まる

不況こそ繁忙!リスクモンスター:徹底株価診断 【日足チャート】 リスクモンスター<3768>(HCG)の日足では、今年2月9日以降、6万円を挟んだモミ合いが、現在まで約5ヶ月続いている。この間、安値は4万8950円(2月24日)、高値6万9000円(3月4日)があるが、いずれも瞬間で、基本は6万円中心のモミ合い。しかも、最近は動きが煮詰まってきている。そろそろ、上放れが近いとみられる。一旦は高値前後で止まるとみられるが、中期では07年10月10日のフシ8万2300円を目指すものとみられる。煮詰まってきた6万円前後は仕込める。

■26週線に沿った「綺麗」なチャート、中期10万円も

 【週足チャート】 週足の動きは、非常に「綺麗」と表現できる動き。07年5月に26週線を切って、「売り転換」(転換価格12万2000円)。その後、調整が続いたが、08年10月に同線を抜いて「買い転換」(4万500円)。それ以降、同線を割り込むことなく下値切り上げとなっている。この買い転換した08年10月は、多くの銘柄が金融不安で下げた時期。この点に同社株の特徴が出ているといえる(総合判断欄で紹介)。週足では、時間をかければ10万円も十分見込める。

■7本連続陽線のあと5,6月と休養で出直り態勢整う

 【月足チャート】 月足では5月に24ヶ月線を抜いている。6月も24ヶ月線をキープ。にもかかわらず、一気に上値を追うことができないのは、08年10月から09年4月まで月足陽線が7本連続したことがある。5,6月と騰勢一服といえる。むしろ、よく値を保っていると評価できる。そろそろ、再上昇開始とみることができる。6万円前後は積極的に買いたい。

■不況こそ繁忙、前期90%増益に続いて今期も6%増益、全体相場物色一巡感で再登場近い

 【総合判断】 リスクモンスターは、ネットで企業の審査・与信サービスを提供する。いわば、「不況になるほど多忙となるビジネス」といえる。このことが、昨年10月、多くの銘柄が金融不安の嵐の中で大きく下げたのに対し、同社株が逆行高した背景。そして、日経平均が1万円を回復した戻り相場では、景気に明るさが出てきたとして、同社株の出番が薄くなった。しかしまた、ここに来て、全般相場のモタつき、景気の先行き不透明感などから、同社株の再登場とみることができる。営業利益は09年3月期90.7%の大幅増益、10年3月期も5.8%増益の見通し。1株利益は4501円。PERは13倍程度。チャート面でも動きが煮詰まり狙い場といえる。
posted by 犬丸正寛 at 14:32 | ちょっと気になる銘柄

2009年06月27日

来週はどう動く?:出来高と売買代金の回復がポイント=犬丸正寛

■トヨタが高値更新で5000円目指せば夏相場は有望!?

来週はどう動く? 来週の視点としては、(1)急速に落ち込んだ「出来高・売買代金」の回復度合い、(2)2週連続下げた大型指数と、逆に、高値更新の小型株指数の行方、(3)モミ合いの下値水準へ接近のトヨタ自動車<7203>の動き、(4)コマツ<6301>など中国関連銘柄の動き、(5)建設・住宅など内需関連の動意、などであろう。

 東証1部出来高は6月12日の39億9743万株をピークに減少。前週末(25日)の出来高は19億1800万株とその前の週末に比べ22.5%大幅減少。ピーク水準比では半減している。言うまでもなく、出来高の減少は買い方の「買い意欲」の旺盛さを表す。「買えば儲かるから買う」。結果、出来高が増加する。しかし、6月半ば以降は、「買っても儲からなくなっている」状態。

■急減した出来高と売買代金の回復がポイント

 売買代金も前週末はその前の週に比べ17.9%減少、1兆4000億円割れまで落ち込んでいる。売買代金の規模はマーケットへの資金流入の度合いを表す。資金流入は明らかに減少している。最近の大型増資で、払い込み資金がそちらに奪われ既存銘柄を買う余裕もなくなっていることもあるだろう。
 ともあれ、少ない資金で、「売り物の少ない小型銘柄や相場のなかった内需株を物色している」のが、このところのマーケットの姿である。大型株を買う力がないから、売り物の少ない小型銘柄を物色する。結果、大型株指数は下落、小型株指数が上昇ということだ。

 ならば、「売買代金が増えれば問題ない」ということになるが、簡単ではない。政局の問題もあり、日本株式会社が今後どのような方向に向かうのかという心配もある。それを払拭するだけの現実の景気・企業業績に元気があるかといえば無い。「朝までテレビ」の討論を聞いていても、政権が変わったとしても舵取りの難しさはまったく変わらないだろう。少子高齢化、政府部門の大きな借金など。この日本が良くなるには、まだまだ時間が必要な印象だ。

■日経平均は「二番天井」か「鬼より怖い一文新値」の天井の可能性

 仮に、もしも、マーケット主導で売買代金を増やすことができるとすれば、それはやはりトヨタ自動車の高値更新だろう。同社株が去る5月7日の4080円を抜いて5000円を目指す動きにでもなれば、「大型株の好循環」が始まる。儲かるから資金が入ってくる。しかし今は、その同社株がモミ合いの下値水準3500円に近づいている。もしも、下値を切るようだと、全般相場は処分売りの悪い循環に入ってしまう。

 日経平均は6月12日の1万170円に対し二番天井の可能性、あるいは、無理して新値をつけても「鬼より怖い一文新値」の天井となる心配がある。恐らく、ここからは、シコっている銘柄をなんとかしたいという大口の買い方の思いからレーティング引き上げ等の情報が流れることが予想される。しかし、3月期決算会社にとってこれから、第1四半期を集計するため、取材等には応じない「沈黙期間」に入る。個人投資家は、『売りたい強気』の情報には惑わされないことが大切である。

●データで見るこの1週間の動き
6月19日 6月25日 比較(%)
日経平均(円) 9,786 9,877 △0.9
TOPIX 918 926 △0.8
大型株指数 915 916 △0.1
小型株指数 1,379 1,418 △2.8
ジャスダック平均(円) 1,164 1,183 △1.6
売買高(百万株) 2,476 1,918 ▼22.5
売買代金(億円) 17,046 13,988 ▼17.9
売買単価(6日平均) 692 711 △2.7
時価総額(兆円) 302 305 △0.9
1株利益(円) 235 236 △0.4
PER(倍) 41.6 41.7
PBR(倍) 1.2 1.2
利回り(%) 1.50 1.40
円・ドル 95.8 96.3
NYダウ(ドル) 8,539 8,438 ▼1.1
上海総合 2,880 2,928 △1.6
トヨタ自動車 <7203> 3,690 3,660 ▼0.8
新日本製鐵 <5401> 365 366 △0.2
三菱商事 <8058> 1,826 1,814 ▼0.6
東京電力 <9501> 2,485 2,470 ▼0.6
住友金属鉱山 <5713> 1,422 1,405 ▼1.1
日清製粉 <2002> 1,103 1,137 △3.0
JT <2914> 308,000 300,000 ▼2.5
シャープ <6753> 1,015 1,012 ▼0.2
ソニー <6758> 2,525 2,500 ▼0.9
日本郵船 <9101> 427 424 ▼0.7
大林組 <1802> 451 471 △4.4
積水ハウス <1928> 952 977 △2.6
ダイワボウ <3107> 275 285 △3.6
東武鉄道 <9001> 548 558 △1.8
三菱UFJFG <8306> 616 612 ▼0.6
野村HD <8604> 808 831 △2.8
東レ <3402> 482 462 ▼4.1
三菱ガス化 <4182> 505 512 △1.3
武田薬品 <4502> 3,750 3,790 △1.0
コマツ <6301> 1,499 1,530 △2.0

posted by 犬丸正寛 at 13:36 | 株で見る世の中

2009年06月26日

日足で診るハビックス:高値圏での値もち抜群、再上昇場面近い=犬丸正寛

日足で診る■前期2.8倍に続いて今期22%増益でPER5倍台と割安

 ハビックス<3895>(JQ)は、好業績見直しで170〜180円のモミ合いを上放れて急伸。5月18日に299円、6月3日に303円と、2007年8月以来の300円台に買われた。その後の調整が非常に底堅く270〜280円のもち合いがまもなく2ヶ月近くになる。再上昇の場面は近いとみられ、下値は積極的に買いたい。
 「紙・不織布」の可能性に挑戦を掲げ自動車、インテリア、土木建築、農業、フイルター、印刷材料分野などに幅広く展開。社名のハビックスは「Happy」(幸福)、「Advance」(前身)、「Vividly」(生き生きと)、「Inspire」(ふるいたつ)、「X−future」(未来)の頭文字を取ったもの。
 自動車用に不織布は低調だが、クッキングペーパー、衛生用紙は好調。子供用おむつ向け拡大。株価急伸の材料となった09年3月期(5月14日発表)は、予想を上回り売上高9.1%増の92億1700万円、営業利益は実に2.8倍の6億6800万円と好調。10年3月期も売上は横ばい予想だが、営業利益は22.5%増の8億1900万円と2ケタ増益。予想1株利益53.3円、配当は設立60周年記念で3円増配の年10円の方針。1株純資産も540円と優秀。
 週末25日(金)の株価293円はPER5.5倍、PBRでも0.5倍、年10配当に対する利回りは3.4%。指標では文句なく割安。7月相場では400円は十分見込める。
posted by 犬丸正寛 at 20:00 | ちょっと気になる銘柄

2009年06月22日

低位株物色に乗る昭和電工:月足&週足&日足株価診断=犬丸正寛

■4月高値に面合わせ、高値更新から200円目指す

 【日足チャート診断】 昭和電工<4004>(東1)の日足では、22日(月)に169円と4月23日の年初来高値に面合わせした。恐らく、「ダブル天井」とはならないだろう。3月のボトム圏からの上昇率でも過熱感はなく、むしろ出遅れ感が目立つ。200〜210円が見込める動き。押し目買いでよい。

■陽線連続でやや過熱感も見られる

 【週足チャート診断】 週足では、前週まで陽線が4本連続。やや過熱感が見られる。一方、前週は同社株としては比較的長い下ヒゲ足をつけ、下値の不安は薄らいでいる。このため、200円乗せを目指した動きとみられる。昨年11月の安値107円から100円高の207円があるだろう。2段上げの形にもなる。

■3月の安値108円で二番底形成し出直りへ

 【月足チャート診断】 足では、昨年11月の安値107円に対し、今年3月の108円で形の良い二番底を形成。戻り相場が見込まれる。6月末に198円前後を抜いて来れば「12ヶ月線」を抜いて買い転換する。その次は時間をかければ24ヶ月線の280円奪回を目指すものとみられる。

■10年12月期の業績回復、低位株人気にも乗り押し目買い

 【総合判断】 昭和電工は、低位株物色の流れに乗っている。HD(ハードディスク)では現在、日本を含め世界4拠点で事業展開。同社の持つ無機技術、有機技術の融合による記録密度の優秀さが特徴。富士通<6702>(東1)のHD記録媒体譲受で月産300万枚が加わり月産2100万枚体制となる。09年12月期は営業赤字85億円だが、10年12月期は営業利益420億円と急回復する(四季報予想)。チャートでは200円台が見込める動き。押し目買いでよいだろう。

【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】

日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。

週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。

月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。

posted by 犬丸正寛 at 15:17 | ちょっと気になる銘柄

2009年06月17日

日足で診る住友金属鉱山:しばらくは高値波乱の可能性

日足で診る■昨年10月安値から3倍、しばらくは高値波乱の可能性

 住友金属鉱山<5713>(東1)の安値は昨年10月の552円。ここからだと去る6月12日の高値1626円まで2.94倍の上昇。直近では3月10日の830円台を起点とした上昇で、約3ヶ月で95%上昇、約2倍。日経平均の上昇率をはるかに上回る、立派なもの。
 「2000円相場は時間の問題」との期待が高まった途端に頭打ち。30日線乖離は過去最大級の30%ラインまで拡大していた。16日(火)には1441円まで高値から11.3%の下げ。10%を超す下げとなってきたことは嫌だが、この下げで、相場が崩れたということではない。高値波乱に移る可能性はある。かつての相場師で、同社株を手がけた是川銀蔵氏のような大物がバックにいるのなら、すぐに切り返すだろう。しかし、今はそういう動きはみられない。

■1330円台買い、1550円売りが有効か

 当面は30日線の1330円台が下値のめどだろう。ここまで、調整後にどの程度戻すかが見所。二番天井形成となるようなら2000円相場は諦めて、いったん手放すのがよいだろう。当面、1330円台買いの1550円売りの小幅狙いだろう。
posted by 犬丸正寛 at 14:16 | ちょっと気になる銘柄

2009年06月16日

内需見直しの波に乗るJ−POWER:月足&週足&日足徹底株価診断=犬丸正寛

J−POWER<9513>の『月足&週足&日足』チャート診断

【日足チャート診断】

■底打ち感出るが、底入れ確認には安値から1割高が必要

 J−POWER<9513>の日足では去る6月10日に上場来安値2570円をつけた。15日(月)には2665円と戻し底打ち感が台頭している。ただ、底打ちを確認と言えるには、少なくとも安値から1割高が必要。1割高水準は2830円程度。そこまで買われると、同時に30日線を抜き3000円が見込めるだろう。

【週足チャート診断】

■13週線の2830円抜けば

 週足では、前週まで上値切り下げの下げ相場が続いている。日足では底打ち感はみられるが、週足では底打ちとはまだ言えない。今週末に13週線の2830円程度を抜くことが週足での底打ちの条件だろう。今週末、13週線抜けの可能性は8割程度。抜けば3050円程度は早い。

【月足チャート診断】

■5月まで5連続陰線、底入れには6月陽線が条件

 月足では、5月まで5本連続の陰線。6月は始値2730円、安値は2570円。6月末の終値が2740円以上でないと陰線6本となる。特に、気になるのは5月の月足が長い下ヒゲ足だったにもかかわらず、6月にはさらに5月の安値を下回った。底入れのためには6月は陽線が必要といえる。

【総合診断】

■内需関連見直しの流れに乗る、原子力、風力発電にも注力、当面3000円目標で2600円台は仕込み場

 外需関連銘柄の一服感で内需関連銘柄に物色のホコ先が向いてきた。動きやすい地合い。石炭火力、水力発電が主力で電力会社10社へ卸販売。原子力及び風力発電分野にも注力。足元の業績も堅調。09年3月期の営業利益は12.6%増、10年3月期も0.2%減と横ばい。配当は年70円で利回りは2.6%とまずまずの水準。チャートでも底打ちから出直りの期待できる動きとなっている。当面、3000円目標で2600円台は仕込める。

【月足&週足&日足チャートの基本的な見方】

日足=主として、日足サイクル12〜13本(約2週間)程度をリズムとした、短期売買向き。もちろん、デイトレ用としても有効。業績等の材料よりも「相場の勢い」が重視される。特に、株価が30日線の上にあるか下にあるか。あるいは、同線を抜いたり、切ったりすることで売り買いの急所として使われる。

週足=主として、週足サイクル13〜26本(3ヶ月から6ヶ月)程度をリズムとした、中期投資向き。個人投資家に馴染みが深い。相場の勢い、業績、人気テーマ性などに加え、特に「信用取引」の動向が注視される。制度信用(6ヶ月)の期日到来で買い残が多いと株価圧迫となる。移動平均線では13週線と26週線が利用される。とくに、株価が26週線を抜くと高い確率で上昇相場となる。反対に割り込むと下げ基調となる確率が高い。

月足=主として、月足12〜24本(1年から2年)程度をリズムとした、長期投資向き。機関投資家等も活用。相場格言の『大回り3年』サイクルもあるが、時代の変化が速くなっているためか2年程度がしっくりしているといえる。「業績」動向をもっとも強く反映するが、特に営業利益率の上昇、下降は重要。移動平均線では24ヶ月線がポイント。上抜くと長期上昇、切ると長期下落の相場となる。

posted by 犬丸正寛 at 10:02 | ちょっと気になる銘柄